日々愛犬とお散歩をする中で、愛犬がリードを強く引っ張ることがあるかと思います。犬の引っ張り癖を放置してしまうと犬にとっても悪影響を及ぼします。今回のMOFFME記事では、愛犬が散歩中にリードを引っ張る理由・やめさせるポイント・しつけ方法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬が散歩中にリードを引っ張る際の対処法を紹介!注意点など
具体的には以下の内容について解説していきます。
- 犬が散歩中にリードを強く引っ張る理由を紹介
- 犬が散歩中にリードを引っ張るのはなぜ良くないのか
- 犬がリードを引っ張る行為をやめさせるポイントを紹介
- 犬が引っ張る際のしつけ方ステップごとに紹介
- まとめ
犬が散歩中にリードを強く引っ張る理由を紹介
散歩をしている際、犬にリードを強く引っ張られてしまう経験をしている飼い主の方は多くいらっしゃると思います。
具体的には以下の内容について解説していきます。
- 犬が散歩中に引っ張る理由① 好奇心旺盛
- 犬が散歩中に引っ張る理由② リードの距離感がわからない
- 犬が散歩中に引っ張る理由③ 飼い主との距離が遠い
犬が散歩中に引っ張る理由① 好奇心旺盛
まず1つ目は犬の好奇心旺盛な性格によるものです。
犬種によって個体差はありますが、警戒心や恐怖心などが少ない子犬は一般的に好奇心が旺盛な傾向にあります。
そのため、いつもと異なる道を通ったり、初めて見る建物や景色を見るともっと見たいという気持ちになってしまい、リードを引っ張ってしまうことがあります。
散歩が大好きな犬などは嬉しさから興奮してしまい、リードで喉を締め付けたり、巻き付けたりしてしまうこともあります。
そのため、出来るだけ興奮を抑えてから散歩に出るようにすると良いでしょう。
特にゴールデン・レトリバーやミニチュア・ダックスフンド、ジャック・ラッセル・テリアなどの好奇心旺盛な犬種を飼っている方は注意が必要です。
犬が散歩中に引っ張る理由② リードの距離感がわからない
2つ目はリードとの距離感がわからないというパターンです。
基本的に犬は散歩中に飼い主との距離を確認しながら歩きます。
しかし、リードの中でも伸び縮みするようなリードや極端に短すぎたり、長すぎるリードを使っている場合は歩いている最中に飼い主との距離感が分からなくなってしまうことがあります。
伸び縮みが可能なリードは広い場所などでは犬も喜んで走り回ったりできるメリットもありますが、その一方で街中で突然、走り出したりしたときに事故を起こしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
そのため、この記事では散歩の際には伸縮性のあるリードではなく、一般的なリードを使うことをおすすめします。
犬が散歩中に引っ張る理由③ 飼い主との距離が遠い
3つ目は飼い主との距離が遠いという事です。
先ほど、犬は散歩中に距離感を確認しながら歩いているという話をしました。
その際に飼い主との距離感が遠すぎると、リードに繋がれておらず自由に走り回っていいと勘違いしてしまいます。その結果、犬が突然走り出したりしたのに対応しきれずに事故に繋がってしまうかもしれません。
長めのリードをそのまま使っていたりすると、犬との距離が開きすぎてしまい、犬を勘違いさせてしまいます。散歩中の犬との距離感は大体1メートルほどをおすすめしています。
もし、現在使用しているリードが長い場合は適切なものに買い替えたり、手に巻き付けるなどして、距離感を調整するようにしてください。
犬が散歩中にリードを引っ張るのはなぜ良くないのか
先ほど、犬がどうしてリードを引っ張ってしまうのかについて紹介しました。
具体的には以下の内容について解説します。
- 犬の首に大きな負担がかかる
- 主従関係が逆になる
- 興奮スパイラル
引っ張るのが良くない理由① 犬の首に大きな負担がかかる
リードを引っ張るのがよくない理由1つ目は犬の首に大きな負担がかかってしまうからです。
想像していただくとわかりますが、走ったりしている最中に引っ張ってしまうわけですから、首輪が犬の首に大きな負担を与えてしまいます。
それにより、首の神経や下半身に圧力をかかり、悪影響を及ぼしてしまいます。
特に高齢犬などの呼吸器への疾患やヘルニアなどを抱える可能性のある犬は注意が必要です。
引っ張るのが良くない理由② 主従関係が逆になる
2つ目は主従関係が逆になってしまうことです。
犬は日々の中で上下関係を考えて生きています。これは犬が集団行動をする狼の子孫であることが関係しています。
もし、犬が主導権を握って、リードを引っ張ってそれに飼い主が合わせて歩くという状況が続いてしまうと、飼い主が下に見られてしまい、日頃のしつけなどもうまく行かなくなってしまうかもしれません。
愛犬の名前を呼んでも来ない、体を触れさせてくれないなどの行為が見えたら下に見られているサインかもしれません。
引っ張るのが良くない理由③ 興奮スパイラル
3つ目は興奮のスパイラルに陥ってしまうことです。
犬が比較的強めにリードを引っ張っているときは基本的に興奮している状態と言えるでしょう。
そのため、興奮をしやすい犬がリードを引っ張り、引っ張ったことによって、さらに興奮し、またリードを引っ張るという悪循環を生んでしまいます。
興奮しやすい犬はリードを引っ張ってしまう他にも狩猟本能を出してしまい、おもちゃを壊したり、家具やコンセントにかじりついてしまう可能性もあるので、日頃から落ち着かせる訓練をしましょう。
犬がリードを引っ張る行為をやめさせるポイントを紹介
犬の引っ張り癖をそのままにしていると様々な弊害が起きてしまうことを解説しました。しかし、犬の引っ張り癖を治すにはしっかりとしたしつけや工夫が必要です。
具体的には以下の内容について解説していきます。
- 引っ張る理由を把握する
- リードを見直す
- リードを持つ位置を見直す
- アイコンタクトを意識する
- 散歩の練習をする
引っ張る行為をやめさせるポイント:引っ張る理由を把握する
引っ張る行為をやめさせるためにはまず、引っ張る理由を把握しましょう。
犬にも必ず、リードを引っ張っている理由があります。それは先ほど言ったような好奇心やリードの問題かもしれませんし、それ以外の原因かもしれません。
そのため、はじめにあなたの愛犬がなぜ、リードを引っ張るようになっているのかを把握することが重要です。
その後、適切なしつけをすることで、犬がリードを引っ張ってしまうのをやめさせることができるでしょう。
引っ張る行為をやめさせるポイント:リードを見直す
次にリードの長さを見直すことです。
先ほども言ったようにリードの長さが適切でないと犬が散歩中に距離感を見失ってしまい、リードを引っ張ってしまう可能性があります。
リードは飼い主が手を下ろした際にリードが軽く弛むくらいの長さが適切と言えます。短すぎはもちろん良くないですが、長すぎも自由になりすぎてしまい、引っ張り癖の原因となってしまいます。
そのため、しっかりとあなたの愛犬に適したリードを長さを選ぶようにしましょう。
以下の記事ではおすすめのリードをついて解説しています。
引っ張る行為をやめさせるポイント:リードを持つ位置を見直す
3つ目はリードを持つ位置を見直すことです。
先ほども言ったようにリードは人が立った時にリードが軽く弛むくらいがが適切と言えます。
基本的にはリードの輪っかになっている部分を持つとは思いますが、もし、リードの長さや長すぎる場合は手に巻きつけたり、両手で持ったりするなどして、調整をすると良いでしょう。
手に巻きつける場合は決してぐるぐる巻きにせず、リードを折りたたむくらいにしましょう。ぐるぐる巻きにしてしまうと、犬が急に走り出した時に飼い主の方が転倒してしまう可能性があります。
引っ張る行為をやめさせるポイント:アイコンタクトを意識する
4つ目は犬とのアイコンタクトを意識することです。
犬にしつけやトレーニングをする上でアイコンタクトをすることは基本中の基本と言えます。しつけ中はもちろんですが、できれば日常の中でもアイコンタクトを意識するようにしましょう。
そうすることで、あなたと愛犬の信頼関係が積み重なっていきます。
しつけ中やトレーニング中にアイコンタクトすることに成功したら、おやつなどのご褒美をあげることで犬も喜んで取り組んでくれるでしょう。
引っ張る行為をやめさせるポイント:散歩の練習をする
5つ目は散歩の練習をすることです。
犬がすでに引っ張ることに慣れてしまっている場合は、主従関係が逆になってしまっていたり、引っ張れば付いてくると思ってしまっていることがあります。
その時の対処法として、犬が散歩中に引っ張ってきたら、犬と進む方向の逆に進んでみると良いかもしれません。そうすることで、犬が自分に主導権がないことを理解し、引っ張ることをやめる可能性があります。
ただ、引っ張りすぎると首や腰に負担がかかりすぎてしまうので注意しましょう。
犬が引っ張る際のしつけ方ステップごとに紹介
では、実際に犬がリードを引っ張ってしまうのを辞めさせるためにはどのようなしつけをすればいいのでしょうか。
具体的には以下のステップを行いましょう。
- 犬がリードを引っ張る時は止まる
- 呼びかけ、逆方向に歩く
- 1〜2を繰り返す。自宅でも練習しよう
しつけステップ① 犬がリードを引っ張る時は止まる
まず、はじめのステップは犬がリードを引っ張り始めたら、歩くのをやめて止まることです。
そうすることで、犬が自由に動けると感じていても、実際には飼い主がリードを持っているという事を再確認します。
その後、さらに引っ張ってきても、そのまま流されずにその場で止まりましょう。飼い主の方は止まっているつもりでも、リードを持っている手がそのまま流されてしまっている場合があるので、注意しましょう。
このように、犬がもっと引っ張ってきても、はじめに決めたところからリードを動かさずに犬に主導権を握らせないようにすることが重要です。
はじめは犬も簡単に止まってくれないかもしれませんが、焦らずに続けていきましょう。
しつけステップ② 呼びかけ、逆方向に歩く
次に逆方向を向いた際に犬が止まることに成功したら、その状態で犬を呼びかけ、逆方向へ歩いてみましょう。
すると、犬の意識が飼い主の方へ向くので、犬も逆方向へ歩いてくれるかもしれません。
もし、この時に名前を呼んでも振り向かないような場合は犬が飼い主を下に見ている可能性があります。呼びかけても応じなかったり、そのまま元の方向へ歩こうとする場合にはまた、立ち止まってください。
また、犬が立ち止まった際に飼い主の顔を見ることもあるので、その際はしっかりとアイコンタクトを取ってみて、お菓子やおもちゃをあげてみましょう。
そうすることで、アイコンタクトを取ると、お褒美がもらえると思ってついてきてくれるようになります。
しつけステップ③ 1〜2を繰り返す。自宅でも練習しよう
最後に、上記の
- 犬がリードを引っ張る時は止まる
- 呼びかけ、逆方向に歩く
まとめ:愛犬を無理やり引っ張るのはNG!
この記事では
- 犬がリードを引っ張る理由は好奇心やリードの長さなどの原因がある
- 引っ張り癖対処のポイントはまず、原因の把握から始めること
- 引っ張り癖のトレーニングは焦らずに地道に行う
- はじめは自宅で練習するのがおすすめ