みなさんは『カナディアンエスキモードッグ』という犬種をご存知でしょうか。カナディアンエスキモードッグはカナダの北極圏でイヌイットに飼育されてきた古代犬種です。今回のMOFFME記事では、カナディアンエスキモードッグについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるカナディアンエスキモードッグってどんな犬なのか詳しく紹介!
愛犬家の皆さんは、「カナディアンエスキモードッグ」という犬種をご存知でしょうか?
現在、犬種の数は約400〜800匹いると言われています。
日本だけでも、ペットとして飼育されている犬種は200種類以上と言われており、様々な種類の犬が、家族として生活しているようです。
「カナディアンエスキモードッグ」は、数ある犬種の中でも古代犬種と呼ばれています。
カナダのイヌイット族と長く暮らしてきた犬種で、主に荷物を運ぶことや、狩りをすることを役割としていたのだとか。
見た目の印象は、シベリアンハスキーに少し似ている感じがしますね。
ルーツは分かりませんが、性格や特徴から、シベリアンハスキーなどの犬ぞりを行う犬種と関係があるとされています。
今回MOFFMEでは、
- カナディアンエスキモードッグの特徴と性格
- その他の犬ぞり犬種
- 飼育方法
カナディアンエスキモードッグの特徴や性格を紹介
一時期は絶滅の危機が危ぶまれた犬種ですが、愛好家などの団体活動により、現在は頭数も安定しているようです。
海外の犬ぞりレースで活躍しており、現在もイヌイット族と一緒に暮らしている子もいれば、愛犬として飼われている子もいるそう。
1匹で、80kgまでの荷物を長距離運ぶことができる、力強い犬種ですね。
また、原産地が北極圏のため、寒さに強く暑さに弱い特徴もありそうです。
まずは、
- サイズ
- 毛色
- 性格
カナディアンエスキモードッグのサイズ
カナディアンエスキモードッグは、荷物を運んだり、狩りをしていた犬種です。体重は27kg以上で、大型犬に分類されます。
大きさ | |
---|---|
体高 | 約50cm〜70cm |
体重 | 約27kg〜50kg |
見た目 | 立ち耳 巻き尻尾 脚と鼻が長い 筋肉質 |
スタイルの良いかっこいい犬種といった感じですね。
見た目の印象は、耳が大きく尖っており、筋肉質で凛々しいイケメン犬です。
シベリアンハスキーに似ていますが、ハスキーよりも大きめなのが特徴でしょう。
カナディアンエスキモードッグの毛色
毛色は、白をベースにクリーム、イエロー、レッド、タン、ブラウン、グレー、ブラックなどのカラーが入った子がいます。
厚めのショートコートで寒さに非常に強いのが被毛の特徴です。
ショートコートとは、日本犬によく見られる被毛で、やや硬めでスムースよりはボリュームがあるものになります。
毛が密に生えており、換毛期にはかなり抜け毛が多くなるのが特徴でしょう。
日本犬の他にも、コーギーやシベリアンハスキーもショートコートの被毛を持つ犬種です。
カナディアンエスキモードッグの性格
大型犬に分類されるカナディアンエスキモードッグは、大型犬特有の穏やかな性格を持っています。
小さい動物に優しいため、他のペットとも仲良くなれるのが特徴です。
昔から人間と共に生活してきた古代犬種でもあることから、人間に対しても友好的で、小さな子供とも仲良くできます。
噛み癖も残らない子が多く、家庭で飼育するには非常に優秀な犬種です。
しかし、順番を守らせないと言い付けや命令を守らないことがあるため、飼い主の方が上位であることを分からせる必要があります。
そのためには最初のしつけが重要です。大型犬の飼育や犬の飼育に慣れていない人には扱いが難しいかもしれません。
カナディアンエスキモードッグ以外の犬ぞり犬種を紹介
犬ぞりとは、名前の通り犬が人間や荷物を乗せたそりを引いて走ることです。
現在は犬ぞりレースが開催されたり、体験ができたりと、人気のアクティビティでもあります。
基本的には雪の中をそりを引いて走ります。犬ぞりができる犬種は、寒さに強く大型で筋肉質、そして賢いといった特徴が必要。
犬ぞりをする犬種は、
- アラスカンハスキー
- シベリアンハスキー
- アラスカンマラミュート
- サモエド
アラスカンハスキー
原産地はアメリカのアラスカ州。アラスカンスレッジドッグとも呼ばれ、犬ぞりレースのために様々な犬種を交配させた犬種です。
シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなどの犬ぞりの犬種や、足の速い犬種を交配させて作られた系統の犬の総称であり、犬種として認められていません。
犬種ではないため、見た目の特徴もそれぞれ異なり、長距離・短距離などの競技別に系統が異なるのが特徴です。
シベリアンハスキー
原産地はロシアのシベリアからカナダの北極圏にかけてのツンドラ地帯です。
社会性のある犬種で、愛犬として飼育する飼い主さんも多いですよね。
古くから犬ぞりで荷物を運んだり、狩猟の手助けをするなど人間と一緒に生活してきた犬種です。
犬ぞりレースだけでなく、ドッグレースでも優秀な成績を残しています。
大きさ | |
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体高 | 約50cm〜60cm |
体重 | 約16kg〜28kg |
見た目の特徴 | オッドアイを持つ子がいる 黒色もしくは茶褐色の上毛 顔・腹部は白毛 |
耐寒性と、優れた持久力を持つのが特徴です。
アラスカンマラミュート
原産地はアラスカ州のスワード半島。マラミュート族が長く飼育していた労働犬であり、犬ぞりや狩猟、漁業などを行っていた犬種です。
ルーツは分かっていませんが、シベリアンハスキーやサモエドなどと同系統である可能性が考えられています。
がっしりとした骨格と筋肉質な体が特徴で、見た目はシベリアンハスキーにそっくりですが、ハスキーよりも丸くがっしりとしています。
大きさ | |
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体高 | 約58cm〜63cm |
体重 | 約34kg〜38kg |
見た目の特徴 | シベリアンハスキーに似ている ハスキーよりも丸くやや脚が短い 小さめの立ち耳 |
筋肉質で強靭な脚、骨が太く力強いという特徴を持ち、持久力にも優れた犬種です。
サモエド
原産地はロシアのシベリア地方。ふわふわの白い毛が特徴的で見た目の愛らしさが、愛犬家に大人気の犬種の一つ。
サモエード族と長く暮らしてきた犬種といわれ、3000年以上にわたり、人間と共に生活をしてきた歴史のある原始犬に近い犬種とも言われています。
ちなみに日本スピッツは、サモエドにジャーマンスピッツを交配し、小型化した犬種であるという説も。
大きさ | |
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体高 | 約48cm〜60cm |
体重 | 約16kg〜29kg |
見た目の特徴 | 豊富で真っ白な体毛 純白・白・クリーム・ビスケットの毛色がある 短めの耳 サモエドスマイルと呼ばれる表情 |
社交的であり、番犬には適しませんが、昔から極寒の地でそりやトナカイの警護などをして暮らしてきた犬種です。
カナディアンエスキモードッグの飼育方法を紹介
カナディアンエスキモードッグは、体高が50㎝〜70㎝、体重が27kg〜50kgと、大型犬の中でも大きな犬種です。
大きな立ち耳、長い手足、狼を彷彿とさせる凛々しい顔を持つイケメンワンコですが、長く人間と生活してきたため、愛らしい性格を持つのも特徴。
被毛は日本犬と同じショートコートなので、かなりの抜け毛があることが想像できます。
また、カナディアンエスキモードッグを飼う際は、最初のしつけと飼育環境が非常に重要です。
現在はペットとしても人気が高いカナディアンエスキモードッグの飼育方法を見ていきましょう!
カナディアンエスキモードッグの飼育方法
カナディアンエスキモードッグに限らず、犬ぞりを行う犬種などの大型犬を飼う際は、環境が重要となってきます。
大型犬は特に、毎日の適度な運動を必要とするタイプの子が多いため、思いきり遊ばせられる環境や、散歩に連れて行ける環境を整えなければいけません。
また、カナディアンエスキモードッグは大型犬で凛々しい見た目をしていますが、非常に温厚で人懐っこいため、番犬には向いていないかもしれません。
ただし、迫力は十分ありますね。
持久力がある犬種なのでドッグランなどで、長時間走り回って遊べるところに連れて行ってあげると良いでしょう。
当たり前ですが、早めにしつけを行い、飼い主との信頼関係を築いておくことも必要です。
カナディアンエスキモードッグは、自分よりも上位であると認めた人の言うことしか聞きません。
逆に言えば、上位であると認めた人の命令はしっかり聞いてくれる賢い犬種でもあります。
早めにしつけをして信頼関係を作ることに注意すれば、飼いやすい犬ですが、初めてのペットには向いていないので注意してくださいね。
まとめ:カナディアンエスキモードッグってどんな犬?
今回MOFFMEでは、カナディアンエスキモードッグと呼ばれる古代犬種について解説しました。
古くから人間と共に生活してきた犬種ですが、日本ではまだ知名度が低い犬種でもあります。
大型犬の中でも大きめであることを考えても、簡単に飼える犬種とは言い難いですね。
ただし、環境やしつけなど、事前に対策をすれば飼いやすい犬種ではあります。
今回お伝えしたことは、
- カナディアンエスキモードッグはイヌイット族と生活していた古代犬種
- 犬ぞりレースで活躍している犬種でもある
- 穏やかで優しいため、他のペットや子供とも仲良くできる
- 最初のしつけが重要となるため初心者にはおすすめしない