旅行や出張などで何日間か家を離れることもあるかと思います。犬よりも比較的留守番が得意な猫は半日程度であれば心配なく留守番を任せられますが、それ以上になると様々な準備が必要になります。今回の記事では、猫が留守番できるのは何日か・留守番前の準備を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる猫が留守番できるのは何日間?留守番時の準備や注意点を紹介
旅行や出張、入院などで、何日も家を離れなければならないことってありますよね。
そんなとき、飼い主の頭によぎるのは
「留守にする間、猫の世話はどうすればいいの?」
「ペットシッターを頼んだ方が良い?」
という不安でしょう。
数時間ほど家を空けることはあっても、何日も留守にすることはない方にとっては、大きな悩みの種だと思います。
今回、MOFFMEでは猫の留守番について、
- そもそも猫は何日間留守番できるのか?
- 必要な5つの準備
- 起こりえる6つのトラブル
- 留守番対策に効果的な4つのグッズ
- 長時間1匹ですごさせるのが不安なときの対処法
の5つの項目にわけて、ご説明していきます。
猫と離れなければならない飼い主の不安を解消する内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
猫は何日間留守番できるのか
それがはっきりしないことには計画の立てようがありません。
しっかりと予備知識をつけて、いざというときにあわてないように備えておきましょう。
この項では、
- 猫は留守番が得意なのか
- 留守番できるのは何日間なのか
の2点についてお話していきますので、お出かけ計画の参考にしてください。
猫は留守番が得意なのか
猫が留守番できる日数
猫が留守番可能な日数は、1~2日間が目安です。
食事や水分補給、トイレが問題なく行えるように、準備を整えておきましょう。
ただし、外出が何日にものびると、エサや水が劣化する危険性や、使用済みのトイレを嫌がってトイレ以外の場所で粗相をする可能性が高くなります。
猫によっては寂しさからイタズラをして家のなかを荒らしたりする子もいますので、何日間も家を空ける場合は、友人・知人に預けることや、ペットホテルや動物病院の利用も検討しましょう。
猫に留守番してもらう際の準備を紹介
1~2日間くらいの留守番ならへっちゃらな猫。
飼い主がいなくても平気というのは少しさびしい気もしますが、自立心が高いのも猫が持つ魅力のひとつですね。
ただし、何日かの留守番が平気といっても、ふだんから飼い主が世話している水や餌などについては、お出かけ前に用意しておいてあげなければいけません。
チェック項目は下記の5点。
- 十分な水と餌
- 清潔なトイレ
- イタズラ対策
- 室温対策
- 1匹で遊べるおもちゃ
「なんとなく必要なんじゃないかと察しはついていたけれど、具体的にどんな準備をすればいいの?」と、お思いになった方のために、この項でひとつずつ詳しく解説していきます。
飼い主の不在中も猫が快適に暮らせるように、準備を整えてあげましょうね。
猫に留守番してもらう際の準備①十分な水・餌を用意
猫に留守番してもらう際の準備②トイレを清潔に
猫に留守番してもらう際の準備③イタズラ対策
猫に留守番してもらう際の準備④室温を適温に保つ
ただし、冷風が直接あたると、適温以上に体温が下がってしまいますので、猫に風が当たらない角度に風向きを固定する必要があります。
エアコン以外にも、涼しい場所・暖かい場所へ出入りできるようにしたり、冷感・温感マットを利用したりも有効です。
ストーブは猫のやけどや、火事の危険性があるため避けましょう。
猫に留守番してもらう際の準備⑤おもちゃを用意
おすすめは、おもちゃのなかに餌をいれて、猫が工夫して餌をとる知育タイプのおもちゃです。
小さいサイズのペットボトルに穴を開けて、なかに餌を入れることで代用もできますよ。
逆に、ひも状のものがついているおもちゃは誤飲の可能性があるので、飼い主の目が届かない留守番中は猫のさわれない場所に片づけておきましょう。
猫が留守番中に起こしたトラブルを紹介
そんなところもかわいいのですが、猫が起こすトラブルには片づけて終わりのものもあれば、猫の命にかかわる危険なものもあります。
「早く猫に会いたいけれど、惨状が広がっているかもと思うと、家に帰るのがちょっと怖い」
そんな心情の方も多いのではないのでしょうか。
所用を済ませて何日かぶりに家へ帰ってくる飼い主としては、事前の対策や心の準備をする時間がほしいですよね。
この項では、猫が留守番中に起こすことが多いトラブルのなかでも、特に厄介な
- トイレの粗相
- モノの破壊
- ゴミ荒らし
- 盗み食い
- 脱走
- 誤飲
の6つをご紹介します。
事前に知識を蓄えて対策を準備しておけば、もしもの場合も安心ですよね。
猫が留守番中に起こしたトラブル①トイレの粗相
猫が留守番中に起こしたトラブル②モノの破壊
飼い主の心情的問題だけでなく、猫にとっても、破片類で怪我をしたり、家具を倒して潰されたり、危険性が高くなります。
「割れやすい食器や、やぶって誤飲しやすい布類は猫の目にふれない場所に片づけておく」
「猫が飛びのることができる高さの家具に転倒防止グッズをつける」
などの対策をしましょう。
猫が留守番中に起こしたトラブル③ゴミ荒らし
片づけが必要なだけでなく、猫がゴミを誤飲してしまう可能性がありますので注意が必要です。
フタつきのゴミ箱にとりかえたり、猫が入れない部屋に移動させたりして、対策をとりましょう。
猫よけ用の忌避剤を利用するのもひとつの手段です。
猫が留守番中に起こしたトラブル④盗み食い
猫の餌やおやつならともかく、人の食事は猫と比べると、塩分・糖分・脂質が多く、添加物なども含まれるので、猫の健康を損なう危険があります。
帰ってきて苦しんでいる猫を発見、なんて嫌ですよね。
食べ物は鍵のかかる戸棚などに片づけて、猫がお腹を空かせて凶行に走らないように、十分な量の餌を準備して出かけましょう。
猫が留守番中に起こしたトラブル⑤脱走
換気のつもりでほんのすこし開けておいた窓から脱走して帰ってこなくなってしまった、なんて話もよく聞きますよね。
運が良ければ逃げた先で保護されたり、自力で戻ってきたりしますが、運が悪ければ車にはねられて死んでしまうことも十分にありえます。
万が一脱走してしまったときのために飼い主の連絡先を記載した首輪をしっかりと着けさせ、扉や窓はすきまをつくることなく施錠しましょう。
猫が留守番中に起こしたトラブル⑥誤飲
猫の留守番時に役立つグッズを紹介
猫が留守番が得意な動物で、しっかりと準備すれば何日かの留守番は問題ないことがわかりました。
それでも、飼い主としては、
「かわいい愛猫を1匹にするのは、やっぱり心配」
「留守中は遊んであげられないし、さびしい思いをさせるかも」
とそわそわしてしまうのも正直な気持ちですよね。
この項では、猫の留守番時に飼い主の不安を解消できる、
- 自動給餌器
- 自動給水器
- 電動おもちゃ
- キャットタワー
の4つをご紹介します。
猫の食事環境をふだんの状態に近づけることや適度な運動をうながすことで、猫の不安を和らげることができるものです。
普段使いしても便利なグッズですので、どうぞ普段の生活にもとりいれて、猫の生活の質を底上げしてあげてくださいね。
猫の留守番時に役立つグッズ①自動給餌器
与える餌の量や時間帯を設定できるので、猫が餌を食べすぎてしまうことがありません。
また、餌を容器内で保管できるので、ゴミが混入しづらく、衛生的なのも特徴です。
電力供給がとだえると給餌もストップしてしまうので、電源と乾電池両方に対応しているか、電力供給が必要ない自動給餌器を利用しましょう。
猫の留守番時に役立つグッズ②自動給水器
猫の留守番時に役立つグッズ③電動おもちゃ
さまざまな種類が販売されていますが、小さかったり取れやすかったりするパーツが多いと、猫が誤飲してしまう可能性があるので避けましょう。
また、電動おもちゃは独特の動きで猫の興味を引く反面、動きがワンパターンで猫が飽きやすいデメリットもあります。
毎日ではなく留守番のときにだけ遊べる、特別なおもちゃにするといいですね。
猫の留守番時に役立つグッズ④キャットタワー
猫に長期間の留守番を任せるのが心配な時の対処法を紹介
猫に留守番を任せる際の注意事項や、おすすめの対策をお話してきました。
しかし、どれも事前の用意が必要なことですので、
「外出が決まったのが直前のことで、準備時間が足りない」
と悩む方もいらっしゃると思います。
時間的問題以外には、留守が何日も続く場合、外出前に準備した餌・水・衛生環境の劣化や、トラブルが起きた際の対応の遅れも心配です。
そんな状況のときは、猫だけで留守番をさせるよりも、知り合いの手を借りたり、猫を預かってくれるサービスを上手に利用したりする方がいいでしょう。
この項では、猫の世話をお願いするパターンに備えて、
- キャットシッター
- 動物病院
- ペットホテル
- 友人・知人
について解説しますので、ご事情に合わせて候補のひとつに加えてくださいね。
猫に留守番を任せる以外の対処法:キャットシッター
猫に留守番を任せる以外の対処法:動物病院
体調を崩したときもすぐに獣医に診てもらえるので、健康面に不安のある猫の世話をお願いしたいときには心強いですね!
ただし、動物病院の預かりサービスでは、猫を1日中ケージにいれてすごさせることや、患畜以外を受けいれていないことも多いので、注意が必要です。
まずはかかりつけの病院に問い合わせてみるといいですね。
猫に留守番を任せる以外の対処法:ペットホテル
環境の変化がありますので、使いなれた毛布などをホテルのケージに入れておけると猫のストレス軽減に役立つでしょう。
猫に留守番を任せる以外の対処法:友人・知人
猫を飼った経験があればより安心です。
ただし、もし預かり先の家ですでに猫を飼っている場合は、預ける前に猫同士を会わせて、相性を確認した方が良いですね。
相性が悪いようなら、自分の猫には家で留守番してもらって、友人・知人に1日に1時間ほど猫の様子を見にいってもらうという手もあります。
預かる側にも準備が必要なことですので、早めに声をかけておけるといいですね。
まとめ
- 猫は1~2日間ほどの留守番が可能。
- 水・餌・トイレは念のため複数設置する。自動給餌器、自動給水器があると安心。
- 猫の怪我や病気を防ぐためにも、イタズラや室温への対策をしておく。
- 電動おもちゃ、キャットタワーは猫の運動不足やストレス解消に有効。
- 何日も留守が続く場合は動物病院・ペットホテルなどの宿泊施設か、キャットシッター・友人・知人に協力をお願いする。