飼い主さんの中には2世を望む方もいるかと思います。同時に犬の交配について知識が乏しい方も多いのではないでしょうか。今回のMOFFME記事では、犬の交配方法や妊娠期間中の注意点、発情期について詳しく解説していきます。適切な知識を身につけましょう!
犬の交配について理解を深めよう!発情期や近親交配の危険性
犬の交配について興味はありますか。かわいい子犬を交配して増やしてみたいと考えている人は多いかもしれません。
しかし、犬の交配を行うこときには注意点もあります。また、簡単そうに感じる犬の交配ですが、発情周期を理解していなければ、意外に犬の交配は難しいと言えます。
今回「MOFFME」では、
- 犬(オス)の発情周期は大きく4つに分けられる
- 犬の交配方法を紹介
- 犬の妊娠期間の注意点について解説
について詳しく解説します。
犬の交配について詳しくなりたい人は、ぜひチェックしてください。
犬(オス)の発情周期は大きく4つに分けられる
まず、メス犬の発情周期は大きく分けて4つに分類されます。メス犬の場合、おおよそ6ヵ月から10ヵ月ごとに発情をします。
この期間にメス犬は卵胞モルモンの増加が起こり、オス犬との交尾ができる状態になります。
上手に交配を行うには、このメスの発情周期をしっかりと理解しておかなければいけません。
まずは、これから解説するメス犬の発情周期についてじっくりとチェックしてください。
この項目では、
という、それぞれの発情周期について説明します。
発情周期はしっかりと確認をしなければ気が付かないこともあります。
どういったポイントに注目するべきかも含めて解説しますので、犬の交配にこれから挑戦する人は必ず確認してください。
発情前期
メス犬の発情周期は、発情前期から始まります。発情前期で最も特徴的な変化は、
外陰部が大きくなることです。また、同時に陰部から出血も起こります。
外陰部が大きくなると、しっかりと確認をすれば飼い主でなくても気が付くほどに大きくなります。また、同時に起こる出血でも気が付くことができるでしょう。
発情前期のこうした変化は、3から27日間持続しますが、犬種や個体差によって大きく変化しますので注意が必要です。
交配を行う場合は、この発情前期のサインがスタートとなりますが、もし交配を望まない場合は、発情前期が訪れた場合は、オス犬と接触させないようにしてください。
妊娠をさせたくない場合にも、この発情前期の変化に気が付くことが役に立ちます。
発情期
先ほどの発情前期を経て、その後メス犬は発情期に入ります。この発情期こそが、オス犬に交尾を許すタイミングになります。
発情期の持続期間は5から20日と言われていますが、この期間についても犬種や個体差によりばらつきがありますので、交配を行う場合は注意してください。
ただし、おおよその平均は10日ほどのため、交配時にはしっかりとタイミングに集中する必要があるでしょう。
そして、発情期の3日目に排卵が起こります。排卵日に交配することができれば、その後のメス犬の妊娠期間は64日です。
メス犬が発情期になると、外陰部が腫れるだけではなく、頻尿になることや陰部を舐める、または食欲が減るようなこともありますので、こうした行動が見られた場合は発情期だと判断ができます。
発情休止期
オスを一切、受け入れなくなってから
おおよそ2ヵ月間が発情休止期です。
もし、メス犬が妊娠をしていなくもて、この2ヵ月間は妊娠としての機能は維持されていますが、その後退行していき、次の排卵期に備えるようになります。
また、この発情休止期には黄体ホルモンが形成されるため、妊娠をしていないにも関わらず、乳腺が発達することがあります。
さらには乳汁が出ることもあるため、交配をしている場合はメス犬が妊娠をしたと思うかもしれません。
また、メス犬自身も自分が妊娠をしたと勘違いしてしまう偽妊娠が起こるのもこの時期です。犬に限らずこの時期には偽妊娠により、出産の準備に取り掛かる犬もいます。
見極めが難しいとは言えますが、偽妊娠の可能性もあることは理解しておきましょう。
無発情期
無発情期は、先ほどの発情休止期の後に続く期間です。この無発情期になると、出産に必要な卵胞や黄体はなくなります。この
無発情期は4から8ヶ月かかります。
もちろん、犬種や個体差はありますが、おおよそこのくらいの期間が続くと思ってください。
この無発情期を経て、また発情前期に移行するというサイクルをメス犬は続けます。無発情期には、とくに対策を行うことはありません。
犬の交配を行う場合も、この無発情期には通常の飼い方をするだけになります。無発情期という言葉からもわかるように、この期間に発情をするようなことはありません。
オス犬との後尾はもちろん、体への変化もありませんので、こうした状態になった場合は、メス犬は無発情期に入ったと考えていいでしょう。
犬の交配方法を紹介
では、実際に犬の交配を行うときには、どういったことをすればいいのでしょうか。実は一口に交配と言っても、現在はさまざまな方法があります。
昔であれば自然交配を行うことが当たり前でしたが、本格的に交配をする場合は人工交配という方法もあります。
また、交配をするときには、着床されたかどうかも知る必要があるでしょう。
もし、何度行ってもメス犬が妊娠しない場合は、不妊の原因についても知っておく必要があるかもしれません。
この項目では、
- 膣スメア検査とは何か
- 犬の交配方法①自然交配
- 犬の交配方法②人工交配
- 犬の交配方法③人工授精
- 着床の確認
- 不妊の要因は?
について詳しく解説します。犬の交配をしたい人は、必ず知っておく必要があることのため、必ず確認をしてください。
膣スメア検査とは何か
まず、犬の交配を行うには、膣スメア検査を知っておいてください。膣スメア検査とは、メス犬が発情ているときに、
膣内にある細胞を採取して行う検査です。
この膣スメア検査を行うことにより、そのメス犬がどの時期に交配を行うべきかがわかります。
もちろん、確実な時期がわかるというわけではありませんが、かなり高い確率で交配時期がわかりますので、本格的に犬の交配を行うときには必須と言えるでしょう。
膣スメア検査は、膣内の細胞から塗抹や染色を行い、細胞の割合を詳しく観察します。こうした検査は犬だけではなく人間にも行われているものです。
費用には数万円かかることがありますので、確実な交配を行うときには専門のクリニックに相談をしてみましょう。
犬の交配方法①自然交配
自然交配は、その名の通り人間が無理に手を加えることなく繁殖させる方法です。
オスとメス、それぞれが相性のいい相手を選んで交配します。
実はこの自然交配が繁殖は楽で、妊娠をする確率も高いと言われています。
人為的な手を加えることはありませんので、オスとメスをそのまま一緒に飼っておけば繁殖を行います。
ただ、この自然交配は妊娠をする可能性が高まる一方で、ストレスや相性などにより妊娠に至らないケースも起こります。
とくに相性が悪ければ、いくらオスとメスとを一緒に飼っていても妊娠にはなかなか至りません。
さらに、メスとオスのコンディションにも左右されるため、自然交配と言えども、結果的に交配に失敗したという事例はたくさんあります。
犬の交配方法②人工交配
本格的に犬の交配を行う場合は、人工交配がおすすめです。
人工交配は人間でも行われる方法で、オスの精液を採取し、メスの膣内にその精液を注入します。
この方法での人工交配は、シリンジやカテーテルを使うため、直接触れることがないため感染症のリスクが低いとされています。
また、メス犬への負担も少ないことされています。人工交配は、子宮に直接精液を入れることもあり、メス犬が妊娠する可能性は高まります。
また、理想的な妊娠の時期などもコントロールできるため、費用はかかりますが、本格的に交配を行う場合は人工交配がかなり有利と言えるでしょう。
どうしても自然交配が成功しない場合も、人工交配で成功したという例はたくさんあります。
犬の交配方法③人工授精
人工授精は先ほどの人工交配と同じ意味になります。人工授精は人工交配の具体的な方法になりますが、この人工授精を行う場合は
獣医師免許が必要です。
人工授精の行為自体が外科手術的な行為であるため、獣医師免許が必要です。
また、人工授精に関して2013年からブルドッグとフレンチブルドッグの人工授精が可能になっています。
つまり、ブルドッグとフレンチブルドッグ以外の犬種においては、人工授精は認められていません。これは血糖管理を厳重に管理するために、認められていないのです。
ちなみに、ブルドッグとフレンチブルドッグの人工授精を行った場合は、一般社団法人ジャパンケネルクラブより、血統証明書が発行されるようになっています。
着床の確認
犬がしっかりと妊娠に至る状態になったかのちえは、着床の確認により行われます。交尾を行った後、卵管内では受精が行われます。
その後、受精卵は子宮内に向い、子宮内膜に付着します。これを着床です。
着床に至るまでの期間は個体差によって大きく異なりますが、おおよそ11から23日と言われています。
着床が確認できれば、妊娠をしたと判断ができるため、この着床の確認が交配の一つの区切りになると考えてください。
反対に、11から23日の期間に着床が確認できなければ、交配は失敗している可能性が高いと言えます。
不妊の要因は?
犬の交配に挑戦しても、なかなか妊娠しないという状況に陥るかもしれません。では、その不妊の原因は何でしょうか。
不妊の原因の多くは、交尾をするタイミングの悪さと言えるでしょう。とくに自然交配となると、交尾の時期によっては妊娠しない可能性もあります。
また、メス犬のストレスが原因となり不妊になることもあります。
これは人間も同じですが、とくに妊娠可能な時期はストレスを溜め込まない飼い方をすることも忘れてはいけません。
犬の妊娠期間の注意点について解説
犬の妊娠期間に注意することはあるでしょうか。犬も人間と同じように、妊娠中には気をつけるべきことがあります。
注意点をおろそかにすると、健康的な子犬が生まれないことも考えられるため、妊娠をしたからと安心しないようにしましょう。
犬の妊娠期間の注意点は、妊娠初期や中期など、その期間によって異なります。これから解説する内容をしっかりとチェックして、健康的な子犬が生まれるようにしてください。
この項目では、
に分けて、それぞれ説明します。
犬の妊娠中の注意点の多くは、見逃してしまうことが多いです。
妊娠したことがわかっても、子犬が生まれるまではしっかりと集中してメス犬の管理を行いましょう。
犬の妊娠初期期間
犬の妊娠の初期は、それほど目立った変化は感じないかもしれません。
しかし、25日を過ぎたあたりから腹部が大きくなり始めます。その頃から体重は増えだし、乳房も大きくなり始めます。
妊娠初期でもお腹が大きくなり始めれば、無理に走らせるなどの運動は避けるように注意してください。
また、同時に今では活発に走っていた犬でも、あまり動かなくなったりエサの量も減るなどの変化が妊娠初期でも起こります。
動くことが面倒に見えるかもしれませんが、これは妊娠初期の正常な行動です。
あまりエサを食べなくなったと言っても、いつでもエサを食べれる状態にておきましょう。
また、エサだけではなく、水分補給もしっかりも行える環境を整えておくように注意してください。
犬の妊娠中期
妊娠中期に入ると、
明らかにお腹が大きくなっていることが、はっきりとわかります。
また、超音波などを当てると、お腹の中の赤ちゃんが確認できるくらいに成長しています。
この妊娠中期になると、メス犬はたくさんのエネルギーを必要とするようになります。
与えるエサは、高たんぱくで、高カロリーなものへとシフトするように注意してください。
また、お腹が大きくなるに連れて、だんだんと動くことも面倒になっているように見えます。
しかし、全く動かないことは、健康的に出産をする上で好ましくはありません。
今までの散歩のような距離や時間は無理ですが、少しの運動は行うように促しましょう。ただし、無理はしないように注意してください。
犬の妊娠後期
妊娠後期に入ると、メス犬は本能から出産用の巣を作り始めます。また、
床を引っかくなどの落ち着かない様子を見せ始めます。
さらには何となく神経質になっていることも見てわかりすので、出産が近いことが理解できるでしょう。
こうした時期に入った場合、メス犬が安心して出産ができる環境を整えてあげましょう。
部屋を必要以上に明るくしないことや、人の目に触れないような部屋を与えてあげることも考えてください。
また、メス犬がいる部屋を清潔にしてあげることも大切です。さらには、エサも栄養価が高く品質が良いものを与えるようにしてください。
まさに出産直前になると、メス犬はウロウロとし始めます。
どこで出産をするべきか探しているように忙しなく動きますので、これが出産直前の合図と思ってください。
まとめ
ここまで、犬の発情周期や交配の方法、さらには注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- 犬の発情周期は発情前期、発情期、発情休止期、無発情期に分けられる
- 犬の自然交配は妊娠をする可能性が高い
- 犬の不妊はストレスが原因になることもある
- 犬の妊娠中期から後期はエサの管理やストレスを溜めないことに注意する
以上の内容を詳しく解説してきました。
犬の交配を行うときには、健康な子犬が産まれるように、もう一度解説した内容をチェックしてください。
またMOFFME「https://moffme.com/」では、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!