今猫を飼っている人も、これから猫を飼おうと思っている皆さんも、多頭飼いについて考えたことはありますか?飼育の頭数は、猫たちにどんな影響を与えるのでしょうか。今回は、猫を一匹で飼う場合と多頭飼いの場合で比較して、それぞれの特徴や飼い方をご紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる一匹と多頭飼いの違いとは
家にいるだけでも私たちを癒してくれる猫たち。
猫がたくさんいたら楽しいだろうなと思う方も多いのではないでしょうか。
一匹と多頭飼いを比較してみると、それぞれの特徴が見えてきます。
具体的にどんな違いが生まれるのかを知って、今後の飼い方に役立ててください。
<中見出し>それぞれの特徴
一匹で暮らす猫と多頭飼いの猫を、それぞれの項目で比較してみましょう。
<性格>
一匹 | 多頭飼い |
---|---|
飼い主さんに対して甘えん坊 | 甘える対象は同居猫 |
<運動>
一匹 | 多頭飼い |
---|---|
運動不足になりやすい | 遊びやケンカで消費 |
<ストレス>
一匹 | 多頭飼い |
---|---|
あまりない | 同居猫によるストレスややきもち |
このように、一部を切り取って見ても違いがあることが分かります。
しかし、一概にすべての猫が上記のようになるとは限りません。
ご家庭の生活環境や猫の性格によってもどちらの飼育スタイルが合っているかは変わってきますので、参考程度に覚えておきましょう。
飼い方の違い
一匹で飼う時と多頭飼いの時、比較すると特に変化があるのは飼育の環境です。
猫は、普段からあまり飼育に手のかからない動物ですが、生活環境にはとても敏感なのです。
生活環境の乱れは、猫のストレスにもつながってしまうので注意しましょう。
特に多頭飼いの場合、全ての準備や世話が倍になることを心得ておく必要があります。
まずは猫を飼える環境かどうか、多頭飼いが可能なのかを見極められるようにしましょう。
多頭飼いするときのポイント
ここからは、多頭飼いを決めた後の準備や心構えについて解説していきます。
多頭飼いを始める時、自宅には先住猫がいる場合がほとんどです。
先住猫にストレスを与えず、スムーズに多頭飼いを始めるために以下の3つの項目はぜひ実施してください。
事前準備をしておく
まずは迎え入れる前の事前準備ですが、多頭飼いに必要なリストは以下のようなものです。
トイレ
トイレは、猫の頭数プラス1の数を用意するのが基本です。
猫はトイレが清潔でないと非常にストレスを感じるためいつも清潔に保てる数を確保しておくためです。
また、猫によっては同居猫と違うトイレを使いたいという子もいますので必ず必要数準備しましょう。
食器や水飲み場の確保
猫は、自分のパーソナルスペースを大事にします。
食事や水のための食器は必ず一匹につき1つ準備してあげましょう。
場所は同じでも構いませんが、横取りやストレスを感じている様子があれば別の場所を確保してあげたほうが良いでしょう。
お互いの健康観察
猫を家に迎え入れる前に、それぞれの健康診断を行うことも大切です。
隠れた病気や寄生虫など、猫同士でうつしあってしまう病気が発見されることもありますのでしっかり調べておきましょう。
対面は慎重に
先住猫がいて多頭飼いを始める場合、一番慎重に行いたいのが猫たちの顔合わせです。
まず、突然同じ部屋に入れて暮らし始めるのは絶対にNG。
縄張りを重視する猫にとって、いつも暮らしている場所に突然違う猫が入ってくることは想像以上のストレスです。
実際に触れ合わせるまでには、次のような手順を踏みましょう。
- 別部屋で過ごす
- 匂いで存在を教える
- ケージ越しに対面
- 実際に対面
相性があることを理解する
実際には対面してみないとわかりませんが、猫には比較的相性の良いといわれる組み合わせがあります。
- 子猫と子猫
- 子猫と成猫
- 成猫(オス)と成猫(メス)
オスとオスや、老猫になってからは受け入れが難しいこともありますので気長に対面までの時間の過ごしましょう。
先住猫優先の気持ちを忘れずに
先住猫には、これまで飼い主さんと過ごしてきた時間や環境があります。
生活環境が変わることで、体調を崩したり困った行動をしてしまったりすることがあるということを事前に覚悟しておきましょう。
また、多頭飼いを始めた後も先住猫優先の気持ちをもって行動するということが重要になってきます。
例えば
- エサを入れる順番
- 抱っこする順番
- お気に入りの場所の確保
小さい気遣いのようですが、先住猫のストレスを最小限に抑えることがこれから仲良く暮らしていく第一歩になりますよ。
猫のライフスタイルに合った飼い方を目指そう
猫にとって、家は安全な自分だけのテリトリーです。
環境を変えることで、少なからず猫にも負担がかかりますので飼い方は慎重に検討しましょう。
一匹で飼うか多頭飼いで飼うかは、先住猫の性格や家の環境によって決めるのがおすすめですよ。