
愛犬が普段とは異なった呼吸をしていたら飼い主さんとしてとても心配になりますよね。呼吸のスピードや激しさからわんちゃんの病気や体調不良の早期発見につながります。今回のMOFFME記事では、犬の呼吸が早い原因や対処法を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる犬が寝ている時の呼吸が早い?犬の呼吸が早い際の原因や対処法
- 犬の呼吸回数や呼吸数の測り方を紹介
- 犬の正常な呼吸回数
- 犬の呼吸数の測り方
- 犬の呼吸が早い時の原因を紹介
- 犬の呼吸が早い時の原因①運動後
- 犬の呼吸が早い時の原因②体温調節
- 犬の呼吸が早い時の原因③ストレス
- 犬の呼吸が早い時の原因④異物誤飲
- 犬の呼吸が早い時の原因⑤痛み
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法を紹介
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:舌の色チェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:口内をチェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:熱中症は体を冷やす
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:痛みの場合は病院へ
- まとめ
犬の呼吸回数や呼吸数の測り方を紹介

- 犬の正常な呼吸回数
- 犬の呼吸数の測り方
犬の正常な呼吸回数
まずは犬の正常な呼吸回数を知っておきましょう。
犬の正常な呼吸回数は毎分10~35回程度です。
呼吸回数を確認する時は、なるべく寝ている時に確認することが重要です。
興奮状態だと一時的に呼吸が早くなる場合があるので、確認する時は安静時や寝ている時に呼吸回数を確認するようにしてください。
安静時や寝ている状態で呼吸が早い場合は、何か病気が隠れている可能性もあります。
この場合は、早めに動物病院で受診するようにしてください。
犬の呼吸数の測り方
犬の呼吸の測り方は、安静時や寝ている時に、1分間の胸の上下運動回数を測ります。
数え方は、胸が上下したら1回の呼吸としてカウントします。
測る時の時短方法
- 10秒間の回数を測定して6倍にする
- 15秒間の回数を測定して4倍にする
犬の呼吸が早い時の原因を紹介
- 犬の呼吸が早い時の原因①運動後
- 犬の呼吸が早い時の原因②体温調節
- 犬の呼吸が早い時の原因③ストレス
- 犬の呼吸が早い時の原因④異物誤飲
- 犬の呼吸が早い時の原因⑤痛み
犬の呼吸が早い時の原因①運動後
これは犬に限ったことではありませんが、運動直後は酸素を体外から早く補給するために、呼吸が早くなったり荒くなったりします。
運動後に呼吸が早くなる・荒くなるのは、生理現象によるものなので特に問題はありません。
運動後から時間が経過すると、徐々に落ち着いて通常の呼吸に戻っていきます。
逆に運動後以外で呼吸が早くなっている場合は、犬の身体に何らかの異常が発生している可能性があります。
この場合は注意深く観察し、必要に応じて動物病院での受診を検討してください。
犬の呼吸が早い時の原因②体温調節
犬は汗をかくことができないため、呼吸をすることで体温調整をおこなっています。
一応肉球に汗腺(かんせん)はありますが、ほとんど体温調整には影響していません。
人間の平熱は36.5℃~37.5℃ですが、犬の平熱は人間よりも少し高めで37.5℃~39.2℃くらいが正常の体温です。
体温が平熱よりも上昇した時は、呼吸を通じて放熱し、体温を平熱に戻すために呼吸が早くなります。
夏場など、気温が高くなりやすい時期にも、体温調整のために少し呼吸が早くなることがあります。
犬の呼吸が早い時の原因③ストレス
犬も人間と同じく「緊張・不安・興奮・恐怖」など精神的に不安定な状態になると、呼吸が早くなったり荒くなります。
これは精神的要因で自律神経が乱れることで、交感神経が優位になり、一時的に呼吸が早くなる、または荒くなっている状態です。
自律神経は身体を健康的な状態に維持する働きがあります。
「緊張・不安・興奮・恐怖」などの精神的に不安定になる原因がなくなれば、自律神経が安定し、時間経過とともに正常な呼吸に戻っていきます。
犬の呼吸が早い時の原因④異物誤飲
誤飲で異物がノドや食道に詰まってしまうと、呼吸困難により体全体を使って呼吸をする「努力性呼吸」になります。
この場合には早急に適切な治療が必要になります。
異常に気づいたらすぐに対応できるように、危険な状態である「努力性呼吸」を見逃さないよう注意してください。
対応が遅れると、どんどん悪化して大変危険な状態になるのは言うまでもありません。
異物誤飲しないように、そもそも誤飲してしまいそうな物は置かないよう徹底しましょう。
犬の呼吸が早い時の原因⑤痛み
怪我や病気などによる痛みで呼吸が早くなっている場合があります。
また、心臓病や呼吸器の疾患などでも呼吸が早くなってしまいます。
散歩や運動をした後以外で、呼吸が早くなっている、または荒くなっている場合には、怪我や病気の可能性も考えられるので注意が必要です。
異常に気づいたら早めに獣医師さんに相談する、もしくは動物病院に連れて行って受診するようにしてください。
心臓病や呼吸器の疾患は、悪化するとどんどん機能が低下していきます。
異常に早く気づいて対応できるように、普段から犬の呼吸には注意しておきましょう。
寝ている犬の呼吸が早い時の対処法を紹介

- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:舌の色チェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:口内をチェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:熱中症は体を冷やす
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:痛みの場合は病院へ
寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:舌の色チェック
健康な犬の舌の色は、薄いピンク色をしています。 もちろん犬種や個体差によって違いがあるので、普段から通常状態の舌の色は、よく観察しておきましょう。
例えば舌の色が「赤・紫・白・黒・黄」になっている場合は、治療が必要な状態になります。
このように普段とは違う舌の色になっている時は、早急に獣医師さんに連絡するか、動物病院で受診するようにしてください。
場合によっては命にかかわることもあるので、すぐに気づけるように、普段から舌の色は意識して見るようにしましょう。
寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:口内をチェック
犬の呼吸が早い時のチェック方法として、舌の色を確認することをお伝えしました。
それと同時に口の中もチェックするようにしてください。
犬は体温が急上昇した時、パンティングといわれる「ハアハア」と激しい呼吸をします。
このように体温が急上昇した時に呼吸が早くなりますが「よだれが多い、舌や口の中が赤い」などの症状が見られた場合には、熱中症の可能性があります。
もし熱中症だった場合には素早い対応が必要になりますので、寝ている犬の呼吸が早い時は、舌と口内のチェックを忘れずおこなってください。
寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:熱中症は体を冷やす
熱中症だった場合は体温を下げることで回復を期待できます。
ただし、すぐに回復した場合でも動物病院に連絡をして、獣医師さんからの指示を受けてください。
すぐに回復した場合でも、体に受けたダメージによって数日後に機能障害が発生する場合があります。
熱中症だと判断して飼い主さんが素早く対応したとしても、実際には目に見えない症状が発生していることがあります。
このような場合があるので、熱中症の症状がみられたら、例え軽度の症状だったとしても獣医師さんに相談するようにしてください。
寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:痛みの場合は病院へ
犬の呼吸が早くなっているのは、多くは体温調節の場合がほとんどです。
ですが、怪我や病気による痛みで呼吸が早くなっていることもあります。
早い呼吸が一時的なものではなく、苦しそうにしている場合には迷わず病院へ連れて行くようにしてください。
早めに受診して適切な治療を受けることで、もし怪我や病気だった場合は重症化を防ぐことに繋がります。
病院へ連れていく判断がきちんとできるように、普段から犬のことをよく観察して、いつもと違う違和感になるべく早めに気づけるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では「犬の呼吸が早い際の原因や対処法」ということで、以下の内容を解説しました。
- 犬の呼吸回数や呼吸数の測り方を紹介
- 犬の正常な呼吸回数
- 犬の呼吸数の測り方
- 犬の呼吸が早い時の原因を紹介
- 犬の呼吸が早い時の原因①運動後
- 犬の呼吸が早い時の原因②体温調節
- 犬の呼吸が早い時の原因③ストレス
- 犬の呼吸が早い時の原因④異物誤飲
- 犬の呼吸が早い時の原因⑤痛み
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法を紹介
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:舌の色チェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:口内をチェック
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:熱中症は体を冷やす
- 寝ている犬の呼吸が早い時の対処法:痛みの場合は病院へ
まずは通常な健康状態の呼吸の早さを知っておくために、普段から意識的に犬の呼吸回数を測っておきましょう。
そして、呼吸がいつもと違うと感じたら獣医師さんにきちんと相談してください。
動画も撮っておけば、受診した時により詳しく状態を伝えられるので、余裕があれば呼吸状態を動画で撮影もしておくことをおすすめします。
対応が遅れると命にかかわってしまうこともある呼吸の異常状態。