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犬を飼っている方は正しい叱り方を実践できていますか?間違った叱り方をしてしまうと大きな逆効果を招きかねません。今回のMOFFME記事では、正しい犬の叱り方や間違った叱り方をした際のリスク、犬種に合わせた叱り方を解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の叱り方を詳しく紹介!犬を叱る際の正しい方法や注意点など

犬のしつけで叱るとき、間違った方法で叱ってしまうと、問題行動が増えてしまうなど、逆効果になることがあります。

間違ったしつけ方法を回避するため、今回MOFFME記事では、正しい叱り方や注意点などを解説します。

解説する内容は以下の通りです。

  • 犬の正しい叱り方を紹介
  • その場で叱る
  • 短く大きな声を使う
  • 大きな音を立てる
  • 無視する
  • すぐに褒める
  • 犬の叱り方を間違えたらどうなるのか
  • トラウマになる
  • 不信感を飼い主に抱く
  • 叱られていると理解しない
  • 犬の気質やサイズに合った叱り方が大事
  • 小型犬
  • テリア系
  • まとめ
間違った叱り方を続けてしまうと、犬の問題行動が改善されないだけでなく、犬との信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。

愛犬と良い関係を築くためにも、今回の記事をぜひ参考にしてください。

犬の正しい叱り方を紹介


正しい方法で叱らないと、何がいけない行動だったのかが犬にきちんと伝わりません。

犬に問題行動を理解してもらうためにも、正しい叱り方を実践していきましょう。

また、ここでは犬の叱り方以外にも、しつけの際に飼い主がとるべき対応も紹介します。

  1. その場で叱る
  2. 短く大きな声を使う
  3. 大きな音を立てる
  4. 無視する
  5. すぐに褒める
犬のしつけは、良い行動と悪い行動を理解してしてもらうため、叱る以外にもいくつか方法があります。

また飼い主がとる対応はタイミングも重要です。

ここで紹介する叱り方や対処方法で、犬に「良い行動・悪い行動」をしっかり理解してもらいましょう。

間違った対応をしてしまうと、犬に理解してもらえません。
そうならないよう、紹介する対応やタイミングを参考に実践してみてください。

その場で叱る

犬がトイレ以外の場所で粗相してしまったり、無駄吠えなどの問題行動をしたときは、その場ですぐに叱ることが大事です。


問題行動を起こしてから叱るまでに時間が空いてしまうと、犬は何に対して叱られているのか理解できなくなってしまいます。


例えば、帰宅してからトイレ以外で粗相をした形跡を発見、「犬を叱る」だと行動直後ではないので、叱られている理由がわからず犬が混乱してしまいます。


叱るときの注意点として

  1. 問題行動をした直後に叱る
  2. 何に対して叱られているのか犬が理解できるようにする
以上の2つを心がけましょう。

短く大きな声を使う

犬が問題行動を起こしたときは、「大きな声」「短い単語」で叱るのがおすすめです。


また、犬が混乱してしまわないように、叱るときの言葉は同じ単語にするようにしましょう。


叱られる単語が「ダメ」「コラ」「ノー」など複数あると、犬が混乱してしまう原因になります。  


叱る言葉を統一することで、犬が「今叱られているんだ」と理解しやすくなります。


叱る単語の統一は、自分自身だけでなく、家族やパートナーなど、犬と一緒に暮らしている人全員で統一しておくと良いです。


犬の混乱を避けるためにも、同居している人全員で、叱る言葉を決めておきましょう。

大きな音を立てる

犬が問題行動を起こしたときは、音を使ってやめさせる方法もあります。


音を鳴らすタイミングは叱るときと一緒で、問題行動を起こした直後のタイミングで音を鳴らします。


「問題行動をすると嫌な音がする」と犬が覚えれば、学習して問題行動をしなくなります。


使う音は犬が嫌いな音にすると、より効果的です。

個体差はあると思いますが、一般的には自然界にない音を犬は嫌います。


例をあげると「掃除機・ドライヤー・超音波・金属音」などです。

蓋つきの空き缶があれば、中にビー玉や小銭などを入れて振ることで、犬の嫌いな金属音を出すことができます。


簡単に自作できるので、おすすめのしつけグッズです。

無視する

問題行動に対して無視をする方法もあります。


ここでいう問題行動とは、飼い主に対して、かまって欲しいために行う行動や要求に対する行動のことです。


トイレ以外での粗相やつまみ食いなど、かまって欲しさに行う問題行動や要求とは別の問題行動に対しては、無視はしないようにしてください。


これはやっても大丈夫なんだと、勘違いしてしまう可能性があります。


無視をするのはあくまでも、飼い主にかまって欲しいが故に行う問題行動や要求に対してです。


無視をすると効果的な代表例は、「かまって欲しいために行う無駄吠えやイタズラ、ご飯時間前のご飯要求」などです。


また、無視をする対象の行動は、一貫性がないと犬が混乱します。


時間前のご飯要求に対して、無視をするときもあれば与えるときもある。

もしくは、人によって無視するかどうかの対応が違うなどしてしまうと、犬は何が正しくて何が悪いのか理解できなくなってしまいます。


事前に同居している家族やパートナーと、無視をする対象の行動をすり合わせておくようにしましょう。

すぐに褒める

問題行動を起こしたときは、行動直後に叱ることが大事ですが、これは褒めるときも同じです。


愛犬が正しい行動をしたときは、すぐに褒めることで、自分のした行動が良い事なんだと理解しやすくなります。


褒めるときに、ちょっとしたおやつなど、ご褒美をあげると更に効果的です。


正しい行動をすると良い事があると認識して、正しい行動を覚えてくれます。


しつけをする際は、愛犬が行った行動に対して、「叱る・褒める」を犬の行動直後に行うことを意識して行ってください。

犬の叱り方を間違えたらどうなるのか

叱り方を間違えてしまうと、愛犬との信頼関係が崩れてしまいます。

そして、1度崩れてしまった信頼関係は、そう簡単に元には戻りません。


ここでは、間違った方法で叱ってしまうと愛犬がどうなるかを3つ紹介します。

  1. トラウマになる
  2. 不信感を飼い主に抱く
  3. 叱られていると理解しない
間違った叱り方では、一向に問題行動が改善されないだけでなく、つい感情的に怒ってしまったりなど、愛犬との関係がどんどん悪くなってしまいます。

紹介した内容を参考に、現在行っている愛犬への対応は間違っていないか、今一度確認してみてください。

もし、叱り方を間違えていると感じた場合は、愛犬との関係が崩れてしまう前に、すぐにでも対応を見直してください。

トラウマになる

愛犬の問題行動を直そうとするあまり、厳しくしすぎるとトラウマの原因になってしまいます。


トラウマになるほど厳しいしつけは、犬との信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。


しつけのために、時には叱ることも必要ですが、「叩いて叱る」「掴んで抑え込む」など犬に恐怖心を与えてしまうような方法は絶対にやめましょう。


人間と同じく、犬も1度トラウマを植え付けられてしまうと、取り除くのは簡単ではありません。


問題行動を叱るときは、愛犬に恐怖心を与えるような叱り方をしないよう注意してください。

不信感を飼い主に抱く

間違った叱り方でしつけをすると、犬との信頼関係が崩れ、飼い主に対して不信感を抱くようになってしまいます。


間違った叱り方とは

  1. 感情をぶつけるように怒鳴る
  2. 叩くなどの体罰を与える
  3. 名前を呼んで叱る
  4. 必要以上に叱る

などです。


「怒鳴る・叩く」などの叱り方は犬に恐怖心を与えてしまうため、もちろんNGです。


また、名前を呼んで叱るのもおすすめしません。

名前を呼ばれたら、叱られる前触れではないかと警戒させてしまい、名前を呼ばれることに対して、恐怖心を感じるようになってしまいます。


必要以上に叱ってしまうのも、愛犬との信頼関係が崩れるきっかけになってしまいます。


叱っても問題行動が改善されない場合は、叱り続けるのではなく、1度ドックトレーナーに相談してみましょう。

叱られていると理解しない

間違った叱り方では、そもそも犬が叱られていると理解してくれません。


その結果、くり返し問題行動をしてしまい、「つい感情的に怒ってしまう」といった良くない流れになってしまいます。


間違った叱り方を続けても、犬と飼い主の関係が悪くなるだけです。


良い事・悪い事をしっかり理解してもらうために、正しい叱り方でのしつけを意識して実践していきましょう。


もし、なかなか問題行動の改善がみられない場合には、感情的になってしまう前に、ドックトレーナーに相談することも忘れずに。

犬の気質やサイズに合った叱り方が大事

犬の叱り方は、犬の気質や体格によっても違ってきます。

飼っている犬に合った叱り方をすることで、効果的にしつけを行うことができます。

ここでは以下の犬種の叱り方を紹介します。

  1. 小型犬
  2. テリア系
それぞれの犬種の特徴や性格を考慮して、適切な叱り方をすることで効果的にしつけを行うことができます。

もちろん紹介する犬種が、全員同じ特徴や性格をしているわけではありません。

最終的には、それぞれのワンちゃんの性格や特徴を理解してしつけを行うことになります。
ですが、犬種による特徴や性格の傾向を知っておくと、しつけをする際の参考になります。

早めにワンちゃんへの正しい叱り方ができるように、ここで紹介する犬種ごとの叱り方をぜひ参考にしてください。

小型犬

基本的な叱り方は大型犬も小型犬も大きな違いはありません。


ただし、飼っているのが小型犬の場合は、叱り過ぎないように愛犬の様子を見つつ行ってください。


小型犬のチワワやプードルなどは、叱られたことが原因で、ストレスによる体調不良になってしまうことがあります。


しつけは犬に過度なストレスを与えたり、恐怖心を植え付けるためではありません。

小型犬を叱るときは、愛犬の反応を確かめつつ、叱り過ぎないように注意してください。

テリア系

テリア系の犬は、叱られたことに対して理解できず、くり返し問題行動をしてしまうことがあります。


この場合は、少し強めに声を出したり、普段より長めに無視をして、問題行動をしたんだと犬に気づかせる必要があります。


ただし、叱られたことに対して、すべてのテリア系の犬種が同じ反応をするわけではありません。


同じ犬種でも、自己主張が強く頑固な犬がいたり、逆に繊細な犬もいます。


犬種によって叱り方を変えるというよりは、それぞれのワンちゃんにあった叱り方をすることが大切です。


叱った時の反応をよく観察して、それぞれの性格や特徴に合った叱り方を見つける努力をしていきましょう。

まとめ

今回のMOFFME記事では犬を叱る際の正しい方法や注意点などを紹介しました。


紹介した内容は以下の通りです。

  • 犬の正しい叱り方を紹介
  • その場で叱る
  • 短く大きな声を使う
  • 大きな音を立てる
  • 無視する
  • すぐに褒める
  • 犬の叱り方を間違えたらどうなるのか
  • トラウマになる
  • 不信感を飼い主に抱く
  • 叱られていると理解しない
  • 犬の気質やサイズに合った叱り方が大事
  • 小型犬
  • テリア系
犬と一緒に生活するうえで、しつける際の叱り方や対応方法は重要です。

間違ったやり方をしてしまうと、逆効果になったり、最悪愛犬との関係が壊れてしまうこともありえます。

今回の記事で紹介した内容を参考に、愛犬とのより良い関係を築いていただけたら嬉しいです。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!