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犬を飼う方法の一つに『引退した繁殖犬』を迎える方法があります。ですが、繁殖犬を迎えることにあまり知識がなく、不安要素を抱える方も多いかと思います。今回のMOFFME記事では、引退した繁殖犬の迎え方やメリット・デメリットを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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引退した繁殖犬の迎え方を紹介!繁殖犬の里親になる方法や注意点

病気のためや、出産適齢期のため繁殖犬を引退して、新しい犬生を歩んでいく犬のことを繁殖引退犬といいます。


最近では、繁殖引退犬を家族に迎え入れることも多くなってきており、これから繁殖引退犬を迎えていきたいと考えている方も増えてくるのではないかと思います。


しかし、「里親になりたいけれど、繁殖犬の迎え方や体調面などわからないことが多い」そんな方も多いのではないでしょうか。


繁殖犬は子犬よりも迎え入れることが難しいところもあり、大変なことも少なくはありません。


今回、MOFFMEでは繁殖犬の迎え方、里親になる方法などを詳しく紹介していきたいと思います!

  • 繁殖犬について
  • 繁殖犬のメリット・デメリット
  • 繁殖犬の迎え方

繁殖犬について基礎知識を紹介


繁殖犬は子犬を産むために活躍している犬のことをいいます。


一般的なペットとしては飼われてきておらず、散歩などしたことがない犬やしつけができておらず、しつけが必要な犬もいます。


なかには、パピーシル(子犬工場)のように、子犬を産む道具として犬を扱うような悪質なブリーダーも存在します。


その中で暮らしてきた繁殖犬は、多くの問題を抱えてる犬も多いです。


ゲージから出してもらえなかったり、ごはんを与えてもらえず、栄養不足だったりと劣悪な環境で飼育されている犬もいるのです。


しかし、繁殖犬という言葉を知っていても、繁殖犬について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。


ここでは繁殖犬の基礎知識を紹介していきます!

  • 年齢
  • 健康状態

繁殖犬の年齢

繁殖犬としては大体2歳~6歳まで活躍します。


小型犬では6歳、大型犬は5歳くらいが出産適齢期と言われているため、繁殖引退犬として引き取られる場合は6歳以降の犬が多いです。 


小型犬は6歳で人間の年齢にすると40歳程度、大型犬の5歳は人間の年齢では30歳程度と言われています。


ほかにも、病気やさまざまな理由で繁殖犬を引退する犬もおり、個体差や種類によっても差がでてきます。

繁殖犬の健康状態

ブリーダーによって異なりますが、口の中の健康状態が悪い犬や、去勢・避妊手術をしていないため、乳がんや前立腺などの病気を抱えている子もいます。


中には、母体の状態が悪かったり、持病があったりする場合もありますが、基本的には元気で病歴がないのが普通です。 


身体的な病気だけでなく、心に傷をおった精神的な病気になっている犬も少なくはありません。


ペットとして飼われている犬よりは、病気になりやすいことを覚えておく必要があります。 

繁殖犬のメリット・デメリットを紹介


最近、繁殖犬の里親になる人が増えています。それには理由がありました。


令和3年に法律改正が行われ、繁殖犬についても細かく定められ、ケージの大きさや飼育頭数、繁殖犬の年齢などが決められたのです。


これにより、ブリーダーが繁殖犬を飼い続けるのが難しくなってしまったのです。

この先、約13万頭の犬や猫が居場所をなくしてしまうと言われています。


そのため、ブリーダーが繁殖犬の里親を探すようになりました。


ほかにも、悪質なブリーダーに飼育されている繁殖犬の里親になりたいと考える方も増えてきています。


では、繁殖犬を迎える際のメリット・デメリットはなにがあるのでしょうか。

繁殖犬のメリット

繁殖犬を迎え入れる際は、基本的に6歳以降の犬が多いです


そのため、高齢な方でも犬を迎え入れることができます。

飼い主が高齢になってしまい、飼うことができなくなるという状況になりにくいのです。 


繁殖犬は、多くの犬と共に暮らしてきている犬が多いため、落ち着きがあり、環境に慣れやすいです。


もともと犬を飼っている場合でも、心配なく迎え入れることができます。


子犬とは違い、性格や体質などが事前に知ることができるので、犬にあった対応がすぐにできるところも、繁殖犬も迎え入れる際のメリットになります。

繁殖犬のデメリット

繁殖犬は去勢・避妊手術をしていない犬がほとんどです。


そのため、去勢や避妊をしている犬に比べると、病気にかかりやすいです。


また歯石などの口腔内の状況が悪いなど、病院にかかる必要があり、費用がかかってしまいます。


ペットとして飼われていた犬とは違い、しつけができていない犬もいるでしょう。 新しい環境になじめず、体調を壊したり、トイレができなくなってしまうこともあります。


感情をあまり出さずに、辛抱強い犬が多いため、犬の変化に気づきずらくなってしまうことも。


見た目はきれいでも、心に傷があり精神的に不安定な犬も多くいますし、小さな子供が苦手であったり、男の人が怖いといった場合もあります。 

引退した繁殖犬の迎え方をステップごとに紹介


ここからは引退した繁殖犬の迎え方をステップごとに紹介していきたいと思います。 


繁殖犬を迎え入れるときは、もともと犬を飼っている場合やそうでない場合で準備する必要なものがあります。 


トイレやケージ、ベッドや食器類などはなるべく、別々のものを用意してあげましょう。


しつけが必要な場合は、まず信頼関係を築くことが大切になってきます。


子犬とは違い、犬の個性ができているため、その犬にあった対応が必要になります。


ブリーダーによっては、譲渡する際にいろいろな条件がある場合もありますが、その犬にとっての第二の犬生を幸せに送ってもらいたい、愛をもって飼育してほしいという気持ちの表われですので、理解した上で迎え入れるようにしましょう。 

  • 迎え方①ファーストコンタクト
  • 迎え方②マッチング
  • 迎え方③トライアル生活

引退した繁殖犬の迎え方①ファーストコンタクト

繁殖犬を迎え入れるためには、まずはファーストコンタクトです。


ブリーダーに直接お願いしたり、インターネットなどで検索し、里親募集の犬を探しましょう。一般的にはブリーダーの繁殖引退犬を探すことになります。


気になる繁殖犬がいた場合は、ブリーダーに連絡し、犬との相性を確かめることが必要です。


写真を見ただけでは、わからないこともあるので迎え入れる際に問題がないかを知る必要があります。


ブリーダーを訪問するときは、衛生的な環境であるか、飼育環境や衛生管理が徹底されているか確認することも大切です。 


ブリーダーの考え方によって、環境も繁殖犬の状態も変わってきます。

引退した繁殖犬の迎え方②マッチング

ファーストコンタクトが終わったら、次はマッチングです。


ブリーダーに連絡し、直接会いに行きましょう。 


繁殖犬のほとんどが成犬です。犬にも個性があり、性格が異なります。たくさんコミュニケーションをとり、相性がよいか確認する必要があります。


子犬よりも相性のマッチングが重要になってきます。


見た目だけではなくその犬について知ることが大切です。苦手なものなどがある場合は、ブリーダーに聞いておくようにしましょう。


小さい子供や男の人がいると怖がる場合もあるため、今ある環境に照らし合わせて考えてみるといいかもしれません。


ブリーダーから家庭環境について聞かれることもあるかもしれません。

繁殖犬がストレスなく暮らしていくためには、必要な確認事項なのです。

引退した繁殖犬の迎え方③迎える前にトライアル生活

ファーストコンタクト、マッチングができたら、次はトライアル生活が始まります。


トライアル生活とは、迎え入れる前に一定期間、犬と生活することです。 


飼ってみなければわからない問題点もあるため、その家庭で犬が上手く生活できるのかを確認するテストのようなものです。


犬が生活するには危険ではないか、留守番をする時間はどのくらいあるのかなど、犬にとってストレスになる原因がないかを確認しなくてはなりません。


犬の状態が悪ければ、譲渡が中止されることもあります。しかし、家庭側の理由により譲渡を取り止めることはないようにしましょう。


トライアルは迎え入れると決めたということをふまえ、犬が安心して生活できるかを確認するための過程だということを、しっかりと理解して取り組む必要があります。

引退した繁殖犬の迎える際の費用

引退した繁殖犬を迎える際にかかる費用は、3万円~15万円ほどです。


なかには、無償で譲渡をするところもありますが、過去に虐待を目的に犬を譲り受けるといった事件があったため、有償譲渡が一般的になっています。


費用の内訳は、ワクチン代、健康診断料、去勢・避妊手術代、歯石とりなどの実費となります。 


ワクチン代や、去勢・避妊手術などは性別によって値段が違うこともありますし、これ以上費用がかかってしまうこともあるでしょう。


新しいゲージを用意したり、トイレを用意したりなどの費用もかかることも忘れないようにしましょう。 

まとめ

ここまで、繁殖犬の迎え方やメリット・デメリットについて解説してきました。

  • 繁殖犬は飼うためには、いろいろな準備が必要
  • 繁殖引退犬が増加している
  • 繁殖犬を迎えるには、過程がある
繁殖引退犬はこれからもっと増えていきます。

里親になるためには、その犬の生涯に責任を持たなければなりません

どんな状況になっても、飼わなければよかった、想像と違ったなど、そんなことは思わないでください。

繁殖犬を飼うためにメリット・デメリットを考えて迎え入れるようにしましょう。

最後まで、幸せな犬生を送ることができる繁殖犬が増えてほしいと思います。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!