猫の歯磨きは必要なのか悩む方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。実は歯周病を防ぐために歯磨きは必要です。ですが、正しく歯磨きを行わなければ適正な効果は得られません。そこで今回は、歯磨きの頻度ややり方、嫌がる猫の対処法などを詳しく解説していきます!
この記事の目次
目次を閉じる猫の歯磨きは必要??歯磨きにまつわる疑問点を解説していきます!
早速の結論ですが、猫の歯磨きは必要です。
私たち人間と同じように、猫も歯磨きを疎かにすると様々なリスクが生じます。
『歯磨きはしっかり行ってるから大丈夫!』
そう答える飼い主さんもいるかと思います。
ですが、歯磨きに関する正しい知識を把握している飼い主さんは意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、歯磨きの頻度ややり方、嫌がる猫の対処法などを詳しく解説していきます!
もう一度歯磨きに関する正しい知識を確認しておきましょう!
歯磨きのメリットを紹介!
歯磨きのメリットを端的に説明すると、『口内を清潔に保つため』です。
野良猫は、植物や獲物など噛み応えのある食べ物を食べているため、歯磨きをせずとも歯磨き効果を得ています。
ですが、我々と一緒に暮らす室内飼いの猫はその効果が得られないため、歯磨きが必要になります。
歯磨きを怠ると、最も患いやすいのが歯周病です。
歯周病だからと侮ってはいけません。
歯周病から消化器疾患⇨顎骨骨折⇨心臓疾患と悪化していく危険性があります。
人間にも言えることですが、歯を綺麗に保つことは身体の健康に直結します。
正しい歯磨きで猫ちゃんの健康を守りましょう!
まずは猫の歯の構造を理解しよう!
猫の歯がどうなっているのか簡単に説明します。
歯の数は乳歯が26本、永久歯が30本です。
構造は人間と同じで、歯髄・象牙質・エナメル質の3層構造になっています。
歯周ポケットとは、歯と歯肉の間を言いますが、ここに歯石や歯垢が溜まることで歯周病になります。
猫の口内はアルカリ性のため、弱酸性である人の口内と比べて、歯周病になりやすいです。
歯磨きの適正な頻度や一回の所要時間は?
毎日歯磨きを行うことがベストです!
食べ物のカスがやがて歯垢⇨歯石⇨歯周病となり、歯石になると歯磨きだけでは除去できなくなります。
歯垢から歯石になるのに約1週間かかります。
毎日が無理なら最低2〜3日に一回は歯磨きを行いましょう。
歯磨きの3ステップを紹介!
成猫になってしまうと、中々歯磨きに慣れてくれません。
なので、歯磨きはできるだけ生後4ヶ月〜6ヶ月までに慣れてもらうことが良いと言えます。
以下では、歯磨きの3ステップを紹介します。
- 猫の口に触れることに慣れてもらう
- 歯磨きシートを使う
- 歯ブラシを使う
① 猫の口に触れることに慣れてもらう
日頃のスキンシップの一環として、猫の口元に触れましょう。
いきなり歯ブラシを使ってしまうと嫌悪感を持たれてしまうことがあります。
口元に触って、嫌なことはされないという認識を持ってもらうことが大切です。
② 歯磨きシートを使う
次に歯磨きシートを使ってみましょう。
歯磨きシートは猫に抵抗感を持たせにくく、歯垢を取ることができます。
歯ブラシの前に歯磨きシートに慣れてもらいましょう。
方法は以下の通りです。
- 指にシートを巻き付ける
- その指で歯や歯茎をタッチ
- 1本ずつクルクル磨く
- 緩くなったらシートを巻き直す
③ 歯ブラシを使う
いよいよ歯ブラシを使っていきます。
以下の流れで行いましょう。
- 歯ブラシを軽く握る
- 45°の角度で歯周ポケットに毛先を当てる
- 左右に小刻みに動かす
- ゴシゴシ磨かない
- 嫌がったら途中でもやめる
まとめ:歯石がついたら獣医師に頼ろう!
今回は歯磨きの頻度、やり方、注意点など歯磨きにまつわるアレコレを解説しました。
まとめると
歯磨きは猫の口内を清潔に保つために毎日行うのがベストです。
最低でも2〜3日に一回は必ず行いましょう。
歯磨きの3ステップ
- 猫の口に触れることに慣れてもらう
- 歯磨きシートを使う
- 歯ブラシを使う
歯ブラシを使う際の注意点
- ゴシゴシ磨かない
- 嫌がったら途中でもやめる
上記で説明した通り、歯垢は歯磨きで取れますが、歯石を除去することは難しいです。
無理に取ろうとすると口内を傷つけてしまう危険性があるため、プロに任せましょう。
口臭がきつい場合や汚れが取れない場合は動物病院に連れて行くことをオススメします。
猫ちゃんとの幸せな生活が続くことを願っています!