嫌がる猫ちゃんもこれで解決?猫の爪切りテクニック!のサムネイル画像

この記事では、正しい猫ちゃんの爪切り方法を紹介します。また、爪切りの頻度や暴れる時の対処法、爪切り時の注意点など爪切りに関する気になる要点を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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そもそも爪切りは必要?


猫ちゃんを飼う上で爪切りは避けて通れない飼い主さんの役割です。


ですが、この爪切りが一苦労という人も多いのではないでしょうか。


できれば爪切りをしたくない。。

そんな思いを持つ飼い主さんもいるかと思います。


では、猫ちゃんの爪を伸ばしっぱなしにするとどんなリスクがあるのでしょうか。


以下にまとめてみました。

  • 巻き爪になる
  • 爪が割れる
  • 感染症にかかる

などが考えられます。


家具などに傷をつけるリスクはご存じと思いますが、それ以外にも上記のような病気や怪我のリスクがあります。


外猫ちゃんの場合、木登りや狩りで爪を研ぐため、巻き爪と割れ爪になることは少ないのですが、家猫ちゃんの場合は定期的に切る必要があります。

感染症について

感染症については以下のような病気があります。

  • 猫ひっかき病
  • パスツレラ症

猫ひっかき病は、猫ちゃんに引っ掻かれた後10日程で傷が赤く腫れ上がります。


主な症状としては、発熱・全身倦怠・関節痛・吐き気などがあり、重症化した例だと麻痺や脊髄障害というケースもあります。


パスツレラ症は、ひっかかれたり、噛まれたりした際の傷口から感染し、30分〜2日程で傷口に激痛・発赤・腫脹が起こります。


主な症状としては、肺炎・気管支炎・副鼻腔炎などがあり、免疫力の低い高齢者や子どもが発症した場合、敗血症や骨髄炎を患い、最悪死亡するケースもあります。


少し驚かせてしまいましたが、爪切りの重要性を分かっていただけたと思います。

爪を切る頻度は?

爪切りの頻度は、猫ちゃんの年齢によって変わります。


子猫
(生後1年未満)
成猫
(1歳以上)
高齢猫
(7歳以上)
1週間〜10日間に
1回
2週間に
1回
3週間に
1回


上記はあくまで目安なので、肉球を軽く押して爪が伸びていたら切ってあげてください。

爪研ぎしてるから爪切りは必要ないの?

結論から言うと、必要です!


まず、爪切りと爪研ぎではそもそもの目的が違います。


<爪切りの場合>

  • 感染予防
  • ケガ防止
  • 家具などの破損防止

<爪研ぎの場合>
  • マーキング
  • ストレス発散
  • 気分転換
などが考えられます。

なので、爪研ぎを頻繁にしている猫ちゃんでも爪切りは必ずしてあげてください。

爪切りの手順を解説!


では、本題の「爪切り方法」を解説します。


ステップは大きく下記の4つです。

  1. 猫ちゃんを膝の上に乗せ、後ろから抱える
  2. マッサージしてあげる
  3. 前足を持ち、肉球を押す
  4. 先端の透明な部分(約2mm)を切る

4つの爪切りステップ!

①猫ちゃんを膝の上に乗せ、後ろから抱える

前からだと猫ちゃんが怖がってしまうので後ろから切ってあげてください。


②マッサージしてあげる

猫ちゃんはとても緊張しています。頭やお腹を撫でたり、声をかけてしてリラックスさせてあげましょう。


③前足を持ち、肉球を押す

肉球を押すときは軽く押してください。


もし嫌がったらすぐに足を離してあげて落ち着くまで待ってあげましょう。


④先端の透明な部分(約2mm)を切る

爪がしっかり出ていることを確認したら先端2mm程を切ります。


必ず猫用の爪切りを使いましょう。

爪切り時の注意点!

猫ちゃんの爪にはピンク色のクイックと呼ばれる部分があります。


ここには神経と血管が通っているので絶対に切らないよう気をつけましょう。


見にくい場合は懐中電灯を使うと切りやすいです。


それでも分からない場合は、先端を少し切ることを意識してください。


あくまで先端が尖っていなければ大丈夫です。


万が一、クイックを傷つけてしまった時は止血剤を使うか、病院へ連れて行きましょう。

後ろ足の爪は切る必要がないって本当?

実は本当なんです!


理由は主に3つあります。

  • そんなに伸びない
  • 歩くたびに削れている
  • 後ろ足の爪をよく噛む

①そんなに伸びない

基本的に伸びるのは前足の爪で、後ろ足の爪は気にするほど伸びません。これは、前足と後ろ足で用途が違うからです。

前足は、狩りや木登りに使われますが、後ろ足はジャンプや移動で使われます。


②歩くたびに削れている

歩いたり走ったりすると、後ろ足の爪は地面に擦れて勝手に削れていきます。

よく猫ちゃんを飼っている家の床が傷だらけになってしまうのはこのためです。


③後ろ足の爪をよく噛む

猫ちゃんを飼っているとよく後ろ足の爪を噛んでいる光景を目にすると思います。


これはグルーミングや爪の脱皮が原因だと言われています。


以上3点から、後ろ足の爪は切る必要がないと言えます!



猫の爪切り方法はこちらの動画がとても参考になります

暴れる時の対処法とは?


爪切りが好きな猫ちゃんは少数派です。


大半は嫌がって中々させてくれません。


そこで猫ちゃんが暴れた際の対処法を紹介します!

  • ご褒美で注意を逸らす
  • 片足ずつ爪を切る
  • 活発な時間帯を避ける
  • 洗濯ネットに入れる
  • 足タッチを日頃から行う

どれも組み合わせて使えるので覚えておいて損はないはずです。

①ご褒美で注意を逸らす

基本的なテクニックですが、効果はとてもあります。


先か後かは意見が分かれますが、両方行うのも良いと思います。


先に与えることで爪切り前に猫ちゃんをリラックスさせる効果があります。


後に与えることで「爪切り後はご褒美がもらえる」と覚えてもらうことができます。


効果が異なるので上手く利用してみてください!

②片足ずつ爪を切る

猫ちゃんは長く集中することに慣れていません。


全ての爪を一遍に切ろうとするとどうしてもストレスを溜めさせてしまいます。


なので、一足ずつ切ってあげましょう。


それでも嫌がれば指一本ずつでも大丈夫です。

③活発な時間帯を避ける

昼間の猫ちゃんが遊んでいる時間や起きたばかりなどは避けましょう。


寝ているうちに切るのもおすすめです。


睡眠が浅い場合は一日一足ずつでもOKです!

④洗濯ネットやバスタオルで包む

これは長年飼っている方なら知っているかも知れませんが、洗濯ネットやバスタオルで包むと大人しく爪を切らせてくれる猫ちゃんが多いです。


試す時は猫ちゃんが日頃から慣れているものを使ってあげましょう。

⑤足タッチを日頃から行う

爪切り以外の日も足を揉んだり、肉球を押したりしてあげると、爪切りの時に落ち着いていることがあります。


爪切り時の体勢や足へのスキンシップに慣れてもらうことが大切です。

もし上記の対処法が効かなかったら??

もし上記の対処法を試しても、暴れて爪切りができないようであれば、プロに任せましょう。


ペットショップや動物病院であれば有料ですがしっかりと対応してくれます。


最も危険なのが、暴れる猫ちゃんを無理に押さえつけて爪を切ることです。


飼い主さんとの信頼関係にもヒビが入りますし、猫ちゃんにケガを負わせてしまう危険があります。

まとめ:適度な爪切りで様々なリスクを防止しよう!

この記事では、猫ちゃんの爪切り方法と、暴れた際の対処方法を紹介してきました。


最後に、爪切りのステップと注意点をおさらいします。


<爪切りのステップ>

  1. 猫ちゃんを膝の上に乗せ、後ろから抱える
  2. マッサージしてあげる
  3. 前足を持ち、肉球を押す
  4. 先端の透明な部分(約2mm)を切る


<注意点>

  • クイック(爪のピンクの部分)を傷つけない
  • 適した頻度で爪切りを行う
  • 無理やり爪を切ろうとしない

一緒に生活する限り爪切りを怠ることはできません。


一苦労かも知れませんが、爪切りをしっかりと行えるようになれば信頼関係の構築にも繋がります。


是非上記のノウハウを活かしてみてください!


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