内容をまとめると
- 少量であれば、猫にレバーを与えても大丈夫!
- ただしレバーの与えすぎはビタミンAの過敏症候群や病気を起こす可能性があるため量や頻度に注意
- もしも猫がレバーを食べて体調を崩してしまったら、様子見をせずにすぐに動物病院へ向かうこと
- 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入もおすすめ!
ご自宅の猫に、普段のキャットフードや餌だけではなく、手作りの食事をあげたいと思ったことはありませんか?そんな時は、鉄分が豊富で、腎不全・貧血予防にもなるレバーがおすすめ!馬肉や豚肉、鶏肉や牛肉などの肝臓を使った、猫用レバーおやつの作り方も解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる猫にレバーを食べさせても大丈夫?
ご自宅の猫の健康のため、レバーをあげてみたいと思ったことはありませんか?
レバーは鉄分が豊富で栄養価も高く、ビタミンAも多く含まれていて、貧血予防にもなる健康に良い食べ物だとされています。
しかし、牛や豚の肝臓の肉を使用しているため、生で食べると食中毒の危険も多い食べ物です。
そこで今回「MOFFME」では、猫にレバーをあげても大丈夫か解説していきます。
- 猫にレバーをあげても大丈夫?
- レバーのあげ方・おすすめ手作りご飯
- 猫にレバーをあげる際の3つの注意点
少量なら猫にレバーをあげても大丈夫!
結論から申し上げると、成猫の場合、レバーは少量なら食べさせても大丈夫です!
ただし、一度に多くの量のレバーを与えすぎないようにしましょう。
一度に多量のレバーを猫が摂取すると、ビタミンAの過敏症候群を引き起こす可能性があり、とても危険です。そのため、一度レバーをあげた後、再度レバーをあげるまでは、数日間期間を空けましょう。
また、子猫と年をとった猫の場合、レバーはあまり与えないようにしましょう。
ここでは、
- 猫にレバーをあげるメリットとは?
- レバーアレルギーを持ってる可能性は?
を詳しく紹介していきます。
レバーをあげるメリット
猫にレバーをあげるメリットは、主に以下の3点があります。
- 貧血の予防
- がんの予防、免疫力の強化
- 消化の促進
レバーには、鉄分・ビタミンA・ビタミンB群が含まれています。
苦い味で嫌いな人も多いレバーですが、レバーの元となる動物の肝臓には、体内の鉄分の30%が含まれています。この鉄分は、貧血の予防に効果があります。
また、ビタミンAは身体の粘膜や細胞を活発にして、がんの予防効果も期待されています。さらに、ビタミンB群は脂質の分解に効果があるため、体内の消化促進に役立ちます。
レバーは、猫の健康に非常に良い食べ物である事が分かりますね!
レバーのアレルギーは大丈夫?
ご自宅の猫にレバーを食べさせた際に、アレルギー症状を引き起こさないか、心配ですよね。
猫を含む動物は、レバーに対してアレルギーを引き起こす例は非常に少ないです!
ただ、人間に対しては、鶏レバーに含まれるチラミンという成分が、稀にアレルギーを起こすことがあります。
もし猫がレバーアレルギーを引き起こさないか心配な方は、低アレルゲン食材と言われる鹿肉のレバーを用いることをおすすめします。
レバーのあげ方・おすすめ手作りご飯
ここでは、一度にどの程度の量のレバーをあげて良いのか、数値を交えて説明していきます。
また、レバーが苦手な猫でも食べやすい、レバーの調理方法について、紹介をしていきます。
さらに、猫が食べれるおすすめ手作りレバーご飯をご紹介します!
- 猫にレバーをあげていい量とは
- レバーが苦手な猫でも食べれる、鶏レバーペースト
猫にレバーをあげてもいい量
先ほど、「少量なら猫にレバーをあげても大丈夫」とお伝えしました。
ただ、猫が食べれる「少量」とは、どの程度でしょうか?
一般的に、子猫と年をとった猫には、レバーをあまり与えない方が良いとされています。
消化器官が弱い子猫と年をとった猫にレバーをあたえると、骨の変形や嘔吐を引き起こす可能性があります。また、年をとった猫は、腎不全になりやすいとも言われています。
そのため、子猫と年をとった猫には、無理にレバーを食べさせず、普段の餌やキャットフードをあげましょう。
成猫の場合は、1週間に1回、少量だけ与える程度が良いとされています。
レバーにはビタミンAが豊富に含まれていて、一度にたくさんのレバーを与えてしまうと、ビタミンA過敏症になる恐れがあります。
各食材あたりのビタミンA含有量は、以下のようになっています。
100gあたりのビタミンA含有量 | |
---|---|
牛レバー | 1,100mcg |
豚レバー | 13,000mcg |
鶏レバー | 14,000mcg |
成猫のビタミンAの適正摂取量は、「1,650mcg~247,500mcg」とされています。
これらの数値から、猫にレバーを食べさせる量を調整して、適切な量のレバーをあげましょう。
レバー嫌いな猫でも食べれる、鶏レバーペーストがおすすめ!
手作りの食事・おやつとしてレバーをあげたいと思った場合は、鶏レバーペーストがおすすめです!
レバーは豚肉・牛肉・馬肉・鶏肉など、どの動物の肝臓からも取れますが、日常生活で入手しやすいレバーは鶏レバーです。そのため、鶏レバーを使ったご飯がおすすめです。
また、レバーは鮮度が落ちやすいため、必ず加熱をしましょう。
生のレバーを直接あげることは、とても危険です。猫に食べさせるレバーは、必ずよく火を通してから調理しましょう。
さらに、直接レバーをあげるよりも、ペースト状にして食べさせてあげると、ご自宅の猫も喜んで食べてくれやすいです。口当たりが滑らかになるようにとろみを付けて、猫が食べやすい触感になるまで、レバーを細かくしてあげましょう。
ぜひご自宅の猫に、レバーペーストを作って食べさせてあげてみてください!
ただし、猫にレバーをあげる際には大事な注意点があるので、以下の3点を必ず守るようにしてください。
猫にレバーをあげる際の3つの注意点
レバーは貧血予防や免疫力の強化など、猫にとって健康に良い食べ物ですが、与え方によっては危険も多い食材です。
レバーの与え方を間違えてしまうと、骨格の異常や腎臓障害、細菌による感染症など、重大な病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
せっかく手作りのご飯を作ってあげるのであれば、ちゃんと健康に良いあげ方をしたいですよね。
そのため、猫にレバーをあげる場合は、以下の点を注意してください。
- 生のレバーは与えず、必ず火を通して食べさせる
- レバーを大量に与えすぎない
- 人間の食べ物のレバー料理は与えない
- もしレバーを食べた後に、体調を崩してしまったら、すぐ動物病院へ
①:生のレバーは与えず、必ず火を通して食べさせる
生のレバーは、適切な保存方法を行わないと、病原菌や細菌がいる可能性があります。
細菌が付着した生のレバーを猫が口にしてしまうと、猫の体内で重大な感染症を引き起こす危険性があります。
そのため、レバーは必ず80度以上に加熱して、調理を行いましょう。生のレバーやフリーズドライのレバーは、80度以上に加熱することで、病原菌や細菌を死滅させることができます。
レバーの中まで十分に火を通してから、猫に与えるようにしてください。
生のレバーを猫に与えることは、病気になる危険性が高いため、絶対に止めましょう。
②:大量に与えすぎない
一度に多量のレバーを猫に与えてしまうと、ビタミンAの過剰摂取による骨格異常を引き起こす可能性があります。
そのため、レバーを猫にあげる際には、必ず少量に留めておきましょう。
レバーを好んで食べようとする猫もいますが、たくさん求められてしまっても、あげすぎないように気を付けてくださいね。
普段の餌やキャットフードをメインで与えつつ、時たま手作りのご飯を食べさせてあげると、猫の健康にとっても良いですね!
③:人間の食べ物のレバー料理は与えない
私たち人間が食べているレバー料理は、人間用の味付けをされています。
そのため、猫にとって塩分や油分がとても高く、猫の腎臓を傷つけてしまう可能性が高いです。
また、人間用の料理には、玉ねぎやネギなど、猫が中毒症状を引き起こす食材が入っている可能性があります。レバー料理に限らず、人間用の食事は猫には与えないようにしましょう。
もしご自宅の猫にレバー料理をあげたいと思った時は、しっかりと猫用に調理したご飯を作ってあげると良いですね!
もしレバーを食べた後に、体調を崩してしまったら?
万が一、レバーを食べた後に猫が体調を悪そうにしていたり、下痢や嘔吐を引き起こしていたら、迷わず病院に連絡して獣医の診察を受けてください。
レバーは特に、生焼けの部分があると細菌が付着している可能性があります。
ぐったりとしていたり、普段と異なる排泄物を見かけた場合は、早急に動物病院での診察をおすすめします。
こうした体調不良をなるべく防ぐために、上記の3点を守って、猫に美味しくレバーを食べてもらいましょう。
まとめ:少量なら猫にレバーをあげても大丈夫!
この記事では、猫にレバーをあげても大丈夫か説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 少量なら猫にレバーを上げても大丈夫
- レバーをあげると、貧血の予防や免疫力の強化などにつながる
- 猫がレバーアレルギーを持っている可能性は少ないが、注意が必要
- 猫にレバーを与える際は、加熱したレバーを必ず少量だけ与える
- 人間が食べるレバー料理は猫にはあげない
- レバーを使った猫用のおすすめご飯は、鶏レバーペースト
- もし猫がレバーを食べて体調を崩したら、すぐに病院へ
レバーは猫にあげる際に、様々な注意が必要な食材です。
しかし、豊富な鉄分とビタミンAが含まれていて、貧血の予防やがんの予防、消化の促進にもつながる、健康に良い食材です。
猫の健康にしっかりと気を付けて、ぜひ愛猫との生活を長く続けていきましょう。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい猫に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。