愛犬が急に抜け毛が増えたり、禿げることがあったら飼い主さんは心配になりますよね。ですが、毛が抜けるのは必ずしも病気が原因ではありません。今回のMOFFME記事では、犬が禿げる原因や禿げる際に考えられる病気、対処法を紹介していきます。
犬が禿げる原因を詳しく紹介!犬が禿げる時の病気や治療法など
犬が禿げる原因は何でしょうか。愛犬が禿げる場合、何が原因なのか気になるでしょう。実は犬が禿げる原因には、病気の可能性もあります。
時間が経てば治るだろうと、安易に考えるのではなく、どのような病気なのか、そして何が原因なのかを理解していきましょう。
また、その治療方法などについても知っておく必要があります。
今回「MOFFME」では、
- 犬が禿げる原因を紹介
- 犬が禿げる際の考えられる病気を紹介
- 犬が禿げる際の対処法を紹介
について詳しく解説します。
もし愛犬が禿げる場合、また現在禿げている場合も含めて、これから解説する内容をぜひチェックしてください。
犬が禿げる原因を紹介

実は犬が禿げるという症状は頻繁に起こります。おそらく、犬を飼ったことがある人なら、犬の禿を目撃したことがあるはずです。
犬の禿の原因は、毎年のように起こる季節性のものがほとんどですが、中には病気に関係することも含まれます。
もし、病気が原因により禿げる場合は、そのまま頬っておくことは危険です。まずは、なぜ犬は禿げるのか、その原因について詳しく理解していきましょう。
この項目では、
- 季節性の脱毛
- 感染症
- 疥癬とその他の寄生虫
- アレルギー
- 基礎疾患
について解説します。
犬が禿げる原因を知っておくことで、自分の愛犬にそうしたことが起こったときでも、冷静に対応できるでしょう。
犬を飼っている人なら、これから解説する内容は必ずチェックしておいてください。
季節性の脱毛
まず、最も多い犬の禿の原因は
季節性の脱毛です。ある時期になると、驚くほど多くの毛が抜けることがありますが、犬を飼っている人なら体験したことがあるでしょう。
これはごく正常な脱毛で、犬種にもよりますが、毛の寿命を迎えて抜けるようになっています。
毛替わりとも言われるこの季節性の脱毛は、多くの場合は暖かい季節に移行する前に起こります。
また、ハスキーやラブラドールなどの犬種は、春に抜け落ちます。どの季節に自分の愛犬が毛替わりをするのかを理解しておくことが大切です。
感染症
犬の禿げが起こったとには、もしかすると感染症が原因かもしれません。もともと、犬の皮膚には細菌が付いています。
その細菌が何らなかの原因により異常繁殖し、禿げに繋がることがあります。
感染症が原因となり禿げが起こった場合は、犬は酷く痒がることがあり、さらには皮膚には発疹などの症状が現れていることもあります。
こうした症状により禿げが起こった場合は、自然治癒などが難しいこともありますので、早めに専門のクリニックで受診することになります。
疥癬とその他の寄生虫
外で犬を飼っている場合は、疥癬やその他の
寄生虫に感染していることも考えられます。
疥癬とはダニの一種で、この疥癬やその他の寄生虫に感染した場合は、かなり愛犬は痒がります。
ダニの種類によっては皮膚の奥深くまで入り込んでしまう場合もあり、とても危険です。
皮膚の表面が傷付いてしまい、部分的に毛が抜けていきますので、飼い主はしっかりと皮膚の状態を観察して気が付いてあげることが大切です。
酷くなると、本格的な治療が必要になる場合もあります。
アレルギー
見落としてはいけないのが、アレルギー症状です。アレルギーは犬も人間と同じように発症します。
犬種や固体によって異なりますが、原因の多くはカビやダニ、花粉などです。
また、食べ物でアレルギーを発症するケースも少なくないため、注意深く愛犬を観察する必要があるでしょう。
犬によっては禿げが起こるだけではなく、大きく体調を崩してしまうこともありますので、アレルギーだから仕方がないとそのままにしておくことは危険です。
基礎疾患
もし、犬の禿げが部分的ではなく、体全体に広がっているようなら、
基礎疾患の可能性も考えてください。
皮膚はかなりたくさんの栄養素から構成されており、その栄養素が欠落してしまうと基礎疾患により禿げが起こる場合があります。
基礎疾患の場合、広範囲に剥げが起こることが多いため、おそらくすぐに気が付くでしょう。
ただし、毛替わりの時期に重なると気が付かない場合もありますので、愛犬の体調も含めて観察する必要があります。
犬が禿げた際の考えられる病気を紹介

もし、犬が禿げてきた場合は、深刻な病気である可能性もあります。
多くの場合は季節性による毛替わりですが、その症状によっては自然治癒をしないような病気である可能性も否定できません。
これから解説する内容は、犬が禿げたときに考えられる病気の紹介です。つまり、そのまま頬っておくことで、愛犬に危険が及ぶ可能性があるということです。
必ずその考えられる病気をチェックして、禿げが起こったときに適切な処置ができるようにしておきましょう。
この項目では、
という考えられる病気について詳しく解説します。
愛犬は自分で体の症状を言葉で訴えることはできません。そのため、飼い主が気が付いてあげるようにしましょう。
感染症
犬への感染症は実は、よく起こる病気です。とくに外で愛犬を飼っている場合や、散歩に出かけたときなどに
感染するリスクは高まります。
犬の感染症の原因の多くは、イヌヒゼンダニやニキビダニなどの寄生虫から起こることが多いです。
赤い発疹が皮膚に現れ、その後、毛が部分的に抜けていきます。屋外で感染するだけではなく、犬同士の接触により感染することもあります。
もし、こうした症状が現れた場合は、自然治癒は難しくなります。とくにダニなどがまだ、愛犬に取り付いている場合は、無理に剥がすと悪化する可能性もあります。
早めに専門の医師に相談をして、対処方法を検討してもらいましょう。その際には、どのようなダニの種類に感染していたのかを医師は知る必要があります。
その寄生虫に適した薬剤を使って治療が行われるため、寄生虫を無理に剥がさない方が良いとも言えます。
その後、痒みや炎症が悪化しないための薬も処方されます。適切な治療を行えば愛犬の禿げ部分は、徐々に回復していくでしょう。
アレルギー性疾患
犬はアレルギー性疾患により禿げることもあります。
アレルギー性疾患も病気のため、早めに愛犬の変化に気が付いて対処することが大切です。
アレルギー性疾患と一口に言っても、さまざまな原因があります。
そのため、犬の場合でも人間と同じように、アレルギー性疾患による病気はアトピー性皮膚炎と診断される場合があります。
毛が抜けるほどになった場合は、アレルギー性疾患が進行している可能性が高いです。
犬の場合は、毛に覆われて皮膚が見えないため、アレルギー性疾患にかかっているのかがわかりにくいです。
毛が抜けていき、初めてアレルギー性疾患だと言うことがわかりますので、気が付いたときには、早めに専門のクリニックで診察をしてもらいましょう。
また、アレルギー性疾患の場合、そのアレルギーによっては皮膚を痒がる仕草も見せます。
これも症状のサインと捉えて、その痒がっている箇所がどうなっているのかをチェックする必要があります。
とくに洋犬についてはアレルギー性疾患になることが多いため注意してください。
ホルモン性疾患
犬が禿げる原因には、ホルモン性疾患もあります。ホルモン性疾患は、内臓から分泌されるコルチゾールと呼ばれるホルモンが、
通常の犬よりも出すぎてしまう症状です。
出過ぎることで、体に異常をきたし、さまざまな症状が起こりますが、その症状の中に脱毛があります。
ホルモンの異常により、体の免疫力が極端に低下することでこうした症状がおこるのです。また、毛が抜けるだけではなく、皮膚炎や膀胱炎などの症状も伴います。
また、ホルモン性疾患は、糖尿病も併発することがあります。そのため、ホルモン性疾患が起こったときには、慎重に治療を行う必要があります。
こうしたホルモン性疾患による禿げは、老犬に多いです。老犬になることで抵抗力が低下してしまい、症状は一気に加速します。
愛犬の毛が異常に抜けてきたというときには、できるだけ早めに医師に相談をしましょう。ただし、毛が抜ける症状が出始めた場合は、すでに進行している可能性もあります。
その他の異常が見られた場合は、早めに検査しましょう。
遺伝性疾患
犬の抜け毛は、遺伝性疾患から起こる場合もあります。遺伝性疾患は、毛の色がブルーやグレー、シルバーなどの色が
正常に生えてこない病気です。
また、黒い毛も正常に育たないことがあります。こうした遺伝性疾患は、その名の通りその犬の親などから引き継いだ病気です。
そのため、治療を行っても改善をしないことがあります。また、遺伝性疾患の中には先天性の問題により脱毛が起こる場合もあります。
耳の周辺などの脱毛が起こることが多いですが、はっきりとした原因はわかっていません。
ただし、こうした遺伝性疾患になりやすい犬種として、ミニチュアダックスやチワワ、ミニチュアピンジャーなどが多い傾向にあります。
そのため、こうした犬種を飼っているときには、注意が必要と言えます。
注意をしてもなかなか改善されないことが多いですが、できるだけ早い段階で症状が確認できれば、薬などで解消されるかもしれません。
いずれにしても、専門の医師に相談をすることをおすすめします。
犬が禿げた際の対処法を紹介

もし、愛犬が禿げる場合は、どういった対処を行うべきでしょうか。禿げを解消することは難しいです。
とくに犬の禿げはさまざまな要因が考えられるため、対処法を行っても、解決しないことが多いです。
しかし、少しでも愛犬のそうした症状を解消してあげたいなら、これから解説する内容を実行してみてください。
ただし、その対処法が正しくても、すぐに禿が治るわけではありません。
禿げる場合は、治るにはかなりの時間が必要なため、時間をかけて治していくようにしましょう。
この項目では、
- フードに起因する抜け毛の対処法
- ストレスに起因する抜け毛の対処法
- 病気に起因する抜け毛の対処法
について解説します。
愛犬の抜け毛対策としてぜひ、参考にしてみてください。
フードに起因する抜け毛の対処法
フードに起因する抜け毛は、消化不良から起こることがあります。つまり、そのいつも食べているフードは体に合っていない餌ということになります。
ドッグフードの中には、抜け毛対策用のものもあります。また、食べ物からくるアレルギー対策が行えるドッグフードもあります。
こうしたドッグフードを上手に活用して、抜け毛対策をしてください。
また、良質なタンパク質が含まれるドッグフードを選ぶことで、綺麗な毛が生えやすくなります。
ストレスに起因する抜け毛の対処法
もし、愛犬の禿の原因がストレスに起因するものなら、
ストレスを溜めない飼い方にすることで解消されます。
例えば、室内で犬を飼っている場合、ゲージの中に長時間いるだけでも犬はかなりのストレスが溜まります。
こうしたストレスが溜まっている場合は、屋外でしっかりと遊ばせることで解消されます。犬は体を動かすことが一番のストレス発散になります。
できる限り広い場所で遊ばせる時間を毎日、取るようにしてください。そうすれば抜け毛以外の病気も防げる可能性があります。
病気に起因する抜け毛の対処法
もし、
病気が原因で抜け毛が起こった場合は、早めに専門のクリニックで検査を受けてください。
ただし、病気が原因により抜け毛が起こっている場合は、簡単には対処できません。特定はできても、その原因を完全に排除することは難しいです。
ただし、ダニなどの寄生虫による病気は治療を行うことで治る可能性が高いです。
その他の病気は、薬の処方により治すことは難しいですが、症状を抑えることはできます。いずれにしても、専門の医師に相談をしてください。
まとめ
犬の禿の原因は、さまざまなことがあります。病気によるものやストレスから起こるもの、または食べ物から起こることもあります。
季節性による禿げは、正常な症状ですが、それ以外の症状については原因をできるだけ特定をして、治療を行うようにしてください。
この記事では、
- 犬が禿げる原因は季節性により起こる犬種がいる
- 犬が禿げる原因には感染症やアレルギー、ストレスなどもある
- 感染症やアレルギー性疾患、ホルモン性疾患の場合は早めに医師に相談を
- ストレスによる禿の場合は、しっかりとストレスにして発散をしてあげる
以上の内容を詳しく解説してきました。