犬が嫌いな匂いがあります。これはハーブ、コーヒー、らっきょ、キンカン、きんもくせいなどが挙げられます。これは人間が使うアロマ、パーマ剤、マニキュア、芳香剤、タバコもそうですが、犬の鼻に塗るクリームなどもそうです。今回は犬の嫌いな匂いについて述べていきます。
この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。
犬の嫌いな匂い・寄り付かない匂い6選を徹底解説!
犬は人間よりも嗅覚が
1000万倍、1億倍優れています。そのため人にとってはなんてことない匂いでも、犬にとってはかなり刺激の強いものだったりするのです。日常生活で何気なく使用しているものが犬のストレスになっている可能性もあります。どのような匂いが犬が嫌いな匂いで犬が苦手なものなのか検証していきたいと思います。
一緒に生活していく中で、愛犬が嫌う匂いや好む匂いなど理解していきましょう。
犬の嗅覚が優れていることはペットを飼っている方はご存知の方も多いかと思います、実際どんな匂いが嫌いなのかまでは私も詳しくは知りませんでした。
犬の嫌いな匂い

人間も、不快な臭いの場所にいるとだんだん気分が優れなくなりますよね。
犬は嗅覚がより敏感なため毎日の生活で飼い主が気を付けてあげたいものです。今回はおおまかにいくつかの嫌いな匂いをご紹介させて頂きます。
嫌いな匂いを嗅いだ時にする犬の仕草というものがあります。
犬の嫌いな匂いは下記のものです。
- 柑橘系
- タバコ
- コーヒー
- らっきょう
- きんもくせい
- パーマ剤
①キンカン、柑橘系、シトラスの匂い
ミカンやオレンジ、ハーブやシトラス等の柑橘系の匂いも人にとってはいい匂いと感じてもわんちゃんにとっては刺激臭だったりします。実は柑橘系の皮に含まれている柑橘精油という物質やリモネンという成分がわんちゃんの鼻の粘膜を刺激する匂いのため犬が嫌いな匂いになるようです。家具の噛むのを防ぐためのスプレーに柑橘系の匂いが含まれたスプレーもあるようです。なかにはみかんを食べるわんちゃんもいるようですがアレルギー等もありますので食べさせてあげる場合は十分注意しましょう、与え方さえ気を付けていればわんちゃんも食べて大丈夫な果物のようです。芳香剤の柑橘系の匂い等も犬にとっては不快かもしれないですね。以前みかんを愛犬にあげようとしたことがあり、嫌がって食べなかったのですが、これからはきちんと調べてからあげようと思います。
②タバコの匂い
タバコは人間でも嫌いな匂いの方が多いのではないでしょうか。犬にとっても同じように、臭いをかぐことで喉や鼻を刺激されてしまいます。わんちゃんを飼っている環境の方は換気扇の下で吸うか家の外で吸うなどの配慮をしてあげると良いでしょう。空気清浄機等も置いてあげるのもよいでしょう。匂いを嗅ぎ続けることでアレルギー性鼻炎を引き起こしてしまう可能性もあります。人間も副流煙(タバコの先から出る煙)は体に悪いとされているので同じですね。受動喫煙(室内などの環境で他人のタバコの煙を吸うこと)も犬にとっても体に悪いものなので気を付けてあげましょう。もちろん、食べてしまうと大変危険な物なので犬が届く場所には絶対に置かないでおきましょう。
③コーヒーの匂い
コーヒーは必ず犬が嫌いな匂いというわけではありませんがどちらかといえば好まない犬が多い。という答えが正しいかもしれません。なかにはコーヒーを飲む犬もいるようですが
カフェインが含まれているため愛犬を危険な目に合わせないためには飲ませないのが最善でしょう。犬には
カフェインの解毒作用がない為、少量でない場合は与えるのはやめておきましょう。犬の糞などでお困りの方は、コーヒーの残りカスをその場に撒いておくと効果的です。もし仮にわんちゃんが舐めてしまっても少量なら命に関わることではないので安心でしょう。自宅の周りに犬の糞尿でお困りの方は試してみてください。
また香辛料なども犬が嫌う匂いの一つです。
胡椒や山椒など犬が近くにいる際は使用しないでおきましょう。人間でも胡椒が鼻にはいるとくしゃみがでるのと同じように刺激される匂いのようです。唐辛子など香辛料はほとんど舐めてしまうと胃腸が刺激され下痢等を引き起こします。ただちに病院へ連絡しましょう。
④らっきょうの匂い
らっきょうは玉ねぎやネギ類に属するため、犬が絶対にたべてはいけない食べ物です。人間も匂いが嫌いな方は多いでしょう。らっきょうは独特なにおいの為あまり寄り付かないかと思いますが、もしも犬が口にしてしまった場合、たとえ一粒でも命に関わる食べ物なのですぐに病院へいくことが望ましい対応です。すぐに症状が出る場合と数時間後に症状が出ることがあるようですが食べてしまったことを確認した時点で、命に関わる食材ですのですぐに病院へ連絡しましょう。
⑤きんもくせいの匂い
秋になるときんもくせいの匂いがしてきますよね。私たち人間にとっては、あ~秋だないい匂いとなりますが、犬にとってきんもくせいの香りは柑橘系の匂いと似ているため犬が嫌いな匂いになるようです。100種の成分から作り出される匂いのため犬にとっては刺激臭なのでしょう。最近ではアロマや芳香剤できんもくせいの匂いというものを目にしますが愛犬にとっては苦手な匂いかもしれないですね。柔軟剤などに含まれるきんもくせいの匂い等は香料で作られた香りのため過度に使用しないほうがよいでしょう。体調が優れなくなるわんちゃんもいるようです。
⑥パーマ剤の匂い
このように元々野生動物だった犬にとっては今まで嗅いでいない匂いは犬にとっては嫌いな匂いになることが多いようです。自宅で髪の毛を染めたりする場合も人間でも苦手なものですので、
換気をして配慮してあげる必要があるでしょう。
犬にカラー剤を使用することも体に害もありますので使用は
やめておきましょう。寿命を縮めてしまう原因の一つになりかねません。
先日美容室へ行きパーマをあてた際、帰宅後犬が寄ってきてくれず何故だろうと思っていましたが、パーマ剤の匂いが残っていた為かもしれません。
洗髪した後でも犬にはプンプン匂っていたのかも・・・
パーマ剤と同じようにマニキュアなどの独特な匂いも酢酸エチルや酢酸ブチル、エルトンという成分から作られる匂いのため犬にとっては耐えられない匂いだと思います
マニキュアを落とす際の除光液も化学物質の匂いの為犬が嫌う匂いの一つです。使用したあとに手を洗い、匂いがとれるまではあまり触れないであげましょう。
どんなシチュエーションで避けるべき?

自然な匂いは仕方がありませんが人間が作り出す匂いは、犬にとって、ストレスになるので気をつけてあげたいですね。話すことができない分私たちが防いであげたいものです。
アルコールの匂いも犬にとっては寄り付かない臭いのため嗅いだだけでふらふらしてしまう犬もいますし、人間が酔っ払い、犬に息を吹きかけるなど犬にとっては嫌いな匂いのためやめておきましょう。そういった行動もなるべく避けてあげましょう。人間にとっても酔っ払いほど嫌なものはありませんよね・・・
最近ではコロナウイルスの影響で頻繁にアルコール消毒するご家庭も多いかと思います。消毒をしてすぐにわんちゃんに触れるのは避けてあげましょう。
①芳香剤
ペットを飼っている方は来客時など自宅の匂いが気になりますよね。玄関やお手洗い、お部屋に置くタイプの芳香剤がありますが、そういった時に芳香剤を使用したい場合
ペット専用の場所で購入してあげるのも良いかもしれません。消臭力が高く、匂いのきつくないものを選んであげましょう。犬によっては
咳やくしゃみの不調などから
下痢や嘔吐といった体調不良を引き起こすこともあるようです。もしも原因のわからない体調不良を起こした際は芳香剤やアロマなど心当たりがないか確認しましょう。
②犬の鼻に塗るクリーム
犬にとって鼻は健康を観察できる場所の一部です。老化現象により乾燥はごく自然におこる出来事ですが、ひどくなってしまうと人間の手のあかぎれなどと同じようにひび割れや出血などを起こしてしまいます。上記の芳香剤がきつい場合などにも乾燥を引き起こしてしまいます。対策としてはワセリンを犬の鼻に塗ってあげると保湿効果がありますが犬が嫌いな匂いのようでしたら、犬用の保湿クリームなどを使用してあげるほうがいいかもしれません。犬用ですと愛犬が舐めてしまっても心配はないので安心です。
③お線香の臭いも犬は苦手
お線香の匂いも、お線香を焚いている場所に長時間いると人間の洋服に匂いがついてしまうのと同じように犬の毛にも匂いがしみつきます。犬にとってお香のにおいは体に害はなくとも、少し気になる匂いになるのではないでしょうか。お香やアロマ等を焚く場合は犬が居ない部屋などで使用してあげてください。アロマは人間にとっていい匂いですが、犬にとっては刺激が強いため嫌いな匂いの犬が多いです。また体に害を及ぼす危険もあるためアロマを焚く際はペットの様子を見ながら使用することをおすすめします。違う部屋や犬が入らない部屋で使用してあげるのが一番ベストな方法かもしれません。
犬の好きな匂い
犬が好む匂いというのは、いうまでもなく
飼い主の匂いですね。大好きなご主人様の匂いや
ドックフード、他のわんちゃんの
排泄物の臭いも好みます。サカリの時期などはうちのわんちゃんも他の犬のマーキングの臭いをしつこいぐらいに嗅ぐので悩みの一つでもあります。干からびたみみずの匂いも好きな匂いのようです。下記で説明していきます。
また甘味の強い匂いも好きです。チョコの匂いは犬も大好きな匂いですが食べてしまうと大変危険な為犬の届くところには置かないようにしましょう。
飼い主の匂い
ペットは飼い主の服や
寝具など飼い主の匂いが強く残る場所を犬は好みます。自分の寝具よりも飼い主のベットで寝ていることなども多いのではないでしょうか。
靴下や下着をくわえていくわんちゃんはいたずらをしているわけではなく大好きな飼い主の匂いが強く残る物を好んでいるのだと思います。そう思うと、いたずらな行為だと思っていた犬の行動がとても愛おしく見えてきますね。ペットホテル等に愛犬を預けないといけないときは飼い主の匂いがするものを一緒に預けてあげると、少しは安心できることもあるようです。
美味しい餌の匂い
犬にとって自分の
ドックフードの匂いはもちろんですが、たんぱく質の匂いが好きなようです。料理中にお肉や魚を焼いているとふと隣にわんちゃんが居たことなどはありませんか?
焼いたときの香ばしい匂いに引き寄せられ「おいしそう」という気持ちで来ているようです。肉や魚チーズなどがそうですが、
干からびたみみずも
動物性たんぱく質のにおいと同じく犬にとってはとてもいい匂いになるのです。ですので散歩中体を擦り付ける犬やなかには食べてしまう犬もいます。
初めてのフードやおやつなどは匂いで判断しているため最初に口から出して様子を見ながら食べるわんちゃんも多いでしょう。それらは、認識している匂いの中にないため自分の記憶の中を確認しながら食べているようです。とても賢い生き物ですね。
排泄物の匂い
犬同士、散歩中に遭遇した際おしりを嗅ぎあう行動を見る人は多いのではないでしょうか?わんちゃん同士のスキンシップと言われていますが、おしりから分泌されるにおいを嗅いでいるようです。肛門腺に分泌物がたまりトリミングや動物病院で肛門腺しぼりという項目を目にしたことはありませんか?大型犬は排泄時にでることも多いようですが、定期的に絞り出してあげる必要があります。定期的に出してあげないとうちのわんちゃんはおしりの炎症を起こしたことがありました。
これらは排泄物に含まれていることもあるので、わんちゃんによっては散歩中他のわんちゃんのマーキングの跡に体をこすりつける子もいるようです。
犬が好きな匂い、嫌いな匂いを利用したしつけ方法
犬が嫌いな匂いを人間が理解し、日常生活で避けてあげることも必要ですが、一方でしつけに利用する方法もあります。お酢の匂いが一番犬に害がなく寄り付かない匂いになるかと思いますが、しつけの際利用するときは使い過ぎに気を付けましょう。匂いに慣れてしまうとしつけの効果がなくなってしまいます。ペットショップやブリーダーから犬を引き取る際好きな匂いなども伝えてくれる場合もあります。そうした場合新しい環境で自分にとっての好きな匂いがあると安心できますね。
噛み癖など嫌な癖を克服するために

私も犬を飼っていて、犬が子犬のころ吠え癖や噛み癖がひどくネットで検索しお酢を水で薄めたスプレーが効果的だという記事を拝見しました。実際にしつけのために使用してみたところお酢の匂いはうちの犬が嫌いな匂いだったようで驚くことに吠え癖も噛み癖もピタッとなくなったのです。
しつけにお悩みの方は実践してみるのが良いかもしれません。
ただ、可哀想なので心を鬼にする必要があります・・・
愛犬の様子を見ながら使用してください。
家族の中で女性の時だけ噛む。などは女性が香水をつけていないか確認しましょう。香水の匂いで鼻を刺激され、噛みつく場合もあるとのことです。化粧品の匂いなどもあまり好まないようです。
香水や芳香剤も嫌いな匂いですがその匂いでスプレー等は口に入ってしまった時の事を考えると躾の際にはお酢のスプレーのほうが安全です。
「酢」のスプレーを入ってほしくない場所に霧吹き
上記でもお伝えした通り、
お酢のスプレーは犬にとって寄り付かない匂いとなるためはいってほしくない
部屋や空間に霧吹きすると、嫌いな匂いがする場所に入っていくことはしないですよね。ただあまりやりすぎてしまうとお部屋や家具などにお酢の匂いがついてしまうので、ほどほどに使用しましょう。
家具を噛む癖のあるわんちゃんの場合はその家具に吹き付けると効果的です。実際猫除けなどで家の周りや庭にお酢のスプレーを撒いているという方もいるようです。動物には効果がある匂いということでしょう。ペットを飼っている方は他の方がそのような対応をしなくてはいけない状況を避ける為、マナーある飼い方を心掛けましょう。
ペットボトルなどを持ち歩くとしてほしくない場所でマーキングしてしまった際洗い流すことが可能です、またペットシートで吸収させるという方法をとられている方も目にしたことがあります。
まとめ:犬の嫌いな匂い・寄り付かない匂いってどんな匂い?
結果犬が嫌いな匂いや寄り付かない臭いは刺激のある匂いのものばかりということでしょう。犬の信頼を得るためには嫌いな匂いを避けてあげるのが効果的ですね。
人間と犬ではお互い、いい匂いというものに差があるため人間がいい匂いだからと使用していたものが犬のストレスになっている可能性もありませんでしたか?
また、しつけの際に嫌いな匂いを利用する方法もありますがやりすぎには注意してください。
柔軟剤や香水の匂いで体調不良を起こし、それらを除去した結果体調不良が嘘のように治ったという話も実際にあるということですので人間が防いであげられることは実践してあげたいですね。
ただ嫌いな匂いというだけではなく、命に関わる匂いの原因もありました。これらの嫌いな匂いを初めて知るという方も多かったのではないでしょうか?
私も実際に知らなかったということも多く、これからは気を付けて共に生活していきたいと思います。