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愛猫がベッドに上がってきたり、布団に潜り込んできたりと一緒に寝たがる時があると思います。はたまた次の日には全く寄ってこない、、そんな日もあるのではないでしょうか。この記事では、猫が一緒に寝る時と寝ない時の原因を比較解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛猫が飼い主と一緒に寝る理由は?一緒に寝る時と寝ない時を比較

普段飼い主が寝る時、猫はどこで寝ていますか?


猫用ベッドだったりキャットタワーだったり、そもそも寝ないで大運動会を開催していたりなど、その時によっていろいろですよね。


しかし、中には飼い主と一緒に寝ているという子もいるでしょう。


その時の状況や気分によって場所は様々ですが、一緒に寝る時とそうでない時では一体どんな理由があるのでしょうか。


今回のMOFFME記事では、猫の寝る場所やその意味について以下の内容でお送りします。

  • 飼い主と一緒に寝る理由
  • 一緒に寝ることを拒む理由は?
  • 一緒に寝る際のポジションを猫の心理状態と共に紹介
  • 一緒に寝る際の注意点を紹介
猫はたまたまその場所に寝ているだけというわけではなく、何らかの理由があると言われています。

逆に一緒に寝ないことにも理由があるとされているので、心理状態と共に詳しく見ていきましょう。

この記事を見れば猫が飼い主に対してどう思っているのか、少しだけでも分かるようになるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。

愛猫が飼い主と一緒に寝る理由

飼い主が寝ようとすると布団に入ってきたり、気が付いたら隣や足元などで寝ていたりすることがありますよね。


季節限定で一緒に寝ることもあれば、その時々で寝たり寝なかったりすることもあるでしょう。


なぜ猫はこのように飼い主と一緒に寝るのでしょうか?

  • リラックスするから
  • 暖かいから
  • 飼い主を母と認識しているから
  • 布団やベッドの素材が好きだから
いろいろな理由がありますが、主な理由として挙げられているのは以上のようなものが多いですね。

一体どういうことなのか、これからひとつずつ見ていきましょう。

愛猫が飼い主と一緒に寝る理由:リラックスするから

一緒に寝る理由としてよく言われているのが、飼い主のそばは安心・安全だと強く信頼してくれているからというものです。


トイレや寝るといった行為は、毎日の活動の中でも無防備なりやすく敵からも狙われやすい状況です。


また、猫は元々警戒心が強いと言われている動物でもあります。


そのため、猫が一緒に寝てくれるようになったということは、飼い主のことを安心して頼れる存在だと認めてくれた証と言えるでしょう。


一番安心して眠れる場所、何かあったら守ってくれる存在だと認識してくれていると思うと、一緒に寝られるのがさらに嬉しくなるのではないでしょうか。

愛猫が飼い主と一緒に寝る理由:暖かいから

猫は涼しい場所や暖かい場所を探し出すのが得意だと言われています。


中でも寒さに対して特に弱い動物なので、飼い主のそばや布団の中は暖かいとすぐに理解して一緒に寝るようになります。


夏などの気温が高い時は寝ないけれど、寒くなってくると途端に一緒に寝るようになる場合は、暖かさを求めて近寄ってきている可能性が考えられます。


より寒い日は布団の上ではなく中に入って、さらに飼い主に密着して添い寝することもあります。

愛猫が飼い主と一緒に寝る理由:飼い主を母と認識しているから

信頼を寄せる飼い主のことを母猫だと思い、安心感を抱いたり甘えたりしている場合もあります。


寝る時に布団などをふみふみしたり、喉をゴロゴロと鳴らしながら寝ているのであれば飼い主に甘えている何よりの証拠です。


安心を覚えて子猫気分になってしまうほど飼い主を信頼し、大好きだと思ってくれているのでしょう。


このように甘えながら寝るのは、母猫と一緒に暮らす期間が短かった子に多いと言われています。


十分な愛情を注がれる前に母猫と引き離されたため、飼い主のことを母猫と思って甘えているのだそうですよ。

愛猫が飼い主と一緒に寝る理由:布団やベッドの素材が好きだから

普段使っている布団やベッドがふわふわしていたり柔らかくて肌触りの良い素材を使っているのでしたら、その素材に惹かれているのかもしれません。


単に使われている素材が猫の好みで、飼い主と一緒に寝ることで暖を取れるから近くで寝ているという可能性もゼロではないです。


他にも、布団やベッドを自分の縄張りだと決め、寝る時はその縄張り内で寝ているだけということもあります。


もし布団やベッドにすりすりしているのでしたら、お気に入りの場所や自分の縄張りとして認識しているのかもしれませんね。

逆に愛猫が一緒に寝ることを拒む理由は?

毎日のように添い寝してくれる子もいれば、逆に全くと言っていいほど一緒に寝てくれない子もいます。


上の解説を読むと信頼してくれていないのか、と少々落ち込んでしまいますよね。


しかし、一緒に寝ないことにも猫なりの理由があります。


ここからは、寝てくれない理由についていくつか紹介していきます。

  • 自立性が高い
  • 体調が悪い
  • 飼い主の寝相が悪い
この他にも、飼い主の体臭、もしくは柔軟剤などのニオイが気になる、他にお気に入りの場所がある、そもそも眠くないなどの理由も考えられます。

猫によって理由はいろいろですが、今回はその中から上の3つを詳しく解説します。

愛猫が一緒に寝ない理由:自立性が高い

自立心の高い性格をした猫は、甘えながら寝るといったことをあまりしません。


寝る時は猫用ベッドで寝たり、ケージで寝る癖をつけている場合もわざわざ飼い主と一緒に寝ることはないと言って良いでしょう。


そもそも猫は群れて行動する動物ではないとされています。単独行動が多いので、猫にとっては普通のことなのでしょう。


少し寂しい気持ちになってしまいますが、しっかりした性格の子なんだなと思ってあげてくださいね。

愛猫が一緒に寝ない理由:体調が悪い

猫は自分の体調が悪くなると、それを悟られないようにしたりどこかに身を潜めて隠れるような行動を取るようになると言われています。


そのため、いつもは一緒に寝ているのに急に別の場所で寝るようになった時は、普段よりも注意して様子を見るようにしてみてください。


寝ている場所以外にも、くしゃみが出ている、どこか痛そうにしているなど気になる症状や明らかな異常が見られる場合は動物病院に連れて行きましょう。


また、猫の体調ではなく飼い主の体調が優れない時も、一時的に一緒に寝なくなったりします。


この場合は、少し離れた場所から飼い主の様子を観察したり、見守っていたりなど猫の優しい姿を見られることもありますよ。

愛猫が一緒に寝ない理由:飼い主の寝相が悪い

過去に飼い主と一緒に寝ていて押しつぶされそうになったり、蹴られたりしたことがある猫は、その時の記憶が残っているせいで寝ないのかもしれません。


一緒に寝ようと思って近くに行ったのに、そんな経験をしては恐怖心しか残らなくなりますよね。


例え恐怖心はなかったとしても、いつ何をされるか分からないため、落ち着いて寝られないと感じている可能性もあります。


自分の寝相の悪さに自覚があるのでしたら、愛猫が一緒に寝てくれない理由の一つとして覚えておくと良いでしょう。

猫が一緒に寝る際のポジションを猫の心理状態と共に紹介

猫は一緒に寝るかどうかだけではなく、どこの位置で寝るかによって心理状態をある程度把握できるとされています。

  • 顔付近
  • お腹付近
  • 足元
普段、愛猫は上の3つのうちどの場所で寝ていますか?

下記で詳しく解説していくので、当てはまる場所を見てみてくださいね。

猫は表情で分かることもありますが、尻尾や耳、行動で感情や思っていることを読み取ることができます。

それは寝る時も同じで、位置によって猫が考えていること、猫から見た飼い主との関係性が分かります。

愛猫が飼い主のことをどう思っているのか、この機会に調べてみましょう。

猫が一緒に寝る際の場所:顔付近

顔の真横や首周り、頭の上といった場所で寝る猫は、飼い主のことを強く信頼していると言えます。


飼い主を母猫のように思い、できるだけくっついていたいという思いの表れですね。


また、寝る時に鼻をくっつけてくることがある場合は、愛情表現や甘えたい気持ちがあります。


飼い主の匂いを嗅ぐことで安心感を得られるとも言われていますね。


性格的には甘えん坊な子に多い位置とされています。


中には顔の横でお尻を向けて寝る子もいますが、誰かに向けてお尻を向けるというのは猫が相手を非常に信頼している証です。


敵や警戒している相手に背を向けてしまうと、とっさの時にすぐ攻撃できませんよね。


それなのにお尻を向けてくるというのは、飼い主を信頼し安心・安全だと思ってくれている証拠です。

猫が一緒に寝る際の場所:お腹付近

布団の中に入ってお腹付近で寝る理由は、布団と飼い主の暖かさが心地よく、気持ちよく寝られるためです。


性格的にはおおらかでそこまで警戒心のない子が多いと言われています。


かなりの甘えん坊というわけではないけれど、少し甘えたい気持ちがあったり寒いからより暖かい所で寝たいと考えていたりする時に場所の多いようです。


また、布団の中ではなく外で、しかも飼い主のお腹の上で寝る場合も、居心地の良い場所と思ってくれていることが多いですね。


安定感もあってじんわりとした温かさを感じられるため、安心して眠れるのでしょう。


ただ、猫の体調があまり良くない時もお腹の上で寝ることがあるとされています。


言い知れる不安や怖さを、飼い主のそばにいることで落ち着かせようとしているようです。

猫が一緒に寝る際の場所:足元

猫の信頼度は顔が一番高く、顔から遠くなるほど薄くなっていくと言われています。


しかし、だからといって足元で寝る子は信頼してくれていないというわけではありません。


少しばかり神経質だったり飼い主に懐いてはいるものの、そこまでベタベタ甘えたいわけでもない、自分なりの距離感を持っている子に多く見られる位置ですね。


ただ、中には甘えたいけれど甘えるのが苦手だったり、遠慮してしまいがちな子も足元で寝ることがあるようです。


いつの間にか足元で寝ていたといった時は、構い過ぎない程度に撫でたり声をかけたりしてコミュニケーションを取ってあげましょう。


他にも、狭くて暖かい股の間に入って寝る子もいます。


飼い主としては非常に辛くなるポジションではありますが、猫にとっては包まれているような気分になって心地よく眠れるのだそうですよ。

愛猫と一緒に寝る際の注意点を紹介

近い将来、猫と一緒に寝たいと思っている方は、実際に一緒に寝る前に3つの注意点を確認しておきましょう。

  • 猫との距離は適切に保つ
  • どっちかの体調不良時は別々で
  • 定期的にシーツを洗う
すでに愛猫と共に寝ているという方も、確認の意味を込めて見てみてください。

どれも非常に重要なことですし、健康に関わるものもあります。

「今まで問題なかったから大丈夫だろう」と思わずに、これからもお互いが安心して眠れるようにひとつずつ確認していってくださいね。

愛猫と一緒に寝る際の注意点:猫との距離は適切に保つ

猫が寝る場所によっては、飼い主が寝返りを打った時に押しつぶしてしまったり、足で蹴る、ベッドから落としてしまう可能性があります。


中でも子猫は自分の力だけでは抜け出せないこともあるため、密着し過ぎないことがとても大切です。


子猫の時から一緒に寝る場合は、最低でも生後4ヶ月~5ヶ月ほど経ってからの方がいくらか安心できるでしょう。


成猫であれば何とか抜け出せるかと思いますが、それでも安全のために少し距離を開けるようにしてみてください。


特に寝相が悪い方は、寝ている間にどんな風に寝返りを打っているか分からないので、注意が必要です。


また、寝る際は猫の爪を切り、スマホなどの充電コードの場所にも気を付けましょう。


鋭い爪が寝具に刺さると爪が割れたり、寝具に傷を付けます。


飼い主が引っかかれてしまうこともあるので、定期的に切ることをおすすめします。


充電コードは猫がかじらないように、そして猫に巻き付かないようにするために安全な場所に移動させておいてくださいね。

愛猫と一緒に寝る際の注意点:どっちかの体調不良時は別々で

病気の中には動物と人間の両方がかかるものもあります。


「人獣共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれるもので、Q熱や狂犬病、日本脳炎、鳥インフルエンザなどが当てはまります。


猫から人に感染することのある病気で有名なのは、猫ひっかき病ですね。


これらの感染症は、他の感染症と同じように免疫力が落ちている時にかかりやすくなると言われています。


そのため、どちらかの体調が優れない時は、一緒に寝たりせずしばらくの間は別々の場所で寝るようにしてください。


飼い主だけではなく、愛猫を守るためにも必要なことです。


このままずっと一緒に寝られなくなるわけではないので、少しだけ我慢しましょう。

愛猫と一緒に寝る際の注意点:定期的にシーツを洗う

猫と一緒に寝ていると、シーツや毛布、枕などに猫の毛が付いてしまいます。


また、ノミやダニといったものが猫から寝具に移ってしまうこともあります。


そのため、普段使っているシーツや布団・枕カバーは定期的に洗濯するようにし、布団もきちんと干してノミ・ダニ対策を行っていきましょう。


放置しているとノミなどに刺されて鼻炎や皮膚炎、アレルギーなどを引き起こす恐れがあります。


衛生的に考えても良い状態とは言えず、猫にとっても飼い主にとっても何一つメリットになることはないので、洗濯や交換はこまめにしてくださいね。


猫のブラッシングをするのもおすすめですので、日頃から定期的にやってあげるようにしましょう。

まとめ:猫と一緒に寝るのが好きでも注意点には気をつけよう!

一緒に寝るか寝ないか、寝る位置でもこんなにいろいろな理由があるのは驚きでしたね。


飼い主としては同じ布団で寝てくれるだけでも嬉しいですが、やはりお腹や顔の近くで寝てくれるとより嬉しさを感じるのではないでしょうか。


それでは最後に、今回紹介した内容を忘れないように簡単にまとめていきます。

  • 一緒に寝るのは甘えたい気持ちや暖かさを求めていることが多い
  • 一緒に寝ないのは自立しているか飼い主の寝相が原因になっていることも
  • 顔の周辺で寝るのは信頼度が最も高く甘えん坊な子が多い
  • 足元は信頼度が低いからといって嫌われているわけではない
  • 一緒に寝る時は密着し過ぎない距離感を保つ
  • 体調不良の時は別々の場所で寝る
  • 寝具はこまめな洗濯や天日干しを心がける

猫と近くで寝られるのはとても嬉しいことですが、やり過ぎは禁物です。


いつでも快適に、そしてお互いの健康を維持するためにも、注意点はしっかり守りながら至福のひと時を過ごしていくようにしましょう。


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!