猫にとってミントは有害?危険性や注意点などを詳しく紹介!のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. ミントに含まれる「メントール」の刺激臭は多くの猫が苦手でストレスに感じる
  2. ミントのアロマや精油は猫にとっては危険なため近づけない事!
  3. 万が一舐めてしまった場合は様子見はせずにすぐに動物病院へ連れて行くこと
  4. 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!

爽やかな香りで気分をリフレッシュさせてくれるミントは、料理やスイーツだけでなくアロマやスプレーなどでも使われます。しかしそんなミントの葉っぱを猫が食べると体調を崩してしまう危険性があります。猫を飼っている人が家でミントを使うときは注意が必要です。

記事監修者「高田 菜月」

監修者高田 菜月
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)

2年間の愛犬(虹組)の介護中に老犬の飼育放棄の多さに驚愕。すべての犬猫が幸せで穏やかな時間を最期まですごしてもらうためにできることは何かを考え、飼い主さんのサポートや老犬・老猫のトータルケアができるサロンを開業するべく準備中。17歳のミニチュアダックスと16歳のチワックスと暮らす。【保有資格:JKC愛犬飼育管理士・ペットフーディスト・ペット看護士・ペットセラピスト・トリマー・ペットスタイリスト・動物介護】

この記事の目次

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猫にとってミントは危険?

スーッとした清涼感のあるミントは、わたしたち人間の生活になじみ深い植物。


芳香剤やアロマや清涼剤として使うほか、葉っぱを食べ物に加えたり混ぜたりして利用することもありますよね。


ミントにはさまざまな種類がありますが、中には猫に有害なものも…。


猫がいる場所でミントを利用する際には、そのミントが猫にとって危険かどうかを確認する必要があるといえるでしょう。


今回「MOFFME」では、猫に危険なミントについて徹底解説します。

  • 様々な用途で使われるミント
  • アロマや精油は猫にとっては危険!
  • 西洋マタタビもミントのひとつ!猫にも安全なミント
  • ミントの加工品も猫にはNG
ぜひ最後までご覧ください。

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様々な用途で使われるミント

モデル:ピョル


ミントは料理やスイーツに使われたり、アロマや芳香剤として香りを楽しまれたりする植物です。


近年では清涼感あるマスクスプレーとしての需要も高まり、ミントを使った製品を愛用する人も増えてきました。


ここでは、ミントの主な成分や香りについて紹介します。

  • ミントの成分について徹底解説
  • ミントの香りを猫はどう思ってる?実は嫌いな香り
以下では、それぞれの項目を徹底解説します。

ミントの成分

ミントに特有の清涼感は「メントール」という成分由来のものです。


この成分は皮膚の神経にある冷たいものを感知するセンサーに反応し、ひんやりとした感覚を生じさせます。


ミントを食べたり嗅いだりするとひんやりとした感覚を感じるのは、冷たいものを感じる体のセンサーが誤動作を起こすため。


実際に冷たくはない植物であるミントを冷たく感じてしまうのは、メントールのせいなのですね。


メントールは特に二ホンハッカやペパーミントに多く含まれます。


清涼感のあるミントのお菓子や、ハッカ油が異常にス―ス―するのは、たくさんメントールが含まれているからなのです。

猫が嫌いな香り

人間にとって清涼感のあるスーッとした香りが心地よいミント。


しかし、実は猫にとってはミントの匂いは不快であることが多いようです。


人間がリラックスするために焚いたアロマも、猫にとっては大きなストレスの原因となります。


市販の猫用忌避剤にミントが使われていたりすることから、ミントは多くの猫が苦手とする香りを放っていることがお分かりいただけるでしょう。


なお、ミントの他にも以下のような香りは猫が嫌うことが多いようです。


【猫が嫌いな香りを紹介】

  • 酢の匂い
  • 柑橘系の香り
  • 香りが強いハーブ類
  • にんにくの香り
  • 唐辛子や香辛料の香り
  • コーヒーや茶葉・ドクダミなどの香り など
基本的に猫は酸っぱい香りや、刺激の強い香りは苦手な傾向にあります。

アロマや精油は猫にとっては危険!

モデル:ピョル


ミントを使ったアロマは、人間にとって心をリフレッシュさせてくれる快適なものです。


アロマオイルを焚いたり精油をスティックにしみこませたりして、わたしたちは香りを楽しむことも多いですよね。


しかし、ミントのアロマや精油は猫にとっては非常に危険なものなのです。


ここでは、アロマや精油がなぜ猫にとって危険なのかを紹介します。

  1. 匂いだけで体調不良を招く恐れが
  2. 猫が精油を舐めてしまった時はすぐに病院へ
以下では、それぞれの項目を徹底解説します。

匂いだけで体調不良を招く恐れが

ミント特有のメントールの香りは、スーッとした清涼感が特徴です。


しかし、多くの猫はメントール特有の冷たい感覚を、刺激物として嫌う傾向にあります。


猫にとってトウガラシや香辛料などの刺激的な香りと、ミントの清涼感は同じもの。


ミント系アロマの香りを嗅ぐことは猫からすれば、激辛料理を無理矢理食べさせられているのと何ら変わりないのです。


ほんの少しミント系アロマの香りを嗅いだだけでも、猫は強いストレスを感じ体調不良を起こしてしまいます。また、アロマに使用する精油は成分が凝縮されていおり、口からだけでなく肌からも吸収して消化できない成分が肝臓に毒素としてたまってしまい、肝機能障害を起こす恐れがあります。


よって、猫を飼っている家庭では、ミント系のアロマを焚くのは避けるべきだといえるでしょう。

猫が精油を舐めてしまった時はすぐに病院へ

アロマに使う精油は、特定の植物の成分をぎゅっと圧縮したものです。


そのまま食べる場合と比較すると、ミントに含まれるメントールも数百倍以上になっています。


刺激物であるメントールを大量に含んだ精油をもし猫が舐めてしまったら、体調を崩すのは間違いありません。


猫がもしミント精油を舐めてしまうと、以下のような症状がみられることがあります。


【猫がミント精油を舐めてしまったときの症状の一例】

  • 筋肉の震えやめまい
  • 食欲がなくなる
  • 運動機能の失調
  • 急に動かなくなったり倒れたりする など

ほんの少し舐めてしまった場合でも、すぐに動物病院に連れていくようにしてください。


なお、アロマオイルは、猫が肝臓で分解できない物質も多く含んでいるため、肝臓に持病がある猫が精油を舐めた場合は、特に素早い対応が必要です。
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西洋マタタビもミントのひとつ!猫にも安全なミント

モデル:ピョル


ミントの中には猫の体調に悪影響をもたらすものもありますが、中には猫が食べても安心なものも存在します。


実は猫が大好きなマタタビもミントの仲間の植物なんですよ!


ここでは、猫にとって安全なミントを数種類紹介します。

  • 猫が好きなミントや安全なミントを紹介
  • 補足:ミントの加工品も猫にはNG
以下では、それぞれの項目を徹底解説します。

猫が好きなミントや安全なミント

ミントの中には、以下のような猫に与えても安全なものもあります。


中でも代表的なシソ科のキャットニップは、西洋マタタビとも呼ばれるミントです。


猫にとって安全なミントとして知られているキャットニップ。

猫に匂いを嗅がせると、酔っぱらったような動作をすることはあまりにも有名です。

おもちゃの詰め物によく使われているミントなので、ペットショップなどで購入し猫に気軽に与えることもできますよ。

しかし、キャットニップはあまりにもたくさん与えすぎると、猫が体調を崩したり濫用癖が付く恐れもあります。

容量や与え方をしっかり守ったうえで、猫にキャットニップは与えましょう。

その他の猫にとって安全なハーブには、レモングラス・バレリアン・キャットタイムなどがあります。

補足:ミントの加工品も猫にはNG

猫にとってミントを直接食べるのはもちろん、加工品を口にするのも危険なことです。


ミントを使ったガムやタブレットなどの加工品も、猫に絶対に与えてはいけません。


これらの加工品を猫がもし口に入れてしまったら、体調不良の有無にかかわらずすぐに動物病院に連れていきましょう。


特にガムを飲み込んだ場合には、ミントの成分による危険な症状だけでなく、喉にガムを詰まらせる事故や腸閉塞を起こすこともあります。


猫の手が届くところには、ミントの加工品は絶対に置かないよう心がけましょう。


飼い主の注意が行き届いた環境で暮らせれば、猫の誤食事故はぐっと少なくなりますよ。

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まとめ:猫にミントはなるべく避けるべき

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りです。

  • ミントの中には猫に与えると危険なものもある
  • ミントには強制的に冷たい感覚を感じさせる「メントール」が含まれる
  • メントールの刺激臭は多くの猫が苦手
  • ミント系アロマは猫のストレスになるだけでなく体調不良を招く恐れも
  • ミント系アロマオイルを猫が舐めたらすぐに動物病院に連れていこう
  • 猫にとって安全なミントにはキャットニップ・レモングラス・バレリアン・キャットタイムなどがある
わたしたち人間の生活に身近なミントは、気軽に栽培することのできる植物です。

しかし、中には猫にとって危険なものもあるため、ご家庭でミントを育てる際には細心の注意を払うべきでしょう。

ミントの精油やアロマは猫にとって特に危険なので、猫のいる部屋でこれらを利用するのは避けてくださいね。

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