ミニチュアダックスフンドの人気のカット5選を紹介！自宅でもお手入れできる？

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次の見出しでは

1. ミニチュアダックスフンドの歴史
2. スムースカットミニチュアダックスフンドの特徴
   

まずはミニチュアダックスフンドの歴史について掘り下げてみたいと思います。

12世紀のスイスで確認されている犬種『ジェラ・ハウンド』と『ピンシェル（ミニチュアピンシャーとドーベルマンの祖先）』との交配で誕生したと言われています。

実はこの時に生まれたダックスフンドは脚も胴も一般的な長さでした。しかし、地面の穴の中に潜む獲物（主にアナグマ）の猟に使われる内に、現在の体高と体長に進化したと考えられています。

Dachs（ドイツ語でアナグマの意味）とHund（ドイツ語で犬の意味）が名前の由来です。

更に16世紀以降には、中毛の犬との交配でロング・ヘアードが、テリア種との交配でワイヤー・ヘアードが誕生しました。

スタンダードのダックスフンドが小型化した犬種をミニチュアダックスフンドと言います。スムースカットと言うのは量が多く、短いタイプの被毛を差します。

一般的には被毛の長さで性格が変わると言われています。間違いではないのですが、被毛の長さが性格に直接的に起因するのではありません。交配された犬種の影響で、被毛の長さや性格が決まります。

スムースカットミニチュアダックスフンドの性格は好奇心旺盛で、活発的です。お散歩以外にもボール遊びなど体を動かすことが大好きです。

一説によると、音の出るおもちゃで犬が喜ぶのは、「狩猟で捕らえた獲物が発する音に似ている」とされているからです。猟犬として活躍していた記憶が遺伝子に残っていると考えられています。

スムースカットのミニチュアダックスフンドは、猟犬時代を生きた祖先の特徴が濃いのかもしれません。

1. おしゃれライオンカット
2. サマーカット
   
3. 飾り毛カット
   
4. モヒカンカット
   
5. テリアカット
   

先ず、おしゃれライオンカットですが、言わずもがなオスのライオンをモチーフにしたカットです。ライオンのトレードマークとも言える『たてがみ』の他、尻尾についてもライオンっぽく仕上げます。

ロングコートやワイヤーヘアードであれば、このデザインカットに対応できます。猟犬として活躍したミニチュアダックスフンドにピッタリのトリミングカットではないでしょうか？

見た目もさることながら、体中の被毛の半分以上を短くしてしまう事から、ブラッシングなどのお手入れもラクラクになります。

ミニチュアダックスフンドをお散歩させると、尻尾に葉っぱなどのゴミが絡まる事があります。ライオンカットの場合、”尻尾の先”だけ毛を残しますが、他の毛は短くカットします。

その為、尻尾にゴミが絡みにくくなる事から、一石二鳥、ではなく、一石三鳥と言えます。

デメリットとしては、一部の被毛が短くなる為、冬季は寒いと言えるかもしれません。春先から夏、もしくは秋口がおすすめです。

先ほどのライオンカットは一部に長い被毛を残しましたが、サマーカットは全ての被毛を夏仕様に短くカットします。すっきりした見た目から涼しさを感じる為、夏場にピッタリと言えます。

また、サマーカットの中にも被毛の一部をハートマークで残したり、顔周りだけ残したり、などのおしゃれをトリマーさんに依頼する飼い主さんもいらっしゃる様です。

ただし、サマーカットは基本的におすすめできません。

飼い主視点で考えると掃除や手入れが一時的に楽になったり、涼しそうに見えますが、外出時、または日当たりの良い室内でも、犬の皮膚内部の温度が上がってしまって熱中症リスクが高まることがあります。

また、あまりに短いサマーカットの場合、皮膚に炎症が生じやすくなったり皮膚がんリスクを高めるため、十分に注意が必要です。

国内ではようやく極端なサマーカットに対する反対意見が多くなってきましたが、海外においては虐待だという専門家もいます。

もともと体温調整の機能を補っている被毛を極端に減らすことで、体温調整機能に悪影響が出るという見解もあるので、サマーカットにする場合は、短くしすぎない、または部分的に行うことが重要です。

飾り毛とは、ヒラヒラしていて、他の毛よりも出ている毛の事を言います。ですので、飾り毛カットはおしゃれカットと言うよりも、飛び出している、あるいは伸びすぎた毛をカットして整えると言う意味が強くなります。

庭師が伸びすぎた枝を切り落とす事に似ていると言えます。飾り毛もまた、抜けたり、体の部位によっては絡まったり、と厄介です。特に尻尾やお尻の周りの毛は”排泄物が絡まる”なんてこともあります。

飾り毛カットはおしゃれと言うより、お手入れの意味合いが強いと言えます。動物病院に併設されているサロンやトリミングサロンでは、”肛門カット”や”足裏カット”など部分的にカットしてくれる場合もありますので、相談してみましょう。

トリミングには対応していませんが、動物病院を受診する際、ペット保険の適用が受けられる場合があります。「MOFFME」では、無料でペット保険の相談を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

モヒカンは、特に決められた長さはありませんが、5mmでも可能です。いずれにしてもこのカットパターンをチョイスする飼い主さんはファンキーと言うか、かなりコアなファンと言えます。

ソフトモヒカンみたいに、頭部にふんわりと毛を残す、背中に真っ直ぐ毛を残すなど、特徴も様々です。

少々クセがある毛質の方がカッコよく決まります。また、サラサラの毛質よりも硬めの毛質の方が向いていることもあります。特に男の子はカッコよく決まる為、おすすめです。ぜひ、トライしてください。

どのカットパターンにも言えることですが、被毛のカットはブラッシングがラクになります。もちろんデメリットもありますが、それ以上にメリットが大きいと言えます。

前途にもありますが、抜け毛が減ると、部屋の掃除がラクになる他、犬アレルギーを持っている飼い主さん、又はそのご家族にとって非常に有益です。

ご自身でカットすることも可能ですが、難しい場合はかかりつけの動物病院、またはトリミングサロンを利用しましょう。

前途でも記載しましたが、テリア種との交配でワイヤー・ヘアードと言う毛質が誕生しました。カット以前に、既に見た目がシュナウザーや毛が長いジャックラッセルに似ていることから、素人では間違える事も多々あります。

ロングヘアードであっても、ミニチュアダックスフンドをテリアっぽく仕上げることはニュアンスが変わってくる為、ここではワイヤー・ヘアードのおしゃれカットを紹介します。

前途で紹介した『おしゃれライオンカット』や『サマーカット』、また『5mm残しのモヒカン』など、どのスタイルもそれなりに似合います。後は季節、毛色、性別などを加味して決めるとよいでしょう。

繰り返しにはなりますが、どのヘアーカットでも、ブラッシングの負担軽減に繋がります。お尻周りの被毛であれば、排泄物が付きにくくなります。それだけでなく、長い被毛はノミやダニの温床（短くてもリスクは0ではありません。）になるリスクが高いと言えます。

これらを総合的に考えて、特に夏場は短くする事をおすすめします。ぜひ、愛犬とのおしゃれを楽しんでください。

次の見出し以降で下記の

1. パッドからはみ出した毛をカット
2. 足の甲は逆立ててカット
   
3. 飾り毛は親指までカット
   
4. おしり周りのカットの仕方
   

パッドとは肉球のことです。前途でも少し触れましたが、足裏カットの事です。

パッドからはみ出した毛のカットがどうして重要なのかと言いますと、飼い主さんの住む家がフローリングの場合、犬が滑るからです。例えて言うと犬が靴下を履いてフローリングの上を歩くことと同じです。

滑り方が悪いと、骨折したり、体の要所を痛めたりします。そうならない為に、あらかじめ予防策としてパッドからはみ出した毛をカットするのです。

とは言え、犬にとってパッドは、物に触れて情報収集を行う大事なパーツです。その為、パッドの毛のカットを嫌がる子もいる為、無理に行うことは止めてください。方法としては、バリカンで行う事がベストです。

どうしても難しい場合は、プロのトリマーさんに依頼するか、ご自宅に絨毯やカーペットを敷くなど、工夫をしましょう。最近ではホームセンターなどで、パズルのピースの様にジョイントが可能なマットも販売されています。

なお、ミニチュアダックスフンドに限らず、愛犬を迎え入れる場合は、四肢や関節の負担軽減を目的として、クッションマットを中心に滑らないための対策は必須です。

必要に応じて活用しましょう。

足の甲も、被毛が伸びていると見た目があまり良くありません。また、爪が伸びている事に気が付きにくく、爪を切る際にも支障をきたします。

小まめに手入れする事を心がけましょう。愛犬が嫌がる場合には、無理をしないでトリマーさんにお願いしてください。

こちらも、パッド同様にバリカンを使用します。毛の生えている方向に沿ってバリカンを動かしても、あまり上手にカットできません。逆方向から『毛を逆立てるイメージ』でカットを行います。

細かい部分はハサミを入れますが、愛犬が暴れる場合は、無理に行わないでください。少々可哀想ではありますが、作業は床から1ｍぐらいの高さの台で行います。一般的に犬は高い所が苦手なので、おとなしくなる傾向にあります。

前の足の甲の毛をカットする場合に後ろ足だけで台に立たせて、後ろ足の甲の毛をカットする場合は、前足だけで台に立たせると、比較的おとなしくなります。

高所に関わらず、大暴れする様であれば、トリマーさんに依頼する方がよいでしょう。環境と人が変わると、おとなしくなる事もあります。

犬の親指は他の4本の指と比べて、甲の付け根側にやや隔てています。飾り毛が多いと、親指を探さなければなりません。

前途にある足の甲の毛のカットでもお伝えしましたが、飾り毛によって親指が隠れていると、爪が伸びている事に気が付きにくくなります。また、暴れる愛犬を必死になだめながら爪切り作業をすると、親指の爪の存在を見落としてしまいがちです。

そうならない様に、飾り毛をカットしましょう。こちらも方法はバリカンとハサミで行いますが、難しい場合は、無理をしないでトリマーさんに依頼しましょう。

1mぐらいの高さの台の上でおとなしくなっても、足を取って作業していると、頻繁に飼い主さんの手を振りほどこうとします。例えば前の右足の毛をカットしている場合、愛犬は後ろの両足と左前足の3点で立っている為、安定します。

前の足の毛をカットする場合は、両前足とも優しく抱き抱えて、後ろの両足のみで立たせると、暴れにくくなります。後ろ足の場合も同様に、腰から優しく抱えて前足のみで立たせます。

可哀想ですが、愛犬にケガをさせない為に必要なケアです。

おしりの周辺の毛も、排泄物が付着するなど、衛生面に支障をきたす為、ケアをした方が良いでしょう。動物病院でも、『肛門カット』などの名称で、医療行為としてカットを行う病院もあります。

そもそも、犬のおしりは排泄物が排出されても綺麗を保ちやすい構造をしています。その為、よほど汚れていない限りは、拭く必要がありません。

ですから排出後の犬のおしりの周辺をみだりに拭かない様にしましょう。特に女の子の場合、拭き方を間違えると、排泄物と一緒に排出された雑菌が、外陰部から体内に侵入してしまいます。

結果的にぐったりとして動けなくなる事があります。命に別条はないケースがほとんどではありますが、愛犬も苦しい為、一刻も早く動物病院で獣医師さんの診療を受けましょう。ほとんどのケースで抗生物質が処方されて、事なきを得ます。

そうならない為にも、おしり周りの毛のカットを行い、毛に排泄物が絡まない様に清潔を保ちましょう。

と言うことで今回の見出しのテーマは下記の2項目です。

1. 時間短縮！バリカンでやってもいい！
2. おうちでやるなら空きハサミがおすすめ！
   

バリカンはOKなのですが、人間用のバリカンの使用はなるべく避けた方がよいでしょう。犬の毛質と人間の毛質が全く異なるからです。

一般的に、人間用のバリカンは刃が粗目の構造です。一方、犬用のバリカンは細かい構造です。これは人間の髪の毛はコシがあるのに対して、犬の毛質が細くて柔らかい事に起因します。

犬の毛は非常に多種多様な性質を持っている為、人間用のバリカンがマッチする毛質もあるでしょう。それは偶然なのであまり参考にしない方が無難です。粗い構造のバリカンで、犬の皮膚を傷つけてしまう事例もあるからです。

バリカンを使用する際のコツですが、前途の足の甲で紹介した通り、逆立ててカットする事です。毛並みに沿うと、毛が逃げてしまいますが、毛並みに逆らうと、ガッツリ刃が入りやすくなるからです。

1. サロンで行うシャンプーなどカット料金
2. サロンで行われるトリミング頻度
   

サロンで行うシャンプーおよびカットの平均的な料金を比較してみましょう。

ミニチュアダックスフンドの場合、小型犬か中型犬に属します。サロンや動物病院によって判断が異なりますので、サロンのスタッフの方に尋ねてください。

また、サロンによっては、前回の依頼から2週間以内のシャンプーを割引料金で行ってくれるところもありますので、それを基準に選んでもよいでしょう。

マイクロバブルを使用している、耳に綿を詰めてくれる、など、サービスの内容は千差万別です。口コミなどで情報を得るのもおすすめです。

また、以下記事では犬のトリミングについてより詳しく紹介しているのでぜひご確認ください。

サロンで行われるトリミングは、どのぐらいの頻度で連れて行けばいいのでしょうか？それは、概ね1~2ヶ月に1度ぐらいの頻度がおすすめです。

ただし、当然と言えば当然ですが、犬種や毛量と長さによって異なります。ご自身で判断できない場合はトリマーさんに相談しましょう。

子犬の場合は生後3ヶ月以降が適正とされています。あまり早い段階でサロンへ連れていく事はおすすめできません。

全体的なトリミングは上記の期間で十分ですが、前途で紹介した『パッドや飾り毛』については、気になり次第、カットした方がいいでしょう。

簡単な場合は、飼い主さんがハサミで行っても構いませんし、医療行為として、獣医師さんにお願いできる病院もあります。

1. 自宅でできるトリミングのカットの仕方
2. 自宅で切るトリミングの道具
   

自宅でできるトリミングのカットの仕方を紹介します。自宅で行う場合、ある程度の高さの台の上に、愛犬をのせます。台がない場合は、テーブルに新聞紙を敷いた上に、愛犬を乗せるといいでしょう。

可哀想かもしれませんが、愛犬を守る為です。ここであまり落ち着かない場合は諦めた方が良いでしょう。無理に押さえつけると、小型犬の場合は骨折のリスクがあります。

そして、掃除機の延長管を外した状態でスタンバイします。愛犬を落ち着かせてから、行いましょう。可能であれば、バリカンでおおまかに毛をカットしてから、ハサミで細かい修正を行います。

この時、足まわりの飾り毛や、足裏のパッド、肛門まわりを念入りに行います。顔も難しい様であれば、無理に行わない事も大切です。

自宅で切る場合のトリミング用の道具を紹介します。

• バリカン　　大まかに毛をカットする道具です。コードが邪魔になる為、充電式が一般的です。費用は￥3,000~\5,000程度です。
• ボブはさみ　　バッサリと直線的にカットするハサミです。安価な物は￥2,000もしません。
  
• 空きハサミ　　刃の片方がギザギザになっており、主に毛量を減らしながらカットするハサミで、自然な仕上がりになります。一度にカットする量が少なくなりますから、仕上げに使用しましょう。費用は￥3,000~￥4,000程度です。