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愛犬の足や肉球が普段より赤かったり、愛犬が気にしていたりしたら心配になりますよね。実はさまざまな理由から犬の足や肉球は赤くなります。今回のMOFFME記事では、犬の足が赤い時に考えられる病気の可能性や原因、対処法を紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の足が赤い時の病気の可能性を紹介!足を舐める原因も解説

わんちゃんが手や足を舐めているのには理由があります。


大きな理由としては、手や足に違和感や異変があるからです。痺れや怪我などの傷、出血などいつもと違うことに気づいて舐めています。


もうひとつは、精神的な理由です。何かストレスを感じたときに手や足を舐めることで紛らわせようとして舐め続けることがあります。また暇つぶしに身体を舐め続けることもあります。


どちらにせよ、ひとつの箇所を舐め続けることでさらなる皮膚トラブルが生じてしまいます。一度、皮膚に炎症が起こると気になってさらに舐めてしまい、治療が上手くいかなくて悪循環になってしまいます。


ここでは、

  • 犬の足を舐める原因
  • 犬が足を赤くなるまで舐める際に注意すべき病気
  • 犬の肉球が赤い時に考えられる原因

以上3点を詳しくご紹介していきます。


舐めている原因を知ることで早めの対処をしていきましょう。

犬の足を舐める原因を紹介


わんちゃんが自身の手や足を舐めたり噛んだりする原因はどんなことが考えられるでしょうか。舌が届く箇所であればどこでも舐める可能性はあります。


直接手足に関係なくても、脊髄をコントロールする神経や心臓にかかわる病気などによって手足を舐めることがあります。わんちゃんに異常な行動が見られたら、すぐに動物病院で獣医師さんに診てもらうようにしましょう。


ここでは犬の足を舐める原因として、

  • 暇つぶし
  • ストレス
  • 痒み
  • 痛み
  • 痺れ

以上の5点を詳しくご紹介します。

犬の足を舐める原因①暇つぶし

犬は暇つぶしに手や足など四肢の裏を舐める行為をすることがあります。前足などの届きやすく舐めやすい箇所を舐めている場合は、退屈の可能性が高いです。

実は飼い主が見ていないところで、こっそりと舐めていることもあります。就寝中やお留守番のときなど、退屈な時間に暇つぶしで舐めているようです。

朝になったら前足が赤くなっていた、ケージに入れたら前足を舐め始める、留守番から帰ったら真っ赤になっていた、特に舐めている様子はないけど赤い、など様々なパターンがあります。

犬の足を舐める原因②ストレス

わんちゃんは強いストレスを受けたときに、気分を紛らわせるために、足をしつこく舐めたり噛んだりして必要以上に足に構うことで自分を傷つけてしまいます。転位行動と呼ばれます。

近所のお祭りの和太鼓などの大きな音や、多頭飼いを始めて子犬をお迎えしたことでちょっかいを出されてゆっくり出来ない、など原因は様々です。

一番多いのは運動不足によるストレスです。わんちゃんの体力に合わせて必要な運動量が取れるようにケアしてあげましょう。

犬の足を舐める原因③痒み

様々な理由で手や足に痒みがあると、舐めたり噛んだりします。

手や足の裏の指や肉球は菌が繁殖しやすく、皮膚炎を引き起こす可能性があります。アレルギー持ちのわんちゃんであれば、身体だけでなく手や足の先に症状が出ることも多いです。

また、お散歩中は歩いているだけで色々なものに直接触れています。草が多い場所では、植物によってかぶれたり、虫刺されのリスクも高くなります。

犬の足を舐める原因④痛み

手や足に痛みがある場合に幹部を舐めることがあります。

骨が折れていたり、打撲や捻挫、爪が折れてしまった、棘が肉球に刺さってしまっている、など原因は様々です。

関節リウマチ、関節炎など関節の痛みを伴う症状がある病気では、関節付近を舐めて患部を脱毛させてしまうこともあります。

痛みがあると必ずしもキャンキャンと鳴くわけではなく、あまり鳴いて主張しない子もいます。我慢して患部を舐めてしまうこともあるので注意しましょう。

犬の足を舐める原因⑤痺れ

椎間板ヘルニアや血栓塞栓症など、様々な病気や損傷によって痺れが生じることで手や足の感覚がなくなり、自分の身体の一部だと認識出来なくなり手足を噛んだり舐めたりする場合があります。

椎間板ヘルニアは脊髄の損傷によって起こりますが、脊髄は全身の神経をコントロールしているため、損傷によって足が痺れて舐めるようになります。

血栓塞栓症は血管や血液成分に異常があり血液が停滞することで起こります。血栓により手足の血管がつまると、痺れが生じて感覚がなくなります。

犬が足を赤くなるまで舐める際に注意すべき病気を紹介

寝る前や犬がお留守番などひとりのときに手や足を舐めているだけで、長時間ではなく手足が赤くなっていなければ、暇つぶしをしているだけなので特に問題はありません。ただ、癖になるとずっと舐め続けて炎症を起こすことがあります。

また、手や足が真っ赤になっている、腫れている、毛が抜けてしまっている、などの症状が見られる場合は、趾間皮膚炎と呼ばれる病気を発症している可能性があります。

放置するとどんどん悪化してしまうため注意しましょう。このあと詳しく解説する症状などが見られるときはすぐに動物病院で獣医師さんに診てもらいましょう。

ここでは、

  • 注意すべき病気:趾間皮膚炎
  • 趾間皮膚炎の症状や発症する原因
  • 趾間皮膚炎の治療法3選
以上の3つをご紹介します。

注意すべき病気:趾間皮膚炎

わんちゃんが指の間を舐めていたり赤くなっているときは趾間皮膚炎の可能性があります。趾間炎、指間炎と呼ばれることもあります。

趾間皮膚炎は、足の指と肉球の間で起こる炎症です。ウエストハイランドホワイトテリアやシーズー、フレンチブルドックなど、皮膚の油脂が多かったり皮膚が弱い犬種は特に注意が必要です。

趾間皮膚炎の症状や発症する原因

趾間皮膚炎は、足を触ると嫌がったり痛がる、真っ赤になっている、腫れている、などといった症状があります。ひどい場合は、足を浮かせて歩いたり、かばうような歩き方になることもあります。

趾間皮膚炎が発症する原因として、菌の感染や怪我などの外傷、皮膚が弱いなどがあげられます。それらによって痒みや痛みが生じ、舐めるようになります。

菌の感染やアレルギーが発症している場合は、炎症による痒みや痛みで舐めていることが多いです。他の病気を併発していることがあるので、いつもと違うところはないか、よく見てあげましょう。

怪我をしてしまったり何かが刺さっていて気になって舐めている場合があります。お散歩のあとから急に舐め始めたら可能性が高いでしょう。

趾間皮膚炎の治療法3選

趾間皮膚炎の治療法として3つご紹介します。

1つ目が薬用シャンプーです。趾間皮膚炎の治療として、まずは手足の裏をきれいにしてあげることが大事です。シャンプーの前にぬるま湯で指の間の汚れなどを落としてから、薬用シャンプーを泡立てながら塗り込み、10分ほど放置してからよく流します。つけ置きが効果的です。

2つ目はエリザベスカラーを使用することです。舐めることでどんどん悪化してしまうので、使用することもあります。しかし根本的な解決にはならないので、きちんと原因を確認して治療する必要があります。

3つ目はストレス発散です。運動不足によってストレスが溜まっている場合があるので、散歩したり遊んであげたりして発散できるようにしましょう。また住環境の見直しもしてみましょう。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因を紹介

わんちゃんには可愛らしい肉球が足の裏にあります。形や足跡の可愛さだけでなく、様々な重要な役割があります。


犬の肉球は、筋肉や汗腺、コラーゲン、ケラチン、脂肪、などたくさんの組織から出来ています。クッション性もあり、寒さや暑さから手足を守っています。汗をかくことで体温調節も出来ます。また、表面は角質がまとっており、様々な場所を歩くことに適しています。


わんちゃんは肉球に異変を感じるとたくさん舐めるようになります。病状が悪化すると歩き方にも影響していきます。肉球の違和感だけでなく、食欲低下や元気消失の症状が見られたらさらに注意が必要です。


ここでは、

  • 怪我
  • 火傷
  • 皮膚病
  • トリミング
  • その他

以上6点について詳しくご紹介していきます。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因①怪我

お散歩のときに棘やガラス破片などが刺さることがあります。肉球が傷つくことで違和感が起こります。取りにくいゴミが付着してリムーバーを使用したときに、皮膚が反応して炎症する場合もあります。


わんちゃんが怪我しないように、見通しの良い道を歩いたり、日が沈んだあとは懐中電灯などで安全確認をしたり、肉球に影響のないように配慮が必要です。


肉球の怪我によって破傷風を引き起こすことがあります。動物病院でワクチン接種が出来ますので、毎年の予防接種を受けるようにしましょう。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因②火傷

夏の暑いアスファルトをお散歩することで、肉球が火傷してしまうことがあります。想像以上に熱くなります。


火傷は特に子犬や老犬は注意が必要です。子犬はコンセントをかじって感電し、口の中を火傷します。老犬は感覚が鈍てしまっているので長時間同じところに滞在し低音火傷を引き起こす可能性があります。


熱いものを誤飲、お風呂やシャワーの温度、日光を浴びすぎてしまう、など飼い主が防げるものがほとんどなので、日頃からケアを心がけましょう。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因③皮膚病

菌の感染による皮膚病によって肉球が炎症している場合があります。


長毛や多毛の犬種は、肉球の間に毛が多く生えており、通気性が悪くなるため菌が繁殖してしまうことがあります。皮膚が赤くなったり、腫れたり、体液が漏れ出てしまったり、様々な症状が見られます。


細菌の感染を起こしてしまうと、臭いがきつくなります。また、悪化してしまうとが出ることもあります。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因④爪

爪の伸びすぎが原因になることがあります。爪の先端が長いことで皮膚に食い込んでしまい、傷つけます。爪が引っかかってはがれることで、痛みが生じ舐めてしまい炎症することもあります。


わんちゃんは猫ちゃんと異なり爪とぎをしないので、飼い主が爪のお手入れをきちんとしましょう。わんちゃんは人間のようにどんどん爪が伸びます。お散歩で多少は爪が削れますが、欠かさず行っているからといって、均等に整うわけではないので、定期的にチェックしてお手入れしましょう。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因⑤トリミング

肉球の間の毛をバリカンでトリミングするときに、肉球の皮膚が傷つくことがあります。傷を負っていなくても、今まで毛あったところがなくなるので気になって舐めてしまうわんちゃんもいます。


トリミングでは、足先バリカンや足裏バリカンなど方法がいくつかあります。どこまで刈り上げるのか変わります。トリミング後は注意深く見守って、舐めすぎていないか確認するようにしましょう。

犬の肉球が赤い時に考えられる原因⑥その他

その他にも肉球が赤いときに考えられる原因をいくつかご紹介します。


季節性によって、肉球の間の通気性が悪くなってしまい、特定の季節で炎症を繰り返してしまう場合があります。雨の日などは水たまりの上を歩きますが、水たまりの中にも雑菌がたくさん潜んでいます。お散歩で濡れてしまった場合は必ずケアしましょう。


また、頻繁にシャンプーするわんちゃんは、シャンプーの洗い残しにも注意です。シャンプーで洗った時間と同じくらいの時間で足を水ですすぐようにしましょう。

まとめ

わんちゃんの足が赤い理由には様々な原因があることが分かりました。この記事では、足が赤い時の病気の可能性について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

今回の皮膚トラブルの原因はいろいろとありますが、そのほとんどが飼い主のケアや毎日のチェックで防ぐことが出来ます。
  • 精神的理由の場合は退屈やストレスを軽減してあげる
  • 身体的理由の場合は炎症原因を突き止めて治療する
以上のことに気をつけていきましょう。

手足が赤くなってしまっているのを見つけたらしっかりと対処して早めに動物病院で獣医師さんに診てもらうようにしましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!