犬は人間と比較して4倍の聴覚と100万倍以上の嗅覚を持っています。なので、私たちが気にならない些細な音や匂いにとても敏感です。今回のMOFFME記事では、犬の嫌いな音や周波数、犬の嫌いな音に慣れさせる方法、音を使ったしつけグッズを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の嫌いな音や周波数を詳しく紹介!犬の嫌いな音の対処法など
犬は私たちより聴力があり、私たちが何ともない音でも犬にとっては嫌な音である可能性があります。例えば犬がいきなり吠え出して驚いた経験はありませんか?
それもそのはず、人間が聞こえる周波数は20~20,000Hzに対し、犬は65~50,000Hzと言われています。ちなみにHzとは音の高さを指し、私たちが日常的に聞いている周波数は250~4,000Hzと言われています。
この数値からも分かるように、犬はとても高い音を感じ取ることが出来ます。
今回のMOFFME記事では、犬の嫌いな音や周波数、また補足として嗅覚について
- 犬の嫌いな音や周波数とは
- 犬の嫌いな臭いの紹介
- 犬の嫌いな音への対処法
- 音のしつけ方法、グッズの紹介
犬の嫌いな音や周波数を紹介
犬の嫌いな音とはどんな音でしょうか。
周波数で言うと13,500~20,000HZです。
先ほどお話したように、犬の聞こえる周波数は65~50,000Hzです。そして、犬が聞き取りやすいと言われている周波数は8,000Hz付近の音が聞きやすいと言われています。
このことから、犬は私たちよりも高い音域が聞き取りやすいことが分かりますよね。
8,000Hzはあまりなじみがありませんが、試しに聞いてみたいと思う方はこちらを参考にしてください。
筆者はイヤホンを使用し挑戦しましたが、媒体によっては16,000Hzから聞こえませんでした。かなり高音で嫌な音だったため、試してみる方は音量などに注意して聞いてくださいね。
では、犬の嫌な音について
- 犬の聴力について
- 犬の嫌いな音とは
犬の聴力について
音については周波数以外にも
- 音の方向
- 音の距離
犬の嫌いな音とは
人間に嫌いな音があるように、犬にも嫌いな音があります。
例えば
- 先天的なもの
- 後天的なもの
- 雷
- 花火、爆竹
- 金属音
- 救急車やパトカーのサイレン音
- ドライヤー
- 掃除機
- インターフォン
- 工事現場
- バイクのエンジン音
補足:犬の嫌いな匂いを紹介
ここまで犬の嫌いな音について紹介してきましたが、同じように人間より優れている嗅覚がある犬は、どんな匂いが嫌いなのでしょうか。
犬は
- 柑橘系
- 人工的
- アルコール
- タバコ
犬の嫌いな匂い①柑橘系の匂い
私たちにとってはいい匂いの柑橘系の匂いは、犬には刺激にしかならず、嫌いな匂いの一つです。
筆者は昔犬を飼っていましたが、蜜柑を食べているときに寄って来て鼻を近づけたかと思ったら、皮をむいた瞬間にすごい勢いで飛び退き、くしゃみをしながら去っていった思い出があります。
柑橘系の匂いは、柑橘精油という揮発物質が犬の嗅覚に刺激を与えるため、嫌いになってしまいます。
しかし、柑橘系の匂いは嫌いでも、果実は食べる犬もいるそうです。果実は特に害はないので、多量に与えなければ甘くておいしいので、好きな犬もいます。
犬の嫌いな匂い②人工的な匂い
人工的な匂いも、犬の嫌いな匂いの一つです。
私たちが当たり前に使っている整髪料や香水はいい匂いと感じますが、犬にとっては自然の匂いではないため、未知の匂いになります。
殺虫剤に関しては匂いもですが、含まれている化学物質が犬にとって有害になる殺虫剤もありますので、使用する殺虫剤が犬に影響がないものかも調べる必要があります。
また、マニキュアやガソリンの匂いは私たちにとってもあまりいい匂いではありませんよね。これらの揮発性が強い化学物質の匂いは、犬にとっても刺激が強く、犬の嫌いな匂いです。
犬の嫌いな匂い③アルコールの匂い
三つ目の犬の嫌いな匂いはアルコールの匂いですが、アルコール自体、犬は苦手です。
ちょっと舐めたから酔っぱらうとかではなく、一舐めするだけでも酔っぱらってしまいます。さらに、匂いを嗅ぐだけで酔っぱらってしまうほど、犬はアルコールに弱いと言われています。
特にアルコールを飲まない飼い主はさほど問題がありませんが、よく飲む飼い主は気を付けましょう。
酒臭い状態で愛犬に触れたり、抱っこするだけで犬は嫌になりますので、愛犬に嫌われないためにも、アルコールを飲んだ後は気を付けて下さいね。
犬の嫌いな匂い④タバコの匂い
4つ目の犬の嫌いな匂いはタバコの匂いです。嫌煙家にとっても嫌いな匂いですが、犬にも刺激になります。
タバコの煙に咽てしまうこともありますが、副流煙は私たちだけでなく、犬にも有害です。刺激がる匂いなので犬の嫌いな匂いであることはもちろん、愛犬にアレルギー性鼻炎を引き起こす原因になってしまいます。
さらに、間違って食べてしまったら中毒を起こしてしまいます。
タバコの匂いに気を付けるだけでなく、タバコを吸う方はタバコの管理を、吸わない方でも、散歩のときに食べてしまわないように気を付けましょう。
犬の嫌いな音の対処法を紹介
犬の嫌いな音にどうやって対処すればよいのでしょうか。
- 人工的な音
- 雷音
犬の嫌いな音の対処法:人工的な音
犬の嫌いな音、人工的な音と言うと例えばドライヤーや掃除機など、家庭で起こる音のことを指します。
今から訓練する場合も、すでに嫌いになっている場合も、まずは小さい音から慣れさせていきましょう。ドライヤーなら風量の弱から始める、掃除機なら隣の部屋で待機してもらって、距離を取って慣れさせるなどです。
今ならスマートフォンなどに録音機能も付いているので、録音しておいて小さい音から聞かせてみるのもいいですよ。
音に対して吠えたり、混乱することなく過ごすことが出来たらご褒美をあげることで、少しずつ慣れていきます。
犬の嫌いな音の対処法:雷の音
犬の嫌いな音で雷など、いきなり起こる大きな音にはどう対処したらよいのでしょうか。
人工的な音と同じように、スマートフォンの録音機能で雷音を録音しておいて、小さい音から聞かせる方法もありますし、インターネットの動画から音を小さい音から流して、慣れさせるという方法もあります。
雷の音は私たちでも驚き、びっくりしてしまうことも多いかと思いますが、必要以上に驚かない、と言うのも大切です。飼い主が怖がっていては、犬も怖くなってしまいます。
また、安心できるよう寄り添ってあげることで、少しずつ怖さが軽減し、音に慣れていくというケースもあります。愛犬がソワソワして落ち着かなくなったら側にいて、安心できる環境を作ってあげましょう。
無理に慣らそうとすると、トラウマになってしまう可能性もあります。難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。
音を使った犬のしつけグッズを紹介
ここまで犬の嫌がる音にどう対処していくか、と言う話をしていきましたが、音は犬のしつけにも使うことが出来ます。
しつけのグッズの例として
- ビー玉や小銭が入った缶
- 犬笛
- 超音波
- クリッカー
音を使った犬のしつけグッズ①ビー玉や小銭が入った缶
簡単でかつ、今からでも作れるグッズです。
空き缶にビー玉か、なければ小銭を入れて落とします。その時とても大きい音がしますが、この音を利用してしつけを行います。
これは犬の行動の抑止に有効で、悪戯や無駄に吠えているなど、してはいけないことをしている時にこの音を出すことで、嫌な音が起こることを認識し、やめるようにしつけていく方法です。
ただ、飼い主が音を出していることを分からないようにする方が効果的なので、工夫して音を出してみて下さい。
音を使った犬のしつけグッズ②犬笛
犬笛は聞いたことがあるけれど使ったことはない、という飼い主も多いかと思います。
犬笛の音は周波数で言うと16,000~20,000Hzで、高ければ私たちには聞きづらい音域になります。
高い音でしつけることで、他の人には聞こえず、かつ遠くまで指示を出せるというメリットがあります。
愛犬と合図を決めておくことで、遠くに行ってしまっても戻ってこれるようにしつけることが出来ます。普段はドッグランなどで活躍しますが、しつけておくことで災害時にも活躍します。
吹き方や音域で、「お手」「おかわり」を覚えさせることも出来ます。愛犬の反応を見ながら二人だけの合図を決めましょう。
音を使った犬のしつけグッズ③超音波
超音波は私たちが聞こえない音域で、かつ犬の嫌いな音を使用することで、無駄に吠えるのを抑制するときなどに活躍します。
しつけグッズ①のビー玉や小銭の入った缶よりも、静かにしつけることが出来る点がいいですね。グッズを購入するのも良いですが、最近はアプリでも超音波を使ったしつけが出来るので、お手軽とも言えます。
犬が吠えているときに超音波を流す、嫌な音が流れるため犬は吠えるのを止める。という方法ですが、これを繰り返すことで、無駄に吠えることが少なくなったケースもありますので、愛犬が無駄に吠える場合は使ってみるのも良いでしょう。
音を使った犬のしつけグッズ④クリッカー
クリッカーとは小さく「カチッ」と音を鳴らせるグッズで、音を鳴らした後にご褒美のおやつをあげることによって、音がした=おやつがもらえる、などいいことが起こると認識させることでしつける方法です。
クリッカーの良いところは、人を選ばないことです。
老若男女誰がやっても同じ音が出ますので、しつけてしまえば誰でも出来るという所がポイントで、クリッカー自体の操作も簡単なのが良いですね。
「お手」「おかわり」などはもちろん、方法によってはトイレもクリッカーでしつけることが出来ますので、愛犬とのしつけ、コミュニケーションツールにお手軽なクリッカーを試してみてはいかがでしょうか。
まとめ:愛犬のしつけはなるべく早く行おう!
今回のお話では
- 犬の聴力は人間の約4倍
- 犬の嫌がる音は、雷や爆竹など先天的な大きい音と、生活音から生じる後天的な音がある
- 犬の嫌がる音も、しつけを行うことで混乱や攻撃性を抑えることが出来る
- 音を使ったしつけ方法があり、犬の嫌がる音もしつけによって、うれしい音に飼えることが出来る