野良猫タッチは要注意!最悪の場合、死に至る病に感染する!?のサムネイル画像

『野良猫を触りたいけど、感染症がこわい』という心配を抱える人は少なくないと思います。野良猫への接触は、最悪の場合、死に至る病を患うリスクがあります。そこで今回は、猫からの感染症を紹介しながら、その対策方法を解説していきます!

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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野良猫との接触で死に至る『SFTS』とは


関西に住む50代の女性が野良猫に噛まれて死亡したニュースをご存知でしょうか。

この女性は『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』が原因で亡くなったとされていますが、これはマダニから感染した野良猫に噛まれたことで間接的に女性に発症したとされています。

あまり知られていませんが、このSFTSは2013年〜2017年の間に国内で266人が感染し、内57人が死亡しています。

SFTSに感染することは稀に思えますが、マダニ等から感染した野良猫に噛まれたり、引っ掻かれたりすることであらゆる感染症を発症するリスクがあります。

今回は、野良猫からもらう感染症を紹介しながら、その対策方法を詳しく解説していきます!

野良猫からもらう感染症を紹介!

さて、冒頭にSFTSを紹介しましたが、他にはどのような感染症があるのでしょうか。


猫から感染する病気は大きく5つあります。

  1. 猫引っ掻き病
  2. パスツレラ病
  3. かいせん病
  4. 回虫病
  5. 真菌病

それぞれ紹介していきます。

① 猫引っ掻き病

猫に引っ掻かれることにより、傷口が腫れ上がる病気です。


大体引っ掻かれた2週間後に発症すると言われています。


主な症状としては、発熱や痛みで、重症化すると痙攣意識障害視力障害を起こします。


重症化しなければ、徐々に治癒していきますが、重症化症状が現れた際は抗生物質の投与が必要になります。

② パスツレラ病

猫の口内や爪の中にはパスツレラ菌というものを常時保菌していると言われています。


この菌が人間に移ると、傷口の化膿呼吸器障害皮膚疾患敗血症などを発症します。


高齢者や免疫力が低い人が感染すると、最悪の場合、死亡する例も見られています。


発症は大体30分〜2時間後と言われています。

③ かいせん症

ヒゼンダニに感染した猫に触れることで感染します。


潜伏期間は約1ヶ月程度で、体の部位に赤いブツブツ強い痒みが現れます。


かいせん症は、人から人への感染リスクもあります。


発症した際は、外用薬・内用薬の両方or片方の服用によって治療します。

④ 回虫症

猫の消化器官にいる寄生虫が排便によりなんらかの形で人間に感染します。


主な症状は、発熱倦怠感アレルギーなどです。


猫の排便から感染する病気としては、他にトキソプラズマ症・カンピロバクター症などがあります。


⑤ 真菌症

真菌症は別名『猫カビ』と言われ、真菌に感染した猫から感染します。


部分的に脱毛している猫がいたら真菌症に感染している可能性が高いです。


主な症状としては、赤い発疹強い痒みなどです。

どうしても触りたい時は、『手洗い』を徹底しよう!


アナログな方法ですが、すぐにできる対策としては、『手洗い』を徹底することです。


野良猫に関わらず、室内飼いの猫に対しても、触ったらなるべく手洗いを行いましょう。


接触からノミやダニが人に移ることで感染症を発症することがほとんどです。


手洗いをしっかりと行うことで、手についたノミやダニを洗い流し、感染症を防ぐことができます。


手洗い以外にも、毛が衣服に着いたら着替えやコロコロで衣服を清潔に保つことが大切です。

もし痒み・痛みが出たら、すぐに病院へ!

自然治癒していくものもありますが、重症化する前に病院で診てもらうのをオススメします。


初期症状であれば、外用薬や内用薬で治ることが大半です。


心配や不安を抱いているならすぐに病院へ行って意見をもらいましょう。


飼い猫を外に出すことも要注意!!

野良猫からの感染症を紹介しましたが、飼い猫を外に出すことで、ノミやダニを持ち帰ってくることがあります。


外出をよくする猫の感染症発症率は95%以上というデータもあるため、清潔を保っているからといって油断できません。


なるべく猫は室内で飼うことを推奨しますが、もし散歩などで外出することがある場合は、必ずワクチン接種を行いましょう。


混合ワクチン接種ノミダニ予防接種フィラリア予防接種などがあり、動物病院で気軽に接種できます。


完全室内飼いだとしても、どこから感染するかわからないため、ワクチン接種はしておきましょう。


猫ちゃんのためにも早めに予防することが大切です!

まとめ:なるべく野良猫は触らないのが賢明!

この記事では、野良猫からもらう感染症とその対策方法を詳しく解説しました。


まとめると、、、


猫から感染する病気は大きく5つ

  1. 猫引っ掻き病 
  2. パスツレラ病 
  3. かいせん病 
  4. 回虫病 
  5. 真菌病

また、最悪の場合死に至る『SFTS』の感染者が国内で増加している。

主な予防対策として、手洗いコロコロを徹底して、自身を清潔に保つことが大切です。

完全飼い猫の場合でも、ワクチンはできるだけ早く接種することを推奨します。

猫ちゃんとの幸せな生活が続くことを祈っています!