「シャーッ」と猫に威嚇された経験がある人もいるのではないでしょうか。猫に嫌われたくないのに何故か威嚇されてしまう、、そんな悩みもあるかと思います。この記事では、猫が威嚇する原因やしつけ方法、威嚇されがちな人の特徴を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の威嚇、どうすればいい?猫の威嚇原因やしつけ方法を解説
猫がシャーっと威嚇したり攻撃したりする行動を見せるのには理由があります。
猫ちゃんは縄張り意識が強い動物のため、お迎えしたばかりだと環境の変化などに戸惑っている可能性もあるでしょう。
なかなか懐いてくれない、近付くと威嚇されてしまう原因は飼い主さんや環境、猫ちゃん自身など様々です。
今回MOFFMEでは、
- 猫が威嚇する原因
- 威嚇をやめさせる・しつける方法
- 猫に威嚇されやすい人の特徴
- 猫に懐いてもらう方法
猫が威嚇する原因は?
愛猫に突然威嚇行動をされると戸惑いますよね。何が原因なのか、もしかしたら病気やけがかも?と、心配してしまうこともあるでしょう。
猫ちゃんがシャーっと声を出して威嚇する原因は、
- 恐怖を感じている時
- 縄張りに侵入された時
- 何かに反対している(不快感の表れ)
猫が威嚇する原因①恐怖を感じた時
猫ちゃんは恐怖を感じると、背中を丸め毛を逆立てて「シャー」と牙を剥く行動をします。
恐怖だけでなく、相手の敵意を感じ取った時にも同じ行動を見せるでしょう。
また、大きな鳴き声・高い鳴き声を出す時も何かしらに恐怖を感じている時だと言われています。
威嚇することで恐怖を感じる対象から身を守ろうとしています。
目の前に何かあるわけでもなく急にこのような行動を取る場合は、匂いに対して不快感を感じている可能性もあるでしょう。
猫が威嚇する原因②縄張りに侵入された時
猫ちゃんは縄張り意識が強い動物です。
他の動物(ペット)と比べてもパーソナルスペースを大切にする動物のため、猫ちゃんの場合は距離感で猫がどう思っているかを読み取れることも。
猫ちゃんにとってまだパーソナルスペースに入ることを許していない関係の場合、近付かれると威嚇することもあるでしょう。
多頭飼いの場合、他の猫ちゃんに対して縄張り意識が強いことも考えられます。
ちなみに威嚇の際に耳が垂れている、黒目が大きくなっている場合は自分を守るための行動。
耳が立ち、口を大きく開け、黒目が小さくなっている時は攻撃するための威嚇行動です。
後者の場合は引っ掻かれたり噛みつかれたりすることもあるので注意が必要。
猫が威嚇する原因③何かに反対している
おもちゃを取られそうになった、縄張りを荒らされそうになったなどの理由によって威嚇することもあります。
例えば、飼い主さんがケージや猫ちゃんの部屋の掃除をしようとすると威嚇することも。
ケージを自分の縄張りだと思っていると、いくら飼い主さんでも牙を剥いて怒ることもあるでしょう。
また、猫ちゃんが嫌がっているのにずっと構ったり、撫で方が気に入らないなどが原因で威嚇行動を見せる場合もあります。
猫ちゃんが尻尾を振り出したり、耳を伏せたりする時は不快感の表れです。
また、けがや病気が原因で威嚇している場合もあります。触られると痛みがある、慢性的に痛みを感じている場合、構おうとすると威嚇することも。
威嚇する理由が見当たらない場合は、痛みを感じている可能性があるため、動物病院で検査を受けるのがおすすめです。
猫の威嚇をしつける方法を状況別に解説
猫ちゃんの威嚇行動には様々な理由があることが分かりましたが、威嚇を止めさせるにはどうすれば良いのでしょうか。
飼い主さんなら、恐怖心を取り除いてあげたい、安心して生活してほしいものですよね。
まだお迎えしたばかりであれば、環境の変化に戸惑っているだけの可能性もあるので様子を見ても良いかもしれません。
そうでない場合は威嚇する猫ちゃんをまず落ち着かせてあげる必要があります。威嚇する必要はない、恐怖を感じる必要はないと分からせる方法を状況別に見ていきましょう。
ここでは、
- 多頭飼いの場合
- スキンシップ中の場合
- 赤ちゃんに威嚇する場合
猫の威嚇対策①多頭飼いの場合
多頭飼いで新しく猫ちゃんをお迎えする時は最も注意が必要だと言えます。先住猫ちゃんがお迎えした猫ちゃんに威嚇行動をすることは珍しくありません。
先述の通り、猫ちゃんは縄張り意識が強いため、新しくやってきた猫ちゃんを縄張りに侵入してきた敵だと認識するのでしょう。
対処法としては新しい猫ちゃんの匂いを事前に先住猫ちゃんに嗅がせるのがおすすめです。
飼い主さんが新しい猫ちゃんを撫でた後に先住猫ちゃんとスキンシップする、新しい猫ちゃんの匂いがついたタオルやベッドなどを置いておくなど。
いきなり対面させるのではなく、最初は別々に過ごさせ、ケージ越しに対面する時間を作るなど工夫することで慣れさせるのが良いでしょう。
また、猫同士で威嚇しあったり、喧嘩する場合は別室で落ち着かせるのが効果的です。まずは威嚇を止めて、様子を見てみましょう。
威嚇が止まらない場合はどちらかを別の部屋に連れて行き、落ち着くまで様子を見てください。
もしも、大人しい猫ちゃんが急に人間や他の猫ちゃんに威嚇するなどの問題行動をし始めた時は、動物病院で検査をしてもらうのがおすすめです。
猫の威嚇対策②スキンシップ中の場合
スキンシップをしている時に威嚇したり、攻撃的な行動を見せることもあります。そんな時は相手をせずに無視を貫きましょう。
猫ちゃんはそのスキンシップ方法に何らかの不満があり威嚇しているため、スキンシップを止めて、目を合わせず無視をしてあげると落ち着きます。
威嚇したことを怒る・構い続けるなどの行動をすると、信用を失い、猫ちゃんとの距離が離れてしまうかもしれません。
猫の威嚇対策③人間の赤ちゃんに威嚇した場合
猫ちゃんは基本的に急な動きや大きな声が苦手です。そのため、人間の赤ちゃんや子供は猫ちゃんにとっては近寄りたくない存在でしょう。
子供や赤ちゃんが近付いた時に威嚇を始めた場合は、猫ちゃんから子供や赤ちゃんを遠ざけてあげましょう。
そのままにしておくと、猫ちゃんが攻撃してしまう可能性もあります。
基本的に大人の目が届かないところで猫と子供・赤ちゃんを遊ばせることが無いようにしてください。
猫に威嚇されやすい人の特徴を紹介
「猫ちゃんとコミュニケーションを取ろうとするとなぜか威嚇されてしまう…。」「猫ちゃんが寄ってきてくれない」
など、心当たりがある人もいるのではないでしょうか?
猫ちゃんに何故か威嚇されやすい・嫌われやすい人には特徴があります。
猫ちゃんには苦手としているものがあり、それらに当てはまる人には懐くのが難しいでしょう。
猫に威嚇されやすい人には、
- マッチョ
- 低い声
- 大きい声
- 強い匂い
- 動きが読めない
猫に威嚇されやすい人①マッチョ
何故か、猫ちゃんは筋肉質な人よりも細めの体つきの人に懐きやすいといわれています。
理由は定かではありませんが、猫ちゃんは柔らかいものや小さいものに対して落ち着きを感じるのかもしれません。
マッチョ体型の人は体が大きく見えるため、大きいもの=怖いもの、と思ってしまうのかも。
また、猫ちゃんに限らずペットは人間の表情をよく見ています。楽しそうにしている人やニコニコしている人の方が懐きやすいのだとか。
怒った表情をしている人、無表情の人には警戒心を抱きやすいそう。猫ちゃんとコミュニケーションを取る時は、できるだけ体を小さくしてニコニコしてあげると良いかもしれませんね。
猫に威嚇されやすい人②ハスキーぼいす
猫ちゃんは、男性の声よりも女性の声に関心を示しやすく、惹かれやすいとも言われています。
低い声は動物にとっては威嚇の時に出す声と似ているのかもしれません。
こういったことから、男性よりも女性が好かれやすい傾向があるとされているようです。
猫ちゃんと接する時は、声を高めにしてあげると威嚇させずに済むかもしれませんね。
猫に威嚇されやすい人③声が大きい
猫ちゃんは人間よりも聴力が優れています。飼い猫が突然の大きな音に驚いてパニックになった、という現場に遭遇したことがある人は多いでしょう。
雷の音を嫌う猫ちゃんは多いですよね。基本的に猫は大きな音が苦手です。
そのため、急に大きな声を出す子供には警戒心を示すことが多いのです。
大人であっても声の大きな人は猫ちゃんに懐かれにくいでしょう。
総合的に猫ちゃんに好かれる人は、おっとりした高めの声の静かな人と言えます。
猫に威嚇されやすい人④匂いがキツい
猫に限らず犬などの動物は嗅覚も優れています。猫は特に肉食で狩りをする動物のため、匂いや音には敏感だと言えるでしょう。
人間にとって良い匂いが猫ちゃんにとっても良い匂いとは限りません。
香水や柔軟剤、タバコの匂いを嫌う猫ちゃんは多いため、強い匂いがする人を避ける傾向があります。
猫ちゃんと触れ合う時は匂いにも注意が必要です。基本的に動物は人間よりも嗅覚が優れているので、触れ合う際は強い匂いは避ける方が良いでしょう。
猫に威嚇されやすい人⑤動きが素早い
猫は動くものに反応します。狩猟本能があるため、動きのあるものを目にすると観察してしまうのです。
猫の気を立ててしまうため、素早い動きや読めない動きをする人間は嫌われやすいと言えるでしょう。
人の急な行動にびっくりする猫ちゃんも多いので気をつけてください。
猫に威嚇されずに懐いてもらうには?
猫ちゃんと接する際には注意点がいくつかあることが分かります。
嫌われたり威嚇されないようにするには、
- 音や声に注意
- 匂いに注意
- スキンシップの取り方に注意
- おやつを利用する
- パーソナルスペースを確保してあげる
猫に威嚇されずに懐いてもらう方法①音や声に注意
先述の通り、猫は聴力が優れています。狩りをして暮らしていた動物のため僅かな獲物の気配や敵の気配も察知できるよう、人間が聞こえない音まで聞くことができます。
そのため、大きな音が苦手な猫ちゃんはかなり多いでしょう。動く度に大きな音を立てる人や声の大きな人がいると落ち着きません。
猫ちゃんに好かれる人の特徴は、
- 動きがゆっくり
- 声が小さく高め
- 穏やか
猫に威嚇されずに懐いてもらう方法②匂いに注意
猫は嗅覚も優れているため、匂いにも注意が必要です。
特に、
- 柑橘系の匂い
- メンソールの匂い
- 香水の匂い
- タバコの匂い
- ハーブの匂い
猫に威嚇されずに懐いてもらう方法③執拗にスキンシップしない
猫ちゃんはしつこい人や、やたらと構ってくる人を嫌う傾向があります。
猫は気まぐれな動物です。基本的には猫から近寄ってくるまで待つのがおすすめです。
可愛いからといって追いかけ回すなどは絶対にNG!警戒して近寄って来なくなってしまいます。
また、スキンシップ中でも尻尾を振る、耳を垂らすなど嫌がっている仕草が見えたらすぐにスキンシップを中断してください。
続けていると威嚇されたり攻撃的になったりする可能性があります。
猫に威嚇されずに懐いてもらう方法④おやつを利用する
どうしても猫が懐いてくれない、慣れてくれないようならおやつをあげてみるのも良いでしょう。
ペットはご飯やおやつをくれる人をちゃんと覚えます。猫の好きなおやつでコミュニケーションを取るところから初めてみるのもおすすめです。
何度もおやつをあげているうちに、距離も縮まるはず。
猫に威嚇されずに懐いてもらう方法⑤パーソナルスペース確保
猫は本能的に人や動物と距離感を持つ動物です。猫にとってどういう存在だと認識されているかによって距離は異なります。
基本的に慣れていないうちはあまり近付くのは止めておきましょう。近付いても一定の距離を取られる場合は、それが猫にとって、その人との適切な距離です。
その距離感を保ちつつ、様子を見ながら近付くようにしてください。
猫に距離を取られる間は、むやみに近付いたりスキンシップを取ろうとするのはNGです。
ますます距離が離れてしまうかもしれないので注意しましょう。
まとめ:猫が威嚇する理由を把握して仲を深めよう!
猫ちゃんは繊細で神経質なところがある動物です。威嚇をするのは何らかの不満や不安を感じているからでしょう。
威嚇を止めさせるには、猫が不快感を感じている理由を把握し、取り除いてあげることが必要。
今回この記事でお伝えしたのは、
- 猫が威嚇をするのは、恐怖・不安・不快感・縄張りへの侵入などが原因
- 威嚇する原因を取り除いてあげる必要がある
- 大きく低い声や急な動きをする人は猫に避けられやすい
- 猫と触れ合う時はゆっくりした動き・高めの声で