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寒天といえば食物繊維が豊富でカローリーオフの健康食材。ですが寒天は加工食品のため愛犬に与えても大丈夫なのか分からない飼い主さんもいるかと思います。今回のMOFFME記事では、寒天のメリットや注意点・与え方・寒天を活かしたレシピを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬は寒天を食べて大丈夫?健康効果や与える際の注意点を紹介

寒天といえば食物繊維が多く含まれており、カロリーが少ない健康食材です。ダイエット中にお世話になっている方もたくさんいらっしゃいますよね。


ただし寒天は加工している食品でワンちゃんに与えても問題ない食材なのか分かりづらいですよね。


今回MOFFMEでは、

  • 犬に寒天を与えても大丈夫!
  • 犬に寒天を与える方法を紹介
  • 愛犬に寒天を与える際のメリットと注意点を紹介
  • 寒天を使った犬用手作りダイエット食のレシピを紹介
以上4点についてお話ししていきます。

ワンちゃんは寒天を食べて大丈夫なんでしょうか?

ここでは寒天をワンちゃんに与えたときの健康効果や与える際の注意点をご紹介していきます。

犬に寒天を与えても大丈夫!


ワンちゃんが寒天を食べても大丈夫でしょうか?結論からお話すると、寒天はワンちゃんに食べさせても大丈夫な食材です。


ここでは、

  • アレルギーに注意して少量から始めよう
  • 寒天の栄養成分
  • 「ところてん」と「ゼラチン」は食べても大丈夫?
以上3点をご紹介していきます。

海藻から作られる寒天は、ほとんどが食物繊維でできており、身体に吸収されることがなく、とても低カロリーでダイエット用の食材に活用することができます。

低カロリーがゆえに満腹感が得やすく、私たち人間も、健康のために大活躍している優秀な食材ですが、ワンちゃんにも同じように効果があります。

アレルギーに注意して少量から始めよう

ワンちゃんに寒天を与えるときはアレルギーに注意して少量からスタートしましょう。


ワンちゃんによってはアレルギー反応を引き起こしてしまう場合があります。初めて与えるときは量を調節して少なめにして、寒天を摂取後に様子を見られる時間を取りましょう。


アレルギーの初期症状としては、皮膚の疾患が現れる可能性が高いです。フケが出ていたり、ずっと肌を痒がっていたりしたら、早めに動物病院で獣医さんに診てもらって相談してください。その他に、下痢・嘔吐・目の充血などの症状があります。


食物が原因のアレルギーの場合、原因である食物を取り除いてあげれば問題はありません。アレルギーは摂取後すぐに症状が出るとは限らないので、症状が疑われたら病院で検査することをおすすめします。

寒天の栄養成分

寒天には様々な栄養成分が含まれています。ワンちゃんにはどのような効果があるのでしょうか?


1つ目の水溶性食物繊維は腸内の環境を整えて、保水することで、人間と同じように便秘解消の効果があります。


2つ目に、昆布やわかめなどの海藻に多く含まれるヨウ素が含まれています。身体の新陳代謝を調節する働きを促進するため、身体には必要な栄養素です。


3つ目に、塩分を排出する働きのあるカリウムが含まれています。カリウムには血圧を維持してくれる働きもあり、利尿作用で体内の水分を調整してくれるので代謝がどんどん良くなります。

「ところてん」と「ゼラチン」は食べても大丈夫?

ところてんやゼラチンは食感や見た目が寒天と似ていますが、ワンちゃんは食べても大丈夫なんでしょうか?


ところてんも寒天も海藻から作られる植物性のタンパク質で同じですが、お菓子などでよく使われるゼラチンは動物性のタンパク質です。


ところてんはテングサやオゴノリなどの海藻から作られています。それらの海藻を水と一緒に煮込み、常温でゆっくりと固めて、ところてん突きで細長く押し出します。ところてんと寒天に成分の違いはありません。ところてんもワンちゃんに与えて大丈夫です。


ゼラチンは牛や豚の骨や皮に含まれているタンパク質の一種です。ムースやゼリーなど洋菓子に使用されることが多いです。ゼラチンもワンちゃんに与えて大丈夫です。ゼラチンにはコラーゲン効果で毛質や皮膚にツヤが出る効果があります。

犬に寒天を与える方法を紹介


寒天は太り気味や便秘気味のワンちゃんには特におすすめのダイエットフードのひとつです。

ここでは、ワンちゃんに寒天を与える方法として、

  • 犬に寒天を与える際の一日の目安量
  • 愛犬に寒天を与える方法を紹介
以上、2点をご紹介していきます。

夏場には水分補給として大活躍することもできます。与え過ぎはよくありませんが、適切な量であればワンちゃんにも大変適したダイエットの強い味方です。

犬に寒天を与える際の一日の目安量

ワンちゃんに与える寒天の1日の目安量は、どれくらいでしょうか?


ワンちゃんにとって寒天はとても良いといっても、食物繊維を取りすぎてしまうと、下痢になってしまう可能性があります。さらに豊富に入っているミネラルも過剰摂取すると、体調不良の原因になることもあります。


目安として、体重5kgで30g、体重10kgで50g、体重20kgで90gが与えても良い量です。寒天を与えてもドッグフードをへらす必要はありませんが、ダイエット目的の場合は、ドッグフードを通常の4分3くらいの量に抑えることをおすすめします。


ぜひこれらの量を目安に寒天を取り入れてみましょう!

愛犬に寒天を与える方法を紹介

ワンちゃんに寒天を与える方法をご紹介します。


寒天はワンちゃんが食べると、つるっとノドに入り込んでしまうため、硬めに作るとノドに詰まる恐れがあります。ワンちゃんに与えるときは柔らかめに作って、ワンちゃんがノドに詰まらせないように配慮しましょう。


寒天を作るときに通常だとなにかしら味付けをすると思いますが、ワンちゃんに与えるときは味付けの必要がありません。ワンちゃんは味ではなく、香りで美味しさを判別します。ワンちゃんにとって人間が美味しいと感じる味付けは濃いので、味付けなしでそのままの味を楽しんでもらいましょう。


寒天はつるっとしていてどんどんと食べられてしまいますが、ワンちゃんに与えていい目安量はそんな多くないので、しっかりと管理して適量を与えましょう。

愛犬に寒天を与える際のメリットと注意点を紹介


ワンちゃんに寒天を与える際のメリットと注意点をご紹介します。はじめてワンちゃんにあげる前にそれぞれ確認しておきましょう。


ここでは、

  • 犬が寒天を食べることで期待できる健康効果
  • 犬に寒天を与える際の注意点:アレルギーの有無を確認する
  • 犬に寒天を与える際の注意点:少量でも下痢になる可能性がある
  • 犬に寒天を与える際の注意点:腎臓への影響を考慮する
  • 犬に寒天を与える際の注意点:傷みやすい寒天の保存方法
以上5点についてお話しいたします。

かさましダイエットに適している優れた食材です。しかし寒天だけを与えていると栄養バランスが崩れたり様々な注意すべき点がありますので、理解した上で上手く利用するようにしましょう。

犬が寒天を食べることで期待できる健康効果

ワンちゃんが寒天を食べることで期待できる健康効果はたくさんあります。


一番注目したいのは、やはりダイエット効果です。寒天は体積の250倍ものの水分を吸収します。豊富な食物繊維は身体のなかで水分を吸収して膨らむことで満腹感を得られます。また便秘解消効果もあります。


満腹感によりカロリー摂取量を抑えて、血糖値の急激な上昇を防ぐことも出来ます。さらに食物繊維が腸内でコレステロールなどの吸収を妨害して、体外に出すことで低下させることが出来ます。その他に血圧を抑制する効果もあります。


ダイエットにはもちろんのこと、腸の調子を整えるために、栄養価が豊富でヘルシーな食材であるため、利用しやすい食材といえるでしょう。

犬に寒天を与える際の注意点:アレルギーの有無を確認する

まずワンちゃんに寒天を与える際の注意点として、アレルギーの有無を確認する必要があります。


また、一日の目安量をいきなり与えるのはやめておきましょう。ワンちゃんに寒天を与えたときにどのように反応するかは、実際に食べてみないと分かりません。まずは目安よりもごく少量を与えて、摂取後に様子を見ましょう。


特に問題ないことが分かったら、少しずつ量を増やしていくとよいでしょう。


寒天には食物繊維がたくさん含まれているので、便への影響もあると考えられます。ワンちゃんの便の様子に変化がないこともチェックしておきましょう。


寒天アレルギーという名前には馴染みがありませんが、新しい食べ物を与えるときは気をつけていきましょう。

犬に寒天を与える際の注意点:少量でも下痢になる可能性がある

次にワンちゃんに寒天を与える際の注意点として、少量でも下痢になる可能性があることです。


食物繊維がたくさん入っており、便秘に効果がある寒天ですが、なかには食物繊維の効果が効きすぎてしまって下痢になってしまうワンちゃんもいるようです。便秘解消はとても良いことですが、たくさん食べてしまうことで下痢になってしまうだけでなくて、少量でも便秘になってしまう可能性もありますので注意しましょう。


寒天はつるっと食べられてしまうので、ワンちゃんに思わず食べ過ぎさせてしまわないようにしてください。

犬に寒天を与える際の注意点:腎臓への影響を考慮する

次にワンちゃんに寒天を与える際の注意点として、腎臓への影響を考慮しましょう。


寒天に入っているミネラルなどの成分はワンちゃんにとってとても優秀な栄養素です。ミネラルはカルシウムやカリウム、マグネシウムなど様々のものを指します。


しかし、あまりにも大量に摂取してしまうと腎臓に負担をかけてしまうことになります。腎不全を引き起こす原因につながる恐れがあります。


目安量を超えてかなりの量を食べなければ、なかなか腎不全にはつながらないようですが、可能性はゼロではないので、食べすぎには十分に注意して与えるようにしましょう。

犬に寒天を与える際の注意点:傷みやすい寒天の保存方法

次にワンちゃんに寒天を与える際の注意点として、傷みやすい寒天の保存方法を気をつけましょう。


寒天は手軽に一度で大量に作ることが出来るため、少量しか必要のないワンちゃんにとっては余ってしまうことがあります。冷蔵庫では2、3日もちますが、暑い季節には冷凍保存をおすすめします。一度冷凍保存した寒天は、解凍することで水分が出てスカスカになってしまうので、おすすめは半解凍くらいでワンちゃんに与えるとちょうど良いです。


冷蔵保存を3日以上を超えて長期間してしまうと、食中毒につながる恐れがありますので、十分に注意してください。


老犬の場合は、あまり毎日与えてしまうと消化不良にもつながる恐れがありますので、もったいないからといって与えすぎないようにしてあげましょう。

寒天を使った犬用手作りダイエット食のレシピを紹介


寒天を使ったワンちゃん用の手作りダイエット食のレシピをご紹介します。

ここでは、

  • おすすめ食材
  • 犬用手作りダイエット食:鶏ササミと卵の寒天寄せ
  • 犬用手作りダイエット食:いちごヨーグルト寒天
  • 寒天の代用に使える食材
以上4点をお話ししていきます。

手軽で簡単なレシピをご紹介しております。ワンちゃんの適正に合わせて上手く組み合わせていきましょう。

ワンちゃんには食物アレルギーがある可能性がありますので、注意しながら少量ずつ与えるようにしてください。

おすすめ食材

寒天を使ったワンちゃん用手作りダイエット食を作るときに、寒天以外のおすすめの食材があります。


ワンちゃんのダイエットで大切なのは、低カロリーで高たんぱく質がキーワードです。人間でもダイエットするときに低カロリーであることは大前提ですが、ワンちゃんにとってはたんぱく質が筋肉や身体の組織を維持するために大切な栄養素です。


ダイエットしているからといって、寒天ばかりをあげてしまうとたんぱく質が不足して健康に害を及ぼす原因になりますので、寒天以外の食材と上手く組み合わせて与えてあげましょう。


おすすめは、ささみ・野菜・ヤギミルク・ヨーグルト・りんごなどです。バランスよく取り入れれば健康に効果的です。もし作るのが苦手ということであれば、おやつにミルク寒天を作ってあげるのも良いです。ミルクで固めて冷やすだけで簡単なのでぜひ挑戦してみてください!

犬用手作りダイエット食:鶏ササミと卵の寒天寄せ

まずワンちゃん用の手作りダイエット食におすすめなのは、鶏ササミと卵の寒天寄せです。


ワンちゃんにダイエット食を作ってあげたいけど、苦手という方にとてもおすすめです。材料も簡単で工程も少なめでシンプルです。寒天のメリットであるヒンヤリ感を楽しむことができるので、夏の暑い日にピクニックなどにとてもおすすめの一品です。ダイエットの運動で屋外でたくさん遊ばせてあげるときに持っていくおやつご飯にぴったりです。


魚や肉、野菜と寒天を一緒に固めます。魚は骨をとってほぐして、野菜は細かく刻んで茹でます。具材が茹で上がった後に寒天を加えて、一緒に固めたら出来上がりです。

犬用手作りダイエット食:いちごヨーグルト寒天

次にワンちゃん用の手作りダイエット食におすすめなのは、いちごヨーグルト寒天です。


見た目もピンクっぽく可愛くて、味もとっても美味しい一品です。応用してお祝い事などにケーキ風にアレンジしてデコレーションしても素敵です。いちごとヨーグルトのピンクがとってもキュートで人間もそそられちゃう見た目です。


作り方もとても簡単で、寒天のおやつやケーキとしてチャレンジしたい方におすすめです。きっとワンちゃんも喜んでくれることでしょう。


いちごなどのフルーツと牛乳や豆乳と寒天を一緒に固めます。フルーツは小さめに刻んだり、すりつぶしたりすると食べやすいです。豆乳や牛乳はそのままだと濃すぎるので、水で薄めて使うようにしてください。


どのフルーツも糖分が高いので、与えすぎに注意するようにしましょう。

寒天の代用に使える食材

サクッとした歯ごたえのある寒天は、ぷるぷるのゼリーとは少し食感が違うけど似てますよね。寒天の代用として使えるのは、ゼラチンです。


海藻からできている寒天は植物性由来で、豚や牛からできているゼラチンは動物性由来の違いがあります。


寒天とゼラチンの大きな違いは、寒天は常温で固まりますがゼラチンは冷蔵庫で冷やさなければなりません


また寒天の特徴はほとんどの80%が食物繊維でできており、一方のゼラチンはコラーゲンが主です。ダイエット目的でかさましや便秘解消であれば寒天を使用し、美しい毛や皮膚の生成が目的だったらゼラチンを使用してみましょう。


その他には寒天やゼラチンよりも透明感がありフルフルしているアガーという食材もあります。

まとめ:夏場の暑い時期には体温調整に最適

ワンちゃんは寒天を食べて大丈夫かどうか、健康効果や与える際の注意点をご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?


ここまでのまとめとして、

  • 寒天を与えるときはアレルギーに注意して少量ずつ摂取させる
  • 寒天を与えるときは1日の目安量を守る
  • 寒天を与えるときは下痢や腎臓への影響を注意する
以上のことを理解した上で寒天をワンちゃんに与えていきましょう。

お散歩の帰りや夏場の暑い時期はひんやりとしていてワンちゃんの体温調整に最適です。1日の目安量を考えて、与えすぎには注意しましょうね。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!