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猛暑が続くこの季節。愛犬の熱中症対策はバッチリですか?全身を毛で覆われている犬にとって暑さは天敵です。人よりも熱中症になりやすいため、万全の準備で夏を迎えましょう!今回は、熱中症の原因・熱中症になりやすい犬の特徴・応急処置と予防対策を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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暑くなるこれからに要注意!!犬の熱中症対策を解説!


年々暑くなる日本の夏。


人の熱中症対策は毎年話題になりますが、愛犬の熱中症対策は万全ですか?


最悪の場合、死に至る可能性もあります。


ですが、知っているのとそうでないのとでは防げる可能性が大きく変わってきます。


この記事では、『熱中症の原因』、『熱中症になりやすい犬の特徴』、『応急処置と予防対策』を紹介していきます!

熱中症の原因となりやすい犬の特徴を紹介!


熱中症は、日射病や熱射病などの総称で、体温調節機能が働かなくなり高体温や脱水になることで生じる全身の疾患です。


まずは熱中症の原因となりやすい犬の特徴を紹介していきます。


熱中症の原因は大きく3つあります。

  • 高温多湿環境
  • 過度な運動
  • 熱放散能の低下
熱中症になりやすい3つの特徴
  • 短頭種
  • 北欧系
  • 毛色が黒い
それぞれ詳しく解説していきます。

原因① 高温多湿環境

屋内外関係なく高温多湿環境であれば熱中症になる可能性があります。


エアコンをかけずに留守番を任せたり買い物中に車内に放置したりすることで重度の熱中症を患うことがあります。


窓を開けるだけでは対策にはなりません。


高温多湿の環境はできるだけ避けましょう。

原因② 過度な運動

犬にとって適度な運動は必要不可欠ですが、運動のし過ぎはかえって危険です。


人間と比べて犬は汗をかくことができません。


そのため体温調節がうまくできずに熱中症にかかってしまいます。


暑い時期は特に運動量に気をつけましょう。

原因③ 熱放散能の低下

犬は汗をかくことができないため、口を開けることで水分を蒸散させて熱を下げます。


ですが、熱放散能が低下していると熱を下げることが困難になります。


熱放散能が低下する要因としては、病気遺伝肥満が考えられます。

犬種① 短頭種

短頭種は気道が狭いために熱を下げる機能が低く、暑い空気を取り込みやすいことで熱中症になりやすいです。


短頭種の例は以下の通りです。

  • パグ
  • フレンチブルドッグ
  • ボストンテリア
  • ペキニーズ

犬種② 北欧系

寒い地域で生まれた犬種は毛が密集しているため、暑さにとても弱いです。


北欧系の犬種は以下の通りです。

  • シベリアン・ハスキー
  • サモエド

犬種③ 毛色が黒

毛色が黒い犬は熱を吸収しやすいため、熱中症になりやすいです。


散歩などで外出する時はクールベストを着用させるのも予防の一つです。



熱中症の症状と応急処置を解説!


次に熱中症の症状を初期症状と重度症状の2つに分けて説明していきます。


初期症状は以下の通りです。

  • いつもより呼吸が荒い
  • 口の中の色が赤い
  • 落ち着きがない
  • よだれが多い
  • 食欲不振
  • ふらついている
  • ボーッとしている

続いて重度症状は以下の通りです。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 吐血・血尿・血便
  • 痙攣
  • 歯茎が白くなる
  • 舌や粘膜が青紫になる
  • 失神・昏睡
初期症状が見られた場合は迅速な応急処置が求められます。

重度症状が見られた場合は一刻も早く動物病院へ連れていきましょう。

また、熱中症の症状が見られるのにタイムラグが発生することもあり、数日後に上記の症状が見られることがあります。

熱中症は時間の経過とともに悪化していくため、迷ったら獣医師に相談しましょう。

熱中症にかかった時の応急処置!

初期症状が見られた際の応急処置を解説します。


ステップは以下の通りです。

  1. 涼しい場所へ移動する
  2. 首・脇・鼠蹊部を中心に身体を冷やす
  3. 飲める状態であれば水分補給をさせる

涼しい場所は日陰やクーラーの効いた室内です。


身体を冷やす際は水をかけたり氷を当てたりしましょう。


注意点としては冷やしすぎると低体温状態になることもあるため気をつけましょう。


水分補給は無理強いをしてはいけません。


あくまで飲める状態であれば行いましょう。


応急処置をしても一向に改善しなければ動物病院へ連れていくことをおすすめします。

シチュエーションごとの予防対策を解説!


最後に2つのシチュエーションに応じた熱中症予防対策を紹介します。


一番大事なことは熱中症にかからないことです。


予防策を知っているかいないかでは熱中症になる可能性が大きく異なります。


しっかりと把握しておきましょう。

①お散歩中

最近は5-6月でも暑い日が多いですよね。


暑いなと感じる日の散歩は早朝or夕方以降に行いましょう。


日中は気温が暑いだけでなく、地面も高熱を帯びていることがあるため避けましょう。


また、散歩中は常に水を持ち、こまめに水分補給を促しましょう。


濡れタオルなどで首元を冷やしながら散歩するのもとても良いです。


上記で述べた熱中症になりやすい犬は散歩を控えるというのも一つの予防策です。

②室内

室内での熱中症にも注意をする必要があります。


いくら通気性が良い部屋だとしても、クーラーを効かせて十分な水を設置しておきましょう。


窓を開けているから大丈夫というのは間違いです。


一部カーテンを閉めて日陰を作ってあげましょう。

まとめ:入念な対策で夏を乗り切ろう!

この記事では、熱中症の原因・熱中症になりやすい犬の特徴・応急処置と予防対策を紹介しました。


まとめると

熱中症の原因

  • 高温多湿環境
  • 過度な運動
  • 熱放散能の低下

熱中症になりやすい特徴

  • 短頭種
  • 北欧系
  • 毛色が黒い
応急処置のステップ
  1. 涼しい場所へ移動する
  2. 首・脇・鼠蹊部を中心に身体を冷やす
  3. 飲める状態であれば水分補給をさせる
人が暑いと感じる何倍もわんちゃんは感じていると思って対策を行いましょう。

いくら楽しんでいるからといって過度に運動をさせてはいけません。

飼い主として強い責任感を持ってわんちゃんを暑さから守ってあげてください。

わんちゃんとの幸せな日々が続くことを願っています!