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飼い主さんなら何度か愛猫が起こしに来る経験をした方も少なくないかと思います。猫はなぜ飼い主を起こしに来るのでしょうか。今回のMOFFME記事では、飼い猫が飼い主を早朝に起こしに来る理由や対処法について詳しく紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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飼い猫が起こしに来るのはなんで?愛猫の心理や対処法を紹介

猫ちゃんが早朝にベッドへやってきて鳴いたり、飼い主さんの上に乗って起こしてくる事は、猫ちゃんの「あるある行動」として有名な話ですよね。目覚ましが鳴った音を聞いて来るなら分かりますが、猫ちゃんって目覚ましもまだ鳴らない早朝にやってきますよね。


一体何を訴えたくて起こしに来るのでしょうか?また猫ちゃんはぐっすり睡眠を取れているのでしょうか?


今回のMOFFMEでは、そんな猫ちゃんの行動について以下の3点から紹介していきます。

  • 飼い猫が起こしに来るが夜行性ではないのか
  • 飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由を紹介
  • 飼い猫が起こしに来るのをやめさせるための対処法
愛猫を一緒に目覚められるのは幸せですが、あまりに早い時間に起こされては飼い主さんがゆっくり休めません。猫ちゃんの心理を知って、お互いにゆっくり休める時間を作りましょうね。

飼い猫が起こしに来るが夜行性ではないのか


猫ちゃんは夜行性だから、飼い主さんが寝てしまう時間も起きている。一人に飽きて飼い主さんを起こしに来ている。なんて推察もよく見かけますが、実は猫ちゃんは夜行性ではないんだそうです。


ではなぜ、明け方に活発に活動しているのでしょうか?夜は飼い主さんと同じく休めているのでしょうか?猫ちゃんの習性から、1日の行動について解説していきます。

  • 実は猫は夜行性ではない
  • 夕方や早朝は活発になりやすい時間帯

実は猫は夜行性ではない

いつからか「猫は夜行性である」と思われるようになりましたが、正確には夜行性ではなく「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という活動パターンです。


猫ちゃんの目にあるタペタム層という機関が、わずかな光でも視界を保つ機能を持っているため、暗闇でも普段通り活動できます。この姿をみて猫ちゃんは夜行性であると広まったと考えられます。


同じくウサギやハムスターも、夜行性ではなく薄明薄暮性で活動する動物です。

夕方や早朝は活発になりやすい時間帯

薄明薄暮性は夜行性とどのような違いがあるのでしょうか?夜行性は、私たち人間と全く逆の生活パターンなので、夜間に活動して、昼間は安全な場所で休息します。


それに対して薄明薄暮性は、その名の通りまだ薄暗い明け方や、太陽が沈む夕暮れの時間帯に活発な活動をします。この習性は野生の時代に昼行性・夜行性共に活動が落ち着く時間帯を狙って狩りをしていた名残であると言われています。


また猫ちゃんは一度の休息で長い睡眠と取るより、複数回の短い時間で睡眠時間を補う傾向にあります。夜間に短い睡眠をとりつつ、足りない時間は昼間にお昼寝をして補っているようです。

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由を紹介


猫ちゃんはその習性から、早朝に目が覚めてしまう事がわかりました。しかし、なぜわざわざ飼い主さんを起こしに来るのでしょうか?


普段はクールで塩対応な猫ちゃんでも、寝てる飼い主さんの所にやってきたりしますよね。まさか嫌がらせ・・・ではなく、猫ちゃんは飼い主さんに訴えたい事があって起こしに来ている事があります。

  • 早朝に飼い主を起こしに来る理由①空腹
  • 早朝に飼い主を起こしに来る理由②トイレが清潔じゃない
  • 早朝に飼い主を起こしに来る理由③遊びたい
  • 早朝に飼い主を起こしに来る理由④甘えたい
  • 早朝に飼い主を起こしに来る理由⑤痴呆症
飼い主さんにお願いしたい事や不快感が解消される事で、再び猫ちゃんは眠りについたりします。猫ちゃんに起こされたら、これから紹介する5つのポイントをチェックしてみてください!

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由①空腹

飼い主さんを起こしてしまう理由で最も多いのが、この空腹であるためです。ほとんどの家庭で、朝飼い主さんが起床したら猫ちゃんは朝ごはんを貰っている事でしょう。


そのためお腹が空いてくる明け方に、「飼い主さんが起きればごはんを貰える!」と思って飼い主さんを起こしてしまうのです。


また猫ちゃんは記憶力が良いので、明け方に起こしてきた時にオヤツをあげたりすると、明け方に飼い主さんを起こすとオヤツが食べられると勘違いしてしまっている場合もあります。

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由②トイレが清潔じゃない

猫ちゃんはキレイ好きな動物です。寝起きの明け方にはトイレに向かう事が多いですが、その際にトイレが清潔でないと、トイレに入れず飼い主さんを起こしに来る場合もあります。


汚れていてトイレに入れない場合、我慢してしまったり、トイレ以外の場所で排泄してしまう事もあります。特に我慢させていまうと、膀胱炎などの病気になってしまう可能性もあるので、トイレは綺麗に保つようにしましょうね。

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由③遊びたい

明け方の活発に行動する時間帯では、毛づくろいやトイレなどが済むと、飼い主さんが起きて朝ごはんを貰うまでは自由時間になってしまいます。再び睡眠をとる場合もありますが、すっかり目が覚めてしまうと、狩りの本能から飼い主さんを遊びにさそう猫ちゃんもいるようです。


猫ちゃんが寝ている飼い主さんの所へおもちゃを持ってきたり、元気いっぱいな様子であれば、遊びや運動をしたくて起こしているのでしょう。

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由④甘えたい

猫ちゃんは外出する機会も少ないので、基本的な時間の使い方は1人か飼い主さんと過ごすかになります。なので飼い主さんが在宅しているのに、寝室で眠っていると寂しくなってしまう子もいます。


ベッドへやってきて一緒に眠る猫ちゃんもいますが、「あわよくば構ってほしいな」なんて考えて飼い主さんに起きて!とアピールしているのかもしれません。猫ちゃんのツンデレな性格が表れていて、憎めないポイントですね。

飼い猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由⑤痴呆症

高齢の猫ちゃんであれば、痴呆症の可能性も考えられます。認知機能に障害があると、食事を取ったのに空腹に感じたり、時間の感覚が曖昧になってしまいます。


甲状腺の病気がある場合は、ホルモンの影響で食欲が旺盛になったり、感情の起伏が激しくなる場合もあります。大きな声を出して鳴くのも、猫ちゃん自身の聴力が落ちて大きな声を出している可能性も考えられます。


普段と違う様子であれば、高齢になってボケてしまったと一括りにせず、獣医師に相談してみた方が良いでしょう。

飼い猫が起こしに来るのをやめさせるための対処法


薄明薄暮性の猫ちゃんに対して、人間は昼行性で生活をしているので、毎夜毎夜猫ちゃんに起こされてしまっては、飼い主さんが体調を崩しかねません。頻繁に起こし来るようであれば、原因に応じて対策を講じる必要があるでしょう。

  • 猫が起こしに来る際の対処法:食事時間を守る
  • 猫が起こしに来る際の対処法:トイレは複数個
  • 猫が起こしに来る際の対処法:睡眠前に運動
  • 猫が起こしに来る際の対処法:多頭飼い
  • 猫が起こしに来る際の対処法:高齢の場合は病院へ
猫ちゃんは頭が良いので、明け方に飼い主さんを起こした時にメリットがあると、繰り返し同じ行動を取ってしまいます。習慣化しないように、問題行動があれば早めに対処した方が良いでしょう。

猫が起こしに来る際の対処法:食事時間を守る

飼い主さんを起こして食事をねだるようであれば、まずは食事の時間を守るようにしましょう。飼い主さんを起こせば食事を貰えるという認識を変えていくのです。飼い主さんが起きるまで我慢できるようであれば徐々に飼い主さんを起こさなくなっていきます。


しかしそれでも鳴き続けるようであれば、食事の量や回数・タイミングに問題があるという事でしょう。腹持ちのよいフードに変えたり、自動給餌機を利用して猫ちゃんの体調に合った時間に食事が取れるようにしてあげましょう。

猫が起こしに来る際の対処法:トイレは複数個

トイレが汚れていて起こしにくる猫ちゃんであれば、トイレを複数個用意すると解決できるかもしれません。また、自動でトイレを綺麗にしてくれるシステムトイレの導入を検討しても良いでしょう。


トイレを複数個用意しても気に入った方しか使ってくれない事もあります。しかしお気に入りのトイレが汚れていて、飼い主さんを起こしても飼い主さんが起きないようであれば別のトイレを使ってくれる場合もあります。


どうしても1つしか使わないようであれば、常に清潔に保ち、寝る前にもトイレ掃除を行っておきましょう。

猫が起こしに来る際の対処法:睡眠前に運動

猫ちゃんがぐっすり眠れるように、就寝前にしっかりと運動をしておく事も有効です。飼い主さんと思いっきり遊んで、体力も使っておく事で安心して夜間に睡眠をとれるようになります。


運動がひと段落したら、マッサージや撫でてあげて触れ合いの時間にしてあげると甘えたいとい欲求にも答えられますし、睡眠の導入にピッタリです。

猫が起こしに来る際の対処法:多頭飼い

寂しさから飼い主さんを起こすタイプであれば、多頭飼いする事で解消する事もあります。猫ちゃん同士であれば同じ生活リズムで過ごす事が出来るので、飼い主さんが構ってあげられない時間も一緒に過ごす事ができます。


猫ちゃんは比較的多頭飼いに向いた動物ですので、新たに猫ちゃんをお迎えする事を検討してみても良いかもしれませんね。

猫が起こしに来る際の対処法:高齢の場合は病院へ

愛猫が高齢でひどく飼い主さんを起こすようであれば、動物病院で獣医師に相談した方が良いかもしれません。痴呆症で認知機能が鈍くなって飼い主さんを起こしてしまう場合もありますし、その他の重大な病気が原因となって、早朝に騒いでしまっている可能性も考えられます。


通院の際はどんな時間帯にどんな行動で飼い主さんを起こしているのか、オヤツをあげると落ち着く、抱っこすると落ち着くなどの状況も併せて相談しましょう。

まとめ:なぜ愛猫が起こしに来るのか理解することが大切

今回のMOFFMEでは、愛猫が早朝に飼い主さんを起こしに来る理由について解説しました。ポイントは以下の点でしたね。

  • 猫ちゃんは薄明薄暮性なので、早朝に活発になる
  • 飼い主さんを起こす理由①空腹
  • 飼い主さんを起こす理由②トイレが清潔でない
  • 飼い主さんを起こす理由③遊びたい
  • 飼い主さんを起こす理由④甘えたい
  • 飼い主さんを起こす理由⑤痴呆症
猫ちゃんが飼い主さんを起こす理由は様々なので、どんな事をすると落ち着くのかいろいろと試してあげると原因が見つかるはずです。飼い主さんの睡眠時間を確保するためにも原因を突き止めて、対策をしてきましょうね。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!