ペット保険に特約はある?賠償責任特約の必要性、重複等の注意点とはのサムネイル画像

内容をまとめると

  1. ペット保険には様々な特約がある
  2. 代表的なものとして、ペット賠償責任特約、火葬費用特約等が挙げられる
  3. 特約をつける際には、他の保険との重複等に注意する
  4. 不担保特約のように、削除できない特約もあるので要注意
  5. ペット保険を検討している方は、ペット保険のかんたんお見積もりがおすすめ

ペット保険にも特約があることをご存知ですか?ペット賠償責任特約といい、ペットの噛み付きで人に怪我をさせた・モノを破損させた場合に、治療費や慰謝料、弁護士費用を補償してくれる特約です。この記事では、ペット保険の特約の概要や必要性、重複等の注意点を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ペット保険の特約はいらない?特約の種類や必要性を徹底解説!

ペットの病気や怪我の治療費をカバーしてくれる便利なペット保険ですが、人間の保険のように、特約があるのはご存じでしたか?


自分のペットが他人に怪我をさせてしまったり、人のモノを壊してしまった時に補償されるペット賠償責任特約をはじめ、ペット保険にはさまざまな特約が存在します。


そんな特約ですが、付帯したほうがいいのでしょうか?


そこで今回の「MOFFME」では、ペット保険の特約の概要や必要性、重複等の注意点を

  • ペット保険には5種類の特約がある!それぞれ内容や保険料を解説
  • ペット保険の特約の注意点は?3つの気を付けるポイントを解説!
  • ペット保険には「不担保特約」もあるので要注意!
上記をふまえてご紹介していきます。

現在ペット保険の加入を検討している人にはもちろん、すでにペット保険に加入している人、これからペットのお迎えを検討している方にも参考になる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください!

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ペット保険には5種類の特約がある!それぞれ内容や保険料を解説


基本となる契約は「主契約」、主契約にオプションとして付加するのが「特約」と言われています。


ペット保険の場合、主契約は以下の3つの補償です。

  • 通院
  • 入院
  • 手術

その主契約につけることのできるオプションが特約です。

特約には自動でついてくるものや、任意でつけるのもあり、その内容もさまざまです。


そこでこの項目では

  1. ペット賠償責任特約
  2. ペットの火葬費用特約
  3. ガンの手術費用特約
  4. ペットの車イス費用特約
  5. 診断書作成費用特約
上記の5つのペット保険の特約について、内容や保険料などをご紹介していきます。
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通院のみに特化したペット保険のメリット・デメリットを徹底解説!

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入院や手術のみに特化したペット保険のメリットやデメリットを紹介!

①:ペット賠償責任特約

ペット保険の特約で一番ポピュラーなのがペット賠償責任特約


保険会社によって異なりますが、追加保険料は月払80円~150円程度(年払で1500円程度)と小額ですが、限度額300万円~1000万円まで補償される、つけておくと安心な特約です。


ペット賠償責任特約とは、ご自身のペットが人に怪我をさせてしまったり、他人のモノを破損してしまった時に、損害賠償責任を負った場合に賠償金慰謝料、弁護士費用を補償してくれたり、示談交渉をしてくれる特約です。

※保険会社によって賠償金の額や補償内容に違いがあります


補償されるケース

  • 散歩中に他人を噛んで怪我をさせてしまった
  • ペット同士で喧嘩して相手のペットを怪我させてしまった
  • 他人の車を引っ掻いて傷をつけてしまった
などのケースに対応しているので、もしもの時に非常に役に立つ特約です。

補償されないケース

  • 怪我をしたのが同居している家族だった
  • 留守中にペットを第三者に預け、その過失で発生した事故
  • ワクチン接種を怠ったことによる損害(狂犬病など)
上記のようなケースをはじめ、補償の対象にならない事柄も多くありますので、契約前に内容をきちんと確認しましょう。

ペット保険の補償内容については以下の記事でも詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

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ペット保険の加入条件とは?ペットが病気でも入れるのか解説!

②:ペットの火葬費用特約

ペットの火葬費用特約は、保険会社によって葬祭保険金特約セレモニー費用特約などの名称で取り扱われていることもあります。


保険会社やペットの年齢によって異なりますが、追加保険料は成犬で月払100円~200円程度、シニア犬で月払1,000円〜2,000円、シニアの猫の場合でも最大2,000円ほどが相場となっています。


ご自身のペットが亡くなってしまった時の火葬代やお葬式、仏具の購入代を補償してくれる特約で、最大3万円前後が補償金額の相場となっています。


ペットの火葬や葬儀費用は、体の大きさや、合同火葬・立会火葬などの方法によってさまざまですが、大型犬の立会火葬で5万円前後が相場です。


ご自身のペットの種類や年齢、どのような葬儀にしたいかなどを擦り合わせて付帯を検討してみるといいでしょう。

③:ガンの手術費用特約

ガンの手術費用特約は、加入しているペットがガンになってしまった時に、通常の保険金にプラスしてさらに保険金をもらえるものです。


保険会社やペットの年齢にもよりますが通常の保険料にプラスして月額200円ほどから付帯できるプランもあります。


ここ数年、ペットの寿命が延び、人間と同じようにガンにかかってしまうペットの数は多くなってきています。


高齢の犬や猫の死因の1位はなんとガンという調査結果も出ています。


ペット保険は通院や手術、治療費を補償してくれるので、もちろんガンも補償の範囲内ではあります。


しかし、ガンの場合だけ待機期間(新規の契約開始日から保険金が支払われない一定の期間)が長かったり、補償の回数が1回ののみなど、他の病気に比べて条件が厳しくなっている場合があります。


高齢のペットを飼っている方は特に、ガンに関しての保険の条件や、特約の内容をしっかり確認するようにしましょう。

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犬や猫がすでに病気でも入れるペット保険はある?加入条件は?

④:ペットの車イス費用特約

ペットの車イス費用特約は、保険会社によっては高度後遺障害保険金特約などの名称で取り扱われていることもあります。


病気や事故による怪我などでペットが歩けなくなってしまった場合に、ペット用の車椅子の購入費用を補償してくれる特約です。


ペットの大きさによって値段に差はありますが、ペット用の車椅子は20,000円〜50,000円程度。


補償額も50,000円ほどなので、大体の車椅子代はカバーできる金額となっています。


膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどになりやすい種類のワンちゃんなどは付帯おくと安心です。

⑤:診断書作成費用特約

診断書作成費用特約とは、ペット保険の保険金を請求する際に、診断書が必要になった場合、その診断書の作成費用を補償してくれる特約です。


保険会社によっては、ペット保険の請求の際に、領収書の他に診断書の提出が必要になる場合があります。


動物病院によって異なりますが、診断書の作成費は2,000円〜3,000円ほどかかる場合がほとんど。


診断書の作成費は通常ペット保険の補償の範囲外になりますので、特約をつけていない場合は、毎回全額自己負担になります。


2,000〜3,000円は1回だけでしたら小額と思うかもしれませんが、何回も回数を重ねた場合、かなりの額になってきます。


ご自身の入ろうとしているペット保険に診断書が必要かを確認し、もし必要なケースがある場合、診断書作成費用特約の付帯を検討してみてはいかがでしょうか。

ペット保険の特約の注意点は?3つの気を付けるポイントを解説!


ここまで、ペット保険の特約の内容についてご紹介してきました。


ペット保険の特約を検討する際、気をつけたい注意点もあります。


そこでこの項目では

  1. 自動車保険や火災保険の個人賠償責任特約と重複する恐れ
  2. 特約の付帯・削除は新規契約時・契約継続時にしかできない
  3. 特約が利用できない場合もある
上記の3つのポイントをご紹介していきます。

①:自動車保険や火災保険の個人賠償責任特約と重複する恐れ

一番ポピュラーな特約として、ペット賠償責任特約がありますが、ペット賠償責任特約は自動車保険や火災保険に付帯されていることが多い個人賠償責任特約と重複する恐れがあります。


特約が重複していても、違反などの問題はありませんし、もちろん補償対象になります。


ですが、どちらか片方の契約からは保険金の一部または全部が支払われない場合があるので、支払っていた保険料が無駄になってしまいます。


もしペット賠償責任特約を考えている場合は、ご自身の自動車保険や火災保険の補償内容を今一度ご確認してみることをおすすめします。

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②:特約の付帯・削除は新規契約時・契約継続時にしかできない

特約の付帯・削除は新規契約時・契約継続時にしかできないことがほとんどです。


また、新規加入時のみにしか付帯できない場合もあります


例えば、若いうちは火葬費用特約やガン手術の費用特約は不要と思い、ある程度ペットの年齢が上がってから付帯しようとしても、それができないペット保険もあります。


自分のペットに必要だと思う特約が、契約更新時に追加で付帯できるものなのか、最初の加入時にしか付帯できないものなのかもきちんと確認しておきましょう。


また、削除や変更も満了日の1ヶ月前までや、保険会社によってはもっと早く申告しなければ自動更新されてしまう場合もありますので、ペット保険を契約する前に確認を必ずするようにしましょう。

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③:特約が利用できない場合もある

付帯しておくと色々安心な特約ですが、利用できない場合もあります。

  • 保険料が未納の場合
  • 補償限度額や限度回数を使い切ってしまった場合
  • 加入・付帯できる年齢制限を超えている場合
  • 慢性的な疾患、完治が難しい傷病にかかっている場合
など、保険会社によってさまざまです。

保険に加入する前に、約款などをかならず確認し、内容に納得してから契約をするようにしましょう。

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【募集人監修】ペット保険の審査に落ちた理由は?審査なしのペット保険はある?

補足:ペット保険には「不担保特約」もあるので要注意!


不担保特約は「特定疾病不担保」や「部位不担保」などがあります。


特定の質病や特定の部位(内臓など)の傷病は保険の補償外になることを言います。


いざというときの保険なのに、なぜこのようなケースがあるかというと、ペット保険は基本的に健康なペットが加入するものです。


ですが、不担保の特約があることで、過去に病歴があったとしてもペット保険の審査に通りやすくなります


ペット保険の中には不担保特約の内容に膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニア、歯周病などが含まれている場合もあります。


ご自身のペットが罹りやすい病気が指定されている場合もありますので「せっかくペット保険に入っていたのに補償されなかった」などがないように、加入前に確認するようにしましょう。

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【募集人監修】ペット保険の支払いトラブルや防止方法を解説!

ペット保険の告知は正確に行おう!告知・審査内容とは?

ペット保険の加入にあたって、加入するペットの健康状態の告知義務が発生します。

  • 過去の病歴
  • 持病
  • 種類、品種(犬種、猫の種類など)
  • 生年月日や体重
  • ワクチン接種の有無
  • 動物病院に過去数ヶ月以内にかかったか
基本的に身体情報は必ず申告する必要があります。

不担保特約を付帯されたくないからと言って不正確な告知を行うのは犯罪行為となります。

告知義務違反と判断された場合
  • 保険契約の停止
  • 保険金の支払いが発生したとしても、支払われなくなる
  • 保険料の上乗せがあった場合、追加の請求をされる
などの罰則があります。

ペット保険の虚偽申告などの告知義務違反は確実にバレます。

ペット保険に加入する際は正確な情報告知を行いましょう。

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【専門家監修】ペット保険の告知義務違反はバレる!どこまでが既往症?

MOFFMEのペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

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まとめ:ペット保険の賠償責任特約は付帯させるのがおすすめ!

今回はペット保険の特約についてご紹介してきました。


この記事のポイントは

  • ペット保険にはペット賠償責任特約をはじめとしたさまざまな特約がある
  • 特約は自動車保険や火災保険の個人賠償責任特約と重複する可能性がある
  • 特約の付帯・削除は新規契約時・契約継続時にしかできない
  • 保険料の未納や、補償限度額・限度回数を使い切ってしまった場合など、特約が利用できないケースもある
  • ペット保険には「不担保特約」もあるので注意が必要
  • 不担保特約を付帯されたくないからと言って不正確な告知を行うのは犯罪行為となる
でした。

現在はペットの寿命もとても長くなり、長い目で見ればペット保険や特約は、いざという時にとても役立つものです。

ご自身のペットにふさわしいペット保険な特約を見極め、加入しておくことをオススメします。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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