疲れた身体を癒してくれるツボマッサージ。実は猫にもツボマッサージが効くことをご存じでしょうか。適切なツボマッサージを施すことで高い効果をもたらします。今回のMOFFME記事では、効果別に猫のツボマッサージを紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる猫のツボを詳しく紹介!猫のツボ押しマッサージ方法など解説
猫はどんな格好で寝ていても、伸びをすることで全身の筋肉がほぐされ、すぐに活動ができる柔らかい筋肉の持ち主です。
体が凝り固まってしまうことは基本的にありません。
しかし、高齢になったり、ストレスが溜まったりすると体が凝ってしまい、体調を崩してしまう原因になることもあります。
ツボマッサージには体の凝りをほぐすだけではなく、健康維持や老化防止などさまざまな効果を得ることができます。
そして、人間と同じように猫にもいろいろなツボが存在しており、そのツボを刺激することで体の活性化や、病気の早期発見などにつながることもあるのです。
今回、MOFFMEでは猫のツボについて詳しく解説していきたいと思います!
- マッサージ前のチェックリスト
- マッサージ方法<胃腸・食欲不振>
- マッサージ方法<排泄の乱れ・免疫力向上>
猫のツボマッサージ前のチェックポイント
猫は自分が気持ちよいと感じるところを人間に触ってもらうのが大好きです。
飼い主さんも猫に触れることにより、幸せな気持ちになれることから、猫へのツボマッサージはお互いにとってよいコミュニケーションにもなります。
しかし、持病がある場合はマッサージをすることで悪化してしまうこともあるため、獣医師に相談してから行うようにしましょう。
ツボマッサージをする際は、皮膚を傷つけないように爪を短く整えたり、手が冷たいと猫がびっくりしてしまうため、温めておくようすることが基本です。
ここからは、ツボマッサージをする前にチェックするべきポイントについて説明していきます!
- 部屋を快適な温度に
- リラックスしているときに行う
- 飼い主さんに余裕があるときに行う
- ウォーミングアップから始める
- 一度に10~20回を目安に
- 嫌がる部位は無理には行わない
部屋を快適な温度にしておく
ツボマッサージを始める前に、部屋を快適な温度にしておきましょう。
猫は暑すぎたり、寒すぎたりすると体温の維持が難しくなってしまい、体調を崩してしまいますので、日頃から猫にとっての適温を知っておく必要があります。
ツボマッサージをする際も、部屋が暑すぎたり、寒すぎたりするとマッサージの効果が得られにくくなってしまいます。
部屋の温度は26℃~28℃を保つとよいと言われています。
暑い日でも部屋の温度はあまり下げないようにするといった工夫も大切です。
猫がリラックスしているときに行う
マッサージをするときは、猫が活動的に行動しているときではなく、日向ぼっこをしているときや甘えてきたときなどリラックスしているときに行いましょう。
マッサージをする際は、名前を呼んであげたり、話しかけながらリラックスさせてあげると効果的です。
しかし、食後にリラックスする猫が多いかもしれませんが、食後すぐにマッサージをすると、食べたものを吐いてしまうこともあるので行わないようにしましょう。
飼い主さんに余裕があるときに行う
マッサージは、飼い主さんに余裕があるときに行うことをおすすめします。
なぜなら、飼い主さんの気持ちや緊張感は、猫にも伝わってしまうからです。
そのため、飼い主さんが慌てていたりすると猫が嫌がり、マッサージをさせてくれなくなってしまうことがあります。
飼い主さんに余裕があると、猫も安心してリラックスすることができるため、時間と気持ちに余裕をもって行うことが大切です。
ウォーミングアップから始める
いきなりマッサージを始めるのではなく、ウォーミングアップから始めるようにしましょう。
ウォーミングアップといっても、いつもしているスキンシップから始めていくということです。
急にツボを押してしまうと、猫が驚いてしまいます。
そのため、背中をなであげるなどの猫が気持ちよくなれるところを触り、リラックスさせてあげてからマッサージするようにしましょう。
いつもしているスキンシップが、猫にとってツボマッサージになっていることもあります。
一度に 10 ~ 20 回くらいを目安に
ウォーミングアップから猫が慣れてきたら、10~20回を目安にマッサージしていきましょう。
猫の様子をみながら、気持ちよさそうであれば回数を増やしていって大丈夫です。
しかし、何度も同じところを触られていると嫌がることもあるため、しっかりと猫の様子を確認しながら行うようにしましょう。
猫は長時間じっとしているのが苦手なため、最初は短時間から行うと猫にもストレスにならずにマッサージをうけることができます。
猫が嫌がる部位は無理に行わない
ツボマッサージをするときは、嫌がる部位は無理に行わないようにしましょう。
無理に行ってしまうと触られることが嫌になってしまい、マッサージができなくなってしまうこともあります。
猫がしっぽをパタパタ動かしたり、耳を反らせたりするのは嫌がっているサインのため、その部位には触らないようにしましょう。
猫が気持ちいいと感じる部分は、猫にとって急所であることが多いです。
そのため、子猫の頃から触られることに慣れさせておくとスムーズに行うことができます。
猫のツボマッサージ方法を紹介<胃腸・食欲不振>
ここからは、部位別のマッサージ方法を紹介します。
- 胃腸
- 食欲不振
食欲不振にはさまざまな理由があり、胃腸の不調も理由のひとつです。
下痢や嘔吐、食欲不振が続くような症状がある場合は、病院へ行きましょう。
しかし、夏のような暑い季節にも食欲不振や、胃腸の不調などがあらわれることも少なくはありません。
人間と同じように夏バテになってしまうこともあり、マッサージによって症状が良くなることもあります。
猫の体調をみて、マッサージを行うようにしてみましょう。
一時的な胃腸の不調や、食欲不振に効果のあるツボとマッサージ方法について詳しく解説していきます!
胃腸に効く猫のツボマッサージ方法
胃腸に効くツボには、後ろ足に崑崙(こんろん)と太谿(たいけい)という二つがあります。
マッサージの方法は、後ろ足のかかとの少し上の内側と外側に一つずつ、ツボがあります。その部分を親指と人差し指でつまみながら、外側に軽く引っ張るようにツボを刺激していきます。
このツボを刺激するとフードの消化や吸収を助けてくれるため、夏バテなどに弱った胃腸に効果的です。
足を触られるのを嫌がる猫も多く、マッサージをさせてくれないこともありますが、日常から少しずつ、足に触れたりと慣らしていく必要があります。
食欲不振に効く猫のツボマッサージ
食欲不振に効くツボは、中かんというツボがあります。
マッサージの方法は、みぞおちとおへその中間くらいにツボがあるため、その部分に人差し指と中指をあて、大きく「の」の字を書くように動かしましょう。
力はあまり入れず、ゆっくり刺激してあげましょう。
食欲が低下しているときに、刺激することで食欲を復活させる効果が期待できます。
おへその位置は、左右の乳首の真ん中に毛の生えていない部分になります。
まずは、おへその位置確認をしてからマッサージするといいかもしれません。
お腹は急所であるため、警戒して触らせてくれないこともありますが、無理をせず少しずつ慣らしてあげましょう。
猫のツボマッサージ方法を紹介<排泄の乱れ・免疫力向上>
次に紹介するツボマッサージ方法はこの二つです
- 排泄の乱れ
- 免疫力向上
排泄の乱れに効く猫のツボマッサージ方法
排泄の乱れに効くツボは、目の上にある攅竹(さんちく)というツボです。
マッサージ方法は、目の少し上の位置を両手で優しく包み、両手の親指で小さく円を描くように押しましょう。
力は入れずに優しく行いましょう。
排泄の乱れを整え、体内の水分代謝が促される効果があります。
尿トラブルがある猫には、効果的なマッサージになります。
耳やヒゲ周りはよく動かすため、一緒にマッサージを行い、筋肉をほぐしてあげるのもよいでしょう。
便秘がある場合は、お腹を優しくなでることでガスが移動し、便秘解消になることもあります。
免疫力向上に効く猫のツボマッサージ方法
猫の背中にはたくさんのツボがあります。
背骨ラインにある督脈(とくみゃく)には多くのツボが集まっており、それらを一気に刺激することは、免疫力向上に効果的といわれています。
マッサージ方法は、背骨に沿って皮膚を軽く引っ張ります。ここで猫が嫌がらなければ、両手を交互にねじります。
力の入れすぎに注意して行いましょう。
気温や、冷房などで免疫力がさがってしまう夏にはおすすめのマッサージです。
夏バテを防ぐ効果もみられます。
嫌がる場合は、背中をなでるだけでも効果は得られるため、定期的に背中をなでてあげるのがよいでしょう。
まとめ
猫のツボやツボマッサージにはさまざまな種類がありました。
- 猫へのマッサージはリラックスしているときに行う
- 部屋の温度などにも気を付けて時間のあるときに行う
- 猫の症状によって、マッサージするツボが違う
- 基本的に優しく行い、嫌がる場合はしない