犬の脳トレ!ベル鳴らしのしつけで愛犬の健康ライフを実現のサムネイル画像

愛犬をしつける方法はたくさんあります。その中の一つにベルを使ったしつけ方があるのをご存知でしょうか。愛犬の脳トレにもなると言われるこのベル鳴らし。この記事では、ベルを使った愛犬のトレーニングやこのベルトレーニングがどんな効果を持つのかを解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

犬の脳トレ!ベル鳴らしのしつけで愛犬の健康ライフを実現

今回のMOFFME記事では、犬の認知症予防にもなるベル鳴らしトレーニングについてご紹介します!


人間の約4倍の速さで歳を重ねる犬は、気付けばあっという間に私たち飼い主の年齢を追い越し、元気に走り回っていた子犬の頃と比べて愛犬の老化を心配している飼い主も多いのではないでしょうか。


日々の散歩や適度な運動で体を整えることも犬の健康には不可欠ですが、脳を鍛えることも老化防止や認知症の予防対策としてとても大切です。


新しい芸を覚えることも頭をよく使うので立派な脳トレ


ベル鳴らしなら、脳を鍛えながらしつけにも繋がるのでお勧めです。


研究の結果、成犬以降の犬でも記憶力を良くすることができると証明されています。


うちの子はもう老犬だから・・・」と飼い主が諦めなければ、大切な愛犬のこれからの健康寿命は変わります。

犬のベルを使ったトレーニング方法を紹介!


ベルを使ったトレーニング」というと難しく感じるかもしれませんが、チンっと音がする呼び鈴をペットの前に用意すると、ペットがそのベルを鳴らしておやつをおねだりするというもの。


おやつ欲しさに一生懸命ベルを鳴らすその姿はとても可愛らしく、動画サイトに沢山投稿されています。


<参照URLhttps://youtu.be/zwpbGBlgaHs


トレーニングの教え方は様々ですが、飼い主が愛犬の手を誘導してベルを鳴らすことを覚えさせる方法と、犬が自ら考えてベルを鳴らす方法があります。


後者は犬があれこれ考えて頭を使うので、より脳トレ効果が高く飼い主さんの根気強さも必要です。


まずは大好きなおやつを使って沢山褒めてあげることが成功への近道です。

犬のベルトレーニング方法①初級編

用意するもの:ベル

ベルは100円ショップの呼び鈴で十分ですが、ボタンの部分が小さいものだと犬の手で押しづらく、せっかくベルに触れても音が鳴らないなど、扱いづらいかもしれません。


ネット通販でも犬のおもちゃやトレーニング用品は数多く販売されており、ベルトレ用のベルにも色々な種類があります。価格は500円〜1000円前後のものが一般的です。


購入したベルのボタン部分が小さい物は厚紙を貼るなどし、愛犬が押しやすい大きさや素材のものをDIYしオリジナルなベルにしてみてはいかがでしょうか。


飼い主さんの愛情がこもった世界に一つだけのベルで、トレーニングのモチベーションも上がるはず!


トレーニングの手順

①ベルを置く

まずは犬の目の前にベルを置きます。


②ベルを鳴らす

飼い主さんが犬の手を持ち、そのまま犬の手でベルをチンッと鳴らします。これを何度も繰り返すことで、ベルの鳴らし方を覚えます。


③おやつを与える

犬がベルを鳴らすことが出来たら、すぐにおやつを与えて沢山褒めてあげましょう。


ベルを鳴らすとおやつが貰えることがわかれば、自発的にベルを鳴らすようになります。

犬のトレーニング方法②上級編

もう一つのベルトレーニングの方法は、犬が自ら考える力を育む方法です。


誘導する方法より難易度は上がりますが、その分脳トレの効果も高くなります。


トレーニングの手順

①ベルを置く

犬の目の前にベルを置きます。


飼い主はベルを置いたら何もせず、犬の行動を見守ります。


犬が偶然ベルに近付いたら、沢山褒めておやつを与えます。


近付いたらおやつが貰えると分かると、ベルに近づく回数が増えていきます。


②ベルに触れたらおやつを与える。

犬が偶然ベルに触れたら、すぐに褒めておやつを与えます。


代わりに、これまでのようにベルに近付いてもおやつは与えないようにして下さい。


すると犬は、「あれれ?今までベルに近付くとおやつが貰えていたのに、どうして貰えないんだろう?」と考えます。


③ベルが鳴ったらおやつを与える。

犬がおやつ欲しさに色々な行動をとる中で、また偶然にもベルが鳴る瞬間があるはずです。


その瞬間、すかさずおやつを与えて沢山褒めてあげましょう。


ベルを鳴らすとおやつが貰えることに気付くと、次はおやつが欲しい時に自らベルを鳴らすようになります。

犬のベルトレでどんな効果がある?


ベルを鳴らすこと自体が脳トレになるわけではなく、「どうしたらおやつが貰えるんだろう?」と犬が自ら考え脳を刺激することが脳トレになります。


犬にとっては新しい芸をただ覚えるだけでも脳への刺激になりますが、ベルトレによって試行錯誤しながら習得した芸の方が認知症の予防には効果的です。


また、ベルトレは飼い主と連携して行うトレーニングなので犬と飼い主とのコミュニケーションが高まります。


そしてただベルを鳴らしておやつを貰うより、あれこれ考えながらやっと正解に辿り着いた時に貰えるご褒美は、犬にとっても特別嬉しいものです。


ベルトレは飼い主と遊びながら大好きなおやつが貰える、犬にとって心まで満たされる効果があります。

犬のベルトレ効果①認知症予防

人と同じで、実は犬にも認知症があります。


発症すれば犬自身も辛く、飼い主も介護が大変になるのではないでしょうか。


しかし、飼い主が日々の生活の中で脳に刺激を与えることを意識して取り入れれば、発症を予防したり、進行を遅らせることができます。


そこで予防の鍵となるのが脳トレにもなるベルトレです。


ベルを押すだけなのでシニア犬にも体の負担がなく、犬が自ら考える癖がつくので生活の質が向上するといえます。


まずは飼い主が犬の認知症について理解を深めることが大切です。

犬の認知症

犬のベルトレ効果②飼い主とのコミュニケーション能力向上

犬のしつけの基本はコミュニケーションです。


ベルトレは、飼い主が誘導する方法で犬と触れ合いながら教えたり、よく出来たときにはすぐに褒めてあげたりと、スキンシップや言葉を交わしながら沢山のコミュニケーションをとることが出来ます。


脳トレにもなるベルトレは、犬は飼い主の反応を見ながら正解を模索し、飼い主は犬の行動を常に観察しながらタイミングよくご褒美を与えることがポイントとなる為、犬と飼い主との二人三脚でのトレーニングなのです。

犬のベルトレ効果③精神的な満足感

犬の脳を鍛えるベルトレは、愛犬が自ら考えることによって脳が活性化されることで精神的な満足感が得られるなど、認知症や老化予防以外にもたくさんのメリットがあります。

基本的には遊びながら楽しく行う物なので、愛犬の「楽しい!」「もっとやりたい!」という好奇心をくすぐることが出来ます。

人と同じで、犬にとっても退屈な時間があまりに長く続くのは健康的とは言えません。

脳を使う遊びは意外と疲れるので、天気が悪く外にお散歩に行けない日の室内遊びとしても役立ちます。

犬とベルトレを行う際の注意点を紹介


ベルトレに限らず、しつけではコミュニケーションを意識することが大切です。


よく出来たらすかさず褒めてあげることで、楽しみながらトレーニングを行うことが出来ます。


最初からすぐに上手くいかないからといって、闇雲に怒ったり無視をするなどは決してしてはいけません。


まずは犬にとって飼い主が信頼できる存在であることが大切です。


トレーニングの際によく出来た時のご褒美としてはおやつを使うことが一般的ですが、何度も繰り返し教える必要がある為、愛犬の肥満にも注意が必要です。


おやつの場合一回に与える量を分けて少なくしたり、ご飯の時のドッグフードをご褒美として1粒ずつ与えるなど工夫してみましょう。


愛犬と楽しみながら、気長に続けることが大切です。

犬のベルトレ注意点①怒らない

犬のしつけでは、怒らないことが大前提です。

よく出来た時はすかさず褒め、「言うことを聞かないと怒られる」のではなく「指示通りにすれば良いことがある」と思わせることが重要です。

犬が好きなこと(おもちゃやおやつ)=指示(ベル)を結び付けることで、楽しみながらトレーニングすることが出来ます。

上手く行かずに怒ってしまうと、犬はストレスを感じるだけでなく、ベル=良くないことが起こると関連付けてしまうので注意が必要です。

犬のベルトレ注意点②トレーニング時間は短く

一回のトレーニングは数分で終わらせるようにしましょう。


飼い主の根気強さが必要なベルトレですが、何時間も続けて粘り続けるということではありません。


特に子犬は集中力が続かず、すぐに飽きてしまいます。


トレーニングは愛犬の様子を見ながら一日のうちに何回かに分けて行い、何日も繰り返し行いましょう。


もし集中力が落ちてしまっているのに飼い主さんに何度も強要されると、犬にとってしつけ=嫌なことだと記憶され、せっかくの頑張りが逆効果となってしまいます。

犬のベルトレ注意点③失敗しても根気よく

最初はなかなか上手くいかなくて当たり前です。


失敗が続いてイライラしたとしても、決して強く怒ったり文句を言ったりせず、楽しみながら行いましょう。


何度も繰り返し教えるうちに、犬も少しづつ興味を持ち始めます。


せっかく犬が覚えてみようかなとやる気になっても、飼い主が先に諦めてしまうパターンがよく見られます。


犬が覚えるまで根気よく教え続けましょう。


もし飼い主だけでは上手くいかずに諦めてしまうときは、ドッグトレーナーなどの専門家に頼るということも選択肢の一つです。

まとめ:犬とベルトレを通じて信頼関係を深めよう!

しつけはコミュニケーションです。


ただ厳しく接したり、飼い主の一方的な思いを押し付けることではありません。


犬の知能は人間で例えると2〜3歳の子供と同じくらいと言われているので、こちらの伝えたいことはある程度理解できています。


犬と共に仲良く暮らしていく上で必要なしつけは、犬との信頼関係が築けていればそんなに難しいことではありません。


しつけができるということは、犬の安全を守ることにも繋がります。


正しい主従関係が築けていれば、散歩の際の事故怪我を防いだり、安心してスキンシップをとることができるからです。


ベルトレを始めてなかなか上手くいかなくても、愛犬とコミュニケーションをとる大切な機会だと前向きに捉え、信頼関係を深める過程として楽しみながら行いましょう!


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!