犬のストレスサイン、見逃してない?原因と解消法を解説!のサムネイル画像

この記事では、ストレスサインと、解消法を紹介します。ストレスの原因は、心理的ストレス・物理的ストレス・生理的ストレスの3つがあります。また、ストレスサインを小中大に分けて解説していきます。そして、解消法は①スキンシップ、②運動、③犬用ガムの3つを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

犬のストレスサイン、見逃してない?原因と解消法を解説!


普段は元気で楽しそうな犬も、実は内心強いストレスを抱えているかもしれません。


飼い主として、犬のストレスサインと解消法をある程度把握し、臨機応変に対応することが大切です。


この記事では、『ストレスサイン』と『ストレス解消法』を詳しく解説していきます。

ストレスの原因は大きく3つ!


人間と同じように、犬もストレスを感じます。


犬が一生懸命サインを出していても、飼い主が受け取れなければ意味がありません。


まずは、しっかりとストレスの原因を学んでいきましょう!


ストレスは大きく3つに分けることができます

  1. 心理的ストレス
  2. 物理的ストレス
  3. 生理的ストレス

心理的ストレス

心理的ストレスは以下の原因によって発生します。

  • 引っ越し
  • 留守番時間の長時間化
  • かまってあげられない

引っ越し

今まで安心の場所だった家が、引っ越しによって不安の場所になることがあります。


また、普段の散歩コースも変わるため、神経質な犬だとストレスの種になります。


対処法としては、トイレやハウスを引っ越し前の家となるべく似た位置に置くことです。


留守番時間の長時間化

普段より留守番時間が伸びると、犬はストレスを感じます。


対処法としては、高機能な留守番用おもちゃがたくさん販売されているので、それらを使ってみるのがおすすめです。


かまってあげられない

子どもが産まれたり、ペットが増えたりすると、1匹にかまってあげられる時間が減るかもしれません。

かまってくれない、、』とヤキモチを妬いてしまうと、それが心理的ストレスに繋がります。

家族が増えても、今まで通り一緒に遊んであげることが大切です。

物理的ストレス

物理的ストレスは以下の原因によって発生します。

  • 大きな音
  • 強い光
  • 強い匂い

①大きな音

人の生活には様々な音がつきものです。


ドライヤー、掃除機、洗濯機、料理など


私たちにとっては問題ない音も、犬にとっては大きなストレスになります。


②強い光

照明、テレビ、電子デバイスなど

人の生活から発生する強い光は犬にはストレスになることがあります。

音と同じように、こちらも人の生活には欠かせないため、対策がとても難しいです。

③強い匂い

犬は鼻で考える動物と言われるほど、嗅覚がとても鋭いです。

人間の10,000倍とも言われています。

柔軟剤、タバコ、洗剤、香水など

人工的な強い匂いを嫌う犬はとても多いです。

生理的ストレス

生理的ストレスは、食事、トイレ、ハウスの衛生環境が良くない場合や、犬に適していない場合に発生します。


犬の生活環境は整っているか、食事は新鮮か等、改めて確認してみてください。


生理的なストレスは、物理的ストレスよりも対策しやすいため、すぐにでも生活環境をチェックしましょう。

ストレスサインを確認しよう!

それではストレスサインを紹介していきます!


ストレスサインは毎日確認する必要があります。


犬と人間の時間軸は違うため、『おかしいな、、』と思ったら、すぐに行動することが大事です。


ストレス度合いは大きく小中大の3つに分けられます。


それぞれの度合いに対するストレスサインを確認しましょう。

ストレス度:小

軽度のストレスサインは以下の通りです。

  • まばたき
  • 視線を合わせない
  • あくび
  • 身体を掻く
  • 足を舐める
上記のサインが見られるときは、不安・緊張・焦りなどの負の感情を飼い主に伝えようとしています。

飼い主側は、いつも以上に犬をリラックスさせるよう心がけましょう。

普段と変わらない仕草もあるため、判断が難しいですが、過剰にサインが出ていればストレスを抱えていると思われます。

軽度から悪化する危険性があるため、普段よりも犬の行動に目を光らせましょう。

ストレス度:中

中度のストレスサインは以下の通りです。  

  • 呼吸が激しい
  • 吠える
  • 噛み付く
  • 歯を見せる

軽度のストレスサインと比べると、だいぶ攻撃的なサインが見られます。


飼い主だけでなく、散歩中に他人や他のペットに攻撃する危険性もあります。


中度のストレスサインが続く場合は、獣医師に診てもらうことを検討しましょう。

ストレス度:大

重度のストレスサインは以下の通りです。  

  • 激しく尻尾を噛む
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲低下
  • 無気力化
重度のストレスサインは、急に現れるわけではなく、軽度や中度を経て現れます。

上記の症状が出たら、迷わずに獣医師の意見を求めましょう。

放っておくと取り返しのつかない事態になります。

これで安心!今日からできるストレス解消法を紹介!


様々な対処法があると思いますが、今回は最も基本的な3つのストレス解消法を紹介します。


  1. スキンシップ
  2. 運動
  3. 犬用ガム
それぞれ詳しく解説していきます。

ストレス解消法① スキンシップ

スキンシップは最も効果的な解消法の一つです。


最近、仕事や家事が忙しくて犬のスキンシップが疎かになっていませんか?


犬は孤独にとても敏感なため、十分なスキンシップを行っていないと、ストレスを溜めるようになります。


先ほど紹介した軽度のストレスサインはスキンシップ不足から生まれることが多いです。


また、スキンシップは犬のストレスを解消するだけでなく、人側のストレスも軽減します。


どんなに仕事が忙しくても、毎日スキンシップは取りましょう。


スキンシップの一環として、ブラッシングや褒め言葉もかけてあげるとGOODです。

ストレス解消法① 運動

運動不足は犬に強いストレスを与えます。


犬の適切な運動量をご存知ですか?


小型犬の散歩

  • 1日2回
  • 1回20〜30分
  • 1〜2km
トイプードルやミニチュアダックスフンドの場合は、1回40〜60分の散歩が適正です。

中型犬の散歩

  • 1日2回
  • 1回30分
  • 2km
コーギーやビーグルのような狩猟犬・牧羊犬の場合は、1回1〜2時間が適正となります。

大型犬の散歩

  • 1日2回
  • 1回30分〜1時間
  • 2〜4km
大型犬の場合、過度な運動は内臓や関節に負担をかけてしまうため避けましょう。

散歩は過度も過小もよくありません。

正しい運動量を維持できれば、犬のストレス解消&健康促進につながります。

ストレス解消法③ 犬用ガム

犬用ガムを与えるのもストレス解消法の一つです。


犬は噛むことでストレスを発散することができます。


ストレスを溜めて、家具や人に噛み付く前に犬用ガムに慣れさせましょう。


犬用ガムの種類はたくさんあるので、様々な種類を試して犬の好みを把握しておきましょう。


ここに注意!

犬用ガムを与えるのは、必ず飼い主がそばにいる時にしましょう。

犬用ガムで窒息などの事故を起こすこともあるため、留守中に与えるのは避けてください。


また、ガムに加えて噛んでも大丈夫なおもちゃもあればベターです。


おもちゃがあれば、家に誰もいない場合でも犬自身でストレス解消できるので、すぐに買って実践することをおすすめします。


おもちゃの中には硬すぎて歯が欠けてしまうものもあるので注意する必要があります。

まとめ:不安な時は獣医師に相談しよう!

この記事では、『ストレスサイン』と『ストレス解消法』を詳しく解説してきました。


犬のストレスサインを見逃すことは一大事につながります。


日頃からストレス解消法を徹底して行いましょう。


判断が難しい場合は、気軽に獣医師に相談することをおすすめします。


わんちゃんとの幸せな生活が続くことを願っています!