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みなさんは『キムリック』という猫ちゃんをご存知でしょうか。キムリックは世界的にも珍しいとされている猫で、イギリス、マン島原産のしっぽの無い猫、マンクスの親戚です。今回のMOFFME記事では、キムリックについて性格や特徴を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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キムリックはどんな猫なの?キムリックの性格や特徴を紹介!


キムリック
というしっぽのない猫を実際に見たことがありますか? 


後ろ足の方が前足より少し長いので、兎のようにぴょこぴょこ歩くため「ラビットキャット」とも呼ばれることもあります。 


キムリックは、イギリス原産の短毛種の親猫から突然変異的に長毛種として生まれました。背景には複雑な歴史があります。


キムリック性格も穏やかでとても賢く、放ったボールを持ってきてくれるなど、どちらかと言えば犬に近いともいわれます。


繁殖がとても難しく、25%の確率でしか生まれない、という世界的にもとても希少な猫です。


今回 MOFFMEでは、

  • キムリックの基礎知識
  • キムリックの特徴や性格
  • キムリックの寿命や迎え方
について、詳しく解説します。

キムリックの基礎知識を紹介


キムリック
は、昔から短毛でしっぽのない猫として知られていた「マンクス」を親に、突然変異でしっぽのない長毛の猫として誕生しました。


マンクスは、イギリスの海に囲まれた「マン島」で繁殖したため、イギリス原産の猫として公認されていますが、その子供であるキムリックの原産国は、「カナダ」と表記されることが多いようです。


しっぽがなくウサギのようにはねて歩き、モフモフの毛で丸っこくてぬいぐるみのように可愛いというキムリックの誕生の裏には、複雑な歴史を経てきたために繁殖がとても難しいという謎が隠されているようです。 


ここではキムリックの基礎知識として 

  • キムリックの歴史
  • キムリックは25%の確率でしか生まれないのか
について詳しく解説します。

キムリックの歴史

短毛でしっぽのないマンクス同士の交配で突然変異として生まれた長毛の個体を、カナダで繁殖に成功させたのがキムリックです。


しかし、昔バイキングが長毛の「ノルウェージャンフォレストキャット」を連れてマンクスのいた島に渡っていたことがわかりました。


最近は、キムリックにはノルウェージャンフォレストキャットの遺伝子も入っているのではないか、という説が浮上しています。 


繁殖に成功したブリーダーは、キムリック新種の猫として登録しようとしましたが、イギリスは新しい猫種とは認めず、猫の血統登録団体の中でも意見が分かれたため、キムリック原産国はカナダと表記されています。 

キムリックは25%の確率でしか生まれないのか

キムリックは繁殖が難しく、なかなか実際の姿を見ることができない猫です。


 キムリックが生まれる確率が大変低いのは、キムリック誕生の背景に原因があります。


キムリックのルーツは短毛のマンクスですが、しっぽのないタイプのマンクスも突然変異で誕生しました


マンクスは遺伝子疾患病である「マンクス症候群」を持っていることが多く、1回の出産で生まれる子供の数が少なく、子猫の致死率も高いと言われています。 


そのマンクスから偶然生まれた長毛の個体を「キムリック」としたのですが、わずか25%ぐらいの確率でしか生まれません。


 そしてしっぽが完全にない長毛のキムリック同士を交配しても、同じタイプの子供が誕生するとは限らないのです。 つまり非常に希少な猫ということになります。

キムリックの特徴や性格を紹介


キムリック
の特徴といえばしっぽがなく、前足より後ろ足の方が長いので、兎のようにぴょんぴょんと跳ぶように歩くというということでしょう。


ルーツとなるマンクスは短毛ですが、キムリックセミロングです。


キムリック非常に繁殖が難しく、さらにしっぽがなく被毛が長い個体が生まれる確率はとても低くなります。そのために手に入れるのはとても難しいでしょう


 キムリックの性格は賢い上に愛情深く穏やかで、自分が認めた人には忠誠心を示します。普通の猫の性格はツンデレとか気まぐれとか言われますが、キムリックは飼い主の傍にいるのを好みます。 


ここでは

  • キムリックの特徴
  • キムリックの被毛
  • キムリックの性格 
について解説します。

キムリックの特徴

キムリックの最大の特徴はしっぽがない事ですね。 


 しかしいつでもしっぽがないタイプばかりが生まれるわけではありません。

ごく短いしっぽがある「スタンピー」、普通の猫のような長いしっぽを持つ「ロンギー」などもいます。 


 特に全くしっぽのない「ランピー」で長毛のタイプが生まれる確率は非常に少ないため、希少価値として値段も高くなります。 


 キムリックは前足よりも後ろ足が少し長いため、うさぎのように跳ねて歩き、モフモフでぬいぐるみみたいで可愛いと同時に、とても賢いということも魅力の一つでしょう。   

キムリックの被毛

キムリックの毛は長毛種といってもセミロングといった長さです。


現在ではしっぽがなくて毛の長いキムリックは、希少な猫として人々の興味をひいています。 


 しかし昔、マン島で短毛のマンクスから突然変異的に生まれたキムリックは、長毛と言ってもペルシャ猫ほどのロングではなかったため、価値が低いものとして扱われていた時代がありました。 


 キムリックの被毛はダブルコートで、アンダーコートは厚く、オーバーコートは柔らかくてフワフワです。色は「黒」「白」「ブルー」「クリーム」などがあり柄は「三毛」「トラ模様」など様々なタイプがあります。 

キムリックの性格

キムリックはもともとネズミ捕りのために使われていたこともあるので、今でも狩りが好きで警戒心の強いところがあります


普段見慣れない人が来たり、音を聞いたりするとすぐに反応して威嚇したり攻撃態勢に入るので、番犬代わりにもなると言われています


 しかし、信頼している人には愛情深く、穏やかでおっとりしています。


 大変賢く、飼い主の動作を見て学習するので、例えばドアの開け方を覚えてしまい、勝手に開けて出て行くこともあるので、注意が必要です。


 ナイーブで臆病な面もあるので、子猫の時から飼ってゆっくり馴らしていく方が良いでしょう。 

キムリックの寿命や迎え方を紹介


キムリック
の寿命は一般的な猫の平均寿命よりは少し短いようです。 


できるだけ長く元気で傍にいてもらうためには、日ごろからキムリックがかかりやすい病気の予防や対処法も理解しておく必要があります。


特にキムリックならではの遺伝病をマンクスから引き継いでいる可能性もあるので、生後半年を過ぎたら病院で相談するなど注意が必要です。


 また、日本ではキムリックの繁殖を手掛けているブリーダーはほとんどないようですし、ペットショップでも扱っていないでしょう。


キムリックを購入する方法や、子猫を家に迎えるときの注意事項なども見ていきましょう 

ここでは

  • キムリックの寿命
  • キムリックの迎え方
について解説していきます。

キムリックの寿命

キムリックの平均寿命は10年から13年と言われています。一般的な猫の平均寿命は15、6年ほどですから、少し短い傾向にあります


 運動量の多い猫ですから室内でも十分に遊ばせ、また肥満にならないように食事にも気を付けて、長生きできるようにしましょう


キムリックが遺伝的にかかりやすい疾患の他にも、下部尿路結石症候群や慢性腎不全などはシニアになると発症しやすので、健康には日ごろから注意します。


特にキムリックは毛の量が多いので毛玉を飲み込まないように毎日のブラッシングが必須です。 

キムリックの迎え方

キムリックを迎えたくても、日本のブリーダーやペットショップで扱っているところはほとんどないようです。 


海外ブリーダーからの個人輸入も考えられますが、手続きはとても大変です。動物の輸出入代行を行っているペットショップなどで相談した方が良いでしょう。


 キムリックはとても用心深いので、初めはなかなか心を開いてくれないかもしれません。焦らずゆっくり付き合って信頼関係が結べたら、犬のように寄り添ってくれるでしょう。 


またとてもジャンプ力があるので、キャットタワーなどを用意して、一緒に遊んであげましょう。 

まとめ

今回はしっぽがなくてウサギのように歩く不思議な猫、キムリックについて調べてみました。

  • キムリックの基礎知識
  • キムリックの特徴や性格
  • キムリックの寿命や迎え方
について解説しました。

その希少性のために日本ではなかなか手に入らず、実際に見たことのある人が少ない、というのも謎ですね。その歴史的な背景も、犬のようだと言われる性格も、知れば知るほど実際に会ってみたい猫です。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!