
散歩している際、犬のリードに黄色いリボンがついているのを見たことがありますか?実はこの黄色いリボンには大切な意味が込められています。今回のMOFFME記事では、犬のリードに黄色いリボンがついている理由や見かけた際の行動指針を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬のリードに黄色いリボンがついているのはどういう意味なの?
犬のリードに黄色いリボンをついているのをみたことはあるでしょうか。
犬を飼っている飼い主でも、その意味を知っている人はまだまだ多いとは言えません。
飼われている犬の中にも、トラウマや病気などを抱えた犬がいます。
黄色いリボンはそんな犬にとって、とても大切なものなのです。
飼い主だけではなく、周りの人も理由を知らなければ気づけない黄色いリボンには、どのような意味が込められているのでしょうか。
また黄色いリボンをつけた犬を、見かけたときにできることはあるのでしょうか。
今回MOFFMEでは、犬のリードについている黄色いリボンについて詳しく紹介していきます!
- 黄色いリボンの意味
- リボンをつける理由
- つけているときの行動指針
犬のリードにつく黄色いリボンの意味
黄色いリボンはイエローリボンと呼ばれており、「近づかないでほしい、そっとしておいてほしい」という意味が込められています。
リード以外にも、首輪や服などに黄色い目印をつけることもあります。
黄色いリボンをつける理由にはいろいろありますが、リボンの意味はひとつしかありません。
黄色いリボンは、イエロードッグプロジェクトといった活動からきており、黄色い目印をつけた犬には「近づかないでほしい」と周りの人に伝えるための手段なのです。
イエロードッグプロジェクトとはどんな活動のことなのでしょうか。
ここからは、イエロードッグプロジェクトと、その内容を書いた人気の漫画について紹介していきたいと思います。
- イエロードッグプロジェクト
- ツイッターで人気の漫画
イエロードッグプロジェクトとは
イエロードッグプロジェクトとは、2012年6月からスウェーデンで始まった活動です。
現在では、アメリカやイギリス、フランスなどの欧米をはじめ日本などのアジアや南米と、世界中に広がっています。
活動内容は、さまざまな理由から人や犬との交流が難しい犬に黄色いリボンを目印としてつけることで、周囲に「十分な距離をとってほしい」という意味を伝えることができるものです。
最近では少しずつではありますが、SNSなどを通して活動が広まってきています。
しかし、まだまだ日本の認知度は低いです。
イエロードッグプロジェクトは、飼い主だけではなく周囲の人が知っておかなければならない活動です。
そのためには、たくさんの人にイエロードッグプロジェクトについて知ってもらう必要があります。
ツイッターで大人気の紹介漫画
ツイッターでは、イエロードッグプロジェクトの内容を描いた4コマ漫画に注目が集まっています。
作者はネコロスさんという方で、はじめてイエロードッグプロジェクトを知り、たくさんの人に知ってほしいという思いから、黄色いリボンの犬について書いた漫画を2021年11月に投稿しています。
4コマ漫画のため読みやすく、内容もわかりやすいです。
ツイッターでは、リツイートが8万件といいねが16万件もついており、さまざまな人がイエロードッグプロジェクトを知るきっかけになったのではないでしょうか。
犬が黄色いリボンをつけている際に考えられる理由
犬が黄色いリボンをつける意味は「近づかないでほしい」というものでした。
では、リボンをつける理由にはどのようなものが考えられるでしょうか。
意味も知らずにリボンをみると、おしゃれのために着けているものだと勘違いしてしまう人も少なくはありません。
近づくと吠える犬に、「しつけ」がなってないと思う人もいるのではないでしょうか。
私たちがなんとなくしている行動が、犬にストレスを与え、飼い主に迷惑をかけている場合があるかもしれません。
黄色いリボンにはさまざまな理由があり、犬によって違いがあります。
ここからは、黄色いリボンをつける理由について詳しく解説していきます!
- とても怖がり
- トラウマ
- リハビリ中
- 加齢
- 発情期
とても怖がりな性格
犬のなかには、極度な怖がりや臆病な性格の犬がいます。
個体差にもよりますが、もともと人が苦手だったり、子犬期に社会化が上手くいかないと周囲の人や犬に興奮し、吠えたり噛みついたりすることがあります。
しかし、怖がりな性格は散歩にでたり、いろいろな人に触ってもらったりすることで克服することができます。
いきなり人に触られたり、犬と触れ合うとパニックになってしまうこともあるため、黄色いリボンをつけることで、犬のペースでほかの犬や人に慣れていくことができるのです。
トラウマ
過去に虐待を受けていた犬は、人に恐怖を感じます。
虐待だけではなく、保護されている犬の多くは人に慣れていません。
そのため、飼い主以外の人が近づくと震えたり、吠えたり噛みついてしまうといったパニックになってしまう犬が多いです。
トラウマを抱えた犬につける黄色いリボンには「人が怖いから、近づかないで」といった意味があるのです。
イエロードッグプロジェクトは、トラウマを抱えた犬が社会復帰するためにとても必要な活動なのです。
リハビリ中
ケガをしていたり、手術後や治療中など健康上の理由から、ほかの犬や人に触れられたくない犬もいます。
体が不自由な犬や病気の犬は、ほかの犬と触れ合うことで体の負担になってしまうこともあり、ケガをしてリハビリ中の犬は悪化してしまうこともあります。
見た目だけではなく、心に傷を負っている犬も少なくはありません。
少しずつ、慣れていくための訓練中のこともあります。
犬を無理なく歩かせるために、黄色いリボンは必要なものなのです。
加齢
年齢を重ねた犬は、病気を抱えている犬も多くいます。
なかには神経質になり、急に吠えてしまうこともあるのです。
犬は加齢とともに、目が悪くなったり、鼻が利かなくなったりと犬や人が近づいても気付きにくくなることもあります。
そのため、犬が驚いたりしないように適度に距離を保つ必要があるのです。
発情期
発情期には、メスの匂いにオスが敏感に反応するため、本能が刺激されることから、性格が攻撃的になってしまう犬もいます。
オス同士が近づくと、ケンカになってしまったり、メスの飼い主だと発情期中にほかの犬に近づけたくないと考える方も多いと思います。
犬同士のトラブルにならないように、発情期は黄色いリボンでほかの犬を避ける必要があるのです。
犬が黄色いリボンをつけていた時の行動指針
犬に会うと可愛くて触ってしまう、近くでみてしまう、声を掛けてしまう、そんな人もいると思います。
その行動はもしかしたら、犬に大きなストレスを与えていたのかもしれません。
もし、黄色いリボンをつけている犬に出会ったときは「見つめない」「近寄らない」「触らない」といった優しさが大切です。
黄色いリボンをつけた犬には、さまざまな理由があります。そしてそれは必ずしも目に見えるものだけではありません。
これからは、お散歩中の犬に黄色いリボンなどの目印がないか確認してみましょう。
黄色いリボンをつけていた場合、どう行動するべきなのか。
ここからは、犬が黄色いリボンをつけていた時にするべき行動について解説していきます!
- 自分の犬を近づけない
- 見守る
- 道を開ける
自分の犬を近づけない
散歩中に黄色いリボンをつけた犬を見かけた場合は、自分の犬を近づけないようにしましょう。
犬が苦手な犬だったり、発情期だったりするとトラブルにつながってしまうこともあります。
犬を見るだけで興奮してしまう犬もいるため、気づかれないように歩く方向をかえたり、いなくなるまで待ってあげることも必要です。
見守る
黄色いリボンをつけた犬は、基本的に触ってはいけません。
見かけたときは、遠くから見守ってあげましょう。
人に恐怖を感じる犬にとっては、声かけなどもストレスになってしまいます。
見守るときは、見つめ続けるのもよくありません。犬に恐怖や緊張感を感じさせてしまいます。
何もせずに見守ってあげることが、その犬と飼い主にとって一番必要なことかもしれません。
道を開ける
黄色いリボンをつけた犬は、散歩に慣れていない犬も多いです。
そのため、散歩中に会ったときはできる限り、道を開けてあげましょう。
狭い道路の場合は、壁側に寄って道を広くしたり、歩き続けずに一旦、止まってあげるとよいかもしれません。
犬同士の距離が近づいてしまう場合は、犬を抱きかかえたり、逆方向に歩いたりするとトラブルなくお散歩することができると思います。
まとめ
日本では、まだまだ認知度が低いイエロードッグプロジェクトですが、内容はさまざまな理由を抱えた犬のための活動でした。
- 黄色いリボンは「近づかないでほしい」といったサイン
- リボンをつけている犬には、病気やトラウマといった理由がある
- 見かけたときはそっと見守り、道を開けてあげよう