愛犬が突然嘔吐したら飼い主さんはとても心配になりますよね。いつもと同じような生活リズムや食事内容でもわんちゃんが嘔吐してしまうことがあります。今回のMOFFME記事では、愛犬が嘔吐する原因や嘔吐後のチェック方法を紹介します
この記事の目次
目次を閉じる犬が嘔吐する原因は?ネバネバしている?嘔吐から犬の状態を判断
「犬の体調が悪いけど、どんな症状かわからない」「症状がでたときの対策がわらかない」「犬がネバネバの嘔吐をいきなりした」という経験をした飼い主さんは、多くいるのではないでしょうか。
体調の悪いときは、下痢や消化不良などさまざまな症状が体に現れます。ネバネバの嘔吐は、体調の悪いとき、犬の状態を知る1つの指標ですので、ネバネバ具合や色の確認をしましょう。中には、腫瘍や胃腸に異常がある可能性もありますので、注意しながら愛犬の観察・状態に応じて受診が必要です。
今回のMOFFMEでは
- 嘔吐物とは何か
- 犬が嘔吐した場合に考えられる病気
- 犬が嘔吐した後の観察ポイント
嘔吐物とは何か
体調を崩すと現れる症状の1つが「嘔吐」です。嘔吐物とは、消化できていない食事や胃液を吐いてしまうことで、嘔吐物はネバネバした黄色がかったものが多いです。
嘔吐物の中には「胃液だけの場合」「水分だけ」「胆汁」や「血液」の混じったものもあります。何が混じっているかによって、ネバネバ具合や臭い、白・黄色・黄緑色などの色が異なります。
犬が嘔吐してしまった場合は、嘔吐物がどのような状態か「ネバネバ・色」を確認し、すぐに病院に連れて行き受診しましょう。
どのような病気が隠れているかわかりませんので、飼い主さんの判断ではなく、獣医さんに診断してもらうことをおすすめします。
嘔吐物①胃液
嘔吐物に「胃液」が混じっている場合は、胃に食べ物が残っておらず、水分と胃液がでてしまっている状態です。ネバネバでなく、水っぽいのが特徴です。
この場合は、黄色や黄緑色・白濁色などが特徴で、臭いは酸っぱいような臭いがします。胃腸炎・消化不良などの可能性があります。
また、嘔吐を繰り返している場合、脱水症状を起こしやすくなりますので、こまめに水分補給してあげましょう。
嘔吐物②胆汁
嘔吐物に「胆汁」が混じっている場合は、苦味があり、茶色、又は黄緑色がかっています。胆汁とは、脂肪の消化を助けてくれる液体です。
胆汁は、肝臓で作られて胆のうに蓄えられています。嘔吐物に胆汁が混じる原因は感染症や消化器官の異常などさまざまです。
嘔吐を何回も繰り返してしまうため、胆汁が混じった嘔吐物を犬がしてしまった場合、ネバネバ具合を確認し、必ず病院に連れて行ってあげましょう。
嘔吐物③血液
嘔吐物に「血液」が混じっていた場合、褐色・黒色の嘔吐物がでます。嘔吐物に血液が混じっていた場合は、どんな時間であろうと、すぐに病院へ行きましょう!
様子を見ている間に愛犬が亡くなってしまう場合もあります。また、胃腸の調子が悪く嘔吐を繰り返しているうちに、食道に亀裂がはいるなどの合併症を引き起こしている可能性や腫瘍など、目には見えない病気の可能性がありますので、獣医師さんに診断してもらう必要があります。
嘔吐物④未消化の食べ物
嘔吐物が「未消化の食べ物」だった場合は、黄色がかったネバネバの嘔吐物がでてきます。食べた食事がうまく消化できずに吐いてしまう場合や、お腹の調子が良くないなどの原因が考えられます。
犬の食欲があり、元気そうな場合は、一時的な消化不良の可能性が高いです。しかし、食欲がなく、犬がぐったりしている場合には、嘔吐物のネバネバ具合や色・臭いを確認し、必要に応じて病院に行きましょう!
嘔吐を繰り返している場合は、脱水症状にもなりやすいため、水分補給もしてあげましょう。
嘔吐物⑤異物
嘔吐物が「異物」だった場合、すぐに病院で診断してもらうことをおすすめします。散歩中や遊んでいるとき・飼い主が見ていないときに食べ物以外の異物を飲み込んでしまっています。
ほかっておくとお腹にさまざまな異常がでるほか、下痢などの症状がでてしまいます。悪化した場合、最悪死んでしまう可能性もありますので、嘔吐物のネバネバ具合や色・臭いを確認しましょう!
自己判断をせず、動物病院に行き適切な処置をしてもらうことをおすすめします。
犬が嘔吐した場合に考えられる病気を紹介
上記の記事では、犬が嘔吐した場合の嘔吐物の種類について詳しくご紹介してきました。嘔吐物に何が混じっているのかによって、嘔吐物のネバネバ具合や臭い・色は全く異なることが分かりましたね。
では、犬が嘔吐した場合に考えられる病気はどんなものがあるのでしょうか。犬が嘔吐した場合は
- 消化器疾患
- 胆汁嘔吐症候群
- 内蔵疾患
- 中毒
- 感染症
犬が嘔吐した場合に考えられる病気①消化器疾患
犬が嘔吐した場合に考えられる病気1つ目は「消化器疾患」です。嘔吐のほかに
- 下痢や軟便
- 食欲がない
- お腹がふくれている
- 痩せてきた
- 胃内異物
- 炎症性腸疾患
- 膵炎
犬が嘔吐した場合に考えられる病気②胆汁嘔吐症候群
犬が嘔吐した場合に考えられる病気2つ目は「胆汁嘔吐症候群」です。食欲もあり犬はとても元気です。しかし、お腹が空いたときに黄色の嘔吐をしてしまいます。
これは、あまりに空腹な時間が長いため、十二指腸内から分泌された胆汁が胃に逆流してしまい、逆流してしまった刺激により嘔吐してしまう病気です。
おやつや食事の前に吐いてしまうことが多いため「食事の時間を変える」「食事の回数を増やす」などの対策が必要です。
犬が嘔吐した場合に考えられる病気③内蔵疾患
犬が嘔吐した場合に考えられる病気3つ目は「内蔵疾患」です。主に考えられる内蔵疾患は、膵炎(すいえん)、腸閉塞、リンパ腫やポリープなどの腫瘍、肝機能不全、腎機能不全などです。
内蔵疾患は、飼い主のめからは見ることができず、知らないうちに病気が進行してしまっている場合があります。
嘔吐は、犬の病気のサインかもしれません。愛犬の様子を日頃観察し、何か問題が見つかれば動物病院に行きましょう。
犬が嘔吐した場合に考えられる病気④中毒
犬が嘔吐した場合に考えられる病気4つ目は「中毒」です。玉ねぎやキシリトール・チョコレート・カフェイン・たばこなどの食品中毒や解熱鎮痛剤などの薬品中毒・細菌による毒素などがあり、慢性中毒と急性中毒があります。
食べたものや細菌によって症状は異なりますが、多くはすぐに発症することがなく、1日から数日程度してから症状があらわれます。いずれにしても、死に至るケースもあるため注意が必要です。
犬が嘔吐した場合に考えられる病気⑤感染症
犬が嘔吐した場合に考えられる病気5つ目は「感染症」です。かかりやすい感染症は、主に
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬のケンネルコフ
- 犬ジステンパーウイルス感染症
犬が嘔吐した後の観察ポイントを紹介
犬がネバネバの嘔吐してしまった場合は、病気や感染症などさまざまな理由があります。いずれの病気や感染症は、ひどくなってしまうとわんちゃんが死んでしまうケースも少なくありません。
犬が嘔吐した後は、嘔吐物がネバネバしていないか、色や臭いはどうか、など観察することが「犬の命を守る」1つの対策になるのではないでしょうか。
では、どのようなことに気をつけて観察したらよいのでしょうか。次に犬がネバネバの嘔吐をした後の観察ポイント2つ
- 色と臭いをチェック
- 様子をチェック
犬が嘔吐した後の観察ポイント①色と臭いをチェック
犬がネバネバの嘔吐した後の観察ポイント1つ目は「色と臭いをチェック」することです。飼っている犬がいきなり嘔吐してしまったら、飼い主さんはとてもおどろいてしまいますよね。
しかし、あせらずに嘔吐物の色や臭いを確認しましょう。嘔吐物は「犬の体の中の状態」がわかる1つの指標になります。
嘔吐物の臭いをかぐことは、誰でも気の進むことではありません。しかし、病院に行ったとき、より詳しい症状や診断をしてもらうためにチェックすることをおすすめします。
犬が嘔吐した後の観察ポイント②様子をチェック
犬がネバネバの嘔吐した後の観察ポイント2つ目は「嘔吐物の様子をチェックする」ことです。嘔吐物には、病気や犬の体調に関する情報がたくさん隠れています。
嘔吐物はネバネバしているのか、水っぽいのか、食べ物を一緒に吐いているのか、嘔吐の回数はどのくらいかなど、それぞれの嘔吐物の様子やわんちゃんの状態によって動物病院にいく必要があるかどうかを判断しましょう。
まとめ
今回のMOFFMEでは
- 嘔吐物とは何か
- 犬が嘔吐した場合に考えられる病気
- 犬が嘔吐した後の観察ポイント
大切な愛犬とずっと一緒に暮らせるように、人も動物も健康に気をつけながら生活することを心がけましょう!
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