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他人の犬を触ることのメリットとデメリットを説明し、その上で他人の犬を触りたいときにすべきことや撫で方のコツを紹介しています。また、触られたい飼い主さんのすべき対応や、触られたくない飼い主さんの対応例についても紹介しています。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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他人の犬、勝手に触ってない?OKなときの見分け方やマナーを解説!

散歩中にかわいいワンちゃんを見つけると、犬好きさんはどうしてもテンションが上がってしまいますよね。


時には犬の方から駆け寄ってきてくれたりして、ついつい撫でてしまいたくなるときも。


とはいえ、他人の犬を撫でるとなると、触る側にも飼い主さんにも、そしてワンちゃんにもリスクもつきものです。


この記事では、「他人の犬を撫でたいときはどうすべきか」「どういうときは触って大丈夫か」について解説します!


また、飼い主さんが気をつけた方がいいことについても紹介します。

他人の犬を触ることのメリット/デメリット


まずは、他人の犬を触ることにどのようなメリットとデメリットがあるのかを確認しましょう。

メリット①:犬が社会性を身につけられる

大きなメリットの1つが、そのワンちゃんが社会性を身につけられることです。


飼い主さんの中には、自分の犬をいろんな人に撫でてもらうことで、人に慣れさせようと考えている人もいます。


また、「とにかく人が大好き」「たくさんの人に撫でてほしい」という性格の犬もいるため、犬自身が触って欲しがることもあります。


そういう犬にとっては、他人に撫でてもらうことは大きなメリットになります。

メリット②:飼い主が人と交流することを楽しめる

また、飼い主さんが他人と犬の話をしたい場合もあります。


飼い犬が人懐っこかったりなどでよくいろんな人と交流する飼い主さんは、その時間を楽しんでいることも多いです。


この場合も、犬を撫でてもらうことがメリットになります。

デメリット①:怖がる犬にとってはストレス

逆に大きなデメリットの1つとして、ワンちゃんにとってストレスになることが挙げられます。


人が大好きな犬を除いて、ほとんどの犬にとっては、見知らぬ人に突然触られるのはストレスです。


人間に置き換えて考えても、巨人がいきなり現れて頭を触られたら恐怖心でいっぱいになりますよね。


とりわけ小さい子どもは力の加減ができず、また予測不能な動きをするため、犬が驚きや恐怖を感じる可能性が高いです。

デメリット②:「噛んでしまった」などのトラブルになる可能性がある

万が一、犬が触った人を噛んでしまった場合、トラブルに発展する可能性があります。


噛み癖のあるワンちゃんならなおさら、飼い主さんは他人に触らせないようにするでしょう。


そうでなくても、「変な触り方をされて犬が驚いてしまった」「興奮した犬が暴れてしまった」など、トラブルに発展するリスクは高いです。

デメリット③:怪我をしている、トレーニング中などの事情がある

以下のような事情がある場合もあります。

  • 怪我をしている
  • 障害を持っている
  • しつけのためのトレーニング中
  • 介助犬になるための訓練中
このような場合は、事情のわからない他人が勝手に犬に触れてしまうと、健康状態を悪化させてしまったり、訓練の邪魔になったりします。

ワンちゃんがかわいすぎて触りたい!どうしたらいい?

ここまで、他人の犬に触ることのメリットとデメリットを紹介してきました。


リスクはあるものの、デメリットばかりでもないため、「もし撫でてもいいなら撫でたい」と考える人も多いでしょう。


ここでは、他人の犬を撫でたい場合にどうしたら良いかを紹介します。以下の流れで触ってあげると良いです。

  1. まずは飼い主に触っていいか聞く
  2. OKをもらえたら、犬の隣に座る
  3. 毛並みに沿って、首の後ろから体の後ろに向かって撫でる
  4. 嫌がるそぶりを見せていたらすぐやめる
詳しく説明していきます。

①まずは飼い主に触っていいか聞く

「飼い主に触っていいか聞く」ことが、最も大切です。


犬の性格はさまざまです。また、訓練中や障害を持っているなどの事情を抱えている場合もあります。その事情を最もよくわかっているのは飼い主さんです。


飼い主さんに断られた場合はすぐに諦めましょう。

②OKをもらえたら、犬の隣に座る

飼い主さんからOKをもらえた場合、犬の正面ではなく隣に座ります。


犬は「上から見下ろしてくるもの」「正面から近づいてくるもの」を警戒します。隣に座ることで、敵ではないことをアピールできます。


また、大きな音を立てないことも大切です。

③毛並みに沿って、首の後ろから体の後ろに向かって撫でる

犬は、一般に、見知らぬ人から以下の場所を触られることを嫌がります。

  • 鼻の周り
  • 尻尾
そのため、以上の場所は避けて、首の後ろから体の後ろに向かって、毛並みを逆立てないように撫でましょう。

また、飼い主さんから「ここを触ってあげてください」などと言われた場合は、それに従いましょう。

④嫌がるそぶりを見せていたらすぐやめる

それでも犬が嫌がっている場合は、すぐに撫でるのをやめましょう。


以下の場合は、犬が嫌がっている可能性があります。

  • 尻尾を下げる
  • 耳を後ろに倒す
  • 唇を舐める
  • 体を掻く
  • あくびをする
  • 飼い主にくっつく
  • 前足をあげる
このようなそぶりを見せていたら、犬にとってストレスになっている可能性が高いです。すぐに撫でるのをやめましょう。

触らせたい!or触らせたくない!飼い主はどうしたらいい?


ここでは、自分の犬を他人に触らせたい場合と触らせたくない場合の飼い主さんの対応を紹介します。


対応に困っている場合など、ぜひ参考にしてみてください。

犬を触らせたい場合

社会性のトレーニングなどの関係から、ぜひ他人にも犬を触ってほしい! という飼い主さんもいると思います。


その場合は、たとえば触りたそうに見ている人に「よかったら撫でてみますか?」などと声をかけてみましょう。


また、相手がどうやって撫でていいかわからなさそうにしている場合、

  • まずは犬の隣に座るように促す
  • どこを触られたら喜ぶのかを伝える

と、楽しく犬に触れられるように誘導しましょう。

犬を触らせたくない場合

犬を触らせたくない場合に声をかけられると、対応に困りますよね。


以下は、犬を触らせたくないときの対応例です。

  • 理由を伝えて断る
  • あえて遠回りなどをする
  • 無理やり触ろうとしてくる場合は、犬を引き寄せたり抱き上げたりする
  • 犬から目を離さない
  • イエローリボンをつける
イエローリボンとは、何らかの理由でそっとしておいてほしいワンちゃんに黄色いリボンをつけ、目印にするという活動です。

まだ日本ではそこまで認知されていませんが、少しずつ広がりつつあります。

まとめ:メリットとデメリットを理解して、楽しく犬と関わろう!


犬好きさんの中には、他人の犬もかわいくて仕方がないと感じる方も多いでしょう。


また、人懐っこい犬の飼い主さんは、他人にも自分の犬をかわいがって欲しいと思うかもしれません。


しかし、他人の犬を撫でることにはメリットもデメリットもあるため、それを踏まえて対応を決めると良いでしょう。