飼い猫がダンボールに入って遊んだり噛んで破壊したりする光景を目にすることがあるかもしれません。大半の猫はダンボールが大好きですが、なぜダンボールを好むのでしょうか。今回のMOFFME記事では、猫がダンボールを好む理由・かじる理由・かじる際の対処法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫がダンボールをかじるのはなんで?理由や対処法を紹介!
大好きな自分の飼い猫がダンボールで遊んでいるのを見ると、ほほえましい気持ちになります。買い物などで家にダンボールが届くと、大半の猫が匂いを嗅いだり中に入ったりして遊ぶと思います。
しかしダンボールをかじって遊んでいるのを見ると、本当に大丈夫なのか心配になりますよね。中には、かみちぎって破壊してしまうケースも。特に生後間もない子猫の時期に限らず、誤って飲み込んで問題になる可能性もあります。
今回MOFFMEでは、
- 愛猫がダンボールをかじる理由
- 愛猫がダンボールを好きな理由
- 愛猫がダンボールをかじる場合の注意点と対策
について詳しく解説します。
猫がダンボールを好きな理由は、狩りをおこなっていた野生の時期の名残です。愛猫がなぜダンボールが好きなのかを理解して、適切に遊ばせてあげましょう。
愛猫がダンボールをかじる理由を紹介
なぜ猫はダンボールをかじるのでしょうか。さまざまな理由が考えられますが、猫がダンボールをかじる理由を理解しておくことが大切です。
ここでは
- ストレス発散
- 狩猟本能
- 歯がかゆい
- ダンボールが好き
- 飼い主さんの反応
について詳しく解説します。
ダンボールをかじって遊んでいると、しだいにボロボロになって飲み込んでしまう可能性もあります。ダンボールを飲み込んだ場合、吐き戻したり排せつしたりした際に体外に排出されればいいのですが、体内に残ったままだと健康トラブルにつながる可能性もあります。
愛猫がダンボールをかじる理由① ストレス発散
猫がダンボールをかじるひとつめの理由は、ストレス発散のためです。家の中で飼っている猫でも、運動不足がストレスになります。ふだんの運動量が少ない場合は、キャットタワーや窓用ベッドなど動き回れるような環境を用意してあげましょう。
また、同居猫との相性が悪かったり、トイレが不衛生だったりしてもストレスを感じてしまいます。猫のストレスがたまっているようであれば、生活環境の中にストレスの原因がないか確認しましょう。
ダンボールをかじることでストレス発散をしてはいますが、そのままだとダンボールをかじり続けることになり誤飲などの可能性もあります。スキンシップを多くとるなど、ストレスがないようにしましょう。
愛猫がダンボールをかじる理由② 狩猟本能
ふたつめは、狩猟本能によりダンボールをかじるという理由です。ペットとして飼われている猫であれば、飼い主からご飯をもらえるので狩りをする必要はありません。
しかし野生で生きていた時代の本能が残っていて、ダンボールを獲物に見たててかじったり引きずったりします。
またダンボールをかじったりするだけでなく、中に入ってしまう光景もよくみられます。SNSなどでも、ダンボールにまつわる猫のかわいい姿を見ることがありますよね。
これは、狩りをしていたときに獲物を探したり観察するために穴をのぞき込んでいた時の名残です。地面の穴などを思い起こさせる、ダンボールに刺激された狩猟本能で中に入ってしまいます。
愛猫がダンボールをかじる理由③ 歯がかゆい
愛猫がダンボールをかじる理由のみっつめは、「歯がかゆい」です。猫は、生後1ヶ月で乳歯が生えそろいます。永久歯に生え変わるまでの3ヶ月~6ヶ月の間は、歯がムズムズしてかゆくなる時期で、何かに咬みつくことが多くみられます。
対策として、ダンボールの代わりに咬んでも大丈夫なものを用意してあげましょう。たとえばゴムのおもちゃやぬいぐるみなど、猫が気に入るようなものを用意してください。おもちゃは動くものを与えるとより効果的ですよ。
ダンボールは身近で、程よい硬さで噛み応えがあるのかもしれません。歯の生え変わりでかゆくなりますので、一定期間が過ぎると落ち着く猫も多いようです。
愛猫がダンボールをかじる理由④ ダンボールが好き
単純にダンボールが好きで、かじる猫も多いようです。噛んだ時の感触や弾力がちょうどいいのかもしれません。また、ダンボールの匂いが好きな猫もいるようです。ダンボールは丈夫で、通気性や保温性に優れているので、夏のひんやりとした感触や、冬の温かい環境も快適なのかもしれません。
ダンボールは猫の爪とぎに最適な点も、猫がダンボールを好きな理由かもしれません。もし愛猫が、ダンボールで爪とぎをひんぱんにおこなうようであれが、爪のケアをしてあげましょう。
爪の切り方がわからない場合は、動物病院に相談すると教えてくれますよ。
愛猫がダンボールをかじる理由⑤ 飼い主さんの反応
飼い主さんが喜んでかまってくれた記憶も、段ボールをかじる理由のひとつと考えられます。猫が段ボールで遊んでいる光景はとてもかわいいですよね。猫はとても記憶力がいいため、特にいい思いをした経験は覚えています。
猫がかじっている段ボールをおもちゃにして、さらに遊んであげた飼い主さんも少なくないと思います。「段ボールで遊んでいいんだ」と猫が覚えてしまっているのかもしれません。
一緒に遊んであげなくても、段ボールをかじらせないために猫のところにいって段ボールを取り上げることもあるかもしれません。しかし、猫からすると「段ボールをかじったら飼い主が来てくれた」と理解している場合もあります。
愛猫がダンボールを好きな理由を紹介
猫はダンボールを見るとかじるだけではなく、匂いを嗅いだり中に入ったりして遊びます。なかには、長時間遊んでいるケースもありますよね。なぜ猫はダンボールが好きなのでしょうか。
ここでは愛猫がダンボールを好きな理由として、
- 狭くて暗い場所が安心できる
- 好奇心
- 暖かい
- 爪とぎができる
について詳しく解説します。
野生時代の本能の名残や、好奇心などさまざまな理由が考えられます。愛猫がなぜダンボールが好きなのかを理解して、飲み込んだりしないように見守ってあげてください。
愛猫がダンボールを好きな理由① 狭くて暗い場所が安心できる
猫がダンボールを好きな理由のひとつめは、狭くて暗い場所が安心できるからです。これは、猫の祖先であるリビアヤマネコの時代の習性が関係しています。
猫の祖先であるリビアヤマネコは、日本の野良猫などでもよく見かけるキジトラにそっくりな肉食獣です。体が小さいため、大型獣のような狩りのスタイルではなく、獲物を待ち伏せするスタイルの狩りをおこなっていました。
獲物を待ち伏せする際には、姿を隠すために狭くて暗い場所に身を隠します。また、リビアヤマネコは捕食者でありながら、捕食される側になることも少なくありませんでした。このことからも、狭くて暗い場所に身を隠すことで安心感を得ています。
愛猫がダンボールを好きな理由② 好奇心
猫は、警戒心が高い性格の個体が多いですが、一方で旺盛な好奇心をもつ一面もあります。見たことがないものや、嗅いだことがないものに敏感に反応します。
配達されたばかりのダンボールには、嗅いだことがない匂いがついていますよね。その匂いに好奇心を刺激されて、ダンボールの中に入ったり匂いを嗅いだりします。
食べ物が配達された時は、中の匂いがおいしそうだからという理由はわかりますが、食べ物でなくても敏感に反応するのはそのためです。
ダンボールの中に入るのは、ひとしきり匂いを嗅ぐなどして、危険のない居心地のいいものだと認識してからの場合が多いようです。
愛猫がダンボールを好きな理由③ 暖かい
猫の祖先であるリビアヤマネコは、リビア砂漠に住んでいたため、猫は温かい場所が好きといわれています。暖房の前で気持ちよさそうに寝ている猫をみたことがある方も多いと思います。
猫は、自分で体温調節することが苦手なため、日差しの下や充電器の上など温かい場所を好みます。ダンボールの素材は層になっているため、空気が入り高い保温性をもっています。そのため、中に入るとその断熱効果で温かく感じるダンボールが好きなのです。
愛猫がダンボールを好きな理由④ 爪とぎができる
猫が頻繁におこなう爪とぎができることも、ダンボールを好きな理由のひとつです。猫が爪とぎをする理由は、単純に爪のケアもありますが気分転換やストレス解消の意味合いもあります。
猫はその警戒心の高さから、ストレスに敏感な動物です。家に知らない人が来たり、来客が合ったりすると、いつの間にか部屋から出て行った猫をみたことはないでしょうか。
また、トイレの掃除が不衛生だったり、運動不足もストレスの原因です。頻繁に爪とぎをするようであれば、飼育環境にストレスの要因がないか考えてみましょう。
ダンボールは爪とぎがしやすく、ちょうどよくボロボロになったダンボールをお気に入りにする猫もいます。
愛猫がダンボールをかじる場合の注意点と対策を紹介
猫がダンボールをかじる理由は、ストレス発散や歯のかゆみだけでなく野生時代の名残など本能によるものも少なくありません。
ここでは愛猫がダンボールをかじる場合の注意点と対策として、
- 誤飲誤食
- ダンボールを置かない
- ガムテープで補強する
- 硬いダンボールを用意する
- 代替用おもちゃを用意する
について詳しく解説します。
飲み込んだら危険という理由から、ダンボールを取り上げるだけでは猫のストレスにつながりかねません。せっかく届いたダンボールを、楽しみにしている猫を横目に片づけるのも気が引けますよね。
安全に遊べるような対策も紹介しますので、ぜひやってみてください。
かじる場合の注意点: 誤飲誤食
猫がダンボールをかじる場合は、誤飲誤食に十分注意してください。ダンボールをかじり続けると柔らかくなってちぎれてしまいます。ちぎれたダンボールもかじり続けるので、誤って飲み込んでしまうケースもあります。
猫は誤って飲み込んでしまいやすい動物なので、ダンボールをかじっているときはやめさせた方がいいでしょう。もしダンボールを飲み込んだ場合、吐き戻したり排せつ物で体から出てくれば問題ありません。
しかし、体内から排出されない場合は、消化不良や腸閉塞などの疾病を引き起こす可能性もあり、最悪の場合は外科手術が必要になります。
猫に負担を与えないように、そもそもダンボールを置いておかないといった対策をしましょう。
かじる場合の対策① ダンボールを置かない
猫がダンボールをかじる場合の対策は、そもそもダンボールを置いておかないことです。配達などでダンボールが家に届いたら、すぐに折りたたんで猫が入れないような場所に保管しておきましょう。
ダンボールを開けて中のものをしまうときも、目を離したすきにかじってしまうこともありますので注意が必要です。ダンボールの中身をしまう前に、ダンボールはたたんで届かない場所に保管してから、中身をかたづけましょう。
家の外からきたダンボールには、猫の好奇心を刺激するような嗅いだことがない匂いがついています。はじめは匂いを嗅いでいるだけかもしれませんが、危険がないと判断したらかじり始めてしまうかもしれません。
かじる場合の対策② ガムテープで補強する
ガムテープで補強することも、かじる場合の対策になります。ダンボールで夢中になって遊んでいる愛猫を見るのは、飼い主としても愛らしい気持ちになりますよね。
せっかくダンボールがあって遊びたいのに、すぐに片づけてしまうのは気が引けてしまいます。そんなときはガムテープで補強しましょう。
猫がダンボールをかじるのは、角になっている部分やふたの部分です。猫がかじりやすいところをガムテープで補強することで、簡単にちぎれないようにすることができます。
基本的には中に入ったり爪とぎをする分には誤飲誤食の危険はありませんので、飼い主がしっかりと見守りながら遊ばせてあげてください。
かじる場合の対策③ 硬いダンボールを用意する
通常、通販サイトから届くダンボールは薄くて、猫がかじるとすぐにちぎれてしまいます。重いものを入れるときに使うような硬いダンボールであれば強度がありますので、少しくらいかじってもボロボロになりません。
もちろん、遊ばせるときはガムテープで猫がかじりやすい部分を補強して、飼い主が見守ってあげましょう。硬いダンボールでも、長時間かじっていれば柔らかくなってちぎれてしまうこともあります。
その際はすぐにたたんで、猫の届かない場所に保管しましょう。ダンボールで遊ばせるのは、中に入ったり爪とぎなど心配の少ない遊び方をおすすめします。
かじる場合の対策④ 代替用おもちゃを用意する
猫がダンボールをかじりたい場合は、かじってもいいおもちゃを用意してあげましょう。子猫の場合、歯が生え変わる3ヶ月~6ヶ月ことは歯ぐきがムズムズして何かを噛みたくなるものです。
叱ったりしつけたりして治るものではありませんので、そんなときはおもちゃを与えてストレスにならないようにしましょう。ゴムや布製のおもちゃやぬいぐるみなどがおすすめです。
また、ストレスからダンボールをかじる場合もあります。キャットタワーを用意して運動不足を解消したり、飼育環境にストレスの要因がないかチェックしましょう。
まとめ:ダンボールを与えられた猫の方が幸せという研究結果も
今回のMOFFMEでは、
- 愛猫がダンボールをかじる理由
- 愛猫がダンボールを好きな理由
- 愛猫がダンボールをかじる場合の注意点と対策
について詳しく解説しました。
猫がダンボールが好きな理由は、狩猟時代の名残やストレス発散が考えられます。生後6ヶ月以内の子猫であれば、歯がかゆくてダンボールをかじっているかもしれません。ほかにも、狩りをしていた時代によく潜んでいた狭くて暗い場所が安心できるという可能性もあります。
また、暖房器具の前で気持ちよさそうに寝ている猫は、温かい場所が大好きです。保温性の高いダンボールは快適な場所のひとつです。ダンボールを与えられた猫の方が幸せという研究結果もあるほどです。
遊ばせる際は飲み込まないように飼い主が見守ってあげることをおすすめします。適切な対策で、安心して遊べる環境を作ってあげましょう。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!