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「せっかく旅行するなら愛犬とドライブしたい!」「愛犬を家に残すのは不安」そんな思いを抱える飼い主さんも少なくないかと思います。今回のMOFFME記事では、レンタカーに犬を乗せることは大丈夫なのかや犬を乗せる際の注意点を解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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レンタカーに犬を同乗させるのは大丈夫?犬とのドライブマナーなど

「家族でおでかけするなら、愛犬も一緒に連れて行きたい」って思いませんか?


自分の車で行ける場所ならいいですが、遠距離になると何かと大変ですよね。


ならば、レンタカーを利用してみようかなと思ったときに、


「レンタカーってペットを乗せてもいいのかな?」と疑問がでてきます。


驚いたことに、意外とペットと一緒に同乗できるレンタカー会社は多いのです。


ただし、いくつかのマナーや規定があって、守らないと同乗を断られることもありますので、注意が必要です。


今回のMOFFME記事では、

  • 犬と同乗できるレンタカー会社
  • 犬と同乗するときの規定
  • 犬と同乗するときの注意点
について詳しく解説していきます。

これから旅行計画のある飼い主さんや、

今後レンタカーを利用しようかとお考えの飼い主さんは、最後までご覧ください。

犬との同乗OKなレンタカー会社は多い


最近は犬・猫を飼う人が増えていますよね。


そのため、いろいろな分野でペット需要も増えつつあります。


レンタカー会社も、お客様のニーズに合わせてペットと同乗できるようになってきました。


対象のペットは「犬・猫」だけです。(一部のレンタカー会社を除く)


また、犬の大きさも規定があって、大型犬は普通のレンタカーは厳しいです。


大型犬は、キャンピングカーレンタルだと一緒に移動できそうですよ。


いくつかの規定がありますが、犬と一緒に移動できるのは飼い主さんにとって嬉しいことですね。


この項では、

  • レンタカーに犬を乗せる際の規定
  • 犬を乗せる際は別途料金かかることが大半
  • 盲導犬や介助犬などの同乗は規定なし
について詳しく解説していきます。

レンタカーに犬を乗せる際の規定

おもなレンタカー会社を見てみると、だいたい同じような規定になっています。

  • ペットはケージに入れる(ケージは利用者で用意する)
  • ケージの大きさは70×90×75㎝
  • 対象ペットは、犬と猫
  • 体重が10㎏以下
  • 車内でペット解放は禁止
  • 車内でペットの給水餌は禁止
  • 車種を限定している
  • ペット同乗同意書の提出
  • 事前予約が必須
  • ペットによる汚損、破損、残臭が発生した場合は、利用者が補償費用を負担する
対象ペットは、小鳥やウサギなどの小動物が可能なレンタカー会社もありますよ。

同意書にワクチン接種をしているかの項目が書かれている会社もあるので、確認しましょう。

犬を乗せる際は別途料金がかかることが大半

犬を乗せる行為は、標準装備ではないのでオプションになります。


チャイルドシートなど同じ扱いになるのです。


なので、だいたいのレンタカー会社ではレンタル料の他にオプション料金が別途発生します。


だいたい550円(税込)から1100円(税込)のレンタカー会社がありますよ。


また、レンタカー会社によっては、ケージを乗せる際にケージの下に敷物を敷く規定があります。


敷物代金も別途かかりますので予約時に確認しましょう。

盲導犬や介助犬などの同乗は規定なし

補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)の同乗には、規定がありません。


身体障害者補助犬法」という法律により、補助犬の同乗は認められています。


もちろん、同乗するには、いくつかの条件があります。

  • 補助犬はきちんと表示をする
  • 使用者は認定証を提示する
盲導犬は白または黄色のハーネス(胴輪)に認定番号や補助犬の種類が表示があり、

介助犬や聴導犬は、胴着に認定番号や補助犬の種類が表示されています。

補助犬の使用者は、認定証や「身体障害者補助犬健康管理記録」と呼ばれる補助犬の公衆衛生上の安全性を証明する手帳を持っています。

レンタカーを借りる際には、認定証などの提示が必要になります。

また、予約時に「補助犬の同乗」の連絡をしましょう。

犬との同乗OKなレンタカー会社を紹介


犬と同乗できるレンタカー会社は、どのような会社があるのでしょうか?


以前は、ペットと同乗できるレンタカー会社が少なかったので、なかなかペットと一緒に旅行には行けませんでした。


最近は、犬や猫を飼う人が増えてきて、多くのレンタカー会社でペットと同乗できることができるようになりました。


この項では

  • トヨタレンタカー
  • 日産レンタカー
  • ニッポンレンタカー
  • タイムズレンタカー
  • オリックスレンタカー
  • ニコニコレンタカー
上記6社のレンタカー会社を紹介します。

犬との同乗OKなレンタカー会社①トヨタレンタカー

トヨタレンタカーは、全国に1200ヶ所に店舗がある保有台数No.1のレンタカー会社です。


ペット同乗の規定は以下の通りです。

対象ペット犬・猫
サイズ 70×90×75㎝のケージに入る
体重10㎏以下(ケージは持参) 
対応車種  ワゴンやミニバンなど(W・V・SUVクラスのみ)
同乗場所ラゲッジスペース(荷室)に置く
ケージの下にはトヨタレンタルリース指定のレジャーシート(1枚550円)を敷く
事前予約必須
同意書あり

補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)については上記ルール対象外になります。

犬との同乗OKなレンタカー会社②日産レンタカー

日産レンタカーは、車種が軽自動車から福祉車両まで豊富に揃い、幅広い年齢層から支持されています。


ペット同乗の規定は以下の通りです。  

対象ペット犬・猫
サイズ 70×90×75㎝のケージに入る
 体重10㎏以下(ケージは持参) 
対応車種ミニバンやワゴンなど(P5・PT5・RV・RH・W・WH・V・Cクラスのみ) 
同乗場所ラゲッジスペース(荷室)または後部の床に置く
ケージの下に専用レジャーシート(店内販売)を敷く 
事前予約
必須
同意書あり

ペット同乗料金として550円の別途請求があります。


補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)については上記ルール対象外です。

犬との同乗OKなレンタカー会社③ニッポンレンタカー

ニッポンレンタカーは、ANAマイルやdポイントなどいろいろなポイントが貯まるレンタカー会社です。


ペット同乗の規定は以下の通りです。

対象ペット犬・猫(犬・猫以外の小動物は電話で問い合わせ)
サイズ70×90×75㎝のケージに入る
体重10㎏以下(ケージは持参) 
対応車種S-Wクラス・ミニバン・ワゴン・同型の商業車など
同乗場所ラゲッジスペース(荷室)または後部の床に置く
利用営業所で渡されるシートの上にケージを置く 
事前予約
必須
同意書あり

ペット同乗料金として550円別途請求があります。


補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)については上記ルール対象外です。


ペットケージのサイズは目安で商業車などの車種によっては、この限りではないので、


犬・猫以外の小動物の場合も利用営業所へ問い合わせましょう。

犬との同乗OKなレンタカー会社④タイムズレンタカー

タイムズレンタカーは、24時間電話サポートロードサービスなど、お客様に安全・安心を提供するレンタカー会社です。


ペット同乗の規定は以下の通りです。

対象ペット犬・猫・小鳥・ウサギ・ハムスターなどの小動物
サイズ70×90×75㎝のケージに入る
体重10㎏以下(ケージは持参)
対応車種K-0・C-1・S-4・W-2・W-4クラス(ステーションワゴンなど)
同乗場所
ラゲッジスペース(荷室)に置く
事前予約必須
同意書あり

ペット同乗料金として550円別途請求があります。


補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)については上記ルール対象外です。

犬との同乗OKなレンタカー会社⑤オリックスレンタカー

オリックスレンタカーは、全国に1050店舗を展開する輸入車が充実した、レンタカー会社です。


ペット同乗の規定は以下の通りです。  

対象ペット犬・猫
サイズ70×90×75㎝のケージに入る
体重10㎏以下(ケージは持参)
対応車種S-Wクラス・ミニバン・ワゴン及び同型の商業車など
同乗場所ラゲッジスペース(荷室)や後部の床に置く
ケージの下に専用レジャーシートを敷く
事前予約必須
同意書あり

ペット同乗料金として550円別途請求があります。


 補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)については上記ルール対象外です。

犬との同乗OKなレンタカー会社⑥ニコニコレンタカー

ニコニコレンタカーは、全国1500店舗を超える会社で料金が安いのが特徴です。


ペット同乗の規定は以下の通りです。

対象ペット犬・猫
サイズ記載なし(利用店舗に確認)
対応車種記載なし(利用店舗に確認)
同乗場所記載なし(利用店舗に確認)
事前予約
必須
同意書記載なし(利用店舗に確認)
犬の同乗は可能ですが、大きさなどの記載がありませんでした。

ケージに入れることだけは記載されていたので、利用前に問い合わせをしましょう。

一部の店舗ではペット同乗ができないので先に利用する店舗へ連絡しましょう。

レンタカーに犬を乗せる際の注意点を紹介


レンタカーに犬を乗せる際の注意点は、どのようなものがあるのでしょうか?


いきなり車に乗せたら、警戒や緊張で吐いたりしてしまうので、車のニオイや車独特のスペースに慣らしておきましょう。


また、車酔い防止のために、ドライブ中はできるだけ空腹にしないようにします。


食事は出発の1時間以上前に済ませたほうがいいですよ。


万が一、犬が迷子になった時に備えて、飼い主さんの名前や連絡先を書いた迷子札を首輪につけておくのも忘れずに。


他には、どんな注意点があるのでしょうか?


この項では、

  • シャンプーとブラッシングをする
  • 水分補給は休憩時
  • 掃除道具は持参
  • 無断で犬を乗せない

について詳しく解説します。

レンタカーに犬を乗せる際の注意点①事前にシャンプーとブラッシング

飼い主さんは気づきにくいのですが、意外とペットのニオイって他人には気づかれます。


ニオイ対策に、愛犬をきれいにシャンプーしておきましょう。


ペットにシャンプーすると、意外にペットの負担になるので、お出かけの2~3日前にシャンプーをしておくといいですね。


抜け毛対策には、ブラッシング効果的です。


長毛種や換毛期の犬は、念入りにブラッシングをしましょう。


ペットが嫌がらないように、普段からスキンシップをとっておくと役立ちますよ。

レンタカーに犬を乗せる際の注意点②水分補給は休憩時

ほとんどのレンタカー会社では、レンタカーの車内での給水餌は禁止されています。


とはいえ、水分補給は欠かせません。


休憩をこまめにとって、犬にも水分補給と休憩させるようします。


万が一、車内で水をこぼしたりして汚してしまうと、補償費用を支払うことになりますので

必ず、車外で水分補給をしましょう。


レンタカーに犬を乗せる際の注意点③掃除道具は持参

どんなにきれいに使ったつもりでも、汚れているものですよね。


レンタカーは借り物なので、使った後はきれいに掃除してから返しましょう。


気づいたときに、すぐ掃除できるように掃除道具持参したほうがいいです。


以下のものがあると便利ですよ。

  • 粘着クリーナー
  • 軍手(シートを撫でて抜け毛を取る)
  • 綿棒(エアコンの吹き出し口などの狭い場所に)
  • 消臭剤
きれいにして返せば、気持ちいいですよね。

レンタカーに犬を乗せる際の注意点④無断で犬は乗せない

無断で犬を乗せることは、契約違反になりますので絶対やめましょう。


どんなに隠しても、車の状態で分かるはずです。


車に汚れや傷があった場合は、ノン・オペレーション・チャージ(NOC)20,000円から30,000円支払うことになります。


ノン・オペレーション・チャージ(NOC)とは、「著しい臭気・汚損・破損などにより車両の修理が必要になった時に、この車両が稼ぐはずだった利益を補償するもの」です。


一度、違反してしまうと、今後レンタカーを借りれないことも考えられます。

まとめ

レンタカーに犬が同乗できるのかなど、以下の内容について解説してきました。

  • レンタカーに犬は同乗できる
  • 同乗するときには、いくつかの規定がある
  • レンタカー会社の紹介
  • 犬を同乗するときの注意点
気軽に愛犬と旅行できる、良い時代になりましたね。

ペットユーザーにとっては嬉しいことです。

気持ちよく旅行するためにも、ルールをしっかり守ってドライブしましょう。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!