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猫ちゃんを飼っている方は猫が伸びする光景を目にすることがあるかと思います。グイーッと伸びる猫ちゃんの身体。どうなっているか気になるかと思います。今回のMOFFME記事では、猫が伸びをする理由や猫の身体の構造を詳しく紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫が伸びをする理由を詳しく紹介!猫の身体の仕組みなども解説

猫が足を伸ばして伸びをしている姿は誰もが見たことがあるでしょう。人間も眠いときなどに伸びをしますが、猫はどのようなときに伸びをするのでしょうか?猫が伸びをするのには、さまざまな理由があります。


猫が伸びをする理由は、単純に眠いときもあります。それ以外にもすぐに俊敏に動くための準備運動だったり、全身の筋肉や関節をほぐして血流を良くしてデトックスの効果もあったりします。


また、猫の身体の柔軟性についても紹介します。猫は犬と違ってとても体が柔らかいですよね。元来の肉食獣だったころの名残で、内臓が少ないことなどが影響しています。


今回のMOFFMEでは、

  • 猫の身体が伸びる仕組み
  • 猫が伸びをする理由
  • 猫の身体の構造

について詳しく解説します。


ぜひ最後までご覧ください!

猫の身体が伸びる仕組みを紹介


猫が伸びをしている姿はよく見かけると思います。猫の身体は柔軟性に富んでいるため、驚くような体勢に見えることもあります。


人間からすると驚くことですが、猫の柔軟性には体の特徴が関係しています。ここでは猫の身体が伸びる仕組みとして、

  • 皮膚が伸びる
  • 身体が柔軟

について詳しく解説します。


猫の身体が柔らかいのは、瞬発力はあるが持久力がないためといわれています。外敵から身を守る際に、長い時間走り続けられないため狭いところなどに隠れやすいように柔らかい体をしています。


狭い隙間も通り抜けられるのは身を守れるようにです。眠っているときや狭い場所に収まっているのを見ると、猫の身体の柔らかさがわかります。

皮膚が伸びる

猫の皮膚は、良く伸びる構造をしています。猫の皮膚が良く伸びる理由は、外敵から身を守るためです。


たとえば、敵に嚙まれたり爪で引っかかれたりしたときに、影響が内臓まで届かないようにしています。また皮膚がよく伸びることで、走り回ったりジャンプしたりした際に、動きを邪魔しないようにできるのです。


「ルーズスキン」と呼ばれるお腹から後ろ足にかけての腰回りの皮膚は、柔らかくてよく伸びます。猫種により違いはありますがすべての猫に見られ、ライオンやチーターにも共通した特徴です。

身体が柔軟

猫の身体はとても柔軟ですが、骨の数が多いことが影響しています。骨格を作るパーツは人間が約200本、猫は約240本と人間に比べて20%も多い骨を持っています。


特に背中の骨である胸椎や肋骨、腰椎が多いため、飼い主が見ると無理な体勢に見えるような姿勢もできるようになります。骨と骨をつなぐ靱帯も高い柔軟性を持ち、人間に比べると2倍の伸縮性を持っています。


また、猫の腸は比較的短いのが特徴です。もともと肉食獣だったことが影響していて、骨が内臓を支える必要性が人間ほど高くないのも、柔軟な体の理由のひとつです。

猫が伸びをする理由を紹介


猫が体を伸ばすのには、さまざまな理由があります。筋肉をほぐして血流を良くし、二酸化炭素や乳酸といった毒素などを排出しやすくする効果もあります。


また、緊張や不安から伸びをすることもありますし、逆にリラックスしているときに伸びをすることも。周囲にリラックスしていることをアピールする意味もあるとされており、本当にさまざまな理由があります。


ここでは、

  • 体を動かす準備するため
  • 血液の循環を良くするため
  • 毒素の排出を促すため
  • 緊張をほぐすため
  • リラックスするため
  • 安心するため
  • 気分を切り替えるため
  • 寝るため

について詳しく解説します。


猫が伸びによる体内のメカニズムを理解しているかはわかりませんが、単純に気持ちよくて伸びをしているかもしれません。人間もストレッチをすることで筋肉や関節のこわばりがほぐれますよね。


猫が伸びをしているときは、見守ってあげましょう。

体を動かす準備するため

猫が伸びをするのは、体を動かす前の準備運動の意味合いがあります。普段はゆっくりとした動きですが、猫がいざというときに見せる素早い動きには、瞬発力が大きくかかわっています。


獲物を捕ったり外敵から身を守るためには、寝起きなど状況に関わらず素早く必要があります。いざというときに素早く動けるように、伸びをして筋肉をほぐすことでウォーミングアップを行っています。

血液の循環を良くするため

猫が伸びをする理由は、血液の循環を良くするためです。眠ったりリラックスしているときは、血圧が下がります。


寝起きに伸びをすることで、血の流れが増えます。血圧の上昇につながり、筋肉や脳に運ぶ血液の量が増えて目が覚めるという仕組みです。血流だけでなくリンパ液の流れも良くなります。


人間が運動前にストレッチを行う原理も同じです。猫も体を動かす前に伸びをすることで、血液を巡らせているのです。

毒素の排出を促すため

体の中に溜まった毒素や老廃物を排出するデトックスの効果もあるとされています。


伸びをすると筋肉がほぐれます。ほぐれた筋肉は、血流やリンパの流れが良くなり、溜まった乳酸や二酸化炭素などの毒素が流れていくという仕組みです。


この仕組みを猫が理解しているかはわかりませんが、老廃物などが流れるととても気持ちいいですよね。猫も、単純に気持ちよくて伸びをしているのかもしれません。

緊張をほぐすため

猫は、緊張をほぐすために伸びをすることがあります。緊張だけでなく不安を感じているときも同様です。


特に後ろ足を交互に伸ばしている場合は、危険を感じていることが多いといわれています。知らない人が近づいてきたときや、ほかの猫に遭遇したときなどはよくみられます。


また、伸びをしながら何かあったら攻撃しようという態勢に入っていることも考えられています。「カーミングシグナル」という行動で、冷静さと落ち着きを取り戻すための行動のひとつです。


カーミングシグナルは、伸びだけでなくあくびやグルーミングでも同じ行動とされています。もし猫に近づいたときにカーミングシグナルが見られた場合は、距離をとるなどして様子を見ましょう。

リラックスするため

猫は、緊張や不安を感じたときに伸びをしますが、逆にリラックスしているときも伸びをします。緊張をほぐしたり力を抜くために行う行動で、人間が両手を上げて伸びをするのと同じリラックス効果があります。


固まってこわばった筋肉を伸ばしたり、運動で疲労した筋肉や関節を伸ばしています。お腹を出してひっくり返る、いわゆる「へそ天」の姿勢で体を伸ばしているときは、リラックスしている証拠です。


リラックスしたときの伸びは、外敵が少ない室内飼いの猫によく見られます。外猫などの場合は、よほど安全な場所でないと見られない行動です。

安心するため

安心したいときに伸びをする猫もいます。伸びをすることで、緊張や不安を和らげることができますし、またリラックスしたときも伸びを見ることができます。


前足から頭を上の方にぐーっと伸ばしたり、後ろ足をしっぽの方向に伸ばしたりするなど、さまざまなポーズで伸びをします。


リラックスしているときの伸びや安心しているときの伸びは、外猫よりも室内飼いの猫に多くみられます。

気分を切り替えるため

猫の伸びには、気分の切り替えの効果もあります。飼い主に怒られた後に伸びをしているのを見たことはありませんか?伸びをすることで気分を落ち着かせているといわれています。


また、集中して獲物を狙っていたのに逃がしてしまったときや、オモチャで遊んでいて飽きてしまったときなどにも、伸びで気分転換します。


伸びのほかにも、気分転換のためにグルーミングをする猫もいます。

寝るため

寝る前の準備として伸びをする猫もいます。眠いときの伸びが終わると、お気に入りの場所やベッドなどでお昼寝をします。お尻を上げて、前足を前に出して伸びをしながらあくびをしていたら、眠くなってきた証拠です。


また、リラックスした寝る前の伸びには、周囲に対して危害を加える気はないことをアピールする意図もあるようです。安心して寝られるような寝床を準備してあげましょう。

猫の身体の構造を紹介


猫の身体の柔らかさが際立つ場所として、お腹という方も多いのではないでしょうか?猫のお腹はルーズスキンと呼ばれていて、特に伸縮性がある部分です。


外敵に噛まれたときなどに、内臓まで達しないようによく伸びる皮膚で包まれています。猫種によって伸縮性は異なりますが、ライオンやチーターなどにもみられる特徴です。


その身体の柔らかさから、ヨガにも猫の姿勢が取り入れられています。ヨガには「猫のポーズ」と「猫の背伸びのポーズ」というポーズが存在するほど、猫の柔らかさは特徴的ということがわかります。


ここでは猫の身体の構造として、

  • 内臓が少ない
  • 骨の数が多い

について詳しく解説します。


「頭が入る隙間なら通り抜けられる」という秘密も紹介しますので、ご覧ください。

内臓が少ない

猫はもともと肉食獣のため、人間に代表される雑食の動物や草食動物に比べて腸が短いのが特徴です。そのため、骨が内臓を支える必要性が人間ほど高くないのも、柔軟な体の理由のひとつです。


また、骨と骨をつなぐ靱帯もとても柔らかいです。人間の場合は固い靱帯でつながっていますが、猫の場合はとても柔軟性のある靱帯でつながっています。そのため、幅広い伸び縮みが可能です。


柔らかい猫の身体は、野生動物の時代からサバイバルでいきのこるために必要な要素でした。

骨の数が多い

猫の骨の数は人間よりも多く、柔軟性に影響しています。骨格を作るパーツは、人間は約200本、猫は約240本です。


背中の骨である胸椎や肋骨、腰椎の数も人間より多く、その分手足を伸ばしたり、体をそらせたりすることができます。関節を動かせる範囲も広く、しなやかな体を作る要因のひとつです。


よく、猫は鎖骨がないといわれることがありますが、正確にはとても小さな骨は存在します。また、ほかの骨と連結しておらず宙に浮いている状態のため、頭の幅まで肩幅を縮めることができます。

まとめ:猫が伸びる理由とは

今回のMOFFMEでは、

  • 猫の身体が伸びる仕組み
  • 猫が伸びをする理由
  • 猫の身体の構造

について詳しく解説しました。


猫の身体が伸びる仕組みは、良く伸びる皮膚や骨格を形成する骨の数が理由です。また、伸びをする理由のひとつに、すぐに俊敏に動けるようになるための準備運動があります。


もともとの野生の肉食獣だったことの名残があっておもしろいですね。一方で、リラックスるしたときや安心したときにも見せる伸びは見ていて本当に愛らしいポーズです。


猫が伸びをしているときは、今回ご紹介した理由を思い出して見守ってあげてください。


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!