「サロンでトリミングを行うのは高いし面倒。。」そう考える飼い主さんもいるかと思います。バリカンで簡単に愛犬の被毛ケアができたら飼い主さんも愛犬も嬉しいですよね。今回のMOFFME記事では、バリカンを使った被毛ケアのやり方を詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬の被毛ケアはバリカンで行おう!被毛ケアのやり方やコツ
犬の被毛ケアは、ペットサロンなどで行ってもらうイメージがあります。
しかし、簡単な被毛ケアであれば、家庭で行うことが可能です。
また、自宅であれば、愛犬とコミュニケーションを取りながらトリミングができるので、自宅でのトリミングもおすすめです。
今回「MOFFME」では
- 犬用バリカンを愛犬に使う前に
- 犬用バリカンの選び方を紹介
- 犬用バリカンを使った被毛ケアのやり方を紹介
- 犬がバリカンを嫌がる場合の対処法を紹介
- 犬用バリカンを使った被毛ケアのコツを紹介
家庭で安全に被毛ケアを行うためにも、犬を飼っている方は、最後までぜひ、ご覧ください。
犬用バリカンを愛犬に使う前に
家庭でトリミングをするとなると、犬用バリカンを使おうとなりますが、すぐに犬用バリカンを使うことはおすすめできません。
犬用バリカンを使う前に準備が必要です。しかし、準備が必要と言われてもどうすればいいのかわからないと思います。
ここからは、
- 被毛ケアの準備①部分カットから始めよう
- 被毛ケアの準備②やり方がわかるノートや動画をそばに置く
- 被毛ケアの準備③犬用バリカンは使いやすさで選ぼう
- 被毛ケアの準備④バリカンの頻度
以上の4つについて書いていきます
犬のトリミングを行う上で、準備は重要なことなので、しっかり覚えましょう。
被毛ケアの準備①部分カットから始めよう
最初から全身をカットしようとすると、けっこう大変です。
ある程度楽にカットをするためにも、足からであったり、しっぽからであったりとカットする部分を決めてから始めましょう。
また、部分的にカットを始めることで、飼い主さんも徐々に慣れることができます。
部分的なカットは、犬もカットされることに慣れるようになるために必要なので、部分カットから始めましょう。
被毛ケアの準備②やり方がわかるノートや動画をそばに置く
トリミングを始めてしまうと、その場を離れることができなくなります。
複数人で行う場合はいいですが、一人の場合はカットのやり方が書かれたノートや動画をみることができる位置に置くようにしましょう。
また、近くに置いておいても、本などの大量にページをめくるものの場合は、なかなか見ることができないので、できるだけ必要な手順などをまとめておいて、見れるようにしましょう。
しかし、最も良いのは、事前にやり方を覚えて、カットを始めることです。
被毛ケアの準備③犬用バリカンは使いやすさで選ぼう
トリミングに使う犬用バリカンは、使いやすいものを選びましょう。
犬用バリカンは、アタッチメントや付属品がついているので、結構重さがあります。
動かすのに苦労するようなバリカンを選んでしまうと、カットの最中に落とす恐れもあるので、自分でしっかり持てるものにしましょう。
また、コードレスとコードありのバリカンがありますが、初めてカットする方などは、コードレスの方が使いやすいと思います。
被毛ケアの準備④バリカンの頻度
バリカンでトリミングを行うのはどのくらいの頻度がいいのでしょうか。
バリカンでカットする頻度は、大体1~2ヶ月に1回が一般的です。
しかし、犬の種類によって頻度は異なってきます。短毛の犬であれば、3ヶ月程度カットしなくてもいいかもしれませんが、長毛の犬だと1ヶ月に1回はカットすることになります。
毛が短い状態で、バリカンを使ってカットしようとすると、怪我につながってしまう可能性があるので、しっかりと伸ばしてからカットしましょう。
犬用バリカンの選び方を紹介
家でトリミングを行うためには、犬用のバリカンが必要となります。
しかし、ほとんどの飼い主さんは、ペットサロンなどでトリミングをお願いするので、犬用のバリカンを持っている飼い主さんは少ないです。
犬用バリカンにも様々な種類の物が販売されているので、いざ、購入しようとしても悩んでしまう方が多くいます。
そんな方に向けてバリカンの選び方を紹介していきます。
その内容は
- カットする範囲に合わせて選ぶ
- 切れ味のよいものを選ぼう
- 音・振動・熱を選ぼう
- 水洗い可能なものを選ぼう
です。
犬用バリカンを購入する際に役立てていただければ幸いです。
カットする範囲に合わせて選ぶ
犬用のバリカンは、カットする範囲によっても種類が変わってきます。
身体の毛を全身的にカットするなら刃の長さが3~5mm程度で、幅が4cm~5cm程度のものがおすすめです。
幅が広いものを選ぶ理由としては、一気にカットすることができて、時間を短縮できるからです。
次に、部分的にカットする場合は、刃の長さは1mm程度で、幅のない細かくカットができるものがおすすめです。
足裏や肛門周りなどのは、怪我のしやすい場所になるので、できる限り細かくカットしていくことになります。
また、幅のないものであれば、失敗する可能性も低くなるので、初心者でも安全にカットすることができます。
切れ味のよいものを選ぼう
犬用のバリカンを選ぶ際には、切れ味を確認することが大切です。
切れ味が悪いと、カットしている途中で止まったりしてしまい、仕上がりが歪になってしまいます。
また、無理にカットしようとすると犬が嫌がってしまうので、無理やり進めるのは絶対にやめましょう。
切れ味の良いバリカンを最初に選んでおけば、スムーズにカットができて、仕上がりも綺麗になるので、切れ味のチェックは必ず最初に行いましょう。
音・振動・熱を選ぼう
犬用のバリカンといっても、人間のものと同じ仕組みのものとなるので、音や振動が大きいものもあります。
犬の中には、音や振動が苦手で、バリカンを近づけるだけで嫌がる犬もいます。
できる限り、静かなバリカンを購入することが一番ですが、事前に音を聞かせて慣れてもらうという方法もあります。
また、バリカンは、二枚の刃がこすり合って動いているので、熱が発生します。この熱は犬にとっては嫌なものです。
また、カットしようとした部分が火傷してしまうこともあります。バリカンを選ぶときは、熱が起こりにくいバリカンを選ぶことをおすすめします。
水洗い可能なものを選ぼう
バリカンは、自動で手入れがされるようなものはないので、自分で手入れをする必要が出てきます。
また、バリカンの中には、水洗いができないものがありますが、毛をブラシで落としたりと結構な手間がかかります。
水洗いが可能なものであれば、水で洗い流すだけで終わりなので、相当楽になります。
犬用のバリカンを選ぶときには、防水加工がされている水洗いのできる物を選ぶといいです。
犬用バリカンを使った被毛ケアのやり方を紹介
犬用バリカンを購入したら、実際にトリミングを行うことになります。
しかし、初めてトリミングを行う方などは、そもそもやり方がわからないはずです。
また、正しいやり方を理解しなければ、失敗の原因となるので、正しいやり方を学びましょう。
ここからは、被毛ケアのやり方を書いていきます。
その内容は
- 被毛ケアのやり方①背中を刈る
- 被毛ケアのやり方②側面を刈る
- 被毛ケアのやり方③首下と胸を刈る
- 被毛ケアのやり方④胸下を刈る
- 被毛ケアのやり方⑤お腹を刈る
- 被毛ケアのやり方⑥足裏・陰部周りを刈る
以上の6つです。
少々長いですが、正しく被毛ケアを行うためにも、ぜひ、ご覧ください。
被毛ケアのやり方①背中を刈る
被毛ケアを行う場合には、まず、背中の毛を刈りましょう。
背中の毛は、毛並みに逆らうことなく、毛並みに沿ってバリカンを動かして毛を刈っていきます。
また、刈った後が一定になるようにするアタッチメントがあるので、付けるようにしましょう。
毛の長さは、夏だと短くして、冬は長くしておけば、犬は体温調整が簡単になるので、季節によって刈る長さは変えるようにしてください。
被毛ケアのやり方②側面を刈る
次に、犬の側面の毛を刈っていきましょう。
側面も背中同様で毛並みに沿ってバリカンを動かして刈っていきます。
しかし、早いスピードで、バリカンを動かすと、切れてない毛がバリカンに引っ張られてしまうので、一定のスピードを保って動かすようにしましょう。
また、毛の長さは、背中と同じように、夏だと短く、冬だと長くしておくといいです。
被毛ケアのやり方③首下と胸を刈る
側面が刈り終わったら、首下と胸の毛を刈っていきましょう。
まず、胸の毛から刈っていきます。胸の毛は横から毛並みに沿って、バリカンを動かして刈ります。
胸は、胸骨があり、デコボコしていることが多いので、毛並みをよく見て、怪我をさせないように注意して刈っていきましょう。
そこから、首下まで登るようにして刈っていきます。また、首下の毛を刈るときは、皮膚を伸ばして、毛をカットしていきましょう。
刃を押し当ててしまうと毛だけでなく、皮膚も切る恐れがあるので、注意してください。
被毛ケアのやり方④胸下を刈る
次に、胸下の毛を刈っていきましょう。
胸下の毛も胸の毛と同じように横から毛並みに沿って、バリカンを動かしながら刈っていきます。
胸下は、前足を持って、犬を後ろ足で立たせた状態にして、胸がよく見えるようになってから、刈り始めてください。
しかし、手先を持ってしまうと、自由に動かせてしまい、手を引っ込めてしまうこともあるので、手根球の少し上辺りを持つようにしましょう。
小型犬の場合は1人でも大丈夫ですが、中型・大型犬の場合は、二人以上で協力してカットするようにしてください。
被毛ケアのやり方⑤お腹を刈る
胸下の後は、お腹の毛を刈っていきましょう。
お腹の毛を刈る場合も前足を持って、後ろ足で立たせた状態にして、お腹がよく見えるようになってから、刈り始めてください。
また、お腹は急所ということもあり、お腹を縮こませることがあります。
その場合は、へその位置などが変わってくるので、安全のためにもバリカンを横向きにして刈るようにしましょう。
刈り方としては、最初は毛並みに沿って刈っていき、へそが見えたらへその中心から毛並みに逆らうようにして、扇形に刈っていきましょう。
被毛ケアのやり方⑥足裏・陰部周りを刈る
最後に、足裏や陰部周りの毛を刈っていきましょう。
陰部周りは、オスの場合だと、陰部の中央に性器があるので、その周りをカットしていきます。
その後、肌にバリカンを強く押し当てないように気をつけながら性器の根本から先端に向かって刈ります。
メスの場合は、太ももの付け根にある性器があるので、気をつけながらその周りをカットしていきます。
また、メスの場合もにバリカンを強く当てないように気をつけながら下から上に向かって刈っていきます。
足裏の毛は、足の裏がよく見える状態にしてから、毛を刈っていきますが、股関節などに負担がかからないように注意してください。
カットの仕方としては、肉球の間にバリカンを入れて、すくうようにカットします。
足裏をカットするときは、犬がリラックスしていて、横を向いて寝ているときが一番いいです。
犬がバリカンを嫌がる場合の対処法を紹介
犬用のバリカンを使って被毛ケアを行おうとしても、バリカンを嫌がる犬が多くいます。
犬からすれば、急にバリカンを向けられたことになるので、恐怖心を抱いてしまうことがあります。
バリカンを嫌がった場合はどう対処すればいいのでしょうか。
ここからの内容は
- バリカンを嫌がった場合の対処法①まずは慣れてもらう
- バリカンを嫌がった場合の対処法②マッサージする
- バリカンを嫌がった場合の対処法③ご褒美を用意する
といった、犬がバリカンを嫌がった場合の対処法について紹介していきます。
犬がバリカンを嫌がる場合の対処法①まずは慣れてもらう
犬はそもそも、触られることに慣れていないので、触ることに慣れてもらう必要があります。
触ることに慣れてもらった後は、トリミングに使うバリカンに慣れてもらわなければなりません。バリカンは音や振動が大きい物が多いです。
大きい音や振動を嫌う犬はとても多いので、事前に音を聞かせたり、バリカンに触れてもらったりなどをして、慣れてもらいましょう。
犬がバリカンを嫌がる場合の対処法②マッサージする
犬がバリカンを嫌がっている場合が、マッサージをして落ち着かせることも有効な手段です。
マッサージの方法としては、しっぽの付け根から首元をマッサージするだけです。
また、マッサージは力を抜いて、繰り返し行いましょう。マッサージを行うことで、触れられることにも慣れてくれるので、段々とトリミングができるようになってきます。
犬がバリカンを嫌がる場合の対処法③ご褒美を用意する
犬をしつけるときには、おやつなどのご褒美を用意するはずです。
トリミングを行う際にもご褒美を用意することで、トリミングをしてもらったら、ご褒美がもらえると覚えるので、トリミングがしやすくなります。
また、吠えたり、噛んだりした場合は、ご褒美をあげないようにして、抵抗したらご褒美がもらえないということを覚えさせましょう。
犬用バリカンを使った被毛ケアのコツを紹介
犬用バリカンを使って被毛ケアを行ったとしても、コツが分からなければ、犬に怪我をさせてしまったり、思った通りにならないことがあります。
安全に、きれいな形にトリミングをするためにも、犬用バリカンを使った被毛ケアのコツを紹介していきます。
ここからは
- 被毛ケアのコツ:毛並みに沿って刈る
- 被毛ケアのコツ:皮膚を引っ張りながら刈る
- 被毛ケアのコツ:ゆっくり刈る
- 被毛ケアのコツ:バリカンの手入れは入念に行う
以上の内容を書いていきます。
コツがわかっているのと、わかっていないのでは、安全面も完成度も大きく変わってくるので、犬用バリカンを使った被毛ケアのコツをしっかり覚えましょう。
被毛ケアのコツ:毛並みに沿って刈る
被毛ケアのコツは、毛並みに沿うようにバリカンを動かして刈っていくことです。
また、毛並みは犬ごとに異なり、個体差があるので、毛並みをよく見て刈っていくようにしましょう。
また、毛に逆らうように刈ってしまうと、毛がものすごく短くなってしまったり、犬が怒ることがあります。
毛並みに逆らって毛を刈っても良いことはないので、毛並みに逆らって毛を刈るようなことは絶対にしないでください。
被毛ケアのコツ:皮膚を引っ張りながら刈る
犬用のバリカンを使って被毛ケアを行う場合は、バリカンを使っていない方の手で、皮膚を引っ張るようにしながら毛を刈るようにしてください。
皮膚を引っ張る理由は、
- 刈り残しを無くす
- 皮膚のたるみに引っかからないようにするため
- 怪我を防止するため
皮膚を引っ張るようにしながら毛を刈ることで、安全に被毛ケアが行えるので、皮膚を引っ張るようにしながらバリカンを動かすようにしましょう。
被毛ケアのコツ:ゆっくり刈る
犬用バリカンで毛を刈る場合は、ゆっくりと刈るようにしましょう。
早くバリカンを動かすと、バリカンの刃が追いつかなくなるので、刈り残しが多くできてしまいます。
また、早く動かすと、怪我をさせてしまったり、ミスが起こりやすくなったりと良いことがほとんどないので、時間がかかってもゆっくりと刈るようにしましょう。
被毛ケアのコツ:バリカンの手入れは入念に行う
バリカンを一度使用したら、手入れを入念に行うようにしましょう。
バリカンに毛が残っていると、いざ、毛を刈ろうとしても全く毛が刈れないです。
毛が刈れない状態で無理やり毛を刈ろうとしたら、犬は嫌がってしまい、トリミングに苦手意識を持ってしまうことにもなりかねません。
必ず、バリカンを使ったら、刃を取り外して上下の刃に挟まっている毛を取り除いてください。
そして、バリカンに油をさしておくことで、刃の動きが良くなり、毛を刈りやすくなります。
多少面倒な作業かもしてませんが、しっかりと手入れを行うことで、失敗する可能性を下げられるので、愛犬のためにも手入れはしっかりと行いましょう。
まとめ:定期的な被毛ケアで愛犬の健康をサポートしよう
今回は犬用バリカンを使った被毛ケアのやり方や被毛ケアのコツについて書いてきました。
この記事では、
- 犬用バリカンを愛犬に使う前に
- 犬用バリカンの選び方を紹介
- 犬用バリカンを使った被毛ケアのやり方を紹介
- 犬がバリカンを嫌がる場合の対処法を紹介
- 犬用バリカンを使った被毛ケアのコツを紹介
被毛ケアは、正しいやり方でコツが分かっていれば、 家庭でもきれいにトリミングができます。
トリミングを行う際には、しっかりと準備をし、焦ることなくゆっくりと行いましょう。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険について解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!