田代島に猫はいない「猫神様が祀られる雪国の異変」とはどのような?のサムネイル画像

宮城県石巻市の田代島は猫神様を祀り、日帰りでフェリーが出ている猫の島として大変有名な島です。しかし最近そんな猫島に雪国の異変が起きているようなのです。インドでも猫の神様はいるそうなのですが、この田代島には最近猫がいないようなのです。猫はいないのでしょうか。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

田代島に猫はいない「猫神様が祀られる雪国の異変」?

猫好きな人なら、猫が沢山いる島として有名な田代島という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?


普段生活している中で、野良猫を見つけるだけでも少しテンションが上がるという方は、島中に猫が沢山いると言われている田代島はとてもお勧めできる観光先だと言えます。


しかし、最近では田代島に猫がいないという噂が様々な所で広がっています。


その真相に迫るべく、今回「MOFFME」では、

  • 仙台市田代島のあれこれ
  • 猫島としての田代島とは?
  • 猫がいない田代島には猫がいないらしい
  • 田代島の観光スポット
について詳しくご紹介していきます。

猫が大好きで、猫の島に興味があるという方にとって、とても貴重な情報となるため、是非ご一読ください。

また、MOFFMEでは猫のペット保険について紹介しています。
猫が好きで実際に自分でも猫を飼っているという方はぜひ参考にしてください。

猫のペット保険を確認する!

仙台市田代島のあれこれ


田代島について、猫の島であるという事以外に何か知っていることはありますか?

田代島は、宮城県の仙台市に含まれ、毎回フェリーを使わないと行くことの出来ない離島という特徴があります。

他にも多くの特徴があり、この項では、
  • 石巻市からも可能・田代島の観光アクセス
  • 宮城県田代島の歴史
この2点に絞って、田代島について詳しくご説明していきます。

石巻市からも可能・田代島の観光アクセス

仙台から田代島に行くためには、以下のようなアクセス方法で向かうことが出来ます。
  1. 仙台から石巻駅まで移動する。
  2. 仙台駅から出ているバスを使い、「石巻中央発着所」か「石巻門脇発着所」まで移動する。
  3. 「石巻中央発着所」・「石巻門脇発着所」から田代島までフェリーで移動する。
田代島までは、フェリーでしかいくことが出来ません。

また、一日に出向するフェリーの数は3本しかなく、そのうちの一本は田代島に泊まる事を前提とした船なため、日帰りを想定している方はフェリーの時間に気を付ける必要があります。

もちろん、帰りのフェリーの数も限定されているため、観光に夢中になりすぎて乗り過ごすことがないように、田代島の観光を楽しみましょう。

宮城県田代島の歴史

田代島は、人の手が加えられてない事でも有名で、日本本土にはない独特の歴史や文化が存在しています。


田代島の特徴的な歴史的観点は以下の3点です。

  • 世界有数の好漁場を武器に、沿岸・沖合漁業の島として発展してきた。
  • 島独自の大謀網という漁業技術が今でも継承され使用されている。
  • 島内には、県指定史跡に指定された貝塚が存在している。
島に住んでいる全島民は、60名ほどしかいませんが、田代島が代々行ってきた漁師業は今でも行われています。

また、観光客に向けて開業された市営の宿泊施設のマンガアイランドや市営の診療所などもあり、島の独自の環境を生かしながらも、住みやすい街へと変わってきています。

過去に起こった東日本大震災では、とても大きな津波に襲われ、主軸産業である水産業で使用する施設も壊滅的な打撃を受けましたが、少しずつ本土の力も借り復興しています。

このように、島の人達は島の文化や歴史を受け継ぎながらも、現代に合わせ様々な工夫や困難を乗り越えてきている事が伺えます。

猫島としての田代島とは?


ここまでは、田代島全体について焦点を当ててきましたが、猫島としての田代島はどのような側面を持ち合わせているのでしょうか?


島を歩けば猫がいるほど、人と猫が共存している事もあり、独特な形で猫と関わっている節もあります。


そこでこの項では、

  • 猫神様が祀られる猫がたくさん生息する島
  • 犬は立ち入り禁止の島
について詳しくご紹介します。

普段から猫が好きで、自宅で飼っている方や猫と触れ合っている方にとっては、新しい価値観に触れることが出来るため、楽しみながらご一読ください。

猫神様が祀られる猫がたくさん生息する島

田代島には、猫神社と呼ばれる猫を神様として祀っている神社が存在しています。

この猫神社が出来るにあたって、田代島の漁業の歴史に深い関係があります。


昔から、漁業を営んできた田代島の人達にとって魚が取れることが生活の要でした。

そのため、当時猫を大切にすると大漁になるという風習があり、猫に感謝を伝える場所として、猫神社と呼ばれるものが出来上がりました。


そのため、島には多くの猫が住んでいますし、島で暮らしている人は毎日欠かすことなく猫に食事を与えるなど、猫を尊重する気持ちが受け継がれています。


日本本島ではあまり見られない価値観が、この田代島にはあり、とてもおもしろく刺激的な点でもあります。

犬は立ち入り禁止の島

田代島には、古くからの伝統として島に犬を入れてはいけないという掟があります。


なぜ、犬を島にいれてはいけないという掟が出来たのかというと、一番の目的は猫の天敵を島からなくすことです。


田代島では、漁業だけでなく養蚕業も営んでいたという過去があり、蚕の天敵であるネズミなどを駆除するために、猫は必要であったという経緯があります。


そのため、当時猫の天敵は犬であると考えられていて、その考えが伝統として残っているため、田代島には犬は一匹も存在していません。


実際の所、島にはカラスや蛇など本当に猫の天敵になる動物が沢山いますが、今のところ出入り禁止にはなっていない模様です。

猫がいない?田代島には猫がいないらしい


猫の島として有名な田代島ですが、今Googleなどで田代島を検索すると、田代島・猫がいないと検索ワードに上がってくるようになりました。


過去から今まで、ずっと猫の島として認知されてきて田代島ですが、一体何が原因で猫がいないと言われるような状況になってしまったのでしょうか?


その原因や状況を知るためにもこの項では、

  • 行方不明の猫たち
  • ごはんを食べない猫たち
  • マリンライフによると原因は融雪剤
について詳しくご紹介していきます。

田代島の神様として祀られているほど、田代島を語る上で欠かせない猫に一体どんなが起こりいないと言われるようになってしまったのでしょうか?

行方不明の猫たち

従来では、フェリーを降りてから見える船着き場に猫が何匹もいました。


しかし、田代島に行ったと報告している記事を拝見すると、従来の島の姿を確認することは出来ないという口コミがとても多く見受けられました。


もちろん、一匹もいないという訳ではなく、島の発着所には従業員に可愛がられている2,3匹の猫はいるそうです。


ですが、今ままでの田代島に対し感じていた、島のあちこちに猫がいて、いつでもどこでも触れ合える場所というイメージとはかけ離れ、あまり猫がいない島になっていたそうです。


インターネットで検索されるレベルにまで広まってしまったこの猫いない問題の原因は一体何なのでしょうか?

ご飯を食べない猫たち

田代島では、島民が猫に毎日の食べ物をあげる文化があり、観光客に対しても餌を与えないように警告するほど、猫の餌の管理を徹底しています。


島民の方がいつも通り猫に高栄養素の餌を与えようとしても、中々餌に食いつかないという猫が一匹だけでなく、何匹も現れました。


しかも、餌を食べなくなり始めた辺りから、島の居住区に猫がいないと感じ始めたと言われています。


この2つの現象が偶然にも同時に発生したとは考えにくいと現地の人は思い、何かしらの因果関係があるのではないかと調査をしている島民の方もいらっしゃいました。


島民の方の日常が原因不明の現象により大きく変化したことは、大きな不安を心に抱えることになってしまいました。

マリンライフによると原因は融雪剤

田代島には、マリンライフという宿があり、マリンライフによると猫がいない状態になった原因は融雪剤にあると発表がありました。


マリンライフの従業員の方と、島の獣医さんがごはんを食べなくなってしまった猫を詳しく調査した所、喉が大きく腫れている事が分かりました。


喉が腫れてしまった原因として、島に振ってきた雪を解かすために撒いた融雪剤を猫が舐めてしまい、喉が腫れてしまったのではないかと獣医さんは結論付けました。


喉が腫れてしまった猫はごはんを食べることが出来なくなり、ごはんを食べに行く為に島に降りていた猫達はいく理由を失い、島から猫がいない状態が続いたと感じる人が続出したと考えると一貫性があります。


そのため、猫がいない状態が続いたた根本の原因は融雪剤にあるのではないかと言われており、猫自体がいなくなった訳ではない事が分かりました。

田代島の観光スポット


猫自体がいなくなったわけではなく、一時的な問題で猫がいない状況になっていただけであり、現在でも田代島は猫の島として存在感を強めています。


そんな田代島には猫を軸とした様々な観光スポットが存在していて、フェリーの出向時間を忘れてしまうほど夢中になれると評判です。


そこでこの項では、

  • 猫神社
  • 田代島にゃんこ共和国 島の駅
  • マンがアイランド
  • 田代島オリーブカフェ
について詳しくご紹介していきます。

猫と触れ合いながらも、一日では時間が足りないと感じるほど満喫頂けるような魅力をお伝えしていきますので、田代島に行こうと考えている方の参考になればと思います。

猫神社

猫神社は、田代島と言えば猫神社とイメージされる程大人気の観光スポットになりました。


実際行ってみると、ジブリにでてくるような風貌のこじんまりした神社で、真ん中には招き猫を始めとした猫の置物が数十個置かれています。


この田代島でしか見られない祐逸の神社なので、ぜひ一度は行ってほしい所ですが、港から20分程歩くだけでなく急な坂を何回か登らないと辿り着くことが出来ません。


そのため、なるべく動きやすい恰好と靴でいくことをお勧めします。

他にも、田代島の居住区以外は山あり谷ありの道が多いため、水分などの飲料も合わせて持っていくこともお勧めします。

田代島にゃんこ共和国 島の駅

先ほどご紹介した猫神社から徒歩5分の所に位置する、小学校をリノベーションして作られた田代島にゃんこ共和国が観光スポットとして存在しています。


ここでは、小学校の懐かしさだけでなく、中には猫をモチーフにした絵やグッズが多く展示されていて、ゆったりと過ごせる空間になっています。


また、ねこごはんあずかり箱という物がここに設置されています。


この箱には、観光客が持ってきた猫の餌を入れることができ、どうしても猫に餌をあげて喜ばせたいと感じている人が多く利用しています。


直接猫に餌を与えることは猫の健康上島では禁止されていますが、この箱に入れておくことで島の人が適切な頻度と量で餌を与えてくれるため、猫に餌を与えたいと考えている方はこの箱に入れる事をお勧めします。

マンガアイランド

実際の漫画家の方たち5人が設計・デザインした、マンガアイランドという漫画を描いたり読んだりすることが出来る施設があります。


漫画家の方が設計したこともあり、外観は独特なデザインがされていてまるでゲームの世界から飛び出てきたような印象を強く受けます。


また、マンガアイランドには泊まることもでき、事前予約は必要ですが一日中田代島を楽しむことが出来ます。


ロッジの中も猫のデザインがされていて、近くには遊べる広い庭のようなものもあるため、家族単位で遊べる場所になっています。


そのため、大人数でゆったり田代島を満喫したいという方は、そちらのロッジに泊まることも一つの手段としてお勧めします。

田代島オリーブカフェ

最後にお勧めしたいのが、オーシャンビューを楽しみながらカフェ出来る田代島オリーブカフェです。


田代島は凹凸がはっきりしているため、場所を選べば目の前に海が一面に広がった景色を見ることが可能です。


そんな景色を見ることが出来るのが、この田代島オリーブカフェです。


特にこのカフェから見る事の出来る夜景は綺麗なので、夜にカフェに行く人が増え続けています。


そのため、田代島オリーブカフェは夜完全予約制をとっているため、一日中田代島で観光を回った後に、ゆったりとカフェで楽しみたいという方は予約必須のカフェになっています。

まとめ:田代島に猫はいない「猫神様が祀られる雪国の異変」

いかがでしたでしょうか?


この記事のまとめは以下の通りです。

  • 猫の島で有名な田代島には古くから伝わる伝統が多く継承されている。
  • 田代島の猫は一時的にいなくなっただけで今でも沢山の猫が存在している。
  • 田代島を満喫するには4種類の観光スポットがおすすめ
田代島の人達は、今でこそ猫を神様とまでは崇めていないかもしれませんが、猫に対する尊敬の念は常に忘れずに、行動している人達です。

生まれた時から一緒に暮らしてきただけでなく、島独自の風習も味わいながら猫と関わってきた人達は、いままで関わってきた猫好きとは違った価値観を持っていると思われます。

そのため、観光だけでなく島の人と話しをする目的でも田代島を訪れるのも合わせてお勧めしておきます。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらも是非ご覧ください!