飼っている猫ちゃんが次第に痩せてきたら心配になってしまいますよね。猫が痩せる際は何かしらの原因があるのでどんな時に痩せるのかを把握することが大切です。今回のMOFFME記事では、猫が痩せる際の原因や対処法を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる飼い猫がどんどん痩せていく?猫が痩せる原因や対処法を紹介
飼い猫が痩せると、なにか病気なのではないかと心配になる飼い主も多いと思います。
急激な変化ではない限り、気づくことができずに病気が進行してしまっている場合も少なくありません。
食欲がないといった症状があると気づくことができますが、健康的にみえるのに痩せていくといった症状がみられることもあります。
猫の体重は品種や個体差によって違いがあり、痩せているといった体型の変化がわかりづらい動物です。
猫は1年で、4~5年分の歳を重ねます。そのため、毎年の健康診断や、毎日の猫とのスキンシップなどで猫の変化に気づくことができるようにしておかなければなりません。
今回、MOFFMEでは猫が痩せる原因とその対処法について紹介していきます!
- 痩せる原因
- 受診が必要なケース
- フードの切り替え
ぜひ最後までご覧ください!
猫が痩せる原因を紹介
猫が痩せるのにはどのような理由があるのでしょうか。
猫は暑さなどにも比較的に強い動物のため、1年を通して一定の体重が保たれているのが理想と言われています。
猫が痩せる原因をみつけるためには、毎日の猫の生活を観察し、フードを食べているか、下痢や嘔吐などをしていないか、水の飲む量が多くないかなど、変化に気づく必要があります。
猫は病気以外でも、ストレスや環境の変化、フードが合っていないなどが原因で痩せる場合があり、猫が痩せる原因をしっかりと見極めることができなければいけません。
ここからは猫が痩せる原因について紹介していきたいと思います!
- 高齢
- 口内トラブル
- 甲状腺機能亢進症
- 腎臓病
- 悪性腫瘍
高齢
猫が痩せるのには、年齢が関係している場合もあります。
猫は高齢になると活動量が減り、寝ている時間が長くなっていきます。
年齢を重ねることで、代謝が落ちていくため必要なエネルギーも少なくなり、食欲が減少することで痩せる原因になります。
嗅覚の衰えからフードの匂いに気づきにくい、食べるときの体勢が辛くなったという理由もあるかもしれません。
食欲不振が続き、急激に痩せていく場合には病気が隠れていることもありますので高齢だからと思わずに、動物病院への受診をおすすめします。
口内トラブル
猫は口内トラブルが多い動物です。
そのため、歯肉炎や口内炎などでフードが食べにくかったり、食べたいのに食べることができない、といった口内トラブルが原因で痩せていく可能性もあります。
食事を残すようになったり、食べこぼしやよだれを垂らすことが増えたといった症状がある場合は、口の中を確認し、ひどくなるようであれば治療する必要があります。
猫に口内トラブルが多い原因は、はっきりとした理由がないとされています。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、代謝が活発になり、食欲が増加、よく動くようになります。
健康だと勘違いしてしまい、病気の発見が遅くなってしまうことが多いため、食欲はあるのに痩せていくといった場合には注意が必要です。
体内が活性化しすぎてしまうと、体への負担も大きくなってしまうため、早期発見、早期治療が必要になる病気です。
嘔吐や下痢、性格変化、被毛の艶がなくなるといった症状もみられることがあります。
腎臓病
猫は砂漠地帯に生息していたため、水をたくさん飲まなくてもいいように腎臓が働くしくみになっています。
そのため、腎臓に負担がかかり、腎臓病や腎不全といった病気にかかりやすい動物です。
腎臓の機能が下がってしまうと、体に必要なタンパク質や水分が尿と一緒に排出されてしまうことで、食欲がなくなり、痩せる原因となるのです。
症状としては、食欲不振や嘔吐、多飲多尿などがあらわれることがあります。
悪性腫瘍
ガンなどの悪性腫瘍も猫が痩せる原因のひとつになります。
ガン細胞が作り出す物質により、食欲が減少し、食べられない状態になることが多いため、痩せていきます。
腫瘍ができている部位や進行状況、転移の有無などで症状に違いはありますが、急激に痩せていくといった症状が出る場合は、ガンや悪性腫瘍が関係している可能性が高くなります。
猫の皮膚にできる悪性腫瘍の場合、猫に触ることで早期発見することができます。
日頃からの猫とのスキンシップで、異常がないかを確認することも大切です。
猫が痩せる際の受診が必要なケースを紹介
猫が痩せるのには、病気や加齢などさまざまな理由がありました。
しかし、猫が痩せていく原因が病気か病気以外なのかを、見分けるのは難しいことだと思います。
猫は発情期になると痩せていくことがあったり、運動量が増えて痩せていくなど健康なのにに痩せていくといったケースもあるのです。
では、猫が痩せる原因で病院への受診が必要なケースには、どのようなものがあるのでしょうか。
- 心配がいらないケース
- 受診を強く勧めるケース
心配のいらないケース
ダイエットをしていたり、発情期中などと理由が明確な場合は心配はいりません。
猫はストレスや環境の変化によっても、痩せる場合があります。そのような場合も、少し様子を見ることで改善していくことがほとんどです。
猫の運動量とフードの量があっていなかったり、年齢にあったフードを与えていないとカロリーが足りておらず、猫が痩せていく原因になります。
猫にあったフードの量であるかを確認してみましょう。
受診を強く勧めるケース
健康な猫でも、体重の増減があるのが普通です。
しかし、短期間で急激に痩せてしまう、嘔吐や下痢、食欲不振で元気がなくなるなどの症状がある場合は、早急に動物病院への受診をしたほうがよいでしょう。
病気であった場合、早期発見をすることで、病気の進行を遅らせることができたり、命が助かるケースも少なくはありません。
水をたくさん飲んだり、尿量の増減など気になることがある場合も後回しにせず、受診をおすすめします。
猫が高齢になったらフードの切り替えを考えよう
猫が高齢になったらフードの切り替えを考えましょう。
猫のシニア期は、8歳を目安に考えられています。
シニア期に突入することで、少しづつ老化が始まっていくため、いままで食べていたフードがあわなくなったり、栄養素が吸収できなくなってしまうことがあります。
高齢になると、今まで食べていたドライフードが食べにくくなることもあり、ウェットフードへ切り替える必要もあるかもしれません。
フードの量が食べられなくなる場合は、身体の負担にならないように何回か回数をわけてあげることも大切です。
食べる姿勢が辛そうなときは、スプーンなどを使用し食べさせてあげたり、猫にあった対応をしていく必要があります。
ここからは、フードを切り替える際に重要視するべき点を解説していきます。
- 高品質なタンパク質
- 炭水化物が少ない
- 添加物が少ない
高品質な動物性タンパク質
高品質な動物性タンパク質のフードを選びましょう。
猫は人間よりも、多くのタンパク質を必要とする動物です。
しかし、高齢になると代謝機能が低下していきます。
代謝機能が低下すると、タンパク質の分解や合成が難しくなり、高タンパクのフードを与えることで腎臓に大きな負担がかかってしまうのです。
そのため、消化しやすく吸収しやすい高品質のたんぱく質を適量与え、腎臓に負担をかけずに、一日に必要なタンパク質を摂取させてあげる必要があります。
炭水化物が少ない
猫はもともと肉食動物のため、炭水化物をうまく消化できません。
炭水化物とは、主に米や麦、トウモロコシなどの穀物類のことをいいます。
高齢や病気の猫は、必要な栄養素をうまく消化できていないことが多い可能性があります。
猫が活発に活動するためには、炭水化物よりタンパク質が必要になります。
そのため、消化が良く、炭水化物が少ないフードを選ぶことをおすすめします。
炭水化物などの穀物はアレルギーの原因になることもあるため、注意が必要です。
添加物の少ない
猫の年齢にかかわらず、添加物の少ないフードを与えることは、猫の健康のためには大切なことです。
添加物にはさまざまな種類がありますが、猫の身体に悪影響を及ぼす添加物も少なくありません。
添加物は長期間品質を保つためや、着色料として使用されていることが多く、猫は添加物を上手く体外に排出することができない場合もあるのです。
無添加のフードを与えることは、猫の健康を考えると理想的なフードといえるでしょう。
まとめ:猫が痩せるのは要注意
猫が痩せていくのにはさまざまな原因がありました。
- 痩せる原因には、腎臓や口内トラブルなど病気が理由のことが多い
- 心配がいらないケースもあるが、判断しにくい
- 猫が高齢になった場合は、フードを切り替える必要がある