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内容をまとめると

  1. 鼻詰まりの原因に鼻炎・副鼻腔炎・歯周病・老化が挙げられる
  2. マッサージや蒸しタオルを使ってケアすることがおすすめ
  3. 短頭種や長頭種は身体の構造的に鼻詰まりを起こしやすい
  4. くしゃみや鼻水、鼻をフガフガ鳴らすなどの症状の改善が期待できない場合、動物病院に連れて行くことがおすすめ
  5. ペットの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心

時々犬が鼻づまりを起こしてフガフガ言っていることがあります。その対処法に蒸しタオルを使ったりマッサージを使ったりツボを押したりして犬の鼻づまりを直すそうです。そしてそれで犬の赤ちゃんや猫の鼻づまり解消にもつながるといわれています。今回はフガフガの対処法を説明。

記事監修者「望月 紗貴」

監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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犬がフガフガ唸って鼻づまりを起こしている!その対処法とは?

犬が鼻をフガフガと鳴らす姿を見たことはありますか?

実はフガフガ唸るのは、鼻づまりを起こしているかもしれないんです。

鼻づまりは原因となる鼻の病気があり、治療が必要な病気にかかっている可能性があります。

また、チワワを代表として犬がフガフガ唸って鼻詰まりを解消せざるを得ないことがあります。

そこで今回のMOFFME記事では、
  • 犬がフガフガ鼻を鳴らす理由
  • 犬の鼻づまりへの対処法
  • 鼻づまりになりやすい犬種
  • 犬の鼻づまりの予防法
犬の鼻詰まりの解消・対処法について論じていきたいと思います。

愛犬がよく鼻詰まりになる、フガフガと鼻を鳴らす場合は、ぜひチェックしてみてください。

またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。
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犬がフガフガ鼻を鳴らす理由とは?


記事モデル:はな

犬が鼻をフガフガ鳴らすことには、いくつか理由があります。

苦しそうにフガフガしていたら心配になりますよね。

鼻が詰まってフガフガ鳴らしている場合は、病気が原因かもしれないので注意が必要です。

そのため、鼻づまりを引き起こす病気や対処法を知っておけば、すぐに対処できて安心です。

ここでは、病気の原因や症状、治療法、対処法などを詳しくご紹介していきます。

犬がフガフガ鼻を鳴らす理由は、次のようなものがあります。
  • 鼻炎
  • 副鼻腔炎
  • 歯周病
  • 老化
それぞれの原因への対処法もご紹介しているので、愛犬の鼻づまりが気になる方はチェックしてみてくださいね。
また、今回詳しくはご紹介しませんが、その他にも鼻腔内腫瘍アレルギー、遺伝子的に鼻腔が極端に狭い可能性もあるため、3日以上続く場合は動物病院で検査すると安心です。
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鼻炎

鼻炎は、鼻の中の粘膜に炎症が起きることで発症する病気です。

主な原因は、ウイルスや細菌の感染によるものです。軽症であれば、鼻水やくしゃみだけですが、重症化すると、膿状の鼻水が出る、鼻が詰まるなどの症状が出ます。

鼻炎を引き起こす感染症には、犬ジステンパー感染症ケンネルコフがあります。ジステンパー感染症は、致死率が高い病気なので注意が必要です。

また、花粉やホコリなどのアレルギーによるアレルギー性鼻炎もあります。

治療法は、鼻炎の原因によって異なります。症状が軽ければ、数日で良くなりますが、重症化・慢性化している場合は治るまで時間がかかることが多いです。

感染症はワクチンでの予防が可能です。ウイルスや菌の感染を防ぐために、乾燥や寒さ対策をしておきましょう。

鼻詰まりや鼻水、くしゃみなどの症状が出たら、早めに動物病院に行きましょう。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻炎が悪化して起こる病気です。

鼻の奥にある副鼻腔に膿が溜まり、狭くなって鼻が詰まります。

症状は、膿が混じった鼻水、くしゃみ、目やになどで、炎症がひどいときは鼻が腫れることもあります。

原因は、鼻炎と同じウイルスや細菌の感染が多いようです。

さらに副鼻腔炎が悪化すると、蓄膿症を起こす可能性があるので注意が必要です。蓄膿症になると、呼吸しにくくなり、ゼーゼーと音を立てて口呼吸をするようになります。

症状が軽い場合は、抗生剤や消炎剤による治療が行われます。重症化して蓄膿症を起こしている場合は、膿を出すために副鼻腔内の洗浄をします。

鼻炎になったらすぐに治療をすることが予防になります。

もし副鼻腔炎になった場合でも、早めに治療を行うことで、蓄膿症の予防になるので、症状が出たら必ず動物病院で診てもらいましょう。

歯周病

歯周病が進行すると、上顎から鼻へ炎症が広がり、鼻づまりを起こすことがあります。

原因は歯垢や歯石の中にいる歯周病菌で、歯と歯茎の間に、その菌が入り込んで炎症を起こします。

歯周病になると、食べるときに食べづらそうにする、口臭がきつくなる、歯茎が赤く腫れるなどの症状が出ます。

歯周病が原因で鼻づまりを起こしている場合は、歯石除去や薬で治療を行います。場合によっては、抜歯が必要になることもあるので、早期治療が重要です。

犬は、虫歯にはなりにくいですが、歯周病になりやすいです。特に老犬は歯周病になる子が多いので、子犬や成犬の頃から歯のケアをしておきましょう。

予防法は歯磨きをして歯垢を取り除き、歯石が付くのを防ぐことです。

犬は、3〜5日で歯垢から歯石に変わるので、歯磨きの習慣をつけておくことが大切ですね。

口周りを触られるのが苦手で歯磨きができない場合は、無理せずに少しずつ慣らしていきましょう。
歯磨きトレーニングで生じる愛犬のストレスを考えると、飼い主さんの指に巻くガーゼタイプのペット用歯磨きシートでの練習がおすすめです。

老犬が鼻を鳴らす理由

老犬になると、鼻を濡らすための分泌腺が衰え、鼻の中が乾燥しやすくなります。

そうすると、鼻の中は炎症が起きやすい状態になり、炎症が起きると鼻の穴が狭くなって鼻づまりを起こします。老犬がフガフガと鼻を鳴らしているのは、鼻づまりが原因かもしれません。

老犬の鼻づまりへの対処法は、部屋の湿度管理をすることです。

加湿器をつけて、部屋が乾燥しすぎないように注意しましょう。加湿器の他にも、濡れたタオルを干す、お湯を入れたボールを部屋に置くなどでも乾燥対策ができます。

犬の快適な湿度は、50〜60%ですが、鼻が乾燥して鼻づまりになっている老犬には70%くらいがよいでしょう。

ただ、老化で鼻が詰まっていると判断せず、他の病気が原因の場合もあるので、獣医師さん に診てもらうことをおすすめします。

老犬は、歯周病になりやすく、歯周病が原因で鼻づまりになることもあるので注意しましょう。

また、どんな症状にも同じことが言えますが、「老犬だから」を理由に長期放置してしまう飼い主さんも多いので固定概念にとらわれずに、何より動物病院で検査をしてあげることも大切ですね。
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犬の鼻づまりの対処法とは?


記事モデル:はな

鼻づまりになったときは、病院で治療を受けることはもちろん大切です。

しかし、鼻をフガフガ鳴らし始めたときに、家ですぐに鼻づまりを和らげる対処法があれば、試してあげたいですよね。

対処法には、マッサージやツボ押し、温めるなど様々な方法があります。

そこでここでは、
  • 鼻づまりを解消するマッサージ
  • 蒸しタオルを使った対処法
  • 鼻づまりを解消するツボ押しマッサージ
それぞれの対処法について詳しく解説していきます。

ここで紹介する対処法は、一時的に鼻詰まりを和らげるものなので、気になる症状が見られるときはまずは何よりも先に動物病院で診てもらいましょう。

お家でケアをする際には、ぜひ参考にしてみてください。

鼻づまりを解消するマッサージ

犬の眉毛と眉毛の間から、鼻先までを指の腹で往復してマッサージをします。

マッサージをするときは、顔を支え、ゆっくり優しく撫でましょう。

また、鼻づまりに効果があるツボをマッサージするという対処法もあります。

犬の鼻の毛の生えている部分と、生えていない部分の境目に山根(さんこん)というツボがあります。このツボを優しくマッサージしたり、眉間から山根までマッサージしたりしてみてください。

マッサージなので、力を入れすぎないように優しく撫でましょう。

鼻の周りは触られるのを嫌がる子もいるので、無理に触らず、少しずつ慣らしていきます。

マッサージをするときは、声かけをしながら手を温かくして行うのがポイントです。いきなり触ったり、冷たい手で触ったりすると驚かせてしまうため、マッサージを始める前にチェックしてみてください。

正面から鼻を触ろうとすると、警戒してなかなか触らせてくれないことが多いです。愛犬の後ろか横から触るようにしましょう。

蒸しタオルを使った対処法

鼻や鼻の周りを蒸しタオルで温めて、鼻づまりを和らげるという対処法があります。

鼻づまりに効果があるツボ周辺を温めるのもいいですね。ツボについては、次の項目でご紹介しているので、参考にしてみてください。

蒸しタオルは、熱すぎない程度に温めます。愛犬にタオルを使う前に、タオルが熱すぎないか確認しましょう。

蒸しタオルを作る方法は、お湯につける方法とレンジで温める方法の2つあります。

お湯につけて温める場合は、40℃くらいのお湯にタオルを入れ、軽く絞ります。熱さを確認して、熱すぎたらタオルを広げて軽く振りながら熱さを調節しましょう。

レンジで温める場合は、水に濡らしたタオルを絞り、500Wで20〜30秒ほど温めます。熱すぎたら、先ほどと同じようにタオルを振って熱さを調節します。

タオルを温める時間は、タオルの素材や厚さによって異なるため、少しずつ温めるといいですね。

なお、レンジで温めた後は、タオルがかなり熱くなっているので取り出すときは注意しましょう。

鼻づ張りを解消するツボ押しマッサージ

犬の鼻づまりを解消するツボは3つあります。

1つ目は、晴明(せいめい)という目頭のすぐ内側にあるツボです。

ツボに親指を当て、鼻の両脇を鼻先に向かって指圧していきます。目の周りを触るので、指が目に入らないようにゆっくりマッサージしましょう。

このツボは、鼻づまりの他に、目のかゆみや涙目など目の病気にも効果があると言われています。

2つ目は、迎香(げいごう)という鼻の両脇にあるツボです。

このツボを10秒ほど指圧して離すを繰り返します。鼻づまりや鼻炎に効果があるツボだと言われています。

3つ目は、合谷(ごうこく)という前足の親指と人差し指の骨が交差する水かきにあるツボです。

鼻や目のトラブル、歯の痛み、疲労回復などに効果がある万能なツボです。

ツボマッサージをするときは、飼い主さんもリラックスした状態で行うことが大切です。触ったときに愛犬に気持ちが伝わるので、お互いにリラックスして行いましょう。

また、マッサージをするタイミングは、愛犬の空腹時や満腹時は避けましょう。
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鼻詰まりを起こしやすい犬種


記事モデル:はな

鼻づまりはどの犬種でも起こりますが、短頭種や長頭種、シニア犬は特に起こりやすいです。

鼻づまりを起こしやすい理由は、鼻の構造や老化など様々で、犬種によって異なります。

なかには、原因が分からない病気もあり、早期発見・治療が必要なものもあります。

ここでは、
  • パグ・フレンチブルドッグ・シーズーなどの短頭種
  • 長頭種や大型犬種、老犬の場合は鼻の腫瘍の可能性も高い
  • 老化により発病の可能性:シニア犬
鼻づまりを起こしやすい犬種や原因になる病気についてご紹介します。

愛犬が鼻づまりになりやすい犬種の飼い主さんは、確認しながら見てみてくださいね。

パグ・フレンチブルドック・シーズーなどの短頭種

短頭種には、パグやフレンチブルドッグ、シーズー、ボストンテリアなどがいます。鼻の長さが短いチワワやポメラニアンも短頭種に分類されます。

短頭種は、鼻の穴が狭く、複雑な構造をしているため、鼻水が出にくくなっています。そのため、鼻づまりになることが多いです。

鼻が詰まると、鼻呼吸がしづらくなるので、睡眠時にいびきをかくようになります。いびきが多くなったと思ったら、鼻づまりになっているかもしれません。

短頭種は、鼻づまりの原因になる歯周病にも注意が必要です。歯の間隔が狭く歯垢が溜まりやすいので、歯みがきをして予防することが大切です。

短頭種の犬は、フガフガという呼吸音をよく出しますが、常にフガフガいっている場合は呼吸困難になる可能性があるので注意しましょう。

気になる症状が出ているときは、早めに動物病院で診てもらってくださいね。

長頭種の場合は鼻の腫瘍が疑われる

長頭種には、コリー、ダックスフンド、ピンシャー、シェットランド・シープドッグなどがいます。

鼻が長い長頭種は、鼻の中に腫瘍ができる鼻腔内腫瘍になりやすく、腫瘍で鼻の穴が塞がることで、鼻づまりが起こります。
長頭種以外にも、大型犬種、老犬の場合は注意しましょう。

症状は、片方の鼻から鼻水や鼻血が出る、いびき、くしゃみ、鼻呼吸がしづらいなどがあります。片方の鼻だけ症状が出るのが特徴です。

この病気は原因や予防法が分かっておらず、腫瘍は悪性であることが多いので、早期発見が大事です。

しかし、鼻の中は外から見えないため、気づきにくい病気でもあります。

初期症状は、鼻炎や他の鼻の病気でも見られるものがほとんどで、見分けることが難しいです。

そのため、症状が続く場合は早めに受診し、検査をしてもらいましょう。
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老化により発病の可能性:シニア犬

シニア犬は、鼻が乾燥し、鼻づまりが起きやすい状態になっていますが、鼻づまりの原因である歯周病鼻腔内腫瘍になるリスクも高いです。

シニア犬が特になりやすい歯周病には注意が必要です。

歯周病の治療は、全身麻酔をして歯石を除去します。しかし、全身麻酔はシニア犬には負担が大きいため、獣医さんと話し合って慎重に決めなければいけません。

歯周病は心臓や肝臓、腎臓など他の臓器の病気の原因になることもあるので、歯磨きをしてしっかり予防することが大切です。

また、免疫力が低下すると、ホコリや花粉などでアレルギー症状が出やすいです。アレルギー性鼻炎の予防のために、愛犬が過ごしている場所はこまめに掃除しておくといいですね。
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犬の鼻づまりを予防するにはどうする?


記事モデル:はな

鼻づまりを予防するには、原因となる病気の予防をすることが大切です。

鼻炎の原因である犬ジステンパー感染症は、ワクチンで予防できます。

アレルギー性鼻炎は、アレルギーを引き起こすアレルゲンを避けることで対策になります。

歯周病は歯磨きや歯石除去で、歯周病菌が口の中に溜まらないようにしましょう。歯石が溜まってしまうと、歯周病になるリスクが高くなるので、歯石になる前に歯磨きで汚れを取る習慣をつけるといいですね。

鼻づまりになりやすいシニア犬のために、部屋の湿度管理をしたり、免疫力を高めたりするなど普段から気をつけることが予防になります。

また、鼻づまりを解消するマッサージやツボ押しなどの対処法も効果的です。家で簡単にできて、症状を和らげることもできるのでいいですよね。

なお、予防ができない鼻の病気もあるので、くしゃみや鼻水、鼻をフガフガ鳴らすなどの症状が見られる場合は、受診することをおすすめします。
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まとめ:犬がフガフガ唸って鼻づまりを起こしている対処法とは?

犬が鼻をフガフガ鳴らす理由や対処法、予防法など、犬の鼻づまりについてご紹介しましたが、いかがでしたか?


ここでは、

  • 犬が鼻をフガフガ鳴らすのは、病気が原因である可能性がある
  • マッサージやツボ押し、蒸しタオルで鼻づまりを和らげることができる
  • 短頭種や長頭種、シニア犬は鼻づまりになりやすい
  • 普段の生活で鼻づまりの予防ができる

について解説してきました。


愛犬がフガフガと鼻を鳴らしているときは、今回紹介したマッサージや蒸しタオルを使った対処法などをぜひ試してみてくださいね。


ただ、症状が気になる場合は、早めに獣医さんに診てもらうことが大切です。


またMOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!