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愛犬の口元から歯がポロリ。。。そんな光景を目の当たりにしたらとてもびっくりしてしまいますよね。犬の歯が抜ける原因は必ずしも病気だからではありません。今回のMOFFME記事では、犬の歯が抜ける原因や生え変わり時の注意点を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬の歯が抜ける?犬の歯が抜ける場合の原因や病気の可能性

愛犬の歯が急に抜けたときには、驚くかもしれません。実は犬は人間以上に歯に関するトラブルがよく起こる生き物です


愛犬の歯が抜ける原因を知ることで、何らかの対策を行えるかもしれません。


犬の歯が抜ける原因は病気の可能性も考えられますので、気になる飼い主はぜひチェックしてください。


今回「MOFFME」では、

  • 歯が抜ける原因を犬の年齢別に紹介
  • 病気や外部要因が原因で犬の歯が抜ける場合
  • 乳歯の生え変わり時期の注意事項を紹介
について詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

またMOFFMEでは、ペット保険の比較ランキングについても紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください! 

歯が抜ける原因を犬の年齢別に紹介


そもそも、犬の歯はなぜ、抜けるのでしょうか。犬の歯が抜ける原因の多くは、年齢と大きく関係があります。


抜ける年齢によっては正常な場合もありますので、愛犬の歯が抜けたときには、これから解説する内容を照らし合わせてみてください。


ただし、年齢によっては、病気により歯が抜けている場合もあります。そのため、どういった原因で歯が抜けているのかをしっかりと検討する必要があります


この項目では、

  • 子犬の乳歯が抜ける場合
  • 成犬の永久歯が抜ける場合
  • シニア犬(老犬)の歯が抜ける場合
について詳しく解説します。

急に愛犬の歯が抜けた場合はびっくりするはずです。

そうしたときにも、次の項目を確認しておけば、冷静に対応できるかもしれませんので、ぜひ確認してください。

子犬の乳歯が抜ける場合

子犬の時期に歯が抜けた場合は、ほぼ通常の生え変わりと考えて問題ありません。犬の場合、生まれてから4~7ヵ月くらいで永久歯に生え変わります

人間よりもかなり早い時期に永久歯に生え変わりますので、抜けても驚かないでください。

子犬の歯が抜けるときには、歯の根部分が赤くなりますので、これがサインと思ってください。

その後、ぐらつきが起こり、自然に抜け落ちます。ただし、犬種などによっては、歯がぐらつくタイミングに痛がる場合もあります。

食欲が低下するようなことはありませんが、食べにくさを感じたり、エサを食べるたびに歯を気にするような仕草をすることもあります。

犬の場合は乳歯が抜け落ちた後に、早いタイミングで永久歯が生えてきます。1~2週間程度で永久歯が生えますので、しっかりと観察をしてください

また、一般的に犬の乳歯が抜け替わる順番は、下あご、上あごの切歯、そして下あご、上あごの臼歯、最後に下あご、上あごの犬歯です。

成犬の永久歯が抜ける場合

成犬の歯が抜けた場合は注意が必要です。一般的に犬の場合は1年半ほどで完全な成犬になります。

もちろん、犬種によって若干の違いはありますが、このくらいの時期から歯が抜け落ちた場合は注意してください。

成犬の場合で歯が抜けた場合のほとんどの原因は病気です。

成犬は一番、活発にエサを食べる時期であり、さらには硬い食べ物も積極的に食べることができる強い歯になっている時期です。

この時期に歯が抜け落ちるということは、歯自体か、歯茎に何らかのトラブルを抱えていると判断していいでしょう。

成犬の場合で起こりやすい歯のトラブルとして「歯周病」や、「吸収病巣」、「腫瘍・嚢胞」や「外傷」などがあります。

中でも歯周病は成犬になると起こりやすくなりますので、飼い主は普段から愛犬の歯のチェックを行ってあげてください。

ただし、犬の口の中をまじまじとチェックすることは簡単ではありません。

犬によっては嫌がることもありますので、必要に応じて専門のクリニックでチェックしてもらってください。

シニア犬(老犬)の歯が抜ける場合

シニア犬、つまり老犬の場合も歯が抜け落ちることがあります。

老犬になれば人間と同じように筋肉は衰えていき、歯茎も弱くなるため歯が抜けやすくなることは確かです。

最近では犬の寿命も長くなってきましたが、犬の場合は8年も過ぎれば老犬という年齢になります。

そのため、このくらいの時期から愛犬の歯が弱って抜けやすくなることを意識しておきましょう。

ただし、老犬の場合は年齢による歯茎の衰えが原因で抜け落ちるだけではなく、病気から抜けてしまうことも多いです。

老犬に起こりやすい歯周病により、歯茎がもろくなり抜けたという事例はとてもたくさんあります。

成犬時代から歯周病になりやすい歯茎の場合は、老犬になり一気に歯周病が悪化してしまったということもありますので注意が必要です。

老犬の場合でも、日々歯茎のチェックなどを行うことで、重大なトラブルを防ぐことができます。

エサが食べれなくなると、一気に衰えていきますので、歯を大切にしてあげてください。

病気や外部要因が原因で犬の歯が抜ける場合


愛犬の歯が抜ける場合は、乳歯の生え変わりだけではなく病気や外部要因により抜け落ちることもあります。

むしろ、成犬以降はこうした病気や外部要因により歯が抜け落ちることがほとんどだと考えておいてください。

犬が起こりやすい病気や外部要因を事前に理解しておけば、歯が抜ける症状を防ぐことができるかもしれません。

事前に予防することができれば、愛犬も長く健康的な生活を送ることができますので、これから解説する内容をぜひ、確認してください

この項目では、
  • 何かに引っ掛かる
  • 硬いものを食べた
  • 歯周病
により、犬の歯が抜ける場合があることを解説します。

どのケースもかなり高い確率で起こりますので、できる限り愛犬の歯の状態を頻繁にチェックして防ぐように心がけてください。

何かに引っ掛かる

エサを食べているときなど、何かに引っ掛かって歯が抜けることもあります。かなり予想外のケースですが、実際に起こることがありますので注意が必要です。


また、エサを食べているときだけではなく、布などを噛んで引っ張っているときに抜けることもあります。


引っ張っているときだけではなく、加えて振り回しているとにも起こりますので、こうした行為を行っているときにはできるだけ止めさせるようにしてください。


過剰に暴れているような場合は、とくに注意が必要です。

硬いものを食べた

人間と同じで、犬も硬いものを食べたときに歯が抜けます。犬は人間よりも歯や歯茎が強いため、硬いものを食べたときに抜ける場合は稀です。


しかし、老犬になる歯茎が弱っているときには、硬い食べ物で歯が抜けることはあります。


ただし、硬い食べ物で顎を強くしている側面もありますので、犬の年齢に応じて食べ物の硬さを変えるなどの工夫をしてください。


老犬も硬い食べ物でも意識なく食べてしまいますので、飼い主側が意識して歯の健康を保ってあげてください。

歯周病

犬の歯や歯茎の問題で最も多いのは歯周病です。犬の歯の病気で最も多い症状を思ってください。歯周病は成犬になれば、多くの犬が経験をします


歯茎が変色し、歯を支えることができなくなり歯が簡単に抜け落ちます。


もし、歯周病だと気が付いたときには、早めに専門のクリニックに相談をするようにしてください。


老犬になればより、歯周病は悪化しやすくなりますので、できるだけ早いタイミングで歯周病知治療を行ってあげるようにしましょう。

乳歯の生え変わり時期の注意事項を紹介


犬の歯への注意は、成犬や老犬だけではありません。歯が抜け替わる子供の犬においても、注意しなければならないことがあります。


子供の犬は自然に乳歯が抜け落ち、そして新しい歯が生え変わると考えて問題はありませんが、その中で起こるトラブルもあります。


また、新しい歯が生え変わった後にも、日々、気を付けることもあります。


犬は自分で医師を飼い主に言葉で伝えることができませんので、これから解説する内容をじっくりと確認し、愛犬の口の中のケアをしてあげてください


この項目では、

  • 「乳歯遺残」に注意
  • 歯周予防のために歯磨きを徹底しよう
について解説します。

こうした知識を習得しておくことで、いつまでも健康的な状態をキープすることができますので、ぜひチェックしてください。

「乳歯遺残」に注意

子供の犬の歯が生え変わる時期には、「乳歯遺残」に注意してください。

「乳歯遺残」とは、永久歯が既に生えてきているにも関わらず、乳歯が抜けない状態のことです。

この症状は犬だけではなく、人間にも起こります。ただし、頻繁に愛犬の口の中をチェックしておかなければ、こうしたことには気が付かないかもしれません。

そもそも、新しい歯が生えてきているのにも気が付かないかもしれません。

子供の犬の歯が抜け替わる時期には、頻繁にチェックして、どのような状態になっているか確認をしてください。

もし、「乳歯遺残」になってしまうと歯石などが溜まりやすくなり虫歯になるかもしれません

また、かみ合わせが悪くなったり、エサが食べにくくなることもありますので注意してください。

歯周予防のために歯磨きを徹底しよう

子供の犬の歯が無事に生え変わった後にも、日々ケアが必要です。

成犬や老犬になると怖いのが歯周病です。歯周病は一度起こと完治させることがとても難しい病気です。そのため、日々のケアにより予防することが一番です。

一番の予防方法や、エサを食べた後に人間と同じように定期的に歯磨きをすることです。

歯磨きをすることで、歯に詰まった雑菌を取り除くことができ、歯周病予防になります。

また、そのときには歯が綺麗に生えているか、また健康的な歯茎の色かなどをチェックしてください。

犬専用の歯磨きセットなども販売されていますので、実際に購入して日々、歯磨きを続けるようにしましょう

最初は歯磨きは嫌がるかもしれませんが、習慣になれば大人しく歯磨きをさせてくれます。

まとめ

ここまで、犬の歯が抜ける原因、そして歯が抜けることを防ぐ方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? 


この記事では、

  • 犬の歯が抜けるのは、乳歯、永久歯、または老犬のパターンがある
  • 犬の歯が抜ける原因は硬いものを食べたことや歯周病などがある
  • 子供の犬の場合にも生え変わり時期などに注意しておく必要がある
  • 歯周病予防のために歯磨きを徹底する
以上の内容を詳しく解説してきました。

大切な愛犬の健康は身体だけではなく、歯も意識しておく必要があります

人間と同じように、美味しい物を老犬になっても食べ続けることができるように、飼い主がしっかりとチェック、ケアしてください。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!