
犬を飼っている方の中には愛犬が散歩中に石や砂を食べてしまう・食べようとする光景を見たことがある方がいるかもしれません。今回のMOFFME記事では、犬が散歩中に石や砂を食べる原因や食べないようにするためのしつけ方法、食べてしまった際の対処法を解説します。
犬が散歩中に石を食べることがある?犬が石を食べる対処法など
愛犬の散歩中に注意しなければいけないのが、拾い食いです。犬は気になったものを口に入れることがあります。
ゴミや石、砂利などを食べてしまったり、食べようとしている姿を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ペットの誤飲は防ぎたいですが、道端に落ちているものまで管理するのは難しいでしょう。
今回MOFFMEでは、
- 犬が石を食べてしまう原因
- 石を食べる際の対策方法
- 石を食べてしまった時の対処方法
犬が石を食べる原因を紹介
ゴミや砂利、草などと違って石は硬いもの。まさか食べることは無いと思っている飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、犬は好奇心旺盛な生き物であり、「まさか」と思うものに興味を示したり口に入れたりします。
口にしても大丈夫なものとそうでないものは、飼い主さんが正しくしつけて行くしかありません。
散歩中に愛犬が誤飲をしてしまわないよう、注意することも大切ですが、犬が石を食べるのには好奇心以外にも理由がある可能性も。
犬が石を食べる理由としては、
- 好奇心
- 歯のかゆみ
- 匂い
自然な行動
犬は手を使って形を確認することができません。そのため、匂いを嗅いだり舐めたり、口に入れたりしてどんなものか確認します。
子犬の場合はこういった行動が顕著に現れやすいでしょう。何にでも興味を示し、口に入れてみるのは犬にとって自然な行動。
とはいえ、「石を食べることを許して大丈夫?」「石を食べても問題ない?」と心配になるものですよね。
基本的には食べてはいけないことは教えるべきでしょう。
また、食べても美味しいものでは無いため、好奇心だけが理由であれば何度も繰り返すことは無さそうです。
小さな石の場合は自然に排出されることもありますが、石を食べるところを目撃してしまった場合は、動物病院で獣医さんに見てもらうことをおすすめします。
歯がかゆい
この理由に関しても、生後2ヶ月〜8ヶ月程度の子犬が当てはまります。
乳歯が抜けて永久歯に生え変わる頃は、歯ぐきがかゆくなるため、おもちゃなど硬いものを噛みたがります。
噛んではいけないものを噛んでボロボロにしてしまうことが多いのもこの時期ですね。
この時期の場合は、歯固めのような硬い犬用のおもちゃを与えてあげましょう。
かゆいから噛むのであって、イタズラをしているわけでは無いため怒りすぎないようにしてください。(ただし、噛んではいけないものは注意する。)
美味しそうな匂いがする
犬は嗅覚が優れているため、微かな匂いにも敏感に反応します。
石から他の犬の排泄物の匂いがしたり、誰かがこぼしたジュースやお菓子の匂いに反応して口にする可能性もあるでしょう。
散歩中に外にあるもの(石や砂など)は、基本的には室内には無いものです。外にある全てのものは犬の好奇心をくすぐるもの。
砂を掘ったり草や石、砂利を食べたり、好奇心のままに行動するのはワンちゃんには自然な行動なのです。
神経質になりすぎると疲れてしまいますが、あまりに酷いようであれば対策を講じた方が良いでしょう。
犬が石を食べる際の対策方法を紹介
愛犬が散歩中に石を食べる原因をお伝えしましたが、他にもストレスやミネラルが不足しているなどの理由も考えられます。
また、飼い主さんに構って欲しくてわざと問題行動を取るワンちゃんも。
子犬の場合は、好奇心や歯のかゆみなどが大きな原因として考えられますが、成犬になっても石や草、砂利を食べる行為が見られる際は注意が必要です。
愛犬が石を食べる際の対策は、
- 健康のチェックをする
- 誤飲が起こらないような環境づくり
- 普段からしつけをする
犬が石を食べる際の対策方法:健康チェック
犬が石を食べるのが、好奇心なのか、注目を集めたいのか、もしくは病気の可能性があるか確認することが重要です。
犬には「異食症」と呼ばれる症状があり、「異食症」になると普通は口にしないものまで食べてしまうことがあります。
この症状を発症する原因は様々ですが、ストレスや寄生虫によるもの、肝機能障害や甲状腺疾患などの病気が原因として挙げられます。
愛犬の健康状態は常にチェックし、把握しておきましょう。そのためにも定期的に動物病院で検診を受けるのがおすすめです。
犬が石を食べる際の対策方法:環境を整える
普段からワンちゃんが誤飲をしないようにするのも大切です。
健康であるにも関わらず石を食べる癖が治らない場合は、散歩ではできるだけ砂利道を避けるなどすると良いでしょう。
また、普段与えているご飯やおやつの量が適切かどうかも振り返ってみると良いかもしれません。
単純にご飯が足りておらず、栄養不足で何でも齧(かじ)ってしまっている可能性も。
運動量が多いワンちゃんや、平均より体格が大きいワンちゃんなどは、エネルギーを消耗しやすいため、適量目安よりも多めにあげるべき場合もあります。
同じ犬種でも、性質や体格によって必要な1日のカロリー量は異なるため、愛犬の適切なカロリー量を計算しておくのがおすすめです。
犬が石を食べる際の対策方法:普段からしつけをする
普段から食べ物以外を食べないようしつけをすれば、好奇心から口に入れたとしても食べることは無くなります。
食べてはいけない物を口にしているのを見た時、慌てて取り上げようとするのはNGです。
ワンちゃんが遊んでいると勘違いしてしまう可能性もありますし、慌てて飲み込んでしまうかもしれません。
犬は賢いので、飼い主さんが怒っているかどうか、声色で覚えることができます。
しつけをする時は、低い声で冷静に「だめ」「NO」と言うようにしましょう。犬の頭や体を叩くのは絶対にNGです。
犬が石を食べてしまった時の対処法を紹介
飼い主さんがいくら気をつけていても、散歩中に石を飲み込んでしまうこともあります。
飼い主さんとワンちゃんの目線は違うため、目を離した隙に石や草、砂などを食べることは珍しくないでしょう。
小さな物やごく少量であった場合は、自然に排泄されるため心配はありません。
しかし、基本的には砂利以上の大きさの石を食べることは犬にとってはかなり危険です。
小型犬の場合は、小さな石でも腸が詰まってしまう可能性があります。
愛犬が石を食べてしまった場合、
- すぐに動物病院で獣医さんに診てもらう
- 病気になる可能性がある
動物病院で診察をする
基本的には、愛犬が石など食べてはいけないものを飲み込んでしまった場合、すぐに動物病院で診察を受けてください。
様子を見ている間に嘔吐や下痢、血便などの症状が出てしまうかもしれません。
これらの症状が出た場合は、飲み込んだものによって腸閉塞を起こしてしまっている可能性が高いです。
腸閉塞は苦しいですし、最悪の場合は手術になります。
すぐに診てもらうことで手術などの対応をせずに処置ができる可能性もあるでしょう。
腸閉塞とは
腸閉塞とは、腸が何らかの原因によって塞がれてしまう状態です。誤飲が原因で腸閉塞になることは珍しくありません。
腸閉塞の症状は、
- 食欲不振
- 嘔吐
- 腹痛
- 血便
- 下痢や便秘
- 排便をしなくなる
- お腹が膨らむ
まとめ
愛犬が石を食べる原因と対策、対処法についてお伝えしました。
石を食べる原因は様々ですが、基本的には食べてしまったらすぐに動物病院へ、と覚えておきましょう。
誤飲は放置していると重篤な病気になりかねません。
また、動物病院などで診断してもらった結果、大事に至らなかったとしても、石を食べることをやめさせるための工夫も必要です。
まずは原因について知り、愛犬に合わせて対策を行いましょう。
今回お伝えしたことは、
- 犬が石を食べるのは珍しいことではない
- 食べてしまったらすぐに動物病院へ
- 砂利以上の大きさのものを誤飲するのは危険
- ストレスや健康上に問題が無いか確認を
- ご飯やおやつが足りているか確認を