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大迫力でかっこいい外見と甘えん坊な内面を併せ持つ大型犬。大型犬と言ってもたくさんの種類のわんちゃんがいますよね。今回のMOFFME記事では、人気な大型犬7種類の性格や特徴、価格などを詳しく紹介していきます。将来犬を飼いたい人の一助になるはずです!

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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大型犬の種類を紹介!大型犬の特徴や性格、それぞれの価格を解説

大型犬は犬の中でも圧倒的な存在感と迫力があり、時に可愛く、時にかっこいい姿を見せてくれます。


隣にいると安心感を与えてくれたりもする大型犬ですが、犬種によって姿形、性格は様々ですよね。


そこで、今回のMOFFMEでは、いろいろな大型犬を7種類ほど紹介していきます。

  • ゴールデンレトリーバー
  • シベリアンハスキー
  • サモエド
  • バーニーズマウンテンドッグ
  • ボルゾイ
  • ダルメシアン
  • 秋田犬
どの犬種にも特徴がありますし、見た目に反した性格をしている子もいます。

個性豊か犬達が登場するので、いろんな犬を見るのが好きな人はもちろん今後飼う予定がある方もぜひ見ていってくださいね。

大型犬の種類①ゴールデンレトリーバー


最初に紹介していく犬種はゴールデンレトリーバーです。


国内外問わず非常に人気の高い犬なので、街中でも見かけることがあるのではないでしょうか。


美しい毛並みと可愛らしい顔をしたゴールデンレトリーバーは一体どんな犬なのか、以下のような内容で見ていきましょう。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格

ゴールデンレトリーバーは全て同じように見えますが、実はタイプが存在しています。


1つはイングリッシュゴールデンレトリーバーで、もう1つはアメリカンゴールデンレトリーバーです。


どういった違いがあるのかについても詳しく解説していくので、興味がある方は読んでみてください。

ゴールデンレトリーバー:特徴

ゴールデンレトリーバーのそれぞれの特徴

イングリッシュゴールデンレトリーバーアメリカンゴールデンレトリーバー
体高オス:56~61cm/メス:51~56cmオス:56~61cm/メス:51~56cm
体重オス:29~32kg/メス:25~27kgオス:29~32kg/メス:25~27kg
筋肉質で骨太、重量感のあるどっしりした体型
垂れ耳
細身で全体的にバランスの取れた体型
垂れ耳
毛質太くて硬め。
緩くウェーブがありアメリカンより短い
ストレートで柔らかい長毛
毛色ゴールド/クリーム/オフホワイト/ホワイトライトゴールド/ブラウン寄りのゴールド
目の色茶色

ゴールデンレトリーバーはイギリスが原産の犬です。


その後アメリカで改良が行われ、JKC本部展でアメリカンゴールデンレトリーバーが優勝したことで一気に注目され、現在のような人気の高い犬種となりました。


そのため、日本で飼われているゴールデンレトリーバーの多くはアメリカンで、イングリッシュはそこまで多くないと言われています。


また、学習能力や運動力の高さから、今では災害救助犬警察犬などで活躍を見せている犬です。


毛色はクリームやゴールド系ですが、中には黒色のゴールデンレトリーバーを見たことがあるという方もいるのではないでしょうか?


確かに見た目はゴールデンですが、犬種はフラットコーテッドレトリーバーという別の犬です。


ゴールデンは黒色などを作れない劣性遺伝子を持っているため、黒毛で生まれることはないと覚えておきましょう。

ゴールデンレトリーバー:性格

非常に家庭的で愛情深く穏やかな性格をしています。


人だけではなく他の動物に対してもフレンドリーで、飼い主にも忠実なので慣れていない方でも比較的しつけがしやすい犬と言えるでしょう。


基本的にはどちらのタイプも同じような性格をしていますが、より大人しくて家庭的な方が良いのであればイングリッシュがおすすめです。


好奇心旺盛で陽気な方が良い場合は、アメリカンの方が相性が良いかもしれませんね。


ゴールデンレトリーバーはどちらも無邪気で活発な一面があるので、アウトドアを一緒に楽しみたい方にはどちらを選んでも楽しい時間が過ごせるでしょう。


すでに動物を飼っている方、犬は飼いたいけれど吠えられると困るという方など幅広い方々におすすめできる犬種ですよ。

ゴールデンレトリーバー:価格

イングリッシュゴールデンレトリーバーの価格

イングリッシュゴールデンレトリーバーは50万円以上と非常に高価です。


人気の高い犬種ですが、イングリッシュは滅多にお目にかかれないくらい希少と言われています。


というのも、日本ではアメリカンの人気が高く、イングリッシュを取り扱っているペットショップがほとんどと言っていいほどありません。


購入するには、イングリッシュゴールデンレトリーバーを専門にしているブリーダーから直接買う必要があるため、高価になりやすくなっています。


アメリカンゴールデンレトリーバーの価格

アメリカンゴールデンレトリーバーの相場は10万円~35万円前後となっています。


ブリーダーやペットショップで取り扱われていることも多いため、イングリッシュに比べると価格は安めですね。


ただし、年齢や血統などによってはかなり高額になることもあるので、探す時は価格を忘れずにチェックするようにしましょう。

大型犬の種類②シベリアンハスキー


シベリアからカナダ北極圏が原産のシベリアンハスキーは、を彷彿とさせる見た目をしたカッコいい犬です。


目の色や模様の出方によっては「怖い」と言われることもありますが、実際の所はどうなのでしょうか?

  • 特徴
  • 性格
  • 価格
以上3つに分けてそれぞれ解説していきます。

名前と見た目は知っているけれど性格などは良く知らないのでしたら、シベリアンハスキーに対する印象が変わるかもしれませんよ。

シベリアンハスキー:特徴

シベリアンハスキーの主な特徴

特徴
体高オス:53~60cm/メス:50~56cm
体重オス:20~28kg/メス:15~23kg
骨太で筋肉質。よく引き締まっていて力強さがある
立ち耳で尻尾はフサフサで程よく垂れ下がっている
毛質ダブルコートの短毛種
上毛はストレートでやや硬め、下毛は柔らかく密度があって保温性がある
毛色ブラック/シルバー/ブラウン/レッド/セーブル/アグーチなど
目の色黒/青/茶/黄/オッドアイ

犬ぞりをしている印象のあるシベリアンハスキーは、サモエドやアラスカンマラミュートと近親関係にあるとされています。


一般的には大型犬として知られていますが、JKCでは中型犬に分類されているようですよ。


被毛は極寒にも耐えられるようダブルコートになっていて、抜け毛が多い犬種です。


特に換毛期になるとたくさんの毛が抜け落ちるため、毎日のブラッシングは必須になります。


毛色はホワイトとの組み合わさっていることが多く、頭部に特徴的な模様があります。


ただ、個体によっては単色の子もいますし、中にはアグーチという黒や茶、白が混ざったハスキー特有の色になる子もいますよ。


また、毛色はスノーノーズやウィンターノーズという、冬になるにつれて色が薄くなる特徴があります。


他にも、体が大きくハスキー自身も運動が大好きなので、毎日の散歩は欠かせません。


朝・夕にそれぞれ1時間~1時間半程度、散歩や運動をする時間を作ってあげましょう。

シベリアンハスキー:性格

近寄りがたい見た目をしているハスキーですが、性格は温厚で友好的です。


警戒心は強めですが、明るく他人や他の動物とも積極的に仲良くなろうとしてくれますよ。


他にも、陽気で運動が大好き、そして好奇心旺盛ととても良い性格をしているのですが、いたずら好きの一面もあるため、度々周囲を困らせることもあります。


また、人の指示に従うことも得意なので、しつけはしやすそうに感じます。実際、ハスキーは聡明で賢い犬です。


しかし、プライドが高い面もあるため、根気強くしつけられない方や初心者にとっては難しいと感じるかもしれませんね。

シベリアンハスキー:価格

価格はどこで購入するかによって若干の違いがあります。

  • ペットショップ:15~40万円前後
  • ブリーダー:25万円~
どの犬にも言えることですが、若ければ若いほど価格は高くなり、年齢が高くなれば安くなります。

他にも、目の色や毛色、血統などによっても価格に差が出ることもありますよ。

子犬から飼いたいのであれば、30万円前後と覚えておくと良いでしょう。

また、いろいろな子の中から選んで決めたい場合はブリーダーがおすすめです。

ペットショップだとそもそも取り扱っていないことも多く、出会えたとしても頭数が少なかったりします。

そのため、毛色などにこだわりがあるのでしたら、ブリーダーを探した方が良いです。

中には兄弟や親を見れたり、飼育に関しての相談ができる場合もありますよ。

大型犬の種類③サモエド


思わず触りたくなるような真っ白な毛が印象的なサモエドは、シベリアンハスキーと同じロシアが原産国の犬です。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格
元々はサモエド族という遊牧民族と一緒に生活をしていた土着犬で、猟に行ったりハスキーと同じようにソリ引いたりすることもありました。

また、他のイヌ科との交雑もないと言われているため、「原始的な犬」とも言われているようです。

そんな古くから存在しているサモエドのことをもっとよく知るために、これからする解説を一緒に見ていきましょう。

サモエド:特徴

サモエドの主な特徴

特徴
体高オス:54~60cm/メス:50~56cm
体重オス:25~32kg/メス:18~25kg
体高より体長の方がやや長め
骨太で筋肉質なたくましい体
耳は小さめの立ち耳
尻尾は緩く巻いていて長い飾り毛がある
毛質上毛は硬めで長く、下毛は柔らかく密集したダブルコートの長毛種
毛色クリーム/ホワイトビスケット/ピュアホワイト
目の色ダークブラウン

「最も美しい犬」とも呼ばれているサモエドは元々、黒や茶といった毛色の子もいたと言われています。


しかし、イギリスに連れて行ったことがきっかけで、イギリス人好みの白い毛が多くなり、現在では白系しか見なくなりました。


顔つきはとても可愛らしく、微笑んだように口角が上がっていることから「サモエド・スマイル」とも呼ばれています。


また、極寒の地で暮らしてきたこともあり、寒さにはとても強いですが暑さには弱い犬種なので、気温の高い時期は室温などに注意しましょう。


普段から抜け毛が多く、換毛期になるとさらに大量に抜け落ちます。


皮膚疾患や熱中症などの恐れもあるため、毎日1回~2回ほどのブラッシングを心がけてくださいね。


他にも、運動量が多い犬なので、朝・夕の散歩をそれぞれ30分~1時間程度行うことも大切ですよ。


運動不足でストレスが溜まると吠えたりすることもあるため、時にはドッグランなどを利用するのもおすすめです。

サモエド:性格

サモエドは、人懐っこく穏やかでフレンドリーな性格をしています。


オスは甘えん坊な子が多く、メスの方がどちらかというと落ち着いていると言われていますよ。


運動や遊びも好きなので、小さい子供の相手をしてくれますし、人見知りもしないため来客の多い家でも安心して飼えるでしょう。


ただ、人間が大好きでそばにいないと寂しがる一面もあることから、番犬には向いていません。


賢く従順な犬であるサモエドは、しつけや訓練も得意としています。


そのため、しつけのしやすさやフレンドリーな性格という面では初心者向きとも言えます。


しかし、被毛のお手入れや飼育環境を整える必要があるので、飼う場合は飼い方をしっかり覚える必要があるでしょう。

サモエド:価格

サモエドの価格は30~50万円とされています。


ペットショップはもちろん、専門のブリーダーも数が少ないことから大きくなっても価格に大きな差が出ることはありません。


他にも、見た目や血統などから非常にクオリティが高いとされたサモエドは、100万円以上の値が付くこともあるようですよ。


他の犬種と比べても高価な傾向にあるため、飼いたいと思っている方は金銭面においてもそれなりの覚悟が必要になります。

大型犬の種類④バーニーズマウンテンドッグ


バーニーズマウンテンドッグはスイス原産の犬で、山岳犬としても知られている犬種です。


起源は2000年以上前まで遡るとされる非常に古い歴史を持つ犬でもあります。


当時から番犬やファームドッグ、牛追い犬として活躍していましたが、一度絶滅の危機に瀕したこともあると言われています。


ここからは、そんなバーニーズマウンテンドッグについて詳しく見ていきましょう。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格
比較的寿命が短いと言われる大型犬の中でも、特にバーニーズマウンテンドッグは短いとされています。

気になっている方は、できるだけ長く暮らしていけるよう、下記の解説の他に飼い方についてもしっかり調べるようにしましょう。

バーニーズマウンテンドッグ:特徴

バーニーズマウンテンドッグの主な特徴

特徴
体高オス:64~70cm/メス:58~66cm
体重オス:41~55kg/メス:32~45kg
筋肉質で重量感のあるがっしりとした体格
足には狼爪がある個体もいる
耳は垂れ耳
尻尾はフサフサで長く垂れ下がっている
毛質直毛、もしくは緩いウェーブのかかった長毛種
上毛・下毛からなるダブルコートでボリューム感がある
なめらかで光沢感のある被毛が特徴
毛色黒・白・茶のトイカラーのみ
目の色茶/青/オッドアイ

全身がっしりとしていて存在感があります。


子犬の時はマズルが短めですが、大人になると太くてしっかりとしてきます。


毛色はトイカラーのみが認められ、目の上や頬、胸、四肢にリッチタンマーキング、頭部や胸、足先などにはホワイトマーキングがあるのが特徴ですね。


特に足先のホワイトマーキングは、軍手や靴下に見えると言われることもあります。


運動量は非常に多く力もあるため、飼い主にもそれなりの体力や力が求められます。


散歩は1時間程度を朝・夕1回ずつが望ましいのですが、きちんとしつけをする前はグイグイ引っ張ることがあるので、力に自信のない方は苦労するでしょう。


また、大型犬の中でも特に寿命が短く、平均寿命は7~11歳とされています。


そのため、スイスでは「生後3年で若犬、3年経ったら良犬、その後の3年で老犬になり、それから先は神からの贈り物」ということわざもあるようですよ。


ただ、育て方によっては20年以上生きる子もいますので、飼う際は体調や飼育環境をしっかり管理することを心がけましょう。

バーニーズマウンテンドッグ:性格

性格は愛情深く温和です。子犬の頃はいたずらをするなどやんちゃな面も見られますが、大人になる頃には落ち着いてくるでしょう。


飼い主はもちろん家族に対しても優しく穏やかに接してくれるため、子供のいる家庭でも楽しく安心して生活ができますよ。


一緒に暮らす人には友好的ではありますが、見知らぬ人や不審者に対しては警戒心を見せて唸るなど、番犬のような頼もしい一面を見せてくれることもあります。


また、飲み込みの早い犬種なので、しつけや訓練はしやすい方だと言われています。


バーニーズマウンテンドッグは力が強く重量もある犬ですので、トラブルになる前にしっかりしつけておくようにしましょう。

バーニーズマウンテンドッグ:価格

平均的な価格は15~30万円前後としている所が多いですね。


ただ、ドッグショーのチャンピオン犬だった親から生まれた子や毛色や毛質、バランスなどによっては50万円以上になることもあります。


日本でバーニーズマウンテンドッグのブリーダーをしている所は、そこまで多いとは言えません。


そのため、子供を産めるメスの方が、少しばかり価格が高めになっていることもあるようですね。


また、価格は安い方が購入する側としては助かりますが、あまりにも安いと遺伝的な病気の心配も出てきます。


購入した時以上にお金がかかってしまう可能性もあるので、必ず信頼できるブリーダーやお店を見つけてから選ぶようにしましょう。

大型犬の種類⑤ボルゾイ


ロシア原産のボルゾイは、ロシア語で「俊敏」という意味があります。


優雅な雰囲気がある犬ですがその名の通り足が速いボルゾイは、元々狼を狩る狩猟犬として活躍していました。


ということで次は、非常に大きな犬としても知られているボルゾイについて解説します。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格
性格は個体によって違いが現れることもあると言われているため、どう違うのかもしっかり説明していきます。

初心者向きの犬なのかも紹介するので、気になっている方はぜひ読んでみてくださいね。

ボルゾイ:特徴

ボルゾイの主な特徴

特徴
体高オス:75~85cm/メス:68~78cm
体重オス:34~48kg/メス:26~40kg
全体的に細く引き締まった体
四肢やマズルが長い
垂れ耳の長毛種
毛質絹のように滑らかでしなやかなダブルコート
ストレートやウェーブがかった子もいる
毛が絡まりやすく毛玉もできやすい
毛色ホワイト/ブラック/レモン/ゴールド/シルバー/レッド
2色の組み合わせやトイカラーも有り
ブルーとブラウンは認められていない
目の色ダークヘーゼル/ダークブラウン

大型~超大型に分類されるボルゾイは、2本足で立ち上がると人の肩に余裕で前足を乗せられるほど大きな犬種です。


元々サイトハウンドという視覚で獲物を追跡して狩猟を行ってきた犬なので、優れた視力を持っているのも特徴の1つでしょう。


他にも、上で少し紹介したようにボルゾイはとても足の速く、時速50km場合によってはそれ以上のスピードを出すこともあります。


サイトハウンドの本能も残っており、走ることも大好きなので散歩の時に獲物を発見した場合は、リードをしっかり握って離さないようにしてくださいね。


1mくらいなら軽々飛び越えるほどの跳躍力もあるため、しつけやリードの管理はしっかりする必要がありますよ。


運動は朝・夕1回ずつの散歩を1時間程度行ったり、ドッグランなどを利用して思いっきり走らせてあげるとストレスを上手く発散できるでしょう。


ボルゾイは頻繁に吠えることのない犬種ですが、いざ吠えた時はかなりの声量になります。


どの犬種もそうですが、ストレスを溜め込むと吠えるなどの問題行動を起こしやすくなるため、飼育環境を整え運動もきちんとさせることを心がけてください。

ボルゾイ:性格

走ることが大好きなボルゾイですが、家の中ではとても落ち着いていて暴れることはありません。


基本的には穏やかで甘えん坊な性格をしていますが、ベタベタに甘えてきたりくっついてきたりするのではなく、静かに寄り添うような甘え方をします。


無駄吠えもなく、時にひょうきんな一面も見せてくれる犬ですよ。


ただ、観察力と感受性に優れた犬種なので、個体によっては神経質だったり他人には懐かないような子になる場合もあります。


また、家では静かにしていることが多いですが、遊びや獲物を見つけると狩猟犬としての血が騒ぎ、興奮することがあるため注意してください。


ボルゾイは頭が良く独立心があるものの繊細な一面もあるため、しつけは難しい方だと言われています。


そのため、初心者にはおすすめしない犬種と言えるでしょう。


しつけを行う時は、まずボルゾイとの信頼関係を築き、何かを教える時は褒めながら覚えさせることを心がけてくださいね。

ボルゾイ:価格

ボルゾイの価格は10~40万円前後が相場と言われています。


血統や毛質、カラーなどでも差が出ますが、ショータイプでクオリティの非常に高い子だと150万円以上になることもあるようです。


探す時はペットショップで目にすることは少ないため、ブリーダーを探した方が良いでしょう。


親犬を見ることもできますし、飼い方や生活に関する注意点も相談すれば教えてくれますよ。


カラーはどの色でも魅力的ですが、ホワイト系が人気とされています。


そのため、ホワイト系のボルゾイは他のカラーと比べると価格が高くなる傾向にあるようです。


また、子犬より成犬の方が値段は安くなりますが、その分しつけなどの難易度が高くなります。


しっかり管理してしつけられる自信がない場合は、安いからといってすぐに飛びつくことのないようにしましょう。

大型犬の種類⑥ダルメシアン

黒い模様が特徴的なダルメシアンは、大人気映画に登場する犬としても非常に有名な犬ですよね。


起源や祖先とされる犬はいまだ不明ではあるもの、古代エジプトの墓にはダルメシアンに似た絵や彫刻が発見されています。


そのため、祖先は数千年前から存在していた可能性があるようです。


ここからは、そんなクロアチア原産のダルメシアンについての紹介をしていきます。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格
様々な犬種の解説をしてきましたが、ダルメシアンにはどんな特徴があるのでしょうか。

中には先天性の病気を持って生まれてくる子もいるようですので、気になっている方はしっかりチェックするようにしてくださいね。

ダルメシアン:特徴

ダルメシアンの主な特徴

特徴
体高オス:56~61cm/メス:54~59cm
体重オス:27~32kg/メス:24~29kg
全体的にバランスが良く、筋肉質で引き締まった体
垂れ耳で尻尾は先に向かうにつれて細くなる
毛質滑らかで非常に短いシングルコート
手触りは硬めで光沢感がある
毛色ブラックスポット/レバースポット
目の色ライトブラウン/ダークブラウン/アンバー/稀にブルーも有り

日本では大型犬として扱われていますが、国によっては中型犬に分類されることもあるようです。


ダルメシアンといえば、スポットと呼ばれる水玉模様が特徴的ですよね。


この水玉模様は黒と茶色系の2色があり、色の濃さや模様の大きさによって見た目の印象が少し変わります。


運動能力は高く、古くから番犬や軍用犬、牧羊犬、狩猟犬、伴走犬といったあらゆる場面でその身体能力を発揮していました。


年齢が若ければ10km以上でも楽しそうに走れるほどの持久力と体力がありますよ。


ただ、ダルメシアンは先天性聴覚障害が起こりやすい犬種とされているため、飼う際は注意が必要です。


特に青い目をした子に起こりやすいと言われていて、片耳だけの子もいれば、両耳が聞こえない子もいるようです。


模様の色や性別は特に関係ありませんが、模様の面積が大きい子はこの病気になりにくいとも言われてますよ。


性格や行動にも影響を与えてしまうため、聴覚障害のある子を飼う時は飼育環境や生活の仕方を工夫する必要があります。

ダルメシアン:性格

これまで紹介した犬は穏やかな子が多くいましたが、ダルメシアンはとても活発で遊んだり走り回ることが大好きな犬です。


好奇心旺盛で陽気な性格でもあるため、犬とたくさん遊びたい方にはぴったりな犬種でしょう。


散歩は朝と夕にそれぞれ1時間~2時間程度、時には全力で走り回れる機会を作ってあげると喜んでくれますよ。


家族に対しては愛情深く甘えることもありますが、見知らぬ人や動物に対しては強い警戒心を見せます。


予想外の反応を見せることもあるので、初対面の方と合わせる時は特に注意するようにしてください。


また、聴覚障害のある子は耳が聞こえにくいことから、吠えたり噛んだりなど恐怖心からくる問題行動を起こす可能性があります。


あまりにもおかしな行動を繰り返す場合は、聴覚障害を疑って早めに動物病院で診てもらうようにしてくださいね。


しつけは少しばかり根気がいるタイプと言われているので、無理せず犬のペースに合わせてゆっくり教えていくようにしましょう。


聴覚障害のある子は声や音が聞き取りにくいので、手で指示を出すハンドサインの方がおすすめです。

ダルメシアン:価格

ダルメシアンの価格は10~30万円前後が相場と言われています。


これまで紹介した犬種と同様、ペットショップでの取り扱いはとても少ないです。


模様の比較をしたり色も好きなように選べないので、探す時はまずブリーダー探しをした方が良いでしょう。


価格に大きな影響を与える水玉模様は、直径2~3cmを「スポット」、それよりも大きくなると「パッチ」という呼び名に変わります。


ダルメシアンはパッチよりスポットの方が良いとされ、さらにバランスよく配置されていると価格が高くなります。


ただ、上でも紹介したように、ひとつひとつの模様は大きい方が聴覚障害になりにくいとされています。


きちんとお世話できるか不安な方は、模様の大きめな子を選んだ方が良いでしょう。

大型犬の種類⑦秋田犬

最後に紹介するのは日本原産の秋田犬です。

  • 特徴
  • 性格
  • 価格

日本には6種類の犬種がありますが、大型犬はこの秋田犬だけで、他の犬種は中型や小型に分類されています。


秋田犬は太平洋戦争後にアメリカ人が連れ帰り、アメリカで独自に繁殖が進められた犬種でもあります。


そのため、今では別の犬種として扱われ、「アメリカン・アキタ」という名称がつけられていますよ。


国内だけではなく海外でも人気があり、知名度も高くなってきている秋田犬は一体どんな特徴を持った犬なのでしょうか。

秋田犬:特徴

秋田犬の主な特徴

特徴
体高オス:64~71cm/メス:58~66cm
体重オス:39~59kg/メス:27~50kg
力強くがっちりとした骨太な体
耳は厚めの立ち耳で三角形
足が長く尻尾はフサフサの巻き尾
目は小さめで三角形のような形
毛質全体的にふわふわ感のある短毛のダブルコート
毛色虎毛/赤毛/白毛
目の色暗色

秋田犬は短毛がスタンダードとされていますが、中には長毛タイプの秋田犬もいます。


一般的には「ムク毛」と呼ばれていて、ふわふわもこもこ感がさらにアップします。


しかし、長毛タイプは正式に認められた秋田犬ではないため、販売されていたとしても価格は低くなります。


また、毛色にある虎毛は1種類ではなく、霜降りや赤虎、白虎といった細かい種類があります。


秋田犬は猟犬や闘犬としても活躍していたので、成長するにつれてどんどん力が強くなります。


甘やかしたり好き勝手に育てていると手の付けられない子になるだけでなく、ケガなどのトラブルを引き起こしかねません。


小さい頃から無駄吠えや噛み癖、飛びつきなどもさせないようにしっかりとしつけていきましょう。


他にも、毎日1時間の散歩を1日2回行うようにしたり、思いっきり走り回る時間を作るのもおすすめです。


運動する時間をきちんと与えることでストレスが溜まりにくくなり、攻撃的になることを防げます。


吠えた時の声は体格に見合うような大きくて太い声をしていますよ。

秋田犬:性格

飼い主に対しては忠誠心が厚く愛情深くもあり、穏やかな性格です。


かつては猟犬や闘犬だったこともあって勇敢さも持ち合わせています。


しかし、知らない人に対しては警戒心が強く攻撃的になることもあるため、番犬に向いていますが、トラブルの元になることもあります。


きちんとしつけをしないと家族に対しても攻撃してくることがあるので、小さい頃から厳しくしつけをするように心がけましょう。


また、幼い頃からいろんな人や動物と触れ合わせたり刺激のある経験をさせることで、警戒心を緩めることもできます。


根気が要りますが大切なことですので忘れないようにしてくださいね。


重要なポイントは主従関係をはっきりさせ、信頼関係を築くことです。


秋田犬からリーダーとして認められないと、しつけをしようとしても言うことを聞いてくれなくなります。


猛犬になるかどうかは子犬の時のしつけにかかっているので、あまり甘やかしすぎないようにしましょう。

秋田犬:価格

秋田犬の価格は10~20万円が相場とされています。


ペットショップでの販売は少なく、見かけることもあまりないため、ペットショップで買う場合は問い合わせて確認した方が良いでしょう。


色んな子を見て選びたいのであれば、ブリーダーから秋田犬をお迎えするのがおすすめです。


特に秋田犬は飼育の上で注意する点があるので、飼い方に不安がある場合は相談に乗ってくれるようなブリーダーを探すと良いですよ。


他にも、ネット通販で買うこともできます。


ただ、ネット通販でも対面での説明と販売が義務付けられていますし、気になる子を実際に見るためには現地まで足を運ばなければなりません。


ブリーダーのいる場所によってはかなり遠くなることもあるため、その分交通費などがかかることも頭に入れておきましょう。


自分から現地に行くのが難しい場合は、代行者が連れてきてくれることもあります。


しかし、連れてくる際にかかった費用はこちらで支払うケースが多いので、十分注意するようにしてくださいね。

まとめ

今回は個性的でそれぞれの魅力がたっぷり詰まった大型犬を紹介しました。

見た目と中身にギャップのある子や小さい頃からきちんとしつけないといけない子など、犬種によっていろんな子がいましたね。

最後に、今回解説した内容についてざっくりまとめていきましょう。
  • 大型犬は穏やかで家庭的な子が多い
  • 運動量が多い犬種ばかりなので、毎日動する時間を必ず確保しよう
  • 日本では大型でも海外では中型犬に分類される犬種もいる
  • 警戒心の強い子は幼い頃からしっかりしつけることが大切
  • 先天性の病気が出やすい子を飼う時は、対策と覚悟が必要
  • 初めて大型犬を飼う場合は、相談できるブリーダーから買うのがおすすめ
  • ダブルコートや長毛の犬はブラッシングを欠かさずにしよう
ただ見ているだけでも十分楽しいですが、実際に飼うとさらに毎日が楽しくなります。

しかし、どの子も命のある動物ですので、飼うと決めたら最期まで面倒を見る覚悟をしっかりとしましょう。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!