愛猫が急に少食になってしまったら飼い主さんは心配になりますよね。少食は長生きするともいわれることがあるようですが、急に少食になった場合は何かしらの原因が考えられます。今回のMOFFME記事では、愛猫が少食になる原因・注意点・対処法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫が少食になるのはなんで?原因・注意点・対処法を紹介!
- 少食になる8つの原因
- 少食な猫への対処法
- 注意点
- 補足:猫の習性
愛猫が少食になる8つの原因を紹介!
猫が少食になる理由はさまざまですが、ここでは少食になる原因8つ紹介していきます。
もともと少食な猫は少し神経質なところがあり、気になることがあれば食べなくなることもあります。
猫が最近、キャットフードを食べなくなってしまったり、残してしまったりなど気になることがある方は参考にしてみて下さい!
- フードに飽きた
- フードが冷たい
- フードが好きではない
- フードが不衛生
- フードが食べにくい
- 夏バテ
- フード以外に食べたいものがある
- 口内炎や歯肉炎
キャットフードに飽きている
猫が少食になってしまう原因にキャットフードに飽きてしまっていることがあります。
猫は好き嫌いをすることが多い動物です。
同じフードを食べ続ける猫もいますが、同じフードを食べ続け飽きてしまうことも少なくはありません。
対策としてはフードを変えたり、いつものフードにプラスでトッピングを追加したりなど変化があると飽きずに食べてくれることがあります。
フードはメーカーやブランド、種類によって栄養素やカロリー、食感や味、匂いが違います。猫にあったフードを見つけてあげることも大切です。
生活環境や成長にあわせて、フードを選んであげる必要があります。
急に切り替えると食べなくなってしまうことも多いため、少量ずつ混ぜて切り替えいくようにしましょう。
キャットフードが冷たい
猫が少食になる原因にキャットフードが冷たいといった理由があげられます。
野性で狩りを行い、食事をしていた猫は冷たいフードを嫌がることがあり、食べなくなってしまうことがあるのです。
ウェットフードは水分量が多く、温度差の影響がでやすいため、与える際は注意が必要です。冬場などは特に気をつけなければなりません。
冷蔵庫に保管してる場合は与える前から冷蔵庫から出しておいたり、電子レンジで数秒間温めてみましょう。
猫は味よりも匂いでフードを選ぶことがあるため、温めることでフードの匂いが強くなり、食欲を刺激してくれる効果もあります。
冬などの季節には、フードの温度にも気をつけてみるようにしましょう。
キャットフードが好きではない
今食べているキャットフードが好きではないため、少食になってしまうこともあります。
食事の時間になると近づいてくるのに、フードの匂いを嗅ぐと食べないといった場合は、お腹は空いているが、そのフードが好きではないのかもしれません。
猫の好き嫌いを理解し、猫にあったキャットフードをみつけてあげる必要があります。
キャットフードにもさまざまな種類があるため、猫が食べやすい大きさや食感などをいろいろ試してみるといいかもしれません。
多頭飼いをしていると、一匹一匹にあわせたフードを準備することは難しいことかもしれませんが、一種類のフードだけではなく何種類かのフードを準備してあげるのもおすすめです。
キャットフードが不衛生
猫がフードを残してしまい、長時間放置していることはありませんか。
猫は一気に食事を摂らず、こまめに食べることが多いため、フードをそのままにしておくことも多いと思います。
しかし、フードを放置していると酸化し、味が落ちてしまったり、不衛生になってしまうため、猫が食べなくなってしまう原因になります。
夏場などは特に傷みやすく、虫が寄ってきてしまうこともあるため、気を付けるようにしましょう。
フードボウルはプラスチック製よりも陶器製の方が、においや細菌がつきにくく、清潔に保つことができます。
猫が少食でフードの残してしまう場合は、一回の食事量を減らし、何回かにわけて食事を与えたり、定期的に新しいフードにかえてあげるなどの対策をするといいかもしれません。
キャットフードが食べにくい
猫が少食になる理由には、キャットフードが食べにくいといった原因もあります。
器の位置が低くかったり、フードが合わなかったりすると猫は食べなくなってしまうこともあります。
トイレから離れた場所や、静かなところで猫が食べやすい環境を作る必要があります。
シニア猫になると首を下げて食べることが辛くなることもあるため、年齢にあった環境を整えてあげるようにしましょう。
年齢に合ったフードを与えてあげることも大切なことです。
猫のライフステージにあわせた食事を与えてあげるようにしましょう。
フードの形やフードボウルと相性が悪く、食べにくいことも考えられます。
猫の好みにあったフードとフードボウルの形に変えてみると食べてくれることもあります。
夏バテ
猫は夏になると体力の消耗が激しくなり、活動量が減ってしまいます。
そのため、食欲が落ち、少食になってしまうと言われています。
人間と同様、猫も天気が悪かったり、気温差が激しかったりすると体や脳が変化についていくことができずに体調を崩してしまうことがあり、食欲が低下する原因になってしまいます。
季節によって食欲が変化する場合は、日にちや時間が経つことで回復することが多く、あまり心配することはありません。
夏になり、食事の量が減ってきた場合は無理にあげるのではなく、少し量を減らして様子をみてあげるとよいかもしれません。
猫が一番食事量が多いのは、寒い季節だと言われています。
他に食べたいものがある
キャットフードをあまり食べない場合は、ほかに食べたいものがある可能性があります。
猫は人間の食べ物を食べてしまうと、フードを食べなくなってしまうことがあるため、人間の食べ物は与えないようにしましょう。
猫が食べてしまわないように、普段から食品の管理をする必要があります。
人間の食べ物は味が濃く、猫の体にとって良くありません。
そしてキャットフードを食べないからといって、おやつばかりあげてしまうこともあるかと思います。
しかし、おやつだけでは必要な栄養を摂ることができなくなってしまいます。
猫の成長や健康維持には、総合栄養食をしっかり食べ、必要な栄養を摂取する必要があります。
人間の食べ物を与えたり、おやつの与えすぎには注意しましょう。
口内炎や歯肉炎
猫が少食になる原因に口内炎や歯肉炎など口腔内トラブルが関わっていることもあります。
猫は口腔内トラブルになりやすい動物です。
口内炎や歯肉炎なると、口の中が痛かったり、違和感があるとフードを食べなくなってしまったり、少食になってしまいます。
よだれが多かったり、グルーミングが少ない、口内が腫れているといった症状があります。
治療することで改善するため、動物病院へ受診するようにしましょう。
急に少食になってしまったり、食べなくなってしまった場合は猫の体に異常がある場合が多いです。
日頃から猫の変化に気づけるようにしておく必要があります。
口の中を確認するためには、口を触らせてくれるように慣れさせておくと確認しやすくなります。
少食な猫にできる対処法を紹介
少食な猫にできる対処法はどのようなものがあるのでしょうか。
たくさんフードを食べ、健康に過ごしてもらうためにできることはしてあげたいと考える飼い主さんは多いと思います。
ここでは対処法として、
- フードの種類を変える
- フードを入れ直す
- 口腔内トラブルがないか確認する
キャットフードの種類を変える
猫が少食になる理由として、フードに飽きてしまったり、口に合わないといった理由がありました。
猫がフードを食べなくなってしまったら、フードの種類を変えてみましょう。
体調が悪く、フードが食べられなかったりする場合もあるため、猫をしっかりと確認する必要があります。
何種類かのフードをローテーションしたり、茹でたささみや茹で汁をトッピングしたりすると変化がでるため、おすすめです。
フードの種類を変えても量が変わらない場合は、飼い主さんの手から直接あげてみると食べることがあります。
やりすぎてしまうと手からしか食べてくれなくなるため、注意が必要です。
猫のライフステージによって、消費カロリーが変わってくるため、年齢を考えて、猫に合ったキャットフードを与えてあげるようにしましょう。
キャットフードを入れ直す
フードボウルにフードをいれたままにしておくなど、フードが不衛生だと猫が食べなくなる原因になってしまいます。
そのため、食べきらずに残している場合もキャットフードを入れ直すようにしましょう。
一回に与える量を調節し、何回かにわけて与えると無駄になるフードの量も少なくなります。
フードを置きっぱなしにしていても、基本的に猫は自分で調節して食べていきます。
多頭飼いの場合、平等に食べられているか確認できるようにしておく必要があります。
フードボウルは定期的に洗い、清潔に保ったり、フードを新しいものに入れ替えたりするだけで、食べてくれるようになることも少なくはありません。
口腔内トラブルがないかを確認する
猫が少食になったり、食べなくなったりする場合は口腔内に口内炎や歯肉炎などのトラブルがあることがあります。
口腔内にトラブルがあると口の中が痛く、食べたいのに食べられない状態になってしまいます。
急に食べられなくなったり、少食になった場合は口の中を確認してみましょう。
口腔内トラブルが原因であるときは、治療することで食欲が戻ることがあります。
気になることがある場合は、動物病院へ受診することをおすすめします。
定期的に動物病院へ受診することは、猫の体重の変化や体調に速やかに気づくことがきるため、病気の早期発見にもつながります。
たくさん食べていた愛猫が少食になったら要注意!
もともと少食な猫も中にはいますが、たくさん食べていた猫が少食になってしまう場合は注意が必要です。
加齢によって、少しずつ食が細くなっていくこともありますが、病気が進行していてフードが食べられなくなっている場合も少なくありません。
しかし、一時的に食べない程度であれば様子をみてみましょう。
丸一日何も食べない状態が続いたりするときは、動物病院へ受診する必要があります。
- 急に少食になったら要注意
- 肝リピドーシスとは
急に少食になったら要注意
猫が急に少食になってしまったときには注意が必要です。
ダイエットをしていたりと、体重が減る原因が明確な場合は心配いりません。
しかし、少食になった、急に体重が減少した場合は病気が隠れていることもあります。
少食になり、痩せていく場合は変化に気づきにくく、気づいたときには病気が進行してしまっており、手遅れになることも多くあります。
毎日、猫の食事量や体重の変化に気づくことができるようにしておかなければなりません。
食事量が少ない、体重が減少しているなど変化があった場合は、フードの見直しや動物病院への受診などを考える必要があるかもしれません。
肝リピドーシスとは
肝リピドーシスは、肝臓に過剰に脂肪が蓄積することで肝機能障害を引き起こす病気です。
猫がこの病気を引き起こしてしまう原因はさまざまありますが、食事がとれなくなってしまうことも原因のひとつです。
十分な栄養をとれなくなってしまい、体の中の脂肪が分解され、肝臓に蓄積されることでおこる病気と言われています。
肝臓の病気は早期発見することが難しいこともあり、食事をとれていなかったり、嘔吐や下痢の症状がある場合は、速やかに動物病院への受診をおすすめします。
治療をしなければ死に至る病気ではありますが、早期発見・早期治療により改善が見込めることも多い病気です。
補足:猫は元々少しずつ何回も食べる習性がある
猫はもともと、野性の肉食動物でした。
野性の肉食動物は毎日食事をする習慣がなく、獲物がとれたときに食事をするといった生活をしています。
そのため、猫は少しずつ何回も食べる習性があります。
その習性が強い猫もいるため、少しずつしかフードを食べてくれないといった状態は本能的に通常な行動でもあります。
一回の量が少ないと感じても、あまり気にする必要はありません。
猫は少食というより少しずつ食べる
猫は犬のようにガツガツと一気に食べるような食べ方はしません。
猫の習性から少しずつ食べていくことが多く、一粒一粒ずつゆっくり食べることもあります。
食べ方から少食に感じてしまうこともありますが、何回かにわけて少しずつ食べていくため、フードを適量与えていれば栄養不足になることはありません。
猫も捨てられたなど飢えていた経験があると、食事をしっかり摂ることが多くなります。
しかし、毎日きちんと食事を摂ることができる状態になると、食に対しての欲求が弱くなってしまうことも少なくありません。
環境の変化や何かストレスがある場合でも、猫は少食になったり、食べなくなったりすることがあります。
少食な猫は長生きするのか
少食な猫は長生きすると言われていることがあります。
少食な猫というわけではなく、少なすぎず多すぎずフードを食べることにより太りすぎによる病気を防ぐことができるなど、健康で長生きすると言われているからです。
しかし、少食な猫よりもたくさん食べる猫の方が生きる力は強い傾向があります。
普段から少食な猫であっても痩せすぎておらず、健康的であれば摂取カロリーは足りているということになるため、心配はいりません。
飼っている猫の体重や食べているフードの量などを知っておくと、猫の少しの変化にも気づくことができます。
フードの量が少なくて心配な場合は、高カロリーなフードを選んだりするのもおすすめです。
人も猫もしっかりとした体を作るために、食べることは大切なことと言えます。
まとめ:猫はとても神経質
猫はとても神経質な動物です。
そのため、さまざまな理由から少食になったり、食事を摂らなくなることがあります。
この記事では、
- 猫が少食になったと感じたら、キャットフードを見直してみよう
- 口腔内トラブルがないか確認しよう
- 急に少食になる場合は、病気が隠れている可能性もある
- 猫は元々、少しずつ何回かにわけて食事をする
- 少なすぎず、多すぎず、猫にあった食事量を与える