犬をお風呂に入れてあげたり、プールで遊んだりした後はドライヤーをしてあげる必要があります。しかし犬の多くは音の大きいドライヤーが苦手で暴れてしまうこともありますよね。そこで今回は犬のドライヤーのかけ方や嫌がる場合の対処法について詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる犬のドライヤーのかけ方は?嫌がる場合の対処法とは
- 犬のドライヤーの乾かし方は4ステップ!怖がる時のコツは?
- 犬はドライヤーが嫌い?その理由とは
- 犬がドライヤーを嫌がる場合の対処法や注意点とは
- 犬にドライヤーって必要?自然乾燥するとどうなる?
- 犬用のドライヤーにはどんな種類がある?おすすめを紹介
今回も、役に立つ情報が満載です。ぜひ最後まで読み進めてください。
犬のドライヤーの乾かし方は4ステップ!怖がる時のコツは?
- 犬のドライヤーに必要なグッズは?ブラシがあると良い!
- 犬のドライヤーの手順①:早く乾かすためにしっかりタオルドライ
- 犬のドライヤーの手順②:はじめは弱風から、30cm以上離す
- 犬のドライヤーの手順③:顔を乾かす時は目を覆ってあげる
- 犬のドライヤーの手順④:ブラッシングをして、最後はご褒美
- 補足:怖がる場合は優しく声をかけてあげる
犬が怖がらなくても、より効率良く乾かすことができます。ぜひ、参考にしてください。
犬のドライヤーに必要なグッズは?ブラシがあると良い!
手順を説明する前に、犬のドライヤー使用時に、役に立つグッズを紹介します。「必要なグッズ」と銘打っていますが、ドライヤーだけでも乾かすことができます。
ただ、ドライヤーだけではかなり時間がかかってしまうので、飼い主さんの手を煩わせるだけではなく、愛犬の負担にもなります。ぜひ、チェックしてください。
- ドライヤー
- 吸水タオル
- スリッカー
犬のドライヤーの手順①:早く乾かすためにしっかりタオルドライ
先ずはタオルドライで水分を除去しますが、まずに愛犬に身体を「ブルブル」とふるわせて、水分を飛ばす様にしてください。ブルブルしない場合は、耳に息を吹きかけると、刺激で少し驚いて、ブルブルしてくれます。
次に、タオルで全身を包み、皮膚に直接当てるイメージで水分を吸わせてください。ゴシゴシするのは、皮膚を傷付ける事もあるので、良くありません。
このタオルドライの段階で、できるだけ水分を拭き取ってください。この後のドライヤーの時間が短くなり、愛犬への負担も軽くなります。
犬のドライヤーの手順②:はじめは弱風から、30cm以上離す
タオルドライが完了したら、ドライヤーの工程に移行します。ドライヤーをTシャツやエプロンなどの首元に挿して、首で固定しましょう。
または、電気コードを首にかける様にして、頬と肩でドライヤーを挟んで固定します。右利きの場合は左頬と左肩がおすすめです。これらは両手をフリーして、作業を楽にする事が目的です。
ドライヤーのモードを温風、かつ弱風にセットします。30cm以上離したところで、スリッカーで毛の根本から、とかす様に乾かしてください。30cm離す根拠は、人間用のドライヤーの吹き出し口の温度が100°を超えている物もあるからです。火傷に注意しましょう。
足の付け根や、内股、指の間など、水分が残りやすいところは入念に行いましょう。特にお腹に水分が残らない様に十分に注意してください。
犬のドライヤーの手順③:顔を乾かす時は目を覆ってあげる
顔を乾かす場合は、目を覆ってあげてください。直視させない事も、目的の一つですが、眼球や鼻に温風が直接当たる事を防ぐ目的があります。
これは、目や鼻に直接、温風が当たる事を嫌う子が多いからです。また、真正面から温風を当てるのではなく、少し斜めから当てるのもよいでしょう。
この時、耳に水が入らない様に気を付けてください。シャワーの時に注意していても、ここで水が入ってしまうと意味がありません。耳の病気を防ぐ為にも重要なことです。
犬のドライヤーの手順④:ブラッシングをして、最後はご褒美
水分が完全に除去できたら、最後の手順はブラッシングです。ここで注意したいことは、変なクセを付けない事です。
ブラッシングをしながら、被毛をとかして、整えてあげてください。短毛であっても、ドライヤーをかけながら、しっかりブラッシングを行いましょう。
そして、重要なことは、ご褒美におやつをあげる事です。ある程度、数をこなすと「ドライヤーの後におやつがもらえる」と認識します。そうすると、ドライヤーへの苦手意識が薄れます。
恐らく、どのご家庭でもドライヤーは月に1~2回と思われます。その時だけの特別なおやつを用意する事もよいでしょう。
併せて、褒めてあげてください。声をかける事も、苦手意識を克服するポイントの一つです。
補足:怖がる場合は優しく声をかけてあげる
怖がる場合は優しく声をかけてあげましょう。
前途でもお伝えした通り、優しく声をかける事で、愛犬を落ち着かせる事ができます。ぜひ、試してみてください。
声かけをしながらのドライヤーが難しい場合は、2人がかりで行うことも方法の一つです。1人がドライヤーを固定して、もう1人が優しく声掛けを行いながら、ブラッシングを行います。
2人で作業することで、顔を覆うだけでなく、耳を塞ぐ事で、ドライヤーの音量を抑制することもできます。積極的に家族の協力を促しましょう。
犬はドライヤーが嫌い?その理由とは
そもそも、どうして犬は「ドライヤーが嫌い?」なのでしょうか?それは、音が大きい、熱い不自然な風が当たる、からです。
犬に限った話ではありません。誰しもが自分にとって不本意な大きい耳障りな音を嫌います。また、熱い風が当たり続けることを、辛く感じることもあると思います。
しかし、人間は、髪の毛を乾かす時、その目的を遂行する為、ドライヤーを使用します。その為、大きい音も、熱い風が当たることも、割り切って使う事ができるのです。
ところが、犬にはその概念がありません。ですから、犬にとっては「どうしてうるさいの?」や「どうして熱いの?」と言った感情に陥るのですが、それを飼い主さんに伝えることができない為、結果的に激しく抵抗します。
後途でも紹介しますが、音の大きさを抑制した犬用のドライヤーもあります。また、犬向けのドライヤーは、人間用より若干設定温度が低い為、犬にストレスを与えにくい構造になっています。
これらを活用する事で、少しでも快適に愛犬を乾かす事ができます。
犬がドライヤーを嫌がる場合の対処法や注意点とは
そんな不快感を少しでも和らげる為、次の見出し以降で、下記の項目について解説します。
- 乾かし残しやすい場所に注意
- 暴れる場合は部屋の隅でやるのもおすすめ
- 温度設定が低く、音が静かな犬用のドライヤーもある
乾かし残しやすい場所に注意
先ずは乾かし残しやすい場所に注意しましょう。前途でお伝えした通り、前足の付け根や後ろ足の付け根から内股にかけた部分や、指の間などは乾かし残しやすい場所です。
他にも尻尾や顎付近、耳の付け根なども拭き忘れやすいポイントです。
後途でご案内しますが、乾かし残し、つまり水分が残っていると、様々な問題が発生します。そうならない為にも、ぜひ、乾かし残しがない様に意識してドライヤーを使用しましょう。
不快なドライヤーを使用することは、確かに可哀想かもしれません。ですが、水分が残ってしまう事で、病気になってしまう方がもっと可哀想です。
愛犬を守る為にも、飼い主さんが正しい知識を持って、しっかりドライヤーを使用する、そして愛犬の身体に拭き残しが無い様に努めてください。
暴れる場合は部屋の隅でやるのもおすすめ
暴れて逃げる場合は、部屋の隅でやる事もおすすめです。
部屋の隅、つまり角であれば、壁2面に囲まれています。空いている方向をご自身の身体と膝を使うことで、4方向を囲む事ができます。
結果的に、犬が逃げたり、暴れたりすることを防ぐことがきます。
どうしても難しい場合は、家族に手伝ってもらい、一人がケガに気を配りながら押さえて、もう一人がブラッシングをしながらドライヤーをかけるとよいでしょう。
その際に、ぜひ、優しく声をかけてください。愛犬には必ず伝わります。飼い主さんの優しい声なら安心して落ち着くかもしれません。
温度設定が低く、音が静かな犬用のドライヤーもある
犬用のドライヤーがありますが、人間用のドライヤーが犬に使えないと言う訳ではありません。犬にも快適に使える様に、設定温度が低く、音が静かな仕様になっているのが犬用のドライヤーです。
その為、犬用のドライヤーを使うことで、犬のストレスを軽減する事ができます。犬の感じるストレスが軽減されると、逃げたり、暴れたりと言った抵抗を抑制することが可能です。作業をやり易くなると、結果的に作業時間の短縮にも繋がります。
ただ、設定温度が低いと言っても、温風は温風です。至近距離では使用せず、ある程度離して位置で使用しましょう。併せて、必ず取扱説明書を読んでから使用してください。
犬用のドライヤーの細かい仕様については、後途で詳しく紹介します。そちらもぜひ、お読みください。
犬にドライヤーって必要?自然乾燥するとどうなる?
犬が暴れてしまう為、ドライヤーを使用しないで、自然乾燥するとどうなるのでしょうか?
この見出し以降で、下記の内容について詳しく解説します。
- 自然乾燥は皮膚炎の原因に
- 身体が冷えて風邪をひいてしまうこともある
- 暴れる、噛む場合はトリミングサロンなどプロに任せるのもアリ!
犬の身体は大量の被毛に覆われている為、自然乾燥では、乾くまでに時間がかかります。もしくは完全には乾かない為、水分が残ってしまう事もあります。
その場合は、どうなるのでしょうか?次の見出しをご覧ください。
自然乾燥は皮膚炎の原因に
自然乾燥は皮膚炎の原因になりかねません。前途でも記載しましたが、犬の身体は大量の被毛に覆われています。
その為、水分が蒸発しにくく、完全に乾かない為、水分が残ります。その残った水分が原因で、皮膚炎になる可能性があるのです。
残った水分により、菌が繁殖してしまい、結果的に皮膚炎を発症する恐れがあります。ですから、犬の身体が長時間濡れてしまうことは良くありません。自然乾燥は止めて、ドライヤーを使って、なるべく早く乾かしましょう。
乾燥が不十分で、皮膚炎になってしまった場合は、速やかに動物病院へ連れて行き、獣医師さんの診断を受けましょう。
「MOFFME」では、ペット保険の相談を無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
身体が冷えて風邪をひいてしまうこともある
また、犬の身体が濡れたままでいると、身体が冷えてしまい、風邪をひいてしまうこともあります。
特にお腹周りの毛の薄い部分は、吸水タオルで念入りに吹いてください。ここに水分が残っていると、風邪をひく可能性が高くなってしまいます。
特に冬場は気を付けてください。気温が低い為、水分が乾きにくくなる他、体温も下がりやすくなります。また、水分が気化する際に、犬の体温を奪ってしまい、さらに体温を下げる要因になります。
暴れる、噛む場合はトリミングサロンなどプロに任せるのもアリ!
暴れる、噛む場合はトリミングサロンやサロンを併設した動物病院・ペットショップなどに連れて行き、プロのトリマーさんにお任せすることも検討してください。
プロの腕にお任せする事も目的の一つですが、設備が家庭と全く異なります。普段と違う環境で行うことで、おとなしくなる愛犬も多いようです。
愛犬がサロンの手順に慣れてくると、嫌がる素振りを見せることもありますが、プロのトリマーさんであれば、その対応はお手のものです。
シャンプーのみの料金の相場は小型犬で¥3,000~5,000、中型犬で¥4,000~6,000、大型犬で¥6,000~10,000程度です。
皮膚炎になってしまい、通院する事を思えば、それほど高い費用ではありません。
犬用のドライヤーにはどんな種類がある?おすすめを紹介
お待たせしました。『犬用のドライヤーにはどんな種類がある?』と言うことでおすすめのドライヤーを紹介したいと思います。
この見出しのテーマは、下記の5点です。
- ドライヤーを固定するスタンドやスタンドタイプ
- 細部まで風を当てやすいハンディタイプ
- 手間いらずで時短になるボックスタイプ
- 毛が舞う場合はドライヤーに入り込みにくい構造がおすすめ
- 補足:人間用のドライヤーでも距離を離せば使える
上記の内容を次の見出し以降で詳しく紹介します。
ドライヤーを固定するスタンドやスタンドタイプ
まず、紹介するドライヤーはスタンドタイプのドライヤーです。併せて、ハンドドライヤーを固定する為のスタンドも存在します。
このドライヤーの目的は、両手をフリーにする事です。前途のドライヤーの持ち方で紹介しましたが、両手をフリーする事で、確実に乾燥を行い、作業効率をアップさせる事が可能になります。
スタンドタイプは床にドライヤーを置き、愛犬に向けて温風を当てる事ができます。一方、スタンドは、アームが伸びており、その先にクリップが付いています。そのクリップにドライヤーを固定して使用します。
細部まで風を当てやすいハンディタイプ
人間用ではスタンダードなモデルのハンディタイプ。犬のお腹周りや、足の付け根と内股など、拭き残しが多い細部に風を当てやすいと言う事が最大のメリットです。
人間用でも構いませんが、人間用との違いは音が小さく、設定温度もやや低くなっている点です。
中には、スタンド付きのハンディタイプもあります。スタンドで固定した状態でも使用でき、細部を乾燥させる時には、スタンドから外して使用します。スタンドタイプとハンディタイプ双方の『いいとこ取り』です。
手間いらずで時短になるボックスタイプ
少し、変わり種のボックスタイプを紹介します。簡単に言うと、犬をボックスの中に入れて、そのボックスの中に温風を送り込み、乾燥させる物です。
もちろん、正面は透明な樹脂版でできている為、愛犬を完全に閉じ込める訳ではありません。また、犬を犬用のキャリーケースに入れてから、キャリーケース内に温風を送り込むタイプのドライヤーも存在します。
これらは、愛犬をボックスに入れたら、乾くまで待つだけなので、非常にラクですが、安価な物でも\50,000~60,000と費用が高額です。高い物でウン十万円の費用がかかります。
毛が舞う場合はドライヤーに入り込みにくい構造がおすすめ
毛が舞いやすい犬種や個体の場合は、毛が入り込みにくい構造のドライヤーを選択しましょう。
どんなに丁寧にシャンプーをしても、ドライヤーの段階で毛が抜けて、舞いやすい犬種や個体が存在します。その場合に備えて、毛が入り込みにくい構造に着目しましょう。
例えば、ドライヤーの吸い込み口に蓋が付いている、もしくは、スポンジなどのフィルターが装着しているタイプが理想です。
吸い込み口からホコリや毛が入ってしまうと、空気の流れが悪くなり、性能が落ちてしまいます。
補足:人間用のドライヤーでも距離を離せば使える
人間用のドライヤーでも距離を離せば使用することができます。
前途の繰り返しになりますが、人間用のドライヤーの吹き出し口の温度は、高い物で100°です。一方、犬用のドライヤーの吹き出し口は、高い物でも80°と若干、低くなっています。
その為、人間用のドライヤーであっても、距離を離すことで、温度を下げることができる為、犬の身体を乾かす事に応用できます。
前途でも紹介しましたが、両手がフリーになる様に、使用してください。
Tシャツやエプロンなどの首元に挿して、首で固定してください。または、電気コードを首にかける様にして、頬と肩でドライヤーを挟んで固定してください。
どうしても難しい場合は、家族に手伝ってもらい、2人がかりで行いましょう。
まとめ:犬のドライヤーのやり方!嫌がる場合は無理をしない
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 犬のドライヤーの乾かし方
- 犬はドライヤーが嫌いな理由
- 犬がドライヤーを嫌がる場合の対処法と注意点
- 自然乾燥すると皮膚病や風邪を引く可能性がある
- 犬用のドライヤーの種類
最後までご覧頂きありがとうございます。
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