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保護犬の理解は年々広がっており、保健所や保護団体からの譲渡が犬を飼う方法の一つの方法として注目を浴びています。ですが、手順や条件などの基本的な情報を把握している人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は保健所からの犬の引き取り方や条件について解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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どうやって保健所から犬を引き取るの??条件や方法を解説!

保健所から犬を引き取りたい


そう考える人も少なくないと思います。


ですが、ペットショップとは異なり、すぐに引き取ることはできません。


この記事では、犬を引き取る前に知っておきたい情報を以下の順に紹介していきます!

  1. 引き取り費用
  2. 引き取りに必要なもの
  3. 引き取るまでの流れ
  4. 引き取り前のチェックポイント
それでは一緒に学んでいきましょう!

引き取りにかかる費用は?

保健所からの引き取りには費用がかからないと考える人もいますが、これは大きな間違いです。


引き取り費用の内訳は以下のようになります。

  • 譲渡料 0円
  • 登録料等 10,000円以下
譲渡料は無料の保健所が大半です。

登録料等は地域によって異なりますが、概ね10,000円以下で済みます。

補助金が出る自治体もあるため確認しておきましょう。

ですが、これらはあくまで引き取り費用です。

この他にワクチン費用不妊去勢費用ゲージ等のアイテム代がかかるため、初期費用だけで数万円が必要です。

また、犬の月平均飼育費13,175円です。

ペットショップよりは費用の負担を抑えられますが、決して安い訳ではありません。

引き取る前に責任を持って育てられるのか再度検討してみましょう。

引き取り条件を解説!

次に、引き取り条件を解説していきます。


主な条件は以下のようになります。

  • 犬を引き取る保健所と同じ地域に住んでいる人
  • 犬を飼育できるだけの資金がある人
  • 引き取る責任者が20歳以上の人
  • 不妊去勢手術が受けられる人
  • 訪問調査・指導が受けられる人
などです。

上記以外にも、60歳以上の場合、飼育できなくなった際の預け先が確保できる人など、年齢などによって条件が増減することがあります。

また、引き取り前に面談が課される場合もあり、そこで適正でないと判断された際は引き取りが却下されることもあります。

条件も費用と同じく自治体によって異なるため、引き取り前に自治体に確認しておきましょう。

保健所から犬を引き取るまでの流れを解説!


事前に流れを把握しておけば、当日の引き取りをスムーズに進めることができます。


引き取りの流れは以下の通りです。

  1. 保健所で受付
  2. 講習を受講
  3. 犬と対面
  4. 譲渡決定
①保健所で受付
調査票に記入し、保健所に提出する。

②講習を受講
犬の育て方など、犬を飼うための基本的な知識を学ぶ。

③犬と対面
犬と触れ合い、どの犬を引き取るか決める。この時に適正な飼い主か判断される面談があることもある。

④譲渡決定
譲渡の可否が決定する。

譲渡決定後に、訪問調査などによる飼育環境の確認があります。

引き取りに必要なものは??

自治体によりますが、基本的には以下の5つが必要です。

  • 印鑑
  • 身分証
  • 筆記用具
  • 犬を運ぶキャリーバック等
  • 引き取り費用

この他にも契約書などの必要書類があります。


詳しくは講習会で説明があるのでしっかりと確認しておきましょう。

ちょっと待って!引き取り前のチェックポイントを確認!

引き取る前に最終チェックポイントを確認しておきましょう。


チェックポイントは大きく2つです。

  • 飼育環境は整っているか
  • 費用や散歩時間の余裕はあるか


それでは各確認事項を見ていきましょう。

確認事項① 飼育環境は整っているか

犬を室内で飼うためには十分な広さが必要です。


外飼いの場合でも、病気や怪我などの事態には一時的に室内飼いをすることもあるので、室内環境を蔑ろにすることは避けましょう。


広さだけでなく、清潔さや必需品の有無(ゲージやエサなど)が備わっているかなど、しっかりと確認しておく必要があります。


わんちゃんは生活環境が変わり、ただでさえ不安を抱えていると思います。


できる限りストレスを与えない環境作りを心がけることが大切です。


確認事項② 費用や散歩時間の余裕はあるか

費用に関しては、先ほど紹介した通り初期費用を除いても月に1万円以上はかかります。


これらに加えて、手術などの臨時費用にも備える必要があります。


散歩に関しても、犬種によりますが、一日1〜2・時間も1時間程度を要します。


わんちゃんとの生活で十分な散歩時間を抽出できるのか、もう一度確認しておきましょう。

まとめ:引き取り前後の確認を入念に!


この記事では、保健所からの犬の引き取り方や条件について解説しました。


まとめると、


引き取り費用の内訳

  • 譲渡料 0円
  • 登録料等 10,000円以下

引き取り条件
  • 犬を引き取る保健所と同じ地域に住んでいる人
  • 犬を飼育できるだけの資金がある人
  • 引き取る責任者が20歳以上の人
  • 不妊去勢手術が受けられる人
  • 訪問調査・指導が受けられる人

引き取りの流れ
  1. 保健所で受付
  2. 講習を受講
  3. 犬と対面
  4. 譲渡決定

保健所で引き取るという選択をすることはとても素晴らしい決断だと思います。

一度家族として迎え入れたら、終生責任を持って育ててあげてください。

わんちゃんとその家族が幸せな日々を過ごせることを願っています!