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自分の飼っている猫が急にしゃっくりをしたら驚かれる方も多いと思います。猫のしゃっくりも人間と同じで、しばらくすれば止まるので安心してください。しかし病気を疑った方が良いケースもあるので、普段からよく観察し、気になることがあれば病院にいきましょう。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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苦しそうな猫のしゃっくり!その特徴は?

人によっては全く見たことがないという人もいますが、実は猫などの動物でもしゃっくりが出ることがあります。


猫の場合、人間のように声が出ることはなく、お腹の部分がピクっと動いたり波のような動きを見せるだけです。


しゃっくりであれば人でも出たりするので、大丈夫そうですが実際はどうなのでしょうか?


ということで今回「MOFFME」では、猫のしゃっくりについて解説していきます。

  • なぜ猫はしゃっくりをするのか
  • しゃっくりが出てしまう主な原因とは
  • しゃっくりが出ている時の止め方
  • しゃっくりが出てしまう病気はある?
この記事を読めば、しゃっくりのメカニズムから対策対処法まで分かります。

しゃっくりの仕方が少し変わった時でもすぐに対応できるように、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらも是非ご覧ください!

猫のしゃっくりはなぜ起こる?

まず解説していくのは、

  • ねこのしゃっくりのメカニズムについて
  • しゃっくり、咳、くしゃみの見分け方や違い
以上についてです。

猫と人間が出すしゃっくりは同じものなのかちょっと気になりますよね。

また、猫はくしゃみといったものも出ることがあります。

ただ、実際に見たことがなかったり見た回数が少ないと、何がくしゃみで何がしゃっくりなのか判断しにくいですよね。

無駄に慌ててしまうこともあるので、ここでしっかり覚えて冷静に対処できるようにしていきましょう。

しゃっくりのメカニズムは人間と同じ!

猫のしゃっくりも人間と同じように、横隔膜がけいれんを起こすことで発生します。


詳しいメカニズムについてまだ分かっていないようですが、横隔膜に繋がる横隔神経横隔膜周辺の臓器から受ける刺激が原因と言われています。


つまり、何かをした時に横隔膜が刺激を受けてけいれんし、それがしゃっくりという形で現れるということですね。


メカニズムについても特に人間と変わりありません。


ただ一つ違うのは、音が出るか出ないかです。


人間の場合、しゃっくりが出ると「ヒック、ヒック」といった声が出ますよね。


しかし、猫のしゃっくりはそういった声や音が出ることはありません。


お腹だけが大きく波打ったりピクピク動くだけなので、タイミングによっては出始めから終わりまで全く気が付かなかったりします。


実際に見ると少し心配になりますが、苦しそうでもなくしゃっくり以外に異変がないようであれば特に問題はありませんよ。

咳やくしゃみとの違い・見分け方

咳のしかた

猫の咳は体勢を低くして喉を伸ばし、「ケホッ」や「ゲホッ」といった声が聞こえます。


口を開けるか開けないかはその子によって違うので、はっきり言い切ることはできません。


咳の場合吐く時と同じような格好になりますが、実際に吐くことはないので落ち着いてから咳だったと気付くこともあります。


ただ、苦しそうな「ゼー、ゼー」という音が出ていたり他にも何か症状がある時は、猫風邪などの病気も考えられます。


子猫の場合は猫風邪でも死亡する恐れがあるため、早めに動物病院に連れて行きましょう。


くしゃみのしかた

くしゃみは頭や顔を大きく振って「クシュッ!」という勢いのある音を出します。


慣れないと咳との見分けが難しいと感じますが、音や頭の動き方が全く違うので注目してみてください。


しゃっくりと見分ける場合は、音やお腹以外の動きで判断すると分かりやすいでしょう。

猫のしゃっくりの原因の多くは「エサの食べ方」

いろいろな理由から猫はしゃっくりをしますが、一番の理由として挙げられているのはエサの食べ方です。


一見どの子も同じ食べ方をしているように見えます。


しかし、よく見てみると猫によって食べ方に特徴があることが分かります。


では、実際に

  • どんな食べ方をするとしゃっくりが出やすいのか
  • 食事以外でしゃっくりが出ることはあるのか
ということについて見ていきましょう。

しゃっくりの原因は食事以外にある可能性も考えられるので、食事に思い当たるものが無い場合は、補足も一緒に見てみてください。

しゃっくりを引き起こす食べ方とは?

食べ過ぎ・丸飲み

一度にたくさんのエサを食べたり、よく噛まずに丸飲み状態で食べると胃の動きが大きく活発になります。


この胃の急激な動きが横隔膜を刺激するため、しゃっくりが出てしまうことがあるのです。


早食い

食べ過ぎなどと同じく、エサを一気に早く食べると胃に大量のエサが入り込むので、急激に胃が広がります。


これにより横隔膜が刺激されるため、食後にしゃっくりが出やすくなります。


また、早食いの場合はエサと一緒に空気も飲み込みます。


空気も胃を大きくさせる要因となっているので、早食いする猫もしゃっくりが出やすいです。


どの場合も、急にたくさんのエサを胃に流し込んだことが原因となっています。


こういった食べ方に思い当たるものがあるのであれば、食べ方を改善させることも検討してみると良いでしょう。

補足:食事以外の原因として考えられるもの

冷たい物を飲み食いした

冷たい物を食べたり飲んだりすると、消化管が冷やされます。


横隔膜は消化管の近くにあるため、冷やされると刺激となって伝わりしゃっくりが出ることがあります。


水を飲んだ時に空気も飲み込んだ

水と一緒に飲み込んだ空気に関しては、早食いの時に説明した理由と同じです。

空気が胃の中に入り溜まり続けることで胃が大きくなり、横隔膜を刺激してしまいます。

激しい運動

横隔膜の周りにはいくつかの内臓があります。

遊びなどで体が動くとこの内臓も一緒に動いてしまい、場合によっては横隔膜を刺激します。

その結果としてしゃっくりが出ることがありますね。

ストレス、または不安

ストレスや不安な状態になると、猫の呼吸が早くなります。

胃腸も普段より収縮することがあり、これが原因で横隔膜が刺激を受けてしまいます。

食事以外のタイミングでしゃっくりが出るといった場合は、こういったことを疑ってみましょう。

他にも病気が原因になっていることもあります。

気になる方は、下記で解説している病気の可能性についても見てみてください。

猫のしゃっくりの止め方


いくら猫が平気そうにしていても、定期的にお腹が波打っていたりすると気になってしまいますよね。


頻繁にしゃっくりを繰り返すのであれば、何らかの対策も必要になるでしょう。


そこでここからは、

  • しゃっくりの止め方や対処法
  • 猫がしゃっくりをしないようにする対策方法
についての解説をしていきます。

そこまで難しいものではないので、今後しゃっくりが出た時のために覚えてみてはいかがでしょうか?

落ち着いて対処すれば大丈夫

食後などにしゃっくりが出ても猫自身が落ち着いているのであれば、基本的に慌てて何かをする必要はありません。


長く続いたとしても半日ほどで止まるので、まずは静かに様子を見るだけにしましょう。


もし、すぐに止めてあげたい、何とかしてあげたいのでしたら、以下の方法を試してみてください。

  • 水を少し飲ませてあげる
  • 胸の辺りをマッサージするように撫でる
  • 毛布などを使って猫の体を温めてあげる
マッサージをする時は力加減に注意してくださいね。

あまり力を入れ過ぎると苦しそうにしたり嫌がられてしまいます。

また、これらの方法は絶対に止まると言い切れるものではありません。

気になった時にちょっと試してみる程度にしておきましょう。

猫のしゃっくりの対策方法

食事の回数や量を見直す

食後にしゃっくりをすることが多いのであれば、食事の仕方を見直してみましょう。


一度にたくさん与えている場合は、一回の量を少なくして回数を増やします。


早食いをしているなら、早食い防止の食器を買ってみたり、粒の小さいフードに切り替えるのもおすすめです。


好みのエサ以外食べてくれない時は、粒を小さくしてから与えるなどの工夫をしてみるのも良いですね。


早食いや食べ過ぎは肥満にもなりますし、肥満からあらゆる病気に繋がる恐れがあります。


将来の健康のためにもぜひ試してみてください。


ストレスの原因を取り除く

毛づくろいの回数が増えている場合は、ストレスを感じている可能性があります。


何度も頻繁に毛づくろいをするとその分たくさん毛を飲み込むことになり、その結果しゃっくりや下痢などを引き起こしてしまいます。


新しく猫を迎え入れたり引っ越しをした、模様替えをしたなど、環境に変化があったかを思い返してみてください。


環境の変化からくるストレスでしゃっくりが出ている場合は、それを改善することで治まる場合があります。


水の温度を調節する

冷たい水を飲んでしゃっくりが出ることがあるのでしたら、飲み水の温度を室温と同じくらいにしてみましょう。


室温に対して飲み水の温度が低過ぎると刺激になることがあるため、一度確認してみてくださいね。

病気の可能性も

最後に解説するのは、

  • しゃっくりが出る病気について
  • しゃっくり以外にも症状がある時はすぐに病院へ連れて行く
といった病気に関することです。

しゃっくりは生理現象の一つなので、あまり心配する必要はありません。


しかし、何度も頻繁に繰り返す場合や下痢などの気になる症状がある時は、病気の可能性もゼロではないため注意しましょう。


それでは、しゃっくりが出る病気とはどんなもので、どんな症状が現れるのかをこれから詳しく解説していきます。


ちょっとした異変にすぐ気が付けるよう、しっかりとチェックしておいてください。

しゃっくりが症状としてあらわれる病気とは?

症状の中にしゃっくりがある病気は以下のようなものです。

  • 毛玉などの異物の誤飲
  • 呼吸器に関する病気(猫風邪、喘息、鼻炎、肺炎など)
  • 心臓病
  • 胃腸炎
  • 腫瘍(脳や消化管など)
  • 消化管内の寄生虫
  • 神経系の病気
これらの病気の中には、正確に言うとしゃっくりではないものも含まれています。

例えば、猫風邪や鼻炎といった呼吸器系の病気などですね。

パッと見はしゃっくりに見えますが、実際はくしゃみや咳をしている場合があります。

勘違いで放置してしまうこともあるので、上記で解説した咳とくしゃみの見分け方を参考にしながら判断してみてください。

また、心臓病は心臓が肥大化するだけではなく、肺水腫や胸水といったものが見られる時もしゃっくりのような動きが現れます。

気になる症状があればすぐに病院へ!

しゃっくり以外にもこれから紹介する症状などが見られる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。


異物の誤飲

  • 苦しそうにしている
  • 体がひくついている
誤飲の場合、放置していると窒息などの死の危険があります。

明らかに様子がおかしい場合は、自分にどうにかするのではなく獣医師に頼るようにしましょう。

呼吸器系の病気

  • くしゃみ
  • ネバネバした鼻水
  • 角膜の炎症
  • 発熱
  • 食欲不振
  • 目やにが出る
  • ゼー、ゼーという音が出る
多頭飼いで猫風邪を発症すると、他の猫に感染する可能性があります。

被害を最小限にするためにも、早めに病院へ行きましょう。

また、ゼー、ゼーという音は、肺や心臓病の恐れもあるので注意してください。

脳腫瘍

  • 粗相をする
  • 普段とは明らかに違う食べ方をする
  • 食欲不振
  • 元気が無い
  • ふらつく
  • 着地が上手くできなくなる
脳腫瘍は酷くなると意識障害を起こすことがあります。

他にも普段とは違う気になる症状が見られる場合は、念のために獣医師に相談してみましょう。

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まとめ:猫のしゃっくりを予防するには食事方法の改善から

今回は猫のしゃっくりについて詳しく解説していきました。


ここで、内容を忘れないように簡単にまとめておきましょう。

  • 猫も人間もしゃっくりのメカニズムは同じ
  • しゃっくりの原因は食事や生活環境にある
  • 基本的には放っておいてもしゃっくりは止まる
  • 気になる時やマッサージや水を飲ませよう
  • 食事の仕方や環境を見直すことでしゃっくりを予防することができる
  • しゃっくり以外の症状がある場合は病気の疑いも
しゃっくりが出たからといって変に慌てる必要はありません。

滅多に出ないのであれば、普段通りの生活を続けていきましょう。

ただ、どうしてもしゃっくりが気になったり回数が多い時は、食事の見直しなどをして上手く対処していくようにしてくださいね。

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