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普段は活発な猫ちゃんがなんとなく元気がないととても不安になるかと思います。疲れているだけの場合もありますが、病気の可能性も十分に考えられます。今回のMOFFME記事では、猫がなんとなく元気がない時の原因やチェックポイントを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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猫がなんとなく元気がない時の原因は?元気がない猫の対処法など

飼い主さんであれば誰だってペットがいつも健康でいることを望んでいると思います。ですが健康でいて欲しいといくら気にかけていても病気などを患ってしまって体調が悪くなる時もあります。

そんな時に飼い主さんがいち早く愛猫の体調の変化に気付いてあげられると猫の健康は守られるでしょう。

それでは猫がなんとなく体調が悪い時の原因と対処法についてご紹介していきますので是非ご参考にしてみて下さい。


今回のMOFFMEでは以下を紹介していきます。

  • 猫がなんとなく元気がない時って一体どんな原因?
  • 猫がなんとなく元気がない時の考えられる病気の症状別でご紹介
  • 猫がなんとなく元気がない時に確認すべきポイントとはなに?

ぜひ最後までご覧ください!

猫がなんとなく元気がない時の原因を紹介


愛猫がなんとなく元気がないとやはり心配になります。あまりにもぐったりしているようだったらすぐにでも動物病院に受診し、獣医師の指示に従いましょう。

もしそこまでの状況ではないと判断できそうでしたら何が原因になっていそうなのかを猫の様子を観察しましよう。

病気ではなくて身体的要因•心理的要因の場合はもしかすると飼い主さんならではの着目で猫の元気がない要因がわかるかもしれません。それによって早期に解決ができる可能性があります。よく観察してあげましょう。

それでは猫がなんとなく元気がないなと感じた時の身体的要因・心理的要因と考えられる原因をご紹介していきますので是非ご参考にしてみてはいかがでしょうか。


猫がなんとなく元気がない時の考えられうる要因

  • 身体的要因
  • 心理的要因

身体的要因

猫がなんとなく元気がないなと思ったら、まずは身体的要因はどうなのかを飼い主さんの見た目でいいので判断しましょう。


猫は弱みを他に絶対見せないという習性があります。もし痛みがあっても痛みを我慢してしまう動物です。それなので飼い主さんのほうから注意して気にかけてみるようにして下さい。チェックする身体的要因になりやすいこと2選


  • 骨折、脱臼などしていないかを確認

歩き方はおかしくないか、足を引きずるような歩き方をしていなかを確認しましょう。高いところなどからジャンプした時に足を負傷してしまう場合もあります。確認してみてると良いでしょう。痛みがあっても痛みを我慢してしまう動物


  • 爪が伸び過ぎていないかを確認

室内飼いですと上手く爪研ぎができなくて伸びてしまう場合があります。爪が伸び過ぎてしまうと肉球に刺さってしまいます。猫にとって肉球は敏感なところなので刺さると動かなくなってしまいます。

心理的要因

猫がなんとなく元気がないなと思ったときはストレスなどの心理的要因がないかを見てあげて下さい。猫は元々気分屋です。些細なことでストレスを感じてしまいます。

それではストレスなどの心理的要因になりやすいこと3選をご紹介します。


  • 留守番時間が長い

猫は素っ気ない時もあれば甘えたいこともあります。留守番の時間が長くて甘えたいときに甘えられないとストレスにつながってしまいます。


  • 気候の変化

気候の変化でもストレスを感じてしまいます。特に季節の変わり目や朝晩の寒暖差でもストレスにつながるようです。


  • 病院からの帰宅後

ワクチン接種などの痛みを感じたあとはもちろんですが、普段家から出ない子が自分のテリトリー以外に行くことだけでもストレスを感じてしまいます。

猫がなんとなく元気がない時に考えられる病気を症状別で紹介


愛猫がいつもより元気がない場合は誰でも気になってしまい心配になります。猫が元気がないと感じた時に身体的、心理的要因の他に病気を疑わないといけないこともあります。


猫は痛みを隠す習性があることから病気の場合ですと重症化してからやっと気付いたなんてこともあります。普段の行動をよく見るようにして、飼い主さんにしかわからない何か違和感があるかもしれません。


何か違和感がありましたら注意して見るようにしましょう。もしかすると愛猫からのサインがあるかもしれません


それでは猫がなんとなく元気がないと感じた時の考えられる病気の症状別でご紹介します。是非ご参考にして下さい。


猫が元気がない時に考えられる病気の症状7選

  • 食欲がない
  • 熱がある
  • くしゃみ、鼻水
  • 下痢、嘔吐
  • よだれ
  • 尿の色
  • 動かなくていつもより寝ている

食欲がない

成長した猫が1日中何も口にしなかったり、水分もとらないようでしたら何かの病気の可能性が十分あります。猫が食欲がなくなる原因として内臓の病気、口腔内病気、泌尿器の病気などが疑われます。次にあげるものが主な病気となります。


  • 内臓の病気
消化器系疾患、心臓病、腎臓描など

  • 口腔内の病気
歯周病や口内炎

  • 泌尿器系疾患
膀胱炎や尿道に起きる病気

その他にも慢性腎臓病や肥大性心筋症、猫白血ウイルスによるウイルスの感染症、悪性腫瘍(がん)など考えられます。


以上のように食欲がない場合は様々な病気の疑いがでてきますので、丸1日食欲がない場合は動物病院の獣医師に一度診てもらうのをおすすめします。反対に元気がなんとなくないように見えても食欲がある場合は重たい病気の可能性は低くなります

熱がある

猫の平熱はだいたい38℃代になり、熱がある時は40℃前後になることがあります。熱がある場合は次にあげる病気を疑うようにしましょう。


  • 感染症疾患
呼吸器、消化器、泌尿器などへのウイルス感染による発熱が主なものになります。定期的なワクチン接種で防ぐことができる病気もありますので接種させるのをおすすめします。病名例として肺炎、気管支炎、猫白血ウイルス感染症など様々なものがあります。

  • 炎症性疾患
自己免疫の低下や、異物、刺激などにより炎症性疾患が起こりやすいです。病名例として急性肝炎、腹・胸膜炎、食道炎など様々なものがあります。

  • 悪性腫瘍
悪性腫瘍による影響で発熱が疑われます。腫瘍熱とも呼ばれています。

  • 熱中症
気温・湿度が高いところで運動をしたり、水分だとれない状態であると熱中症にかかってしまい、多臓器機能障害へとつながってしまう場合があります。

くしゃみ・鼻水

くしゃみや鼻水がでている状態では次にあげる病気を疑うようにしましょう。

  • アレルギー
猫も人間同様に猫も花粉症やハウスダストやダニなどのアレルギー症状がでます。毎年同じ時期にくしゃをするようでしたら花粉症かもしれません

鼻水も出てくるのでそれが原因で皮膚炎になってしまう場合もあります。可能な限り綺麗な状態を意識してあげると良いでしょう


  • 猫風邪
ウイルスなどから引き起こされるもので、人間と同じような症状がでることから猫風邪と呼ばれています。病名例として猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫クラミジア感染症など様々なものがあります。
  • 歯周病
歯周病は歯の病気だと思われがちですが、上顎の歯の根元から細菌が鼻に侵入してしまう場合があります。そこから炎症がすすんでしまい、くしゃみや鼻水が出るといった症状につながります。

その他にクリプトコッカス症や副鼻腔炎、ポリープや腫瘍などの病気が疑われてきます。

下痢・嘔吐

下痢や嘔吐するような状態では次にあげる病気を疑うようにしましょう。

  • 下痢症状
下痢の場合に気にするべきことで猫白血病や猫コロナウイルスなどのウイルス感染、サルモネラ菌やカンビロバクター菌などの汚染物質による感染症、回虫やジアルジアなどの寄生虫によって引き起こされるものがあります。

  • 嘔吐症状
猫は毛などをよく吐き出したりするので吐くことは特に珍しいことではないですが、その嘔吐が1日に4回以上したり、嘔吐するのが連続で3~4日続く場合、または嘔吐物の中に血が混じっていた場合は危険な嘔吐になるのですぐに動物病院に受診しましょう。


よだれ

よだれが出る状態は次にあげる病気を疑うようにしましょう。


  • 口内炎や歯周病
口内炎は歯垢や歯石が溜まっていると免疫低下時に細菌感染します。
口臭で気付くことができるので、匂いは常にチェックしましょう。

  • 熱中症
比較的暑いのは強いほうですか、空調が効いていない部屋にずっといると熱中症に場合があります。

  • てんかん
よだれを垂らして全身が痙攣したり、手足がバタバタしていたらてんかんの症状です。

  • 腎不全
腎機能が低下すると毒素や老廃物が体内に溜まってしまってしまい毒素症が引き起こされます。発症すると気持ち悪さからよだれを垂らすようになります

尿の色

尿の色が茶色っぽい濃い黄色だった状態は次にあげる病気を疑うようにしましょう。

ですが猫は血尿自体さほど珍しいことではないようです。ですが放っておくこともできないため様子をみましょう。


  • 膀胱炎・尿路結石
健康な猫は1日に2回ほどしかトイレに行きません。4回以上トイレにいった場合は膀胱炎や尿路結石の可能性があります。または24時間トイレに行かない場合はすぐに動物病院に受診し獣医師の判断に従うようにして下さい。

  • がん
腎臓や膀胱にがんを患っている場合は血尿がでます。シニア犬が多く発症してしまいます。

動かない・普段より寝ている

全く動かない、普段より寝ているといった状態は次にあげる病気を疑うようにしましょう。


  • 認知症
も人間同様に認知症が発症してしまいます。部屋中をぐるぐる歩き回ったり、日中寝てばかりいるため、夜に活動し夜鳴きが多くなります。

  • 関節痛
もしキャットタワーで遊ばなくなったり、足や手などを触ろうとした時に逃げられたりした時は関節が痛んでいる可能性もあります。年をとった猫は関節痛などで活動量が低下し、全く動かなくなったりします

猫がなんとなく元気がない時に確認すべきポイント


猫がなんとなく元気がないなと飼い主が気付くということは、猫の健康を守ることに直結します。愛猫の日頃の体調の具合を常に確認しているといつもと違うと気付くことでしょう。日頃の何気ない変化で重要な病気を見つけることだって可能になります。

そしてもしなんとなく元気がないと感じで、その状態が数日続いた場合はいくら些細なことでもなるべく早めに動物病院の受診をして獣医師の相談してみるのがいいでしょう

それでは猫がなんとなく元気がない時に確認すべきチェックするべきポイントをご紹介しますので是非ご参考にしてもらえばと思います。


猫がなんとなく元気がない時に確認すべきポイント4選

  • 食欲チェック
  • 排泄チェック
  • 痛みチェック
  • 呼吸チェック

食欲チェック

猫がなんとなく元気がない場合は食欲ががあるかないかをまずチェックしましょう。食欲は健康のバロメーターみたいなものです。おやつを変えてみたり、もしくは猫が大好きなマタタビをあげてみて反応を見るのいい手でしょう。

注意しないといけないことですがマタタビは過剰にあげすぎてしまうと呼吸困難に陥ってしまう場合があるので適正な量をあげるようにして下さい。

1歳以上の猫からしかあげられませんので併せて注意して下さい。もしこれでも反応をしないようでしたら動物病気の獣医師に相談してみて下さい。

排泄チェック

猫がなんとなく元気がない場合は排便•排尿などの排泄物のチェックしましょう。排便の状態や色、排尿の色や頻度を見てあげましょう。


排便でしたらまず水分量はどうか、固さ具合はどうか、血液は混じっていないかを見ます。併せて色もいつもと変わりないかを確認しましょう。


排尿ですが、こちらも色と頻度を確認しましょう。尿の色で体調が良い悪いがわかるとも言われています。またよくトイレに行く場合は、その時尿が出ているのかを確認しましょう。尿が出ていない場合は尿路結石ができている可能性があります

痛みチェック

猫がなんとなく元気がない場合は痛みのチェックをしてみましょう。愛猫を優しく撫でるようにして痛みがあるかどうかのチェックをしてみて下さい。

普段は撫でさせてくれるのに、撫でられるのを嫌がったり、反射的に逃げようとしたりする場合はどこかに痛みが生じている場合があるのでよく確認するように様子を見て下さい。

ですが普段から触られるのが嫌いな猫だっています。嫌がる子を無理に触ろうとしすぎるとそれがストレスとなってしまう場合もあるので注意しましょう。

呼吸チェック

猫がなんとなく元気がない場合は呼吸のチェックしましょう。猫が寝ている時は1分間でだいたい15~25回ほど呼吸をします。起きている場合は20~40回程度です。

もし呼吸が早い場合はぜんそく、気管支炎、心臓病などの病気の可能性もでてきます。

猫は通常犬のように口を開けてハァハァと呼吸をしないため、もし口を開けて呼吸をしていたら動物病院に受診し、獣医師の判断に従いましょう

早い呼吸の場合は様子を見すぎないでなるべく早めの受診をおすすめします。
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まとめ

いかがだったでしょうか?これまでの内容をまとめますと

猫がなんとなく元気がない時の原因と対処法について
  • 元気がない時は病気の他に身体的・心理的要因の場合がある
  • 猫が元気がない時の考えられる病気の症状7選
  • 猫がなんとなく元気がない時に確認すべきこと4選

猫などペットは飼い主にとって心の拠り所のような存在になっている場合が多いです。ペットは存在自体が癒されますが、年をとればとるほど病気やケガなどが増えてきます。


できるだけ病気やケガから守ってあげたいと思いますが、そのために必要なことが日常的に愛猫の状態をよく見てあげることです。よく見て愛猫が送る行動や仕草のサインに気付けるようにしましょう。


愛猫の健康を維持するためによく見ることが対策になりますので心掛けてみてはいかがでしょうか。


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!