猫は様々な愛らしい座り方で飼い主さんを和ませてくれますよね。実は愛猫の座り方からその時の気持ちや病気の可能性がわかることをご存知でしょうか。今回のMOFFME記事では、猫の座り方の種類・注意すべき座り方・病気の可能性について解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫の座り方がおかしい?猫の座り方でわかる気持ちについて
それでは今回MOFFMEでは以下のことについてご紹介していきます。
猫のおかしい座り方とその時の気持ち、病気の関係について
- おかしい座り方と病気の関係性について
- 猫の座り方の種類とその時の気持ちについて
- 猫のおかしい座り方から気をつけたい病気について
愛猫の座り方がおかしいときは病気の可能性アリ
座り方が「何かおかしい」と感じることで、愛猫の病気やケガの早期発見に繋げることができるかもしれません。猫は本来弱いところを見せない習性があり、病気やケガをしても隠すようにします。
愛猫の座り方がおかしい時と病気やケガの関係性について
- 暗い場所でうずくまっている
- いつもと座り方が違う?座り方がおかしい
- スコ座り(おやじ座り)
暗い場所でうずくまっている
犬は体調が悪いと必要以上に飼い主に近づいてきますが、猫はそうではありません。猫の場合は体調が悪い時はいつもと違う部屋にいたり、暗い場所でうずくまるようにして動かないようにして身を潜めることが多いです。
これは猫本来が持つ自己防衛本能が働いているからと言われています。猫は体調が悪い時は隠そうとする習性があり、敵の気配がない静かなところでうずくまることで体力の回復を図ります。
飼い主さんは愛猫が普段いる場所にいるかどうかを自宅に帰った時などにまずは確認すると良いでしょう。
猫がいつもいる場所とは違う場所にいる場合は、体調不良やケガをしている可能性が高いので動物病院の獣医師の診察を受けるようにしたほうが良いかもしれん。何かおかしいと迷うようなことがあれば早期に受診するようにしましょう。
いつもと違う座り方
猫には個体差がありますが、お気に入りの座り方というものがあります。これは愛猫にとって一番リラックスしている状態の時の座り方です。
そういったいつもと同じ座り方をしている場合は特に問題はありませんが、もしいつもと座り方がおかしいと感じる時は注意が必要です。いつもと違う座り方をしている場合はその箇所を構っている状態であり、身体のどこかにケガや痛みを伴っている場合があります。
普段から愛猫の座り方は良く見るようにして、飼い主さんは「いつもと違う座り方をしていて可愛い」と済ましてはいけません。
もしいつもと座り方がおかしいと感じた場合は早期に動物病院の獣医師の診察を受けるようにしたほうが良いでしょう。骨折や病気などの早期発見に繋がります。
スコ座り(おやじ座り)
スコ座りとは後ろ足を前に投げ出し、お腹を見せて座っている状態のことを言います。おやじ座りとも呼ばれています。
この座り方はどの猫もする場合がありますが、特にスコティッシュ・フォールドがする座り方と言われておりスコ座りと呼ばれるようになりました。
スコ座りをする理由が3つあります。
①グルーミングするとき
すこ座りは、お腹や手足のグルーミングとして舐めやすいため。
②リラックスしている
ただ単純に座っていて楽なため。リラックスしている時に見せてくれます。猫は警戒心が強いのでお腹を見せられるほどリラックスしている状態です。
③関節に痛みがあるとき
この場合が気を付けたい時です。普段からしない愛猫がスコ座りをしている場合はおかしいと思っても良いでしょう。判断に迷う場合は動物病院に受診してみましょう。
猫の座り方の種類と気持ちを紹介
猫の座り方といっても実は座り方の種類にもたくさんあります。座り方でも猫のその時の気持ちを読み取ることができます。猫は本来ボディーランゲージを犬ほどする動物ではありません。
猫の座り方の種類とその時の気持ち5選
- 香箱座り
- スフィンクス座り
- エジプト座り
- しっぽ巻き座り
- 横座り
香箱座り
香箱座りとは身体の下に前足・後ろ足を折りたたんで座っている状態の時のことで、きれいな長方形で香箱に似ていることから香箱座りと呼ばれるようになりました。
香箱座りをしている状態は猫にとってすぐに動き出す必要がない場合など、警戒心が薄くリラックスできている時にする座り方です。
愛猫が近くで香箱座りをしている時は信頼してくれている状態は飼い主さんへ信頼の形ができている状態と思っても良いでしょう。警戒心が強い猫ですから香箱座りができるような猫にとって安全地帯をつくってあげると良いでしょう。
猫は高くて周囲を見渡せる場所で、さらに狭く細い場所は猫にとって安心できる場所となるでしょう。猫の健康にとってもリラックスできる場所を確保してあげることは重要です。身体の下に前足・後ろ足を折りたたんで座っている状態の時のこと
スフィンクス座り
スフィンクス座りとはお腹を床につけて後ろ足は身体の下に折りたたんで、前足を前に伸ばしている時の座り方です。
スフィンクス座りをしている時はリラックスはしているものの、やや警戒心があるときにする座り方です。前足が前に出ており。後ろ足がしっかりと地面を踏んでいるため何かあってもすぐにでも動き出せる状態です。
ですが十分リラックスはしているが個体債によって前足を身体の下に折りたたむのが窮屈だからといったこともあります。「愛猫が香箱座りしてくれなくてスフィンクス座りしかしてくれない」と、悲観的になることはありません。
比較的大きい猫はスフィンクス座りが多いです。特に同じネコ科であるライオンやトラはこの座り方が多いです。
エジプト座り
エジプト座りとは前足を立てて、後ろ足を折りたたんで地面にお尻を付けている状態の座り方で、エジプト座りは猫がする一般的な座り方です。
猫の女神とされている神話に登場するエジプトの神の「バステト」が猫の姿の時にされていた座り方と似ていることからエジプト座りとも呼ばれています。または旅館の女将が三つ指をついてする座り方が似ていることから「三つ指座り」とも呼ばれています。
このエジプト座りをしている時はリラックスしているものの、スフィンクス座りをする時よりも警戒心が強い状態です。この座り方はすぐに動けることもあり、家猫ももちろんしますが野良猫が比較的多い座り方と言えるでしょう。
猫が座る時、常にエジプト座りであるのなら、香箱座りができるぐらいリラックスできる場所を作ってあげるようにしましょう。
しっぽ巻き座り
しっぽ巻き座りとは猫が自身にしっぽを巻き付けて座っている状態の時のことを言います。しっぽマフラーとも呼ばれています。
自身にしっぽを巻き付けている様子は一見上品にも見え可愛らしい様子ですが、この状態の時は猫が警戒心を抱いていたり、何か不満がある状態とも言われています。しっぽ巻き座りをしている時には無暗に構わず様子を見てあげることが良いでしょう。
その他にも寒いから身体にしっぽを身体に巻き付けているとも言われています。飼い主さんは愛猫がしっぽ巻き座りをしているようでしたら、猫の様子を見ながら無暗に刺激しないで、部屋の温度などの環境調節をしてあげると良いでしょう。
一方、しっぽを猫自身ではなく飼い主に巻き付けてくる時は猫が何かをして欲しい時です。その場合は猫との信頼関係が築けている良い証拠です。
横座り
横座りとは文字通り横になって後ろ足をまっすぐになげだしている状態です。この時に前足が立っているか前足もまっすぐ投げ出されているかによって猫の警戒の度合いが変ってきます。
前足が立っている時はある程度リラックスしている状態ですが、何かあればすぐに動けるように少しだけ警戒心を残しているようです。
一方前足も後ろ足同様に投げだれている状態は完全にリラックスしている状態です。この座り方をしている時は寝てしまうことがあるほど警戒心は薄い状態と言えるでしょう。
猫は警戒心が強い動物と言われています。寝る時もできればひっそりと隠れるように寝たいとも考えています。それだけにもし愛猫が飼い主さんであるあなたのそばでこの体勢をしている時は心を許しており、信頼関係が十分築けている状態といえるでしょう。
猫の座り方から気をつけた病気を紹介
猫は病気やケガによる身体の痛みを隠す習性があります。座り方を見ておかしいと感じられれば座り方を見るだけで病気やケガの早期発見に繋げることができます。
猫の座り方から気をつけたい病気3選
- ① 骨軟骨異形成
- ② 椎間板ヘルニア
- ③ 膝蓋骨脱臼
① 骨軟骨異形成
骨軟骨異形成症は遺伝からくる病気であり、軟骨や骨に異常が起きる病気です。主にスコティッシュ・フォールドが発症するとされていますが、遺伝からくる関節形成の異常のため品種改良されている猫も同様です。
特徴の一つとして親が発症していれば子も発症してしまうことです。足が短いマンチカンや耳がカールしたアメリカンカール、鼻が短いヒマラヤン・ペルシャなどが対象とされています。
特徴的な症状として関節にコブ(骨瘤)が形成され、関節が固定されて、可動域が狭くなります。部位として手足、足先、尻尾に出ます。そのためぎこちない動きをするようになります。
また大きくなると痛みが伴うようになるため動きが鈍くなったり、ジャンプをしなくなったりします。
② 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは人間同様に猫もなる病気です。椎間板ヘルニアは背骨の椎間板という組織が変形して、飛び出した神経を圧迫することで発症します。発症の原因として肥満であると身体に負担がかかってしまうことです。
他にも高い場所からの飛び降りた衝撃や交通事故で直接の損傷、年をとると椎間板のクッションの役割があるコラーゲンが不足することで椎間板が飛び出しやすくなるとも言われています。
初期段階で発見することができれば抗生剤で炎症を抑えて症状を緩和できますが、重症化すると外科手術となり、歩行するにはリハビリが必要となってしまいます。予防としては肥満には気を付けて、高いところからの飛び降りを減らすことです。
また猫は言葉で伝えることができないので座り方や歩き方で何かおかしいと飼い主さんが見つけてあげることがもっとも重要です。
③ 膝蓋骨脱臼
猫の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は膝のお皿(膝蓋骨)が太ももの骨からずれてしまうことを言います。原因として外傷と遺伝の二つがあります。
・①外傷が原因
交通事故や高いところからの落下、転倒などが原因となってきます。
・②遺伝が原因
猫の種類の中でデボンレックスやシャムは比較的なりやすいと言われています。
症状として、足を引きづって歩いたり、触ろうとすると痛がる、重症化すると前十字靭帯の断裂や膝蓋靭帯の断裂、変形性膝関節所に繋がる恐れがあります。
軽度であれば動いていると自然にお皿の位置が元に戻りますが重症化すると歩行困難までなってしまう可能性もあります。
予防として外傷原因にあげたことに気を付けることと、太りすぎによる膝の負担を減らしてあげることです。
まとめ:飼い主として愛猫の座り方から病気を早期に発見しよう
- 座り方がおかしい。病気やケガの関係性について
- 猫の座り方の種類とその時の気持ち5選
- 猫の座り方から気を付けたい病気3選
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!