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みなさんは『オーストラリアンキャトルドッグ』という犬種をご存知でしょうか。日本だとあまり聞かない犬種ですが、実は最も長生きした犬としてギネス登録されているほど世界では有名です。今回のMOFFME記事では、オーストラリアンキャトルドッグについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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オーストラリアンキャトルドッグについて詳しく解説します!

オーストラリアを原産とする、牧羊犬として活躍したオーストラリアンキャトルドッグをご存知でしょうか?


現在でもその豊富な体力と素晴らしい頭脳で、アメリカやニュージーランドにて人気が高い犬種ですが、日本ではあまりポピュラーな犬種ではありませんね


今回のMOFFME記事では、日本ではレア犬種なオーストラリアンキャトルドッグについて

  • オーストラリアンキャトルドッグの特徴や性格
  • オーストラリアンキャトルドッグに似ている犬種
  • オーストラリアンキャトルドッグの飼育方法

この3点から詳しく解説していきますので、「こんな犬種初めて聞いた!」という方も是非最後までご覧ください!


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オーストラリアンキャトルドッグの特徴や性格


オーストラリアンキャトルドッグは、その名の通りオーストラリアを原産国とする犬種ですが、元となった犬種はイギリスから輸入されたハイランド・コリーであると言われています。


1840年ごろに牧羊業の中心がイギリスからオーストラリアへ移った際に、開拓民の主要メンバーであった、トーマス・スミス・ホールがハイランド・コリーを広大なオーストラリアの土地に適した犬種へと変化させ、現在のオーストラリアンキャトルドッグとなりました。


ここからは、牧羊犬として作出された現在のオーストラリアンキャトルドッグの基本的特徴を

  • オーストラリアンキャトルドッグの性格
  • オーストラリアンキャトルドッグのサイズは?
  • オーストラリアンキャトルドッグの特徴的な毛色
  • オーストラリアンキャトルドッグがかかりやすい病気

4つのトピックからご紹介します!

オーストラリアンキャトルドッグの性格

オーストラリアンキャトルドッグは非常に頭の良い犬種です。牧羊犬として長年人間のパートナーをしてきたため、人間に対しても従順と言えます。


そして防衛本能も大変高い犬種です。牧羊犬として働く場合は、その防衛本能が家畜や家族を守る素晴らしい力となっていましたが。しかしペットとして一緒に生活する場合は、家族以外の人や犬によく慣らす必要があるでしょう。


他者を外的と認識してしまった場合、本能から傷つけてしまう事もあります。早い段階からの社会化やしつけなど、愛犬をコントロールする飼い主さんの技量も問われる犬種と言えるでしょう。

オーストラリアンキャトルドッグのサイズ

オーストラリアンキャトルドッグは、体高が43~51センチ、体重が16~20キロ程の中型犬に分類されます。意外とコンパクトな体躯ですが、ズッシリと筋肉質なボディは力強さが感じられます。


体高からも分かるように足や首は短めの印象ですが、骨太であり俊敏な動きや耐久性も抜群です。

オーストラリアンキャトルドッグの毛色

オーストラリアンキャトルドッグの大きな特徴として、その美しい被毛が挙げられるでしょう。生まれた時は雪をかぶったような白が目立つ毛色をしています。成長するにつれて、ブルー又はブルーの斑・レッドの小斑となります。


短めのダブルコートであり、アンダーコートは密でオーバーコートは粗めな毛質をしています。この被毛は悪天候にも有効的であり、屋外のワーキングドッグとして働くオーストラリアンキャトルドッグの特徴と言えるでしょう。

オーストラリアンキャトルドッグがかかりやすい病気

オーストラリアンキャトルドッグの発症が多いとされる病気の多くは先天的な病気です。代表的な病気を4つご紹介します。

股関節形成不全

股関節形成不全は関節部分の骨が変形してしまう事で、股関節が嚙み合わないため発生する病気です。関節が炎症を起こす事で歩行に影響が出てきます。遺伝的要因が大きいですが、肥満などの原因から発症する事もあります。

先天性難聴

遺伝的要因が大きいとされています。先天的な難聴は発見が難しい場合があります。もともと音のない生活であったため、本人の生活に不便さはあまりありませんが、飼い主さんとのコミュニケーションに工夫が必要でしょう。

進行性網膜萎縮症

目の奥に存在する網膜が変性してしまい、視力の低下や失明を引き起こしてしまう遺伝性疾患です。

白内障

白内障は人間の目の疾患としてもよく耳にする白内障は、通常透明であるはずの水晶体が白く濁ってしまう疾患です。進行度合いによって様々な治療法があります。

オーストラリアンキャトルドッグに似ている犬種


オーストラリアンキャトルドッグの故郷であるオーストラリアには、似たような外見を持つ犬種が存在します。祖先は同じですが、環境によって変化し固有の犬種として登録された2種類の犬種を紹介します。

  • 似ている犬種①:オーストラリアンスタンピーテイルキャトルドッグ
  • 似ている犬種②:オーストラリアンケルピー

名前の長い犬種ばかりですが、見分け方などの違いや歴史なども解説していきます!

オーストラリアンスタンピーテイルキャトルドッグ

今まで解説してきた、オーストラリアンキャトルドッグととても良く似た名前の犬種ですね。名前の通りよく似た血統を持つ兄弟種であり、尻尾を除くと、オーストラリアンスタンピーテイルキャトルドッグの方が少し大きい位の違いです。


唯一見分けるポイントは尻尾の短さです。「スタンピーテイル」というのは太く短い尾を指し、尾が短い・断尾をした尾の事です。なぜ尾を短くする必要があるかというと、牛を管理して人間の指示する方向へ誘導する仕事の為です。誘導に従わない牛には、踵に噛みつき刺激する事で誘導していました。


踵を噛まれた牛は驚きや痛みから暴れる場合があり、噛みついてきた牧羊犬を攻撃してくる事もありました。牧羊犬は素早いので、牛の足の下に潜り込んだりして回避できますが、長い尻尾は踏まれる危険性があります。その為、断尾などで尻尾を短くするようになったとされています。

オーストラリアンケルピー

先ほどのオーストラリアンスタンピーテイルキャトルドッグはジャパンケネルクラブhttps://www.jkc.or.jp/に登録されていない犬種でしたが、このオーストラリアンケルピーは登録されている犬種です。


外見の違いはあまりありませんが、オーストラリアンキャトルドッグでは無かった毛色がオーストラリアンケルピーには存在します。ブラック、ブラック&タン、レッド、レッド&タン、フォーン、チョコレート、及びスモーク・ブルーなどの種類があります。

オーストラリアンキャトルドッグの飼育方法を紹介


オーストラリアンキャトルドッグは長年牧羊犬として、常に体を動かす仕事をしてきました。そのため、現代の日本で飼育する場合は富な運動量の確保と、幼少期からのしつけが大切です。


この章では、

  • オーストラリアンキャトルドッグのしつけ方
  • オーストラリアンキャトルドッグのケア方法

この2点を解説していきます。オーストラリアンキャトルドッグの飼育を考えている方は是非最後までご覧くださいね!

ストラリアンキャトルドッグのしつけ方

好奇心旺盛なオーストラリアンキャトルドッグは、新しい事を覚えるのが得意です。単調な日々ではなく、飼い主さんと一緒に行えるスポーツなどにチャレンジすると良いでしょう。


アジリティなどでは、思いっきり走る事でストレス発散や、障害物をクリアしていく事で頭脳のトレーニングにもなります。このような方法で運動量の確保やストレス発散をさせてあげないと、持て余した体力で、いたずらや飼い主さんの嫌がる事をするようになってしまいます。

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オーストラリアンキャトルドッグのケア方法

オーストラリアンキャトルドッグの被毛は、汚れに強い構造になっています。ダブルコートであるため、換毛期にはこまめなブラッシングをするべきですが、基本的には週に1回ブラッシングを行う事で清潔に保てます。


シャンプーも汚れや匂いが気になる時のみで構いませんが、目や耳は常にチェックして清潔に保つようにしましょう。

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まとめ

今回はあまり耳にした事のない犬種、オーストラリアンキャトルドッグについて紹介してきました。ポイントは、

  • オーストラリアンキャトルドッグは牧羊犬として活躍、頭が良くて従順
  • 防衛本能が高いので、家族以外の人や犬には注意
  • 遺伝性疾患の発症が多いので、こまめな健康チェックを行う
  • 飼育の際は、豊富な運動量を確保!

といった点でしたね。

この記事でレア犬種、オーストラリアンキャトルドッグの素晴らしさが伝わっていたら嬉しいです。


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