内容をまとめると
- 猫が飼い主に噛み付く原因は「遊びたい」「甘えたい」「歯がゆい」など様々
- 猫をじっくり観察し、原因を突き止めて原因にマッチする対策を取ることが大切
- 猫にストレスを溜めさせない環境を提供することが大切
- 猫の治療費用は全額自己負担になるため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ
愛情たっぷりに飼い猫を育ててもスキンシップ中に噛まれてしまうこともあるのではないでしょうか。一概に噛むと言っても甘噛みと本気噛みでは全く異なります。今回のMOFFME記事では、何もしてないのに猫に噛まれる原因や対処法、甘噛みと本気噛みの違いを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる猫が飼い主さんを何もしてないのに噛む原因は?対処法など紹介
猫に対して愛情をもって接しているのに、噛まれると凹みますよね。
拒否された気分になりますし、猫のことを理解できていない自分を責めたくなります。
何かしてほしい、嫌なことをされた、ストレスでイラついていたなど、噛む原因はさまざまあります。
飼い主さんは何もしてないのにと気づかないだけで、かならず噛まれる原因が潜んでいるのです。
甘噛みを許容していると何かと噛む癖がつき、ふとした瞬間に本気噛みをしやすくなりますので原因によって改善しましょう。
今回MOFFMEでは、
- 飼い主さんが何もしてないのに猫が噛む6つの原因
- 猫の噛み癖を直す4つの方法
- 猫の甘噛みと本気噛みの違いと対処法
ついて、解説します。
猫の攻撃から解放され、もっと猫との生活を楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
猫が飼い主さんを何もしてないのに噛む原因
「傍を歩いていただけで何もしてないのに、飛びかかってきて噛まれた」
など、猫の不可解な行動に悩む飼い主さんがいます。
噛む力の強さによっては、猫の甘噛みも歯形がつくほど痛い時もありますよね。
子供がいるご家庭だと、猫が子供を攻撃して怪我をさせるのではないかと不安にもなるでしょう。
対処法は噛む原因ごとに異なるため、原因を知ることが肝心です。
ここでは、何もしてないのに噛まれる原因として
- 遊びたい
- 甘えたい
- 歯がかゆい
- 噛むのが好き
- やめてほしい
- かまってほしい
と6つの場面について、詳しく解説します。
遊びたい
猫同士で遊び始める時、相手に飛びかかり噛みついて遊びを誘うため、飼い主さんに対しても同様に遊びを催促しているのです。
猫が遊びの誘いをし出す前に、飼い主さんが先に遊びを誘うのも対策のひとつです。
猫はたいてい1日の流れが決まっていますので猫が遊びを誘ってくる時間帯を把握し、催促される前に率先して遊んであげてください。
何もしてないのに「遊んで!」と噛む癖がなくなりますよ。
甘えたい
猫が甘えたいという場合、飼い主さんの体に擦り寄ったり鳴いたりして催促しますが、噛むことを自己主張の手段としている猫は何もしてないのに甘噛みして訴えてきます。
また人の手を何度か舐めたと思ったら、猫の歯が手などに軽く当たる程の力加減で噛んでくることがありませんか。
これはお互いの愛情を確かめあっていて、母猫や兄弟姉妹との間でよく行われます。お世話をしてくれる飼い主さんのことを母猫と同等に感じて甘えているのです。優しく撫で返して気持ちに応えてあげましょう。
歯がかゆい
成長段階で噛む行為を頻繁にする時期があります。
生後3ヶ月過ぎ〜6か月頃は、歯が生え変わる時期で歯に違和感を感じるためです。
一時的なことなので、安全なおもちゃを与えて対応しましょう。
この時期に猫と手で遊ぶと、成長したら何もしてないのに噛まれるという事態に悩まされますので注意してください。
人の手はおもちゃだと猫が学習するので、人の手は遊ぶ道具ではなく愛情をくれるものと猫に学んでもらうために、必ずおもちゃで猫と遊びましょう。
噛むのが好き
猫が狩りをする時に噛みついて獲物を捕らえるため、噛む行為は自然なことです。
狩猟本能が強い猫は、とっさの時に噛む傾向がありますね。
よくある場面として、飼い主さんが歩いているだけで何もしてないのに猫が手や足を噛んでくるということがあります。
理由は動く足や手が獲物に見えて、狩猟本能を刺激されせているからなのです。
噛み癖のある猫には、静かに立ち去ることが大切です。
特に「痛い!」「止めて!」など高い声を出すと、猫には獲物が捕まった時に出す悲鳴のように聞こえ、さらに狩猟本能をかき立てるので注意しましょう。
やめてほしい
足先やお腹など触ってほしくないところを触られたから、嫌いなブラッシングをされたからなど嫌な行為をされたために噛まれた、というのは納得できるでしょう。
しかし今まで平気だったのに、突然噛まれたという場合は混乱しますよね。
撫でている時など、ある一定の時間続けると怒り出すことがあります。
実は噛む前に尻尾の振り方や耳の向きなどを変えて、猫は不快感を静かに表します。
猫の小さな変化に気づき、噛む前にやめることが重要なのです。
かまってほしい
かまってほしい時、飼い主さんが集中している物(雑誌や新聞など)の上に来るとか、前足で軽く飼い主さんの体に触れるなど、猫はあの手この手を尽くしますね。
噛む猫は以前に噛んだら偶然にも「飼い主さんが気づいて撫でてくれたから」と、学びとった可能性があります。
基本的に猫が噛んできたら、即座に反応しないで暫く間をおいてから要求に応えることが重要です。
ただし「もっと強く噛めば応えてくれるかも」と猫が考え、噛み癖が悪化する可能性があるので、噛む力を強めるなら他の方法を試しましょう。
なお、猫は犬と比較すると自由気ままです。可愛くて、ついついちょっかいを出したくなってしまいますが、過剰なコミュニケーションがストレスになって噛むことがありますので、猫が嫌がるときは構いすぎずに自由にさせてあげましょう。
猫の噛み癖に対処する方法を紹介
モデル:めい
猫の噛み癖の原因を知ったところで、次に対処法を知り改善していきましょう。
ひとつ知っておいて欲しいことは「噛む」ことも猫にとっては、欲求を伝えるためのひとつの手段に過ぎないということです。
しかし飼い主さんは愛情をもって猫と接しているのに、噛まれれば耐えがたいですよね。
だからといって叩いたり大きな声で怒鳴ったりすることは、絶対にしないでください。
飼い主さんの気持ちや考えは一切猫には伝わりませんし、飼い主さんのことを恐怖の対象とするだけで、何もしてないのに噛まれる原因になります。
この項では、猫の噛み癖を直す対策として
- 運動できる時間をつくる
- 遊ぶタイミングやご飯のタイミングを守る
- 我慢させすぎない
- 噛まれる箇所に猫が嫌う匂いをつけておく
について、詳しく説明します。
運動できる時間をつくる
ストレスが溜まると、何もしてないのに噛まれるという状況が起こりやすくなります。
ストレスを解消するには体を動かすことは人も猫も同じです。
猫の年齢や性格にもよりますが、1日10~20分は遊ぶ時間を設けましょう。
食事の前に遊ばせるのも、本来狩りをして獲物を獲得して食事にありつくという自然な流れがつくれるため、猫の狩猟本能を満たせるので有効です。
飼い主さんが遊んであげられない時もあると思います。
キャットタワーの設置や棚などを利用して高い場所に上り下りできるようにして、猫だけでも動きまわれる環境をつくってあげましょう。
遊ぶタイミングやご飯のタイミングを守る
遊びやご飯のタイミングを飼い主さんが決めて守れば、「今は遊びの時間じゃないから催促しても無駄だ」と猫は学習してくれます。
猫からの催促には、即座に応えないようにしましょう。
噛む猫の催促に素早く応じると、より一層何もしてないのに噛まれる状況になっていきます。
猫からの催促に対して、応えるのか否かは飼い主さんが決めることがポイントです。
我慢させすぎない
注意点として「催促されたらすぐに応えないこと」とお伝えしましたが、我慢させすぎるのも猫がストレスとなるため悪影響を与えます。
何もしてないのに噛まれる状況をつくることになるのです。
遊びの時間や甘える時間と、応じない時とのメリハリをつけることが重要です。
猫によっては噛んで催促する前に、鳴いたり擦り寄ったりするなどして違う表現をしていることもあります。
応えてくれないことに我慢の限界がきて噛んでいる可能性があるなら、噛む前の催促で応えれば噛まれることがなくなりますよ。
嫌な匂いを噛まれる箇所につけておく
猫が嫌う匂いのものをよく噛まれる腕や足などに付けておけば、何もしてないのに噛まれるということを防げます。
代表的なものとして、柑橘系や湿布や歯磨き粉などのメントール系を猫は嫌う傾向があります。
ただし匂いのものを使用するときは、下手すると猫が中毒を起こす可能性があるため注意しましょう。
匂いの成分は数が多く、猫にとって害がある成分なのか無害なのかということが全て解明されていません。
長期間の使用は控え、異変があれば動物病院で診てもらいましょう。
猫の甘噛みと本気噛みの違いを対処法を添えて紹介
モデル:めい
甘噛みなら問題ないだろうと思う飼い主さんもいるかと思いますが、甘噛みは興奮が行き過ぎると本気噛みに移行することがあるため注意しましょう。
人の口の中にはさまざまな常駐菌がいるように猫の口の中にも多数の常駐菌がいて、人と動物の共通感染症に指定されているパスツレラ菌を猫は口腔内に保有しています。
何もしてないのに本気噛みされれば、傷口から菌が入り大変な怪我になるのは確実です。
猫との生活を楽しく送るために、ここでは
- 猫の甘噛みの要因と対策
- 猫の本気噛みの要因と対策
について、ご説明します。
甘噛みと本気噛みの違いや甘噛みから本気噛みにさせないための注意点、本気噛みをする状況などを知り、噛む猫の対策にお役立てください。
猫の甘噛み
甘噛みは噛む力を加減しているので、大きな怪我になることは少ないでしょう。
母親や兄弟姉妹と一緒にいる中でお互いに噛み合って力加減を学んでいるためですが、生後早い時期に母親や兄弟姉妹から離された猫は十分に学べず、強めの甘噛みになりやすいです。
甘噛みする要因は性格も大きく関係し、比較的に2~3歳以下の若くて活発で興奮しやすい猫が甘噛みする傾向にあります。
猫が嫌がることをすれば噛まれる可能性が高まり、年齢は関係なくなります。
対策としては、猫の変化を見極めることです。
どこまでしたら興奮しだすのか、どのようなことをしたら嫌がるのか、猫をよく観察しましょう。
猫の甘噛みするタイミングが分かったら、猫が甘噛みをしてくる前に行っている行動をやめれば、嫌なことなど何もしてないのに噛まれるという状況を防げます。
猫の本気噛み
猫の歯は鋭く本気噛みされれば、人の皮膚を貫きかなりの深手を負うこととなります。
猫が本気噛みをする状況は、突然のことに驚いた時や恐怖心からです。
例えば、撫でている時に物が落ちて大きな音がした時や、動物病院で恐怖心からパニックになり飼い主さんがなだめようと手を出したら相手を判断する余裕がなく噛んでしまうということがあります。
本気噛みされたら手をつい引こうとしてしまいがちですが、猫は離すまいとさらに噛んでくるので傷が深くなり危険です。
猫の口の中に手を押し込むと反射的に離してくれます。
その後は流水で噛まれたところをよく洗い、必要に応じて病院で診てもらってください。
本気噛みの対策としては、猫が興奮している時やパニックになっている時は手を出さないことです。
何もしてないのに噛まれる可能性が高まります。
まとめ:猫が何もしてないのに噛む場合はしつけが肝心!
何もしてないのに猫が噛む原因や対策について、ここまで解説してきました。
ポイントは、次の通りです。
- 猫が甘噛みする原因を突き止め、原因にあった対策を取る
- 原因を見極めるには、猫をよく観察し理解を深めることが必要
- 対策は猫がストレスを溜めない環境をつくること、催促に応え過ぎないこと
- 我慢させすぎるのも、ストレスとなるので注意する
- 甘噛みから本気噛みになることがある
- 本気噛みは深手を負うほどになるので、甘噛みの段階で対処すること
噛む猫には「噛んで催促しても応じてもらえない」と猫に理解させることが重要です。
飼い主さんがその場をコントロールしましょう。
この記事によって甘噛みが直るだけではなく、猫との絆も深められれば幸いです。