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ペットショップに行くとかわいい子犬や子猫にうっとりしてしまいますよね。ですが、同時に売れ残ってしまった犬はどうなるのか気になる人も多いと思います。そこで今回は売れ残った犬のその後や売れ残りをなくすためにできることについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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ペットショップで売れ残ったわんちゃん、どうなってしまうの??


ペットショップに行くと、たくさんの愛らしいわんちゃんがいますよね。

とても癒される反面、誰しも一度は『売れ残ったらどうなってしまうのだろう。。』と心配した経験があると思います。

そこで今回は、以下の順番でペットショップ事情について解説していきます。
  1. なぜ売れ残りが起きるのか
  2. 売れ残った犬のその後
  3. 売れ残りをなくすためにできること

なぜ売れ残りが起こってしまうのか

最近では、ペットショップへ行かなくてもネットで動物を購入できるため、気軽にペットを飼う人が多くなっています。


その一方で、わんちゃんの売れ残りが急増しているのも事実です。


売れ残りが起きる理由は大きく3つあります。

  • 供給過多
  • 性格や身体的特徴で敬遠される
  • 売れ時が短い
それぞれ詳しく解説していきます。

理由① 供給過多

冒頭でも述べたように、ペット需要の増加に伴って供給過多となっています。


ビジネスの観点から、人気の犬種を多く取り揃えているペットショップほど売上は多くなるため、需要よりも遥かに多い供給量となってしまうことが原因です。


ペットショップで犬を購入する人が大きく減らない限り、供給過多を解決することは難しいと考えられます。



理由② 性格や身体的特徴で敬遠される

よく吠える子、噛み癖がある子、毛並みや毛色が特徴的な子などは売れ残りがちです。


犬の値段は決して安くはないため、飼い主側からするとなるべく性格や見た目が自分の好みにマッチした犬を選びがちです。


人気の犬種でも、性格や身体的特徴は千差万別です。


性格や身体的特徴で売れ残ってしまうわんちゃんは少なくありません。

理由③ 売れ時が短い

多くの場合、折角飼うなら仔犬から育てたいと思うでしょう。


犬の売れ時は生後2〜3ヶ月です。


3ヶ月を過ぎると徐々に値段が下がっていき、6ヶ月以降はセールでも売れなくなります。


1年が過ぎると、ショーウィンドウに並ばなくなり始めます。

売れ残った犬はどうなるの??


ペットショップではたくさんの犬が売れ残ってしまうことがわかったかと思います。


では、その売れ残った犬はその後どうなってしまうのでしょうか。


大きく4つのパターンに分けられます。

  • 殺処分
  • 実験用として業者に売却
  • 繁殖業者へ引き渡し
  • 再販または引き取り
とても悲しいですよね。

ですが、このような事実に目を背けず、現実を学ぶことがとても大切です。

上記4つのうち、④再販または引き取りは最も稀なケースです。

引き取りというのは、ペットショップの店員さんやその家族などが売れ残った仔犬を引き取るということです。

定期的に新しい仔犬が入ってくるため、引き取りはすぐに限界がきます。

再販は、系列店などに引き渡し、そこで格安として売るというものです。

引き取りと同じくこれにも限界があります。

こういった実情から、殺処分や業者への引き渡しという形が大半になってしまいます。

売れ残りをなくすためにできること


このような売れ残り事情を改善するために私たちにできることはあるのでしょうか。


私たちにできることは、できるだけペットショップで買わないことです。


ペットショップではなく、里親として動物愛護センターや保健所から犬を引き取ることで、1匹でも多く処分される犬を減らすことができます。


一個人じゃ根本的な改善はできないよ。。。


そう考える人が大半だと思います。


ですが、一人ひとりがこのような意識を持って行動することがとても大事になります。


実際に、生体販売を禁止しようという声が高まったことで、動物愛護法の改正引き取り業者の拡大が起きました。


しかし、まだまだ悲惨な実情は広がっています。


できるだけペットショップで買わない』という意識を持つ人が一層増えれば、メディアやNPOに影響を与え、より大きな波を起こします。


ペットショップの売れ残りをなくすには、一人一人の協力がとても大事です。

まとめ:動物は『商品』ではなく、『家族』!


この記事では、売れ残った犬のその後や売れ残りをなくすためにできることについて解説してきました。


まとめると


売れ残りが起きる理由

  • 供給過多
  • 性格や身体的特徴で敬遠される
  • 売れ時が短い

売れ残った犬のその後
  • 殺処分
  • 実験用として業者に売却
  • 繁殖業者へ引き渡し
  • 再販または引き取り

ペットショップに並ぶわんちゃんはどの子もとても可愛いですよね。

ですが、わんちゃんを商品ではなく、家族として考えてあげることがペットショップ側と私たち飼い主側の責任だと思います。

一朝一夕には売れ残り問題を解決することはできません。

個々人が実情をしっかりと把握して、その上でどうするかを考えることがとても大切です。

この記事が考えるになれば幸いです。